ゲームに関係のある仕事は、500種類を超えると言われています。

全てを紹介することはできないですが、代表的な仕事をいくつか紹介するので、ゲームに興味のある人はチェックしてみましょう。

ゲーム関係の仕事おすすめ10選

ゲーム関係というと、漫画家などの原作者、声優、ダンサー、イベント会社などなど、本当に数が多いのです。

なので、自分が得意とする分野で関わるのが最もおすすめ。

とはいえ、イメージしやすいように今回は、ゲーム作りの流れの中に登場する仕事を紹介します。

プロデューサー

プロデューサーはゲーム作りの方向性を決める人です。

「こんなゲームを作りましょう」というのを考えて、企画を立ち上げます。

制作が始まれば総括責任者となる中心人物です。

基本的に最初からプロデューサーになれることはなく、他の仕事の経験を積んだ上で選ばれし者がなる、狭き門といえます。

仕事内容

方向性を決めた後は、プランナーなどがより具体的にゲームを設計していきます。

そこからは実作業に入っていくため、プロデューサーはむしろサポートに回らなければいけません。

方向性がブレないように監督し、予算を管理し、的確な人員配置を行います。

細かなスケジュールを追う作業はしませんが、リリース予定日に向かって進行できるように工夫を凝らし、問題が出れば責任者として対処する立場です。

また、予算を担っている関係上、協力会社に依頼したり、交渉したりする仕事も同時に行います。

さらに言えば、社内のコミュニケーションを円滑にできるかどうかも、プロデューサーの腕にかかっているので大変です。

ゲーム作りはさまざまな仕事を持つ人が関わっていて、それぞれに立場も考え方も異なっています。

そういった人々が1つのものを作ろうとすれば、衝突することも少なくありません。

プロデューサーがそれぞれの立場になって意見を吸い上げ、的確な指示や提案しながら、チームとしてまとめあげることも大切な仕事です。

おすすめポイント

プロデューサーは「ゼネラリスト」と呼ばれる人が多く、総合的な力が試されます。

ゲームのことをよく知っているのはもちろんですが、交渉力、聞く力、企画力、人間観察力、計算能力、スケジュール管理能力…挙げたらキリがないほどの力が必要です。

責任も一番重いので、気苦労も絶えないでしょう。

全てにおいて人並み以上の能力が求められるため、なかなかプロデューサーになることはできませんが、得られる喜びも大きいです。

自ら提案したゲームがどんどん形になっていくのを、中心となって見ていくことができますし、世の中に名前も出ます。

有名プロデューサーになるとファンもつくほど。

そして、高収入です。

ゲーム関係の仕事の給与相場はそんなに高くないですが、トッププロデューサーになれば年収は1,000万円以上。

目先の苦労にめげることなく、目的に向かって進んでいく力、人を巻き込む力のある人には夢のある仕事です。

デザイナー

大きな括りの「デザイナー」として紹介しますが、細かく分けるとイラスト、キャラデザイン、UI、CGモデル、アニメーション、エフェクトなどさまざまあります。

全てを網羅するのではなく、得意分野のデザイナーとなって、ゲームのアート部分を作り上げていく仕事です。

仕事内容

デザイナーはそれぞれ得意分野を極めますが、各担当ごとに分離しているわけではなく、一続きであることが多いです。

たとえば、イラストのキャラデザインからCGモデルを作り、そのモデルに合わせてアニメーションやエフェクトを作るなど、関係性があります。

デザイナーの中でも腕があり、コミュニケーション能力もある人は、アートディレクターに選ばれます。

アートディレクターは、専門分野のチームをまとめて、出来上がったもののクオリティをチェックします。

アートディレクターが不在だと、スタッフが各々「私が思う正解はコレ」というクオリティで作ってしまい、ゲーム全体としてアートが統一されないからです。

極端な話、ドラえもんの世界観の中にドラゴンボールのキャラクターが出てくるようなイメージです。

アートディレクターは「ドラえもんだからこんなに筋肉はいらないよ。もっとソフトにしてみよう」などの指示を出します。

さらに、他の部署の人とも打ち合わせをして、どんなアートにするかを話し合うことも多々あります。

ゲームのアートには制約があり、その中で工夫しなければなりません。

本当は装備が豪華で衣装や髪形も細かいキャラクターを作りたいとしても、それではデータが重くなりすぎて、ゲームが止まってしまうということがあるからです。

どうしたら動かせる範疇で素敵なキャラクターになるかなどを、互いに協力して決めていきます。

おすすめポイント

デザイナーになる人の多くは、アートの専門学校や美大の出身者です。

ツールの使い方は会社で覚えることができますが、基礎的なデザインや造形は学んでおかなければなりません。

逆に言えば、それらを既に学んでいる人はそう多くないため、本当にしっかり勉強をしてアピールできるポートフォリオがあれば、就職できる可能性が高いです。

