コンサルティングという言葉は誰しも聞いたことがあると思います。

コンサルティングとは簡単に説明をすると「クライアントが良い結果を得られるようにアドバイスをする」ことです。

アドバイスをする為に、経験値も必要であり、その領域における深い知識が必要となります。

逆に、経験値や知識さえ豊富にあれば、そのノウハウを使いアドバイスすることができますので、誰でもコンサルティングを行うことは可能です。

例えば、店舗の開店準備から運営までの経験が豊富であれば「開業支援コンサルティング」、広告宣伝が得意領域であれば「広告宣伝コンサルティング」など、経験と知識がモノを言う仕事と言えます。

コンサルティングとはそういった仕事ですが、一言で表すと非常に広い意味を包含することになりますので、ここではコンサルティング=「経営コンサルティング」という前提としてご紹介していきます。

経営コンサルティングとは、クライアント企業に対して、経営上の舵取りをアドバイスすることで、クライアント企業が理想とする状態へ導いていく仕事です。

一般的なイメージとして、コンサルティング業は比較的カッコイイイメージを持たれている方が多いです。

私は外資系コンサルティングファームで長い間勤務した経験があり、私の経験から、どのような人がコンサルティングの仕事に向いているのかについて書いていきたいと思います。

コンサルティングの大まかな仕事内容

経営コンサルタントという仕事を説明するならば、クライアント企業の持つ経営上の課題を解決する仕事です。

例えば、「多角的に事業展開する企業において今後注力していくべき事業を決定し、長期的な成長戦略を明確に描く」や、「会社自体が急拡大して非効率になった社内運営組織を効率的な組織体制に組成する」、「新製品をグローバル展開していく為にどのエリアから攻略しすべきか」などの経営戦略を立案していく仕事です。

外資系コンサルティングファームにおける経営コンサルタントの役割は、企業の課題解決に向けて、戦略の立案や、オペレーション業務の改善、新規事業の立案などを行って行くことです。

このようなことを行うには膨大な情報量と経験値が必要です。

自社だけでは決断しきれない会社や、少しでも失敗する確立を下げるために経営コンサルタントを活用します。

経営コンサルタントの仕事は大きく4個の役割に分けられる

では経営コンサルタントの仕事の内容について書いていきたいと思います。

経営コンサルの仕事は大きく4つに分けることができます。

大手のコンサルティング会社それぞれで呼称は異なっても、仕事の内容・役割は4つに大別することができます。

コンサルタント見習いとしての性格が強い「アナリスト」、いわゆる「コンサルタント」、プロジェクトマネージャー的な性格の「マネージャー」、経営メンバーとしての性格を持つ「パートナー」の4つです。

外資系コンサルティングファーム内の職位であり、日本企業の平社員、課長、部長、役員といったものです。

役割も大変わかりやすく明確です。

通常外資系コンサルティングファームではクライアント企業の課題を解決する為にプロジェクトチームを組んで対応していきます。

チームにおいての必要な人員を検討してメンバーを決定していますので、それぞれの役割は明確になっています。

呼称は外資系コンサルティングファームにより異なることもありますが、その仕事内容と役割はどのコンサルティングファームでも同じです。

それぞれの仕事の役割をご説明していきます。

アナリスト

アソシエイトやジュニアコンサルタントと呼ばれるコンサルティングファームもあります。

外資系コンサルティングファームにおいては、「コンサル見習い」といったポジションです。

見習いなのでなんでもやらされます。

私がこのポジションで働いていた時は、プロジェクトの終盤で、仕事が深夜に及ぶ時などの夜食の手配や、ちょっとした打ち上げの手配や会計など一般企業で新卒がやるような雑務全般もやらされていました。

