最近では観光庁のCool Japan戦略でも注目を浴びる日本のアニメ作品などで活躍するのが声優です。

しかし、一言に声優といってもその仕事は様々な方面に広がっているのが事実です。

貴方が電車の中で聞く駅のナレーションなども、声優さんがナレーターをしてアナウンスしているケースもあります。

有名なケースでは電話で時間を知りたい時に聞く時報ですが、これもナレーターさん(声優)の声を録音して流しています。

声優といっても声の仕事全般に関わる事の多いこの仕事の仕事内容について詳しく掘り下げて行きたいと思います。

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声優の仕事は大きく3個の役割に分けられる

アフレコ・アテレコ

アフレコとはアニメ作品に声を加える作業の事を言います。

これは、かつて作品が全部出来上がってからキャラクターの声をレコードしていた事(アフターレコーディング)に由来する呼び方です。

それに対してアテレコとは、英語作品の映画やドラマに声を「当てる」事からアテレコと呼ばれています。

どちらもシーンに合わせてセリフを話すので、タイミングや長さなどセリフ回しが重要になってくる仕事と言えるでしょう。

また作品は情感を表すものでもあります。

その作品の中に声が溶け込むように演じる事も必要とされますので、演技力も重要な意味を持つ仕事と言えるでしょう。

ナレーション

ナレーションは番組などに合わせて解説を入れたり、コマーシャルなどに説明を入れたり、交通機関のアナウンスやテーマパークのアナウンスなどがあります。

やはりこれらにも要求されるものに合わせた声質や言い回し、声のトーンなどが必要とされますので、ある程度の演技力が必要とされますが、それ以上に必要とされるのが伝わる事、すなわち、正しいアクセントやイントネーション並びに伝わりやすい感情表現などが求められると言えるでしょう。

セリフとは違いますので、感情の起伏よりも素直に伝わる事が求められます。

要するに声優として感情を伝える部分とアナウンサーのように正確に伝えるという両方のスキルが必要になると言えるでしょう。

アフレコやアテレコよりも個人に注目が集まるというよりは番組の内容をより際立たせる為に声を吹き込むという意識で取り組む姿勢が求められます。

司会者・MC

司会とはイベントやセレモニーの仕切りをする人の事を指します。

結婚式や大きなセミナーなどの司会者の事です。

この司会者によってイベントの成功が決まるといってもいいような重要な役割を担っています。

司会者に必要とされるのは現場がリアルタイムで進行しますので、臨機応変な対応力です。

あくまでも主役を立てイベントなどが成功するための影の立役者的な立ち位置の仕事となります。

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アテレコ・アフレコ2個の業務

アフレコの仕事

アフレコの業務はアニメーション作品に声を付ける事です。

皆さんがまさに想像している声優の仕事と言えるのでは無いでしょうか?

以前はアフターレコーディングと言って、アフレコはアニメ作品が出来た後に声を収録していましたが、現在では作品と同時に録音もしてしまうケースがほとんどでその場合には画面に線のようなものが出ていて、その線の間にセリフを言う事などが決められています。

アテレコの仕事

アテレコの業務は映画やドラマなどの外国語作品に日本語で声を当てる事です。

自分が実際に映画やドラマに出演している俳優になり変わったような気持ちで作品に声を吹き込んで行く業務と言えます。

とはいえ、作品の雰囲気や出演俳優の持つ雰囲気を崩すような事をしてはいけません。

演じる方も有名俳優の声、かつ俳優が演じている役柄になりきるという2重の演技を必要とされますので非常に高い演技力が必要とされる仕事とも言えるでしょう。

ナレーションの2個の業務

番組などのナレーション

声優の仕事の一つに番組などに入れるナレーションの仕事があります。

こうしたナレーションもまた作品の雰囲気を壊す事なくむしろ作品を活性化させ、より作品を魅力的にする為の演技力や声のみで伝える力が必要とされる仕事と言えます。

作品の雰囲気を盛り上げ、より感動的で、情動的なものに仕上げるためにもナレーションの役割は非常に大きいと言えるでしょう。

テーマパークや電車などのナレーション

電車に乗っている時に次の駅の名前や乗り換え案内などをアナウンスしてくれる声が流れる事があります。

最近では英語などでも案内が流れています。

これらも声優さんのお仕事の一つと言えるでしょう。

こうしたナレーションも演技力が必要です。

注意を促しますので、ただ棒読み的に淡々と読んでも次の駅などの名称は伝わりにくいので、示唆するような言い回しや声のトーンなどを作り上げる事で聞く人に優しく、聞こえやすいアナウンスが作りあがります。