ゲームを発売・配信しているパブリッシャーだけでなく、CG専門のスタジオも選択肢に入ります。

仕事においてのやりがいは、何を担当するかによって大きく異なるものの、自分が作ったものがゲームに登場する喜びは共通です。

プレイヤーから好評を得ることもありますし、エンドロールに名前が載ることもあります。

また、アートディレクターなどの経験を得て、統括ディレクターになる人もいます。

統括ディレクターになると、アート全般に関わるだけでなく、ゲームの企画段階から入ることもあるでしょう。

サウンドクリエイター

サウンドの良し悪しは、ゲームのクオリティを左右します。

オープニングやエンディングの曲や挿入歌はもちろん、技を出したときの音、物を破壊した音、馬の足音なども全てサウンドです。

どんなにアートを固めても、サウンドがぴったりでなければ、ゲームの爽快感や面白さに欠けてしまいます。

仕事内容

有名タイトルになると、作曲したものをオーケストラに演奏してもらって収録することもありますが、多くはパソコン上での作曲・音作りです。

なかなか作り手の少ない世界なので、1人が様々なゲームタイトルのサウンド制作を行うことも少なくありません。

好きなように作曲して良いアーティストとは違い、ゲームの世界観に合わせた音作りをしなければならないため、デザイナーの感覚が近いです。

音に関する理論をしっかり学び、どのような音がどんな印象を与えるかを研究する必要があります。

おすすめポイント

最近はアイドル系のゲームの流行もあって、ゲーム内のサウンドを集めたCDが発売されたり、カラオケで楽曲提供されるようになりました。

声優が歌うコンサートや、オーケストラなどもありますね。

有名なサウンドクリエイターになると、独立して事務所を構え、各社からの依頼を受けたりもします。

音楽以上に、音そのもの、あらゆる音に興味があり、その音が他者へどんな感情をもたらすかを追求できる人におすすめです。

プランナー

プランナーはその名の通り、プランを立てる仕事です。

プロデューサーやディレクターがゲームの大枠を決める役割なら、プランナーは細かなことを決めていく役割といえます。

たとえば「ここですごく強いボスが出てきます」と大枠が決まっていたとしたら、「じゃあどれくらい強いのか、ヒットポイントの数値を決めよう」「攻撃力を決めよう」と考えるのがプランナーです。

仕事内容

プランナーはゲームを設計する仕事であり、ここでコケるとゲーム制作が始まらない、という重要な役割を担っています。

武器の種類はどうするか、どのような画面が必要か、敵の数からマップ・ステージクリア要件など、決めることは山のようにあります。

それらを「仕様書」という設計図や説明文のようなものにまとめ、各部門のスタッフに渡します。

たとえばキャラデザイナーなどは、この仕様書に基づき「弓矢を持ったキャラは10体必要だ」と把握してデザインを開始します。

プランナーは、初回の設計さえすれば終わりというわけではありません。

制作を進める中で変更を求められることもありますし、追加要素を作ることもあります。

そして、ある程度ゲームが出来上がったら、テストプレイをして改善点を見つけ出す作業も待っているので、最初から最後まで仕事が多いです。

発売・配信されてからも、プレイヤーのレビューなどを集計して、次回の仕事に活かすという勉強の時間も求められます。

おすすめポイント

想像力豊かな人がプランナーになるイメージがあるかもしれませんが、数学的な論理的思考力が試されます。

仮にボスをめちゃくちゃ強い設定にしても、それまでのステージでキャラクターたちがレベルアップできない設計になっていると、いわゆる「クソゲー」になってしまうでしょう。

全体的に辻褄が合うように設計しなければならず、論理的に物事を組み立てていく思考力がとても重要です。

しかし、それらの全てがカチッとはまったとき、それはとても面白いゲームとして世の中に出ていきます。

自分が提案した設定がプレイヤーに評価されれば喜びも一入。

論理的でゲームが好きな人におすすめの仕事です。

シナリオライター

ゲームには多かれ少なかれ、シナリオがあります。

対戦ゲームでもキャラのエピソードや、何故このキャラが悪でこのキャラは正義なのか、世界観はどんなものかを考えなければなりません。

シナリオライターはその細部の物語を作り上げます。

仕事内容

プロデューサーやプランナー、ディレクターが「こういうゲームにしましょう」というのを決めますが、細かな物語までは作りません。

先述のように、細かい設定を作って物語として構築していきます。

シナリオが面白いと、ゲームの操作性が多少悪くても高評価を得たりするので、奥の深い世界です。

小説家と違うのは、あくまでもゲームとして成立させなければならないという点。

プレイヤーの選択によって変化するサブストーリー、画面に表示できる文字数制限の中でのセリフ、1シーンあたりの尺に合わせたエピソードなど、ゲームならではの考え方が求められます。