新卒で外資系コンサルティングファームに入社した場合はどのファームでもこのポジションからスタートします。

簡単に言うと先輩コンサルタント方から指示を受けた仕事全般を行うことが仕事です。

アナリストと言うとかっこよく聞こえますが、雑務を含む何でも屋としての性格を持つポジションです。

必要な情報の収集や膨大な情報の整理、収集した情報の纏め、クライアントへ提供する資料のパート作成などから雑務全般まで、行う仕事は多岐にわたります。

仕事量も膨大な量です。

プロジェクトの状況によって、日々深夜まで、わずかな睡眠時間で働き続けることも多くあります。

仕事以外の時間は何もないという状況になります。

ものすごい競争を潜り抜け、せっかく入社した外資系コンサルティングファームであるのに、この仕事のキツさに絶えかねやめてしまう人もたくさんいます。

しかし、アナリストとして多くのプロジェクトで仕事をすることはその後のコンサルタントとしてキャリアを左右する重要な経験です。

そうした意味において大変に重要な仕事であります。

膨大な情報と日々格闘しながら、整理・分析を行い、仮説を立て、検証するということを何度も繰り返していくことで物事を多面的に捉えられるようになります。

言われたことに対して淡々とこなすだけではダメであり、プロジェクトチームにおけるミーティングの場では様々な質問を浴びせられ鍛えられていきます。

このアナリスト時代に大した能力を発揮できなくてもコンサルタントにはなれることもありますが、アナリスト時代にがむしゃらに働くことができないようではコンサルタントとしては長くは生きていけないです。

外資系コンサルティングファームで長く活躍し上に上っていく人は、常に膨大な仕事量をこなしながら経験を積み成長をしている人たちです。

コンサルタント

プロジェクトにおける実務担当者としてのポジションです。

アナリストへの指示の多くはこのコンサルタントが出しています。

プロジェクトにおいてコンサルタントが必要なリサーチ情報を決定し、仮設を立てた上で、検証を行い、少しでも正解に近い提案を導き出すということをやっていきます。

全体を統括する上司はいますが、コンサルタント自身がスケジュールを意識しながら最善の提案を産み出していく必要があります。

アナリストという修行期間を追え、第一線で働き始めるというタイミングのポジションです。

雑務からは開放され本業に集中することができる非常にやりがいを感じるポジションです。

コンサルティングファームで仕事の楽しさを実感できるのはこのポジションになってからと言えます。

マネージャー

プロジェクトを統括するポジションになります。

いわゆるプロジェクトマネージャーポジションです。

全体を統括しプロジェクトをまとめながら、目的を達成することが仕事です。

コンサルタントとして様々な経験を積んだ上で、一定の成果を出したコンサルタントだけが辿りつけるポジションです。

個人として能力が優秀なだけでは勤まりません。

プロジェクトの管理や、対顧客折衝、予算管理、スケジュール管理が主な役割です。

とにかく最善の提案を行うことが求められているわけですが、当然決められたスケジュールと予算の中で最善の提案を行うことが前提です。

ここが非常に難しく頭を悩ませるところです。

このポジションになると仕事面で優秀なだけではダメです。

そもそも優秀な人しか周りにいませんので、仕事の能力が高いことに加え、人間的にも人格者であることが求められます。

このポジションになると間違いなく高額な年収を稼ぐことができ、コンサルタントが目指すポジションでもあります。

パートナー

外資系コンサルティングファームにおける経営メンバーの一員といったポジションです。

非常に狭き門であり、このポジションにたどり着ける人は殆どいません。

優秀なだけではまず無理であり、パートナーの時に極めて分かりやすい実績を残していることやパートナーの座席の空き具合など運も必要になります。

有名外資系コンサルティングファームのパートナーは、テレビでコメンテーターや解説者として活躍することや、書籍出版するなど広報的役割も持っています。

そうした活動を行いながら新規の大口顧客の開拓を行い、新規プロジェクトの受注につなげるのです。

また、複数の国でグローバル展開する自社の人材をどこのエリアに振り分けて、どのような分野の仕事を中心に自社を成長させていくのかなどの自社コンサルティングファームの成長戦略を描くことも仕事です。

給与水準も破格です。

数千万~億のレベルで収入を得ている人もいます。

また、このポジションになると、仕事上で接点を持つ相手のポジションも相当上の人たちになります。

政府の主要閣僚であることや、大企業の創業者なども少なくありません。

そういった方々との付き合いにより更に洗練されていくのではないでしょうか?

