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レストラン、ファーストフードチェーン、ホテル等の不特定多数に食事を提供するところでは大規模な厨房が欠かせません。
その厨房に必要な機器を販売するのが厨房機器販売業です。
ただ機器を販売するだけでなく、厨房の設計から施工まで、より良い厨房を一から作り上げていく魅力的な仕事でもあります。
今回はそんな厨房機器販売業の仕事内容、求人のポイント、よくある疑問点に関して書いていきますので、興味のある方は是非ご覧ください。
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目次
閉じる厨房機器販売の大まかな仕事内容
厨房機器販売業は、簡単に言うと「飲食店の厨房に関する全ての業務を請け負う仕事」です。
飲食店の業務用厨房は家庭用とは違い、毎日大量の食材を衛生的に調理することができるよう効率的に設計されています。
その業務用厨房の設計、施工、機器搬入、メンテンナンス、アフターサービスを総合的に行うのが厨房機器販売業の役割です。
もっと詳細に書くと、下の四つの業務に分類できます。
業務用厨房の設計、業務用機器の選定
飲食店でお客様と従業員の両方が気持ち良く利用できる厨房を設計し、その厨房に置く業務用機器を選定します。
設計が少しでも狂うと冷蔵庫等の大型の機器を搬入できなかったりガス機器が点火しなかったり等のトラブルが発生するので気が抜けない仕事です。
顧客である飲食店の人間と何度も打ち合わせを重ね、金額やスケジュール等を決めていきます。
業務用厨房の施工
業務用厨房の設計が決まると、実際に工事に取り掛かることになります。
飲食店の工事には内装業者や搬入業者等様々な業者が関わりますが、それらに適切な指示を与えるコミュニケーション能力が必要です。
期日までに工事が終わらないとオープンに間に合わないので、昼夜問わず作業します。
それらのハードな作業に耐えられるタフさがこの仕事に求められます。
業務用機器の搬入
工事が完了すると、冷蔵庫や食器洗浄機等の業務用機器の搬入が始まります。
基本的には搬入業者を雇って行いますが、場合によっては営業自ら搬入を手伝う事もあります。
搬入が完了すると飲食店の従業員も厨房に入り試運転を始め、問題がなければそのままオープンの運びとなります。
ハードな作業と様々な障害を乗り越え、オープンまで行き着いた時の達成感はひとしおです。
修理、アフターサービス
オープン後も飲食店との関係は続きます。
業務用厨房は常にハードな環境に晒されるので、故障や大小様々なトラブルに見舞われることになるからです。
それらのトラブルにも対応するのが厨房機器販売業の仕事です。
このようにして関係を維持していけば、将来的に新たな厨房機器の購入や新規開店の相談等、新たな仕事を飲食店側から打診されることもあります。
このようなサイクルで厨房機器販売業は行われます。
厨房機器販売の仕事の募集職種にはどんな種類があるの?
厨房機器販売業の募集職種は一般的な会社と同じく、営業と経理、総務等で構成されることが多いです。
他には、厨房の図面を製図する設計職や厨房機器の修理を担当する技術職等、業務用厨房に関する職種があります。
それぞれ全く違う働き方をするので、働く前に職種の特徴を一つずつしっかり確認しましょう。
営業職
厨房工事を請け負ったりお客様に業務用厨房機器を販売するのが厨房機器会社での営業の仕事です。
他の会社と同じく、利益を生み出す営業職は重要な職種です。
ただ機器を販売するだけでなく、ガス工事や水道工事等の施工業者としての一面もあるのが大きな特徴となります。
その為、それらに関する知識や実技もある程度習得することが重要です。
設計職
厨房図面をCAD(パソコンで設計図を書いたり、製図を行ったりするソフトウェア)で製図するのが設計職の仕事です。
CADによる製図のスキルはもちろん、営業が顧客である飲食店側と事前に打ち合わせした通りに図面を作成・調整・仕上げをする必要がありヒアリング力が必要となります。
CADの資格は比較的簡単に取れ、体力も必要ではないので、女性の方が多く働いている部署でもあります。
技術職
厨房機器のメンテナンスや修理を請け負う技術職が在籍している場合もあります。
修理、アフターサービスも厨房機器販売業の重要な仕事だからです。
昨今は飲食店から買い取った中古の機器をリサイクルして販売する会社も多いので、そういった意味でも技術職は必要不可欠となります。
厨房技術のメンテナンスを行うにはガス工事関連の資格等様々なスキルが必要で、また体力も必要なので男性向けの仕事です。
経理、総務職
会社の利益計算を行う経理職、雑務や人事等を担当する総務職はどの会社にも必要で、ほとんどの厨房機器販売会社に在籍しています。
仕事内容も一般的な経理職や総務職と変わりはありません。
ハードな仕事が多い厨房機器の販売の仕事に直接関係することはありませんので、女性の方でもチャレンジしやすい職種でもあります。
ドライバー
厨房機器販売会社の中でも、大規模なところは専門のドライバーを雇用している場合があります。
大型の厨房機器の重量は時に100キロを超える等重いものも多く、それらを大型トラックで輸送し搬入するのが主な仕事内容です。
各種運転技術と大型の厨房機器を搬入する為のタフな肉体が必要となります。
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厨房機器販売でよくある募集内容とは?