おすすめポイント

ゲームの評価や売れ行きに大きな影響をもたらすため、責任重大な仕事ですが、自分が書いた物語が絵や動き、声を伴って形になるのは面白いです。

「このゲームはストーリーが面白いんだ」というレビューを見つけたときの喜びは、何物にも代えがたいでしょう。

ただ、シナリオがないと着手できない仕事が後に控えているため、納期までに話を考えるのは結構大変です。

ライティングスキルはもちろん、タフな精神力があれば活躍できます。

コーディネーター

会社によって、コーディネーターの仕事は他の業務と兼ねることがあります。

協力会社と自社の橋渡しのような役割です。

コミュニケーション能力の高さが重要で、制作が円滑に進むように手を尽くします。

仕事内容

企画が立ちあがったものの、制作には人員が足りないということは結構多いです。

大手の会社ほど自社だけで制作を完結させることはなく、CGスタジオやフリーランスと契約して人員を確保します。

その確保に向けて動くのがコーディネーターの仕事です。

どのような人材が必要かを洗い出し、打ち合わせを取り付け、契約の窓口を担当するなどします。

どんな会社があって、何が得意なのかを幅広く知っているほど、案件ごとに速く動けるため、制作が円滑に進んでいきます。

おすすめポイント

自社と他社の取引を開始する最初の窓口になることが多いため、円滑なコミュニケーションができる人に向いています。

人と人とを繋ぐことが好きな人におすすめ。

とはいえ、先述の通り、コーディネーター専門ではなく他の業務と兼ねることが多いです。

総合職として就職してからゲーム作りに携わって経験を積みたい、という人にも適しているかもしれません。

プロジェクトマネージャー

進行管理と呼ばれることもあります。

ゲーム作りは各工程がしっかり納期通りに進んでいないと、後工程にどんどんシワ寄せがくるので、それを防ぐためにスケジュールや人員を管理する役割です。

ゆくゆくはプロデューサーになる人が経験する役割でもあります。

仕事内容

プロジェクトマネージャーはゲーム開発の全工程に関わるため、広い知識が必要です。

各部署ごとの人員の調整、必要機材の入手、協力会社との制作窓口や発注額の管理など、仕事は多岐にわたります。

何か衝突が起きそうな雰囲気を察知して、素早く対処に向かうのも仕事の一つです。

優秀なプロジェクトマネージャーがついていると、とても円滑に仕事を進められます。

それが結果的に、クオリティの高いゲーム作りにつながるわけです。

人とのコミュニケーションが業務時間の大半を占める一方、書類の作成や計算などの事務的な仕事も多いので、自分自身の時間・タスク管理が得意でないと、結構大変な仕事といえます。

おすすめポイント

とにかくさまざまな人と会って話して、幅広い仕事に取り組むため、総合的な力がつきやすいです。

ゲーム作りの全てに関わりたい人におすすめ。

プロジェクトマネージャーからプロデューサーを目指している人も多くいます。

また、ゲーム開発のプロジェクトマネージャーとして優秀になれば、どの業種に転職しても活躍しやすいかもしれません。

エンジニア

ゲームが計画通りに動くように設計をします。

先ほど、キャラクターに動きをつける仕事としてアニメーションに触れましたが、その動きに「移動」はありません。

ゲーム内で走っているキャラのアニメーションデータ自体は「同じ場所で」足を回転させています。

そこに「移動する」というコンピューター上の指示をプログラムで与えることで、マップの中を走っているかのうように動かしているわけです。

仕事内容

エンジニアはゲームとして欲しい要素をよく理解し、それをどうやって形にするかを設計する仕事です。

プランの段階では、どういう画面が出て欲しいか、どう動いて欲しいかは書いてあるものの、実際にそれをアウトプットさせるための方法を考えるのは、エンジニアなわけです。

たとえば画面の遷移。

キャラクター選択画面から戦闘画面に遷移し、リザルト(結果)画面に移り、またキャラクター選択画面に戻るにはどういう処理をすべきかを考えたりします。

ゲーム上である「壁」や「岩」も、パソコンの中ではただのデータなので「これは固いからすり抜けることはできないんですよ」という指示を与えてやらないと、キャラクターが平気な顔してすり抜けてしまいます。

