近年の長寿大国日本において、特別養護老人ホームは増加傾向にあります。

その為特別養護老人ホームの求人も数が多くなっています。

ここでは特別養護老人ホームではどんな仕事内容なのか。

他の老人ホームと比べ、何が違うのかを私の経験からご紹介します。

特別養護老人ホームの4個の業務

ケアプランの作成

特別養護老人ホームに入居されている要介護者の皆さまは、介護認定後、担当のケアマネージャーの作成した「ケアプラン」に基づいて介護の提供を行っています。

その為、特別養護老人ホームには、その施設に入所されている人の為のケアマネージャーがいる所が多いです。

その為、自分の担当の要介護者のケアプランを作成し、最終的にケアマネージャーが確認する事があります。

もちろん自分の担当のケアプランが立てられるという事は、観察力が必要となってきますが、しっかり自分の担当の要介護者を見る良い機会にもなるでしょう。

食事や排せつの介助

食事や排せつは介護の基本といっても良いでしょう。

しかし他の老人ホームと違う事は、特別養護老人ホームの入居者さんは「介護度が高い」と言う事です。

介護度が高いという事は、それだけ介護にかかる時間も多いという事です。

口から食事をとれない人もたくさんいらっしゃるでしょう。

その人達の食事を管理する事も介護者の役割になります。

薬の管理や投薬

薬の管理はほとんどの特別養護老人ホームで看護師の役割となりますが、実際に投薬するのは介護者が関わる事もあります。

もちろん投薬まで看護師が行う事が望ましいですが、なかなかそう出来ない事が現状としてあるのです。

その為、投薬にはかなりの集中力と確認が必要となります。

もし投薬を間違えてしまうと、命に直結してしまう事もある為です。

もし自分の勤務する特別養護老人ホームで投薬をする事となれば、確認をしっかり行いましょう。

ご家族との面談

御家族と面談する事はほとんどの場合「上司が行う事」となるでしょう。

面談となれば、入居の際に行う事が多い為です。

面会の対応や普段の様子を軽く会話する程度ならば自分の担当の要介護者の事を話す機会もあるでしょう。

特別養護老人ホームならではの仕事はある?

他の老人ホームになく、特別養護老人ホームで行う特別な業務はほとんどありません。

規定がしっかりしている場合は経管栄養や褥瘡の観察等は特別養護老人ホームは多い業務ですが、近年老人の方が多くなっている事もあり、他の老人ホームでも経管栄養の入居者も増えています。

褥瘡の観察の関してもたくさんの老人ホームで行うようになりました。

特別養護老人ホームが向いている人

高度な介護経験を積みたい人

他の老人ホームと比較しても特別養護老人ホームは介護度が高い人がたくさんいらっしゃいます。

その為日々行う介護も高度なものになっています。

オムツ交換1つでも、拘縮がある人が多いですし、入浴介助にしても機械浴の人が多いです。

その為、自分でも知らないうちに介護のレベルが格段に上がっていきます。

たくさんの経験が出来るのも特別養護老人ホームの強みとなるでしょう。

長期的に利用者さんと関わりたい人

特別養護老人ホームに入居される人は他の老人ホームに比べ、転居する事がほとんどありません。

なぜかというと、特別養護老人ホームに入居する事自体が困難になってきている為です。

その為、特別養護老人ホームに入居される方はほとんどが「終の住処」として考えていらっしゃいます。

長期的に利用者さんと関わりたいと思う人は、特別養護老人ホームが1番良いでしょう。

しかしここで注意するべき事は、長期的に担当の利用者さんを介護してきたからと言って家族になれる事ではない事を頭に入れておきましょう。

いつか必ず別れが来る事もきちんと頭に入れて介護していかないと、もしもの時に立ち直れなくなってしまいます。

特別養護老人ホームについてよくある疑問

特別養護老人ホームについて、業務の内容をご紹介してきましたが、ここではよくある質問についてご紹介していきましょう。

特別養護老人ホームで働くために資格は必要?

特別養護老人ホームで働く為には、もちろん介護福祉士の資格があればとても便利ですが、基本的に無資格でも特別養護老人ホームに勤務する事は出来ます。

しかし、上司からは初任者研修や介護福祉士の免許を取得するように促される所がほとんどでしょう。

平均月収はどれくらい?

平均の月収は都内では16万~20万。

地方では15万~19万程でしょう。

しかしここで大切なのは特別養護老人ホームの規模です。

大きい施設のお給料はもちろん高くなりますし、小規模の特別養護老人ホームはお給料も低くなります。

しかし規模が大きければ良いという事でもありません。

規模が大きいという事は自分にかかる介護の負担の大きいという事です。

介護の負担を取るのか、比較的ゆっくり仕事をするのか、自分の気持ちと相談する事が大切となるでしょう。

特別養護老人ホームの雰囲気は?

他の施設と比べて「忙しそう」と言う印象が出てくるでしょう。

常に身体的な介護をしている人がいて、事務で作業する事はほとんどありません。

定時の排泄介助や、食事介助の間に入浴介助や、トイレの介助があったりとバタバタしているような雰囲気が見えるでしょう。

しかし、利用者と会話をしながらトイレに誘導したり、笑い合いながら食事の介助をする様子が見る事が出来れば「良い雰囲気」だと感じる事も出来るでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

特別養護老人ホームの業務に内容や質問についてご紹介してきましたが、特別養護老人ホームは介護度の高いたくさんの人が入居していらっしゃいます。

口がきけない人も、自分の事が分からなくなってしまっている人もいらっしゃるでしょう。

しかし口がきけないからと言って感情が無いわけではありません。

自分の事が分からないからと言って、自分の為に親切にしてくれている人が分からない事ではありません。

私たちが日々行っている介護は、誰かがしっかり見ています。

認知症の介護は辛い事もたくさんある事でしょう。

介護度が高い人の介護はきつい事もたくさんあるでしょう。

しかし、私たちの介護は必ず誰かの役に立ち、表に出さずとも感謝されている事を忘れないでおきましょう。



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