次に、厨房機器販売でよくある募集内容とその見方をご紹介します。
厨房機器販売の仕事はハードな内容が多い為、募集内容もそれを踏まえた内容になっていることが多いです。
いわゆる「仕事とプライベートの両立」は難しいことが多い仕事です。
応募する場合は給与や休日、福利厚生等、自身が一番重視するものは何かを考えてから行いましょう。
給与相場
総務や経理職を除き、全体的にハードな仕事が多いので、新卒転職問わず給与は高めに設定されていることが多いです。
目標達成にインセンティブを設定し、成果を出せば出すほどお金を稼げるような仕組みになっている会社もあります。
残業代が固定になっている会社は残業が恒常的に行われている可能性があるので注意しましょう。
勤務時間や休日、残業
業務用厨房機器販売の仕事は、休日出勤や残業の多い仕事となります。
工事等は飲食店の営業が終わった深夜から開始するというケースも珍しくありませんし、休日や平日もなく働いている飲食店の要望に応えるには土日祝日が休みというわけにはいきません。
総務や経理等を除き、「プライベートと仕事を両立したい!」という方には向いていません。
福利厚生
福利厚生としては、まず資格手当や資格取得に関する補助等が挙げられます。
プロの厨房機器営業として認められる為には「厨房設備士」という資格が必要となりますし、厨房機器のメンテナンスや厨房図面の製図にもそれぞれ資格やスキルが必要となるからです。
その他には、大規模な会社の場合、家族手当、住宅手当等ハードな仕事内容を考慮して給与を手厚くするような配慮がされています。
勤務場所
厨房機器販売会社は、顧客のニーズに応える為、全国に支店や営業所を構えていることが多いです。
その為、転勤等も発生しやすい環境となります。
車で遠方へ赴くことも多々ありますので、営業職は会社に留まることはほとんどないでしょう。
ただし、一般的な小売店のように厨房機器を店頭に並べ販売する販売店のスタッフであれば、社内に留まりながら仕事ができます。
求められる人物像
何度も言いますが、全般的にハードな仕事内容になりがちなので、それに耐えられる肉体と精神力は必要となります。
厨房機器の販売や設置、機器接続も行う為、手先の器用さも必要です。
厨房の現場では様々なトラブルが起こるので、それに臨機応変に対応できる対応力も求められます。
「ハードな仕事でも臆せず働いてどんどん稼ぎたい!」というバイタリティ溢れる方に向いています。
必要なスキルや資格、経験
厨房機器を搬入する為に運転免許は必ず必要となります。
厨房機器や工事施工に関する知識や経験がある人材は重宝されるでしょう。
資格としては「厨房設備士」がありますが、三年の実務経験がないと取得が困難なので転職でなければ必要ありません。
電気工事やガス栓接続等の工事関係のスキルがある方は仕事に順応しやすいです。
また営業職の場合は、飲食店での勤務経験がある人材は重宝されるでしょう。
どのような製品が店舗の雰囲気に合うのか、取り扱いやすいのか等、得意先と一緒に考えていく時に飲食店での勤務経験が活かされます。
厨房機器販売のおすすめ求人のポイント
次に、厨房機器販売のおすすめ求人のポイントをご紹介します。
厨房機器販売業は、そのハードさから、いわゆるブラック企業に近い業務を強いられる場合もあるので求人選びは慎重に行いましょう。
主に、以下の三つのポイントが求人選びでは重要になっていきますので、参考にしてください。
自身の能力を最大限に発揮できる職場で働きましょう。
残業代全額支給
厨房機器販売会社は残業代を抑制する為、みなし残業制(労働時間の長短にかかわらず、予め取り決められた残業代を支払う制度)等を採用しているところが多いです。