司会の1個の業務

パーティーや結婚式を仕切る

司会の業務はパーティや結婚式などを声で仕切る仕事となります。

パーティの場合は進行表やその時々に流れる音楽などがあり、音響さんなどとタイミングをあわせながら進めて行く事になります。

インカムなどを利用して、パーティの流れを統括するマネージメント役の人からキューを出して貰える事もありますが、基本的には手元に書かれた資料にタイムスケジュールなどが書き込まれていますので、それを元に周囲との連携を計りつつ、会の進行を円滑に進めるのが仕事になります。

この場合主役は常に他にいる事になりますので、会の他の主役を立てつつも会場の雰囲気を損なわずかつ、盛り上がるような声のトーンやニュアンスが必要とされます。

なので、この司会という仕事にも場を納得させる強い支配力と優しいリードを取れるような声質や声のトーンが必要とされると言えます。

声優の仕事の良いところ

やりがいを感じるポイント

声優の仕事はやった分だけダイレクトに反響が返ってくる仕事の一つとも言えます。

他人に声を通して物語や作品を伝えて行く仕事ですので、その分作品が公開されれば一気に多くの人の元に自分の声が届く訳です。

そうすると反応も作品を通じて自分の元に返ってきます。

批判に弱い人は、時に人からの指摘に辛い思いをする事もあるでしょうが、それを面白い、そうゆう意見もあったのかと襟を正して受け入れられる人にとっては、こんなに面白く成長出来る仕事は無いのではないでしょうか?

また名前を出して作品に関わる訳ですから、自分自身に責任が生じるのも事実です。

そうした責任に恥じない人になれるように、日頃から自分を磨く努力をしなければならない仕事でもあると言えます。

時代を超え、多くの人に作品を見てもらえる

声優の仕事の醍醐味の一つは、不特定多数の人に自分の声を通じた演技を届ける事が出来る事でしょう。

多くの人に見て貰えるという事は、多くの人に認められ、認識されるという事です。

勿論それによる責任も生じてくる仕事ではありますが、その分非常に大きな反響を得る事も出来るのがこの仕事の大きな魅力の一つと言えるでしょう。

また参加した作品は時代を超えて存在しつづける事になりますので、自分という人間の枠を超えて、作品として自分の声が時間をも超越して残り人々に感動や驚きを伝え続ける訳です。

そういった意味ではとても面白い他には無い仕事と言えるのでは無いでしょうか。

面白いポイント

声優という仕事は非常に特殊な仕事の一つと言えるでしょう。

特殊であるからこそ、他の仕事には無い面白さがそこにはあります。

声を通して社会と繋がるという仕事だからこそ、味わえる醍醐味についてみていきたいと思います。

多くの人に声を通して繋がる事が出来る

声優の仕事をしていると、アテレコやアフレコ以外のナレーションや司会業などでもそうですが、多くの人々と声を通じて繋がる事が出来るようになります。

この声を通じて多くの人と繋がれる感覚は声優独自のものと言えるでしょう。

作品の世界で自分の声が生きている

自分の声を出すキャラクターが作品の中で動き命を宿して活躍するさまを見る事が出来ます。

これは感動的な出来事です。

アニメや映画などの吹き替えも含む作品としての映像の中に自分の声が使われるという事は、自分以外の沢山の人々との作品をコラボする事でもありますので、そのような他の人々が作り上げた架空の映像という世界の中で自分の声が息をし、生き生きと躍動感を持って動き周る様子を見る事が出来るのはこの仕事の一つの醍醐味と言えるでしょう。

声優だけでなく歌手やグラビア雑誌など芸能人活動も出来る

声優として人気が出てきて、認知度が高まってくると、作品を超えて一人の人として、ファンが付くようになります。

もともと声のプロフェッショナルですから、そうするとラジオなどの番組も持てるようになって行きます。

ファンが増えて行けば番組の公開収録なども行われるようになって行きますし、歌などが歌える場合には歌手活動を展開する方もいます。

また、容姿などに自信がある場合にはグラビア活動など、芸能人的な活動が出来るようになって来ます。

声優の仕事はこんな人にはおすすめ!