外資系コンサルティングファームに入ったならば、誰もが一度は憧れを抱き、目指していくポジションです。

コンサルティングの仕事はどんな人に向いている?

ここまでコンサルティングの仕事にはどのような仕事があるのかについて書いてきましたが、では、コンサルティングの仕事はどんな人に向いている仕事でしょうか?

私の経験から活躍しているコンサルタントの多くに共通する特徴をあげていきたいと思います。

人付き合いが上手な人

少し難しい言い方をすると、対人折衝能力が高い人です。

コンサルティング会社に入るような人は殆どがMBAホルダーであり、超有名大学卒業者ばかりです。

そもそも全員お勉強はできる人なので、どこで差がつくのかというとこの点です。

どんな人とも上手く付き合い渡り歩いていける能力が高い人でないと上のポジションには上がっていけません。

知的探究心が高い人

好奇心旺盛、なぜという観点を持ち続けられる人でないと務まりません。

決まった仕事、同じ仕事などはない世界ですので、常に考え続け疑問を持ち続けることができる人に向いている仕事です。

根性のある方

根性がないと入社後の膨大な仕事量についていけず辞めることになります。

結構大学のアメフト部出身など体育会出身者が多いです。

一般的な企業に比べて入社後数年の仕事量は倍以上です。

そういった仕事量に耐えながら前に進むことができる根性も必要な要素です。

向上心のある方

コンサルティングファームにおいて上のポジションを目指したり、経験を積んで独立を目指すなど、その先のビジョンを描き目的を持って上を目指す向上心が必要です。

これがない方はどこかでつまずきドロップアウトしていきます。

逆にコンサルティングの仕事に向いていない人の特徴は?

逆にこの人は向いていないなと感じた方に共通する特徴を挙げていきます。

怠け者

目の前の仕事に全力で取り組むことができない、どこかサボりがちな人は向いていません。

アナリスト時代にその点は徹底的に鍛えられますが、そもそも手を抜くような考え方を持っていてそれを克服することができない方は早い段階で辞めていきます。

根性がない人

そもそも周りにいる方々が全員優秀ですので、学歴が高いことやお勉強ができることなどは何の強みにもなりません。

変なプライドを持ってしまい、雑務などを含めた膨大な仕事量をこなせなくなります。

ズルイ人

人の手柄を自分の手柄のように主張するようなズルイ人はいます。

一時的にうまくいったとしても、長い目で見るとそういった人は大成していません。

その後のキャリアについて

外資系コンサルティングファームで経験を積んだ人のその後のキャリアについて書いていきます。

長い年数働いた人は結構な資産を有している方も多く、やりたいことをやるという人が多いです。

独立開業

特定領域に特化したコンサルティング会社を立ち上げ独立する方は少なくありません。

それなりの人脈を築いた上で独立していますので成功している人たちも多いです。

大企業の役員

コンサルティング会社時代にその才覚が目に留まると、声がかかり、大企業の取締役や社外監査役などとして働く方もたくさんいます。

外資系コンサルティング会社出身という経歴はビジネスでは大変有効な肩書きであり、他の企業の経営ポジションで生きる方はたくさんいます。

まとめ

コンサルティングという仕事はどんな仕事なのか?

また、どんな人に向いているのかということについて書いていきました。

少しでも参考になれば幸いです。

しかしながら、向いている人の特徴などはどの仕事であっても必要な要素とも言えます。

特に優秀な人たちに囲まれて厳しい環境で仕事をすることで、同じ投下時間であっても、一般的な企業の何倍もの経験値を積んでいると言えます。

飛び込むこと自体が非常に難しいハードルの高い世界ではありますが、飛び込むことができたのであれば、数年間は仕事のことだけ考えてがむしゃらに突き進むことをお勧めします。

それができれば少しずつ明るい未来が見えてくるはずです。