30代女性仕事で多い悩みと、6個の対処法を紹介します
30代という年代は、仕事もプライベートも人生における大きな岐路となる年代となります。
そこから先の人生をより良いものにするためにも、「今の仕事をそのまま続けていいのか?」と考えることは重要です。
そこで今回は、30代の転職の「注意点」「成功させるための方法」「年収アップのための方法」について解説をしていきます。
これから解説をする内容を参考にして、先ずは自分自身がビジネスパーソンとして、どのような歩みを進めてきたのかを振り返ってみてください。
目次
閉じる30代の転職で注意したほうが良い7個のこと
まずは、30代で転職を考える時に理解をしておくべき注意点・活動のポイントを解説していきます。
転職する目的を明確にする。
何のために転職をするのか明確にするようにしましょう。
今の職場に不満などがあって転職に至るわけですが、それだけでは理想の職場にたどり着くことはできません。
今の職場への就職理由と今の職場を退職する理由、そして次の職場に求めるもの。
この一連の流れに整合性や納得性がないと採用内定を手にすることが難しいだけでなく、仮に転職先を見つけることができたとしても、また同じことを次の職場でも繰り返してしまうかもしれません。
先ずは、何を目的として今現在の職場を退職し、転職をする必要があるのかを冷静に考えてみましょう。
新卒入社および20代での転職よりも狭き門となる
30代での転職は、完全なる即戦力採用になります。
そのため、ひとつひとつの求人に設定される採用枠が概ね1~3名程度となるのが一般的です。
また、求められる人物像や与えられるポジションなども、より具体的なものとなっており、ピンポイントでマッチングする人材が求められます。
そのため、新卒や20代のポテンシャル採用枠のような大型採用の求人があまりなく、どれも狭き門となっているのです。
次のステップに対して間を置かない
とりあえず今の仕事を辞めて、そのあとでゆっくりとやりたいことを考えて、次のステップを目指そうといった人もいると思いますが、これはあまりオススメができません。
オススメができない理由の1つが、退職後の生活保障がないということです。
退職をすると退職金や失業保険などが手に入るので収入については問題がないと思う人もいるかと思いますが、ここには注意すべきことがあります。
先ず、退職金についてですが、基本的に20代・30代のうちに手にできる金額は何ヵ月もの生活を維持できるほどの金額にはなりません。
入社からの年数に応じて金額が高くなる仕組みになっていることや、定年までの貢献に対して支払われるものですので、20代といった短期間で貢献度が少ない段階では大きな金額にはならないのです。
また、失業保険については自己都合退職の場合、待期期間が3ヶ月設定されるため、退職後すぐに支給を受けることができません。
もう一つのオススメできない理由は、支払い関係については継続されることです。
前述の通りに退職直後から収入がなくなる反面、所得税や住民税、国民年金や健康保険料といった支払いについては継続して行わなければいけません。
収入がないにもかかわらず様々な支払いについては継続されるため、いわばマイナスの状況となってしまうことに注意が必要です。
働きながら転職先を探すときは、こちらの記事を参考に!
転職活動に適した時期があることを知っておく
転職活動を行うには時期が重要となります。
一般的に日本の企業が中途社員などを積極的に採用する時期としては「3~4月」と「9~10月」と言われています。
年度の切り替え時期や、年度の中間にあたる時期に退職者が発生したり、新しい事業などがスタートしたりするためで、時期をしっかりと見極めた活動を行うということも重要となります。
次の職場への入社希望時期から逆算したマイルストーンを立てる
転職活動については、学生時代の就職活動と違って活動に関する期限などがなく、いつまでに何をするべきかを自分で全て決める必要があります。
先ずは、いつから次の職場での勤務をはじめたいのかゴール期限を設定するところからはじめて、そのためにはいつ、どのような準備や活動が必要か?