演技が出来る人

声優の仕事、声の仕事には演技が出来るという事が非常に重要になって来ます。

ナレーターであっても、機械的に文章を読み上げるだけではありません。

伝えるべき言葉を正確に、はっきりと伝えられるという事は当然ですが、そこにはニュアンスや雰囲気が入っていないと作品全体の印象が壊れてしまうのは当然です。

やはりそこには作品に合わせたムードを演出出来る演技力が必要になります。

声優とはもともと「声の俳優」という意味です。

ですから、基本的に演技が出来る人、演技をする事が好きな人、演技をする事を恥ずかしいと思わない人が声優に向いていると言えるでしょう。

身体的に声を出す事に問題が無い人

元々身体的特徴として、鼻、口、喉周りに問題がある人は声優には向きません。

プロの人でも数十万から数百万かけてそうした身体的特徴から来る声の性質などを手術などで治療する人もいますが、莫大な金額がかかる上に生活的にもしばらくの間負担がかかる訳ですので、並大抵の事ではありません。

ですので、まずは声を出す事や舌づかいなどに問題がない事が前提の条件となります。

地道に夢を追い続けられる人

現在、声優は人気の仕事となりました。

この道を志す人は非常に多く、それに対して作品数事体は限られているのが現状です。

声優を目指す人達は言ってみれば狭き門を目指し努力し続けている人達と言えるでしょう。

しかし、その狭き門に至る迄には本当に多くの努力と苦労が強いられます。

声優の仕事だけで食べて行けている声優のプロと言われる人々は一握りの人たちです。

それ以外の人たちはアルバイトなどをしながら生活費を稼ぎつつ、日々自分の声を維持し、より良く発声する為の努力を行っています。

ですので、強い意思を持ち必ず声優になるんだという思いを維持しつつ、地道な努力をおろそかにしない人だけが声優という声のプロの世界に入って行けるようになると言えるでしょう。

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まとめ

声優は一見華やかに見える世界ですが、狭き門でもあります。

才能のある人とそうで無い人に分かれてしまう特殊な世界でもあります。

そうした世界である事を理解して、自分で信念をもって声優を目指してください。

努力出来ない人には相当に辛い世界でもあります。

また、声を出す事だけではなく「演技」する事が好きな人でないと務まらない場合がほとんどです。

人は話す声と歌う声、そして、演技で出す声もまた違うと言われています。

そうした発声を磨く事を怠りがちの人には声優は向いていないといえるでしょう。

また、自分自身の演技を磨く事も声優として、現場で臨機応変に対応出来る為に必要な素養でもあります。

求められる声を出せる、求められる演技を声で伝える事の出来る人が声優に向いていると言えるでしょう。

肉体を伴う事のない声だけの演技ですからそれは非常に難しくもありますので、日々自分の声を磨く事、演技をする事、しゃべる事、滑舌を良くするなどの訓練に努力を惜しまない人が声優には向いていると言えるのでは無いでしょうか…。

その一方で一見華やかに見えがちな世界ではありますが、実際の声優の世界は狭き門であり、声優志望者数の増加と作品や活躍の場の需要と供給が合っていない職場であるとも言えます。

またプロダクションなどに所属しても仕事がなければ食べてはいけないフリーランスになりますので、自分が倒れたりすればそれはそのまま収入減に直結する事となります。

自己管理もまた声優の大切な仕事の一つと言えるでしょう。

勿論収録日に風邪をひいてしまい声が出ないなどというのはもってのほかです。

また、声優となり声優業だけで食べて行けるようになるには、相当の苦労があると考えて良いでしょう。

ほとんどの声優さんは兼業でアルバイトなどをしながら、日々の生活を支えているとも言えます。

なので、簡単には諦めない、「声優になるんだ」という強い信念を持てる人だけが、上り詰める事の出来る職場とも言えるでしょう。


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