しかし、岩や壁一つ一つにいちいちプログラムをくっつけるわけにもいかないので、共通して指示を与えられるように、データ名などのルールを決めてアート部門に提示することも求められます。

また、新しい技術の開発を専門的に行うエンジニアもいます。

スマホの新機種やVR機器などに対応するために、ゲームエンジンを改良したり、社内の仕事が円滑に進むようにツールを開発したりするなどです。

おすすめポイント

プログラムの知識はもちろん必要ですが、それ加えて他部署との連携が重要であるため、話す力と聞く力の両方が求められます。

優秀なエンジニアになると、さまざまなタイトルに駆り出されるかもしれません。

プログラマーとして実際にプログラムを書くこともあり、忙しさは極まっている仕事ですが、ゲームが無事に動いたときの達成感はすごいです。

新しい技術を学んだり、合理的な考え方や物事の改善を考えることが好きな人に向いています。

プログラマー

プログラマーは、エンジニアの設計を実装するためにプログラムを書く仕事です。

エンジニアとプログラマーは建築士と大工に例えられることがあります。

どれだけ設計が素晴らしくても、大工が仕事をしてくれなければ家は建たないように、ゲームもプログラマーがいなければ動き出すことはありません。

仕事内容

エンジニアが提示する仕様書や指示に合わせて、プログラムをひたすら書いていきます。

それを実際に動かしてみて、バグが出ていれば原因究明と修正を行い、スケジュールに合わせてゲームを完成させていかなければなりません。

何故起きたのかわからないバグが出ると、修正しては検証、検証しては修正を繰り返して、徹夜続きになることもしばしば。

いわゆるデスマ(デスマーチ)というやつです。

最近はUnityやUEなどのゲームエンジンで開発することが大半になってきていますが、それでもプログラムは必要な上、各エンジンの特性を理解した上で進めなければならず、日々勉強が必要な世界といえます。

おすすめポイント

ゲームが計画通りにサクサク動いたときの達成感は大きいです。

これはプレイヤーにとっての快感にもつながる部分であり、高評価のレビューが数多く寄せられます。

また、忙しすぎる日々を乗り越えた後の妙な連帯感も、楽しいといえば楽しいです。

修羅場をくぐってきたプログラマーほど、それを肴に楽しく酒を飲む姿をよく見ます。

修羅場をくぐれたということは、大きなスキルアップができたということでもありますからね。

また、ゲーム会社でプログラムを学んでから、独立して自分でゲームを作り上げてしまう猛者もいたりします。

今はスマホでゲームをリリースできるので、人気作を出せればそれだけで生活するのも夢ではありません。

テスター

テスターは、出来上がったゲームをリリースする前にプレイして、バグを探す仕事です。

ゲーム開発会社が社内にテスターを抱えることもありますが、テストのみを引き受ける会社に依頼することが多いです。

その会社ではすさまじい数のテスターを抱えていて、細かくバグを見つけます。

仕事内容

ゲームには、思いもよらないバグが出ることが割とあります。

あるマップにいるときだけ、キャラクターの頭がなくなっているとか、馬に乗っているはずなのに馬だけ消えてしまうとか、敵キャラ2体がくっついたまま動いてしまうとか…。

これに気付かないままリリースされると、面白バグや怖いバグとして動画がネット上にアップされるなど、ゲーム会社としては勘弁して欲しい話題になってしまいます。

それくらいならまだしも、ボスに攻撃が全然効かないとなれば「クソゲー」呼ばわりされて、売れなくなることすらあるわけです。

こういったバグがなくなるように、ひたすらゲームをプレイして、修正すべきところを見つけ出すのがテスターの仕事です。

普通にプレイするだけでなく、わざと壁に向かって歩き続けてみたりして、めり込んでしまう箇所がないかなど、本当に細かく確認します。

おすすめポイント

アルバイトで募集があることも多いので、ゲームが大好きな学生などにもおすすめです。

リリース前のゲームを誰よりも早くプレイできるという特権があります。

他の人が見つけられなかったバグを見つけたときは、ゲーム会社からとても喜ばれます。

バグを見つける精度が高いほど評価され、やる気が出るでしょう。

また、テスト専門の会社だとテスト時間でゲーム会社と契約するので、残業がほとんどありません。

まとめ

ゲーム関連の仕事は数多くあり、上記でご紹介したものだけではありません。

あまりにも数が多いので、全てを紹介しきることはできませんが、ゲームが好きでゲームに関わりたいと思っている人なら、何かしら適した仕事があるわけです。

「専門性が高そうだから…」と断念せず、自分に合う仕事を探してみましょう。