必要となる事前準備や活動に対して目標としているゴール期限が適正で、十分な活動期間を持つことができるのか確認するところからはじめましょう。
マネージメントに関する経験が必要とされるケースが多い
30代ともなると係長/チームリーダーおよび課長/グループリーダーといったプレイヤーからマネージャーへの転換期に差し掛かります。
そのため、採用側もリーダー採用もしくは近い将来のリーダー候補としての転職者を求めています。
また、30代半ば以降になってくるとマネージメント経験がないということ=実力がないという評価にもなるので、マネージメント経験がないという人は、それを補う強みがどこにあるのかを明確にすると同時に、どのようなポジションでの求人であるかをしっかりチェックしましょう。
一方、マネージメントの道を歩まず、スペシャリストの道を歩んでいる人もいるかと思います。
もちろんスペシャリストの重要さを理解している企業もあるので、スペシャリスト寄りの人は「スペシャリストに理解がある企業」を見つけることが重要です。
転職を決断しても1日は寝かせて考える
会社を退職する、転職をするということが一般的なことになったとはいえ、人生における大きな決断であることには変わりがありません。
会社に対する不満があったり、やりたいことが見つかったりと転職をしたくなって、すぐに行動へと移すことはオススメができません。
人の考え方は移ろいやすいもので、今不満に思っていることや、やりたいと感じることが変わることはよくあることです。
また、会社の中での立場や役割なども変化することによって、同じ職場でも新たなやりがいを見つけることもできます。
先ずは、自分自身が不満に感じていることや、やりたいと思う職業などをよく考え、調べてみることから始めましょう。
そして、「転職しよう!」と決めたあとでも1日寝かせて、自分の考えが変わらないかウォッチしてみましょう。
1日寝かせても転職したいと思えるのであれば転職すべきです。
30代の転職を成功させるためには何をすれば良い?
先ずは身近な転職経験者に相談をする
転職活動を始める前に、身近にいる転職経験者へ相談してみましょう。
実体験を元に、メリット・デメリットを教えてくれるでしょう。
単なる不満などであれば、他人に話すことで解消される場合もありますし、会社内での先輩や上司などに相談をすることによって、役割変更や配置転換、人事異動など環境を変えることにつながるケースなどよくあることになります。
「現状を変えたい」という目的であれば、必ずしも転職だけが解決策ではありません。
また、「自分自身の考え方が客観的に見て納得性があるものなのか?自分自身の強みが周りから見ると、どう映っているのか?」自分自身では気が付くことができないことを知るためにも相談することからはじめましょう。
ただし、なるべく同じ会社の人は避けたほうが安全です。
転職で実現したい希望をできるだけ具体的なものにする
30代での転職の場合、求人枠が具体的なポジションや人物像に対するものになるので、転職理由が曖昧なものだと書類選考も厳しくなります。
例えば、
- もっと人の役に立てる仕事がしたい
- 営業職以外でのキャリアパスに進みたい
- キャリアアップをしたい
- クリエイティブな仕事をしたい
など、何となくのイメージだけとなり具体的に何がしたいのかが伝わらないことが多くあります。
採用面接などで高い評価を得て、採用内定を手にするだけでなく、実際の入社後に成功だったと言える転職とするために、具体的に何を実現したいのか語れるようにしましょう。
具体的な転職希望先を思いつかない場合には、以下のようなポイントで少しずつ具体化してみましょう。
- 職場についてのイメージを決める(職場の雰囲気や社風、同僚や自分のポジションなど)
- 長期的なキャリアパスを決める(1年後、3年後にどうなっていたいのか)
上記のような、具体的な役割や社内でのポジション、業務内容などを通じてどのように貢献ができるかも伝えなければいけません。
これまでのキャリアを踏まえた自分の強みを明確にする
30代には20代にはないキャリアがあります。
採用企業も、その部分に期待をしていますので、まずはこれまでのキャリアで何を学び、どのようなスキルを身に着け、どれだけの実績を残してきたか、具体的に整理をし、自分の強みとして語れるようにしましょう。
その部分に整合性がなかったり、自己PRにできない時点では転職活動をはじめるのを考え直してみたほうが適切かもしれません。
マニュアル通りの転職理由・退職理由は厳禁!
転職活動のなかで一番重要となるものが転職理由および退職理由となります。
採用企業は以下の理由で、転職理由と退職理由を気にしています。
- 目的意識をもって行動をするタイプかを判断するため
- 仕事に対してポジティブに取り組むことができるのかを判断するため
- 同じような理由ですぐに退職しないかを見極めるため
転職を希望することや退職を望むこと自体は必ずしもネガティブなものではありません。
何となく仕事が嫌で辞めるのではなく、次の目標に向かっての転職活動であることをしっかりと伝える必要があります。
その際に陥りがちなのが、転職マニュアルに沿って作文された理由になってしまうこと。
はじめての転職活動などにおいて、ゼロから納得性がある転職理由を作り上げるのは難しい作業となります。
そんなときに便利なのが、ウェブ上にアップされているさまざまな例文集です。
確かに、転職理由を作っていく際にひな形として参考とするのは問題がありませんし、むしろそうするべきだと思います。
ですが、採用側の担当者は転職者採用のプロばかりですので、ありきたりなマニュアル理由ではすぐに見抜かれてしまいます。
そういった面でも、採用担当者はマニュアルではなく、自分自身の本音として真剣に考えているかを見ています。
マニュアルを参考として、自分自身のエピソードを交えて、自分自身の言葉で転職理由を語ることが大切です。
面接対策の練習はマスト!