この場合、何時間残業しても残業代が増えないことになります。
残業代が全額支給される会社なら、残業した分が全て自分の給与に反映されるので、できればそのような会社を選びましょう。
ノー残業デー等の残業削減策を実行している
休日出勤や深夜帯業務等、顧客である飲食店のニーズに応える為、厨房機器販売会社はどうしても勤務時間が長くなりがちです。
そのような現状に屈することなく、ノー残業デー等の残業抑制政策に取り組んでいるところは社員に優しい企業であると言えます。
ただし、このような企業は大企業であることが多いので、応募する場合はそれなりの準備が必要です。
自前の配送部門と修理部門を持っている
「深夜営業中に機器が壊れたから見に来てほしい」「大型の厨房機器を搬入してほしい」等、顧客である飲食店の方からハードな注文を受けやすいのが業務用厨房機器販売の仕事です。
もし営業職を志望する場合、修理部門や配送部門を自前で保有しているか確認するのも良いでしょう。
修理部門があれば急な修理依頼でも任せられますし、配送部門があれば大型厨房機器の搬入に関する負担が減ります。
厨房機器販売の仕事についてよくある疑問
最後に、厨房機器販売の仕事でよくある疑問について答えていきます。
厨房機器販売の仕事と聞いてもピンとこない方が多いかもしれませんが、知れば知るほど魅力的な仕事です。
もし就職するのであれば、入社後に後悔しないように疑問点や気になることをしっかり把握してから活動しましょう。
お客様はどんな方が多いの?
所属する会社の規模によって顧客となる方は変わってきます。
大企業なら、マクドナルド等の誰もが知っている飲食店チェーンを担当する機会も多いですが、中小企業の場合は個人で経営する飲食店~中小規模のチェーン店が主な顧客となります。
どんな時にやりがいを感じるのか?
新規開店の仕事に携わる時が最もやりがいを感じます。
何もないところからお客様と打ち合わせを重ね、工事開始からオープンまで二人三脚で取り組むことはハードなことや責任が重大なことも多いですが、やり遂げた時の達成感は格別です。
オープンまで苦楽を共にした飲食店のオーナーとも仲良くなれます。
正直なところ稼げるの?
お金を稼げるかどうかは会社の体制によります。
肉体も頭脳もフル活用する仕事なので、営業職には高い基本給や目標達成者にインセンティブを与える等、稼ぎやすい体制が整っていることが多いです。
残業も多いので、自然と残業代による稼ぎも多くなります。
働く上で厳しいと感じるところは?
大型の厨房機器を搬入する等、お客様の都合で深夜に肉体を酷使する作業をすることになった時が厳しく感じます。
ハードな環境で働く飲食店の方を相手にするので、自身もハードな環境に身を置くことが多いです。
型にはまった仕事ではなく臨機応変さが必要な為、それらが苦手な方は厳しく感じる仕事です。
働く前に持つべき資格・スキル等はあるか?
基本的にはありません。
「厨房設備士」という資格はありますが、就職前に取得することは困難です。
厨房機器の知識に関しても、入社後に研修で習得することになるでしょう。
その為、働く前には知識や資格よりも、ハードな環境に順応できる肉体と精神が求められることが多いです。
ガンガン稼ぎたいというハングリー精神があれば尚良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
厨房販売の仕事はハードな面も多いですが、その分、自らの力をフル活用して目標達成に臨める仕事です。
体力には自信のある方・大きな目標を達成したい方・臨機応変な対応に自信のある方は是非応募してみましょう。