30代ともなると、これまでのビジネスキャリアがあるせいか、面接のロープレなど準備や対策を軽視しがちになります。
ですが、転職活動における採用面接にはしっかりとした対応がマストになります。
採用面接を行う企業人事担当者は、応募者の本音を探ろうといろいろな質問をぶつけてきます。
自分自身では問題がないと感じても、ちょっとした言葉のなかにある矛盾点や隠れた本音を上手に引き出されてしまいます。
そのために、同じく面接のプロフェッショナルである「キャリアアドバイザー」などの協力を得て、事前の面接練習をすることが重要となります。
「転職エージェント」を利用した転職活動では、専属のキャリアアドバイザーが担当となり、このような面接対策や面接時の傾向と対策に関する情報を提供してくれますので、積極的に活用することを心がけましょう。
また、転職活動も場数を踏むと上達をしていきます。
いきなり本命企業の面接とならないように、志望以外の企業に対してもいくつかエントリーをして、本命に向けた練習面接などを設定することもオススメです。
練習のつもりで受けていた企業が、採用過程の中で本命にかわることも珍しくありませんので、転職の幅を広げる意味でも価値があります。
30代で転職するに当たっての必要な心構え
退職ではなく転職する意識を持つ
転職をするということは、現職に不満がある、もしくは自分の望みが叶えられないといったポジティブと言い切れない部分があることは間違いありません。
なので、少なからず「今の仕事が嫌だから辞める」という要素があることは否定できません。
ですが、その部分だけで安易な退職をすることは絶対に避けましょう。
退職することはネガティブではありませんがリスクがあります。
自分自身が何をしたいのか?
そのことは、今の会社では実現することができないのかをしっかりと考えるようにしましょう。
このことは転職活動をする際の面接などでも重要となりますので、辞めたいと感じた場合には、一旦立ち止まって考えてみることが重要です。
長期的視点でのキャリアパスを明確にする
30代での転職については、「これが最後」といった覚悟が必要となります。
10年、20年先に後悔がないようにするためにも、長期的なキャリアパスやライフプランを考え抜いたうえで転職をすることが大切になります。
退職のマナーを守る
退職することを決め、転職先が決まるとどうしても今の会社に対する意識が低下し、仕事へのモチベーションなどを維持できなくなります。
ですが、転職はあくまでも個人的なこと。
今の会社とは全く関係がないことですので、退職をするまではしっかりと責任を果たすのが義務です。
また、辞めたとはいえ、いつまた別の機会に関わりを持つことになのかわからないので、円満な退職を迎えられるように努めましょう。
退職や転職をする際に気を付けるべきマナーやポイントは以下の通りになります。
- 退職の報告をする順番に気を付ける
- 退職届は最低1ヵ月前までに提出をする
- 抜け漏れのない引継ぎを心がける
- 転職先の情報については必要以上に開示をしない
退職を決断した場合に、誰から報告をするのか、その順番が重要となります。
どうしても身近な同僚や先輩などに対して、ついつい漏らしてしまいがちになりますが、マナーとしては直属の上司から報告するべきとなります。
また、周りへの報告なども提出した退職届が正式に受理されたことを確認し、上司との整合が済んでから行うようにしましょう。
噂レベルで何となく職場全員が知っているというのは望ましくありません。
退職届の提出時期についてですが、企業が定める就業規則などに定められている期限を守ることが前提となりますが、一般的には退職日の1ヵ月前までに提出をすることが望ましいとされています。
ですが、実際には引継ぎ作業や後任人事などの影響がありますので、退職届を提出するまえに、事前整合をしっかりと上司などと行って、最終的な事務処理として1ヵ月前までに退職届を提出するようにしましょう。
引継ぎについては、自分自身で内容を判断せずに、上司や後任者と相談をして抜け漏れのないように気を付けましょう。
あくまでも、その後の仕事を行っていくのは後任者となりますので、自分自身の観点で判断をしないことがポイントになります。
そして、転職後の職場のことについては、極力情報開示をさけるようにしましょう。
多くの企業では、人事情報として退職後の連絡先や就職先を提出して退職することが一般的ですので、企業名程度の開示にとどめることが望ましいです。
30代の転職を成功させるためにやるべきこととは?
「求人サイト」「転職エージェント」をいくつか使い分ける
30代まで転職した事がない人はあまり知らないかもしれませんが、転職サイトと言われてるものは、大きく「求人サイト」「転職エージェント」に分かれます。
最低でも両方1つ以上は使うことがオススメです。
なぜ複数使うべきか
なぜなら、求人サイト・転職エージェントによって出ている求人がかなり異なる事が多いからです。
自分にあった会社に出会うためには、求人募集している会社の母数を多くしておかなければいけません。
そのためには複数サイトを使うことがどうしても必要です。
海外だとどうなのかは分かりませんが、少なくとも日本だと全ての求人サイトの情報が載っているサイトはないのです。
求人サイトの「仕組み」「メリット」
「求人サイト」は、”企業が求人情報を載せて、求職者が応募する”という仕組みのサイトです。
応募すると直接企業とのやり取りになるため、スピード感はありますし自由に転職活動ができるのがメリットです。
自分に自信があったり、条件交渉も自分でできる人にオススメです。
求人サイトには、リクナビNEXT・エン転職・マイナビ転職あたりが有名です。
転職エージェントの「仕組み」「メリット」
「転職エージェント」は、”求職者の転職をサポートしてくれる”会社です。
無料で、求職者側にキャリアアドバイザーがついてくれて、キャリア相談から転職先の会社の条件相談・求人探し・面接設定・面接の対策など、転職までをトータルでサポートしてくれます。
初めてでも転職しやすい、待遇が良くなりやすい、といったメリットがあります。
転職エージェントは、リクルートエージェント・doda・JAC Recruitmentあたりが有名です。
年齢に応じた対応を考える
30代の場合には年齢層別で、転職における事情が大きく異なってきます。
30~33歳の30代前半について
もっとも多くの採用が望める年齢層です。
即戦力でもあり将来性が期待される年齢層なので、さまざまな求人が展開されています。
若くしてのマネージメント経験などがあれば、もっと上級職への転職も望めますし、ポテンシャルが評価されることもあるので、年収ダウンの覚悟さえあれば、未経験分野へのチャレンジも可能となります。
34~36歳の30代半ばについて
できればマネージャー経験や高い業績があることが望ましい年齢層です。
もはやポテンシャルに対する評価というものは望めなく、次期マネージャー候補といった位置づけになります。
また、社内においてもポジション・役職・業績に最も大きな差が生まれてくる時期でもあるので、現実問題として、これらの要素に自信が持てないケースであれば、転職は避けることをオススメします。
37~39歳の30代後半について
マネージャー職での求人にほぼ絞られてきます。
この年齢層になると、逆に「ハイキャリア転職」といった形で別の転職フェーズになってしまいます。
マネージメント経験が5年以上ある、もしくは高い専門性を有している、高い実績を上げ続けてきたといった人であれば有利な転職を望むことができますが、これらがない場合には絶対に転職はさけるべきです。
資格・スキルを身に着け、実績にこだわる
30代の転職は、完全なる即戦力採用です。
30代前半で転職を検討している人で、資格・スキル・実績などに不安がある場合には、一旦とどまってマネージメント経験や高い専門スキルを身につけてから再チャレンジすることを強くオススメします。
実力型評価の企業を狙う
企業での人事評価および報酬体系には、主に2つのタイプがあります。
1つ目は「年功型」、2つ目が「実力型」になり、実力型の評価体制をもっている企業のほうが、より高い年収条件を得られる可能性が高くなります。
30代での転職については、そこからの在籍期間が短くなるので年功型は不利になる要素が多いです。
短期的および中長期的、両方の観点からも単純な年収アップで言えば実力型企業への転職の方が有利になります。
専門スキルを活かせる業界、職種を目指す
経験年数や社歴などとは関係なく年収アップを目指す方法としては、専門性を活かすという方法があります。
例えば、ITプログラミングに関するスキルや資格、デザイン関連の学校の卒業歴、英語や中国語といった語学力など仕事上での経験などはなくても、趣味や学生時代などに身につけた専門スキルがある場合には、それを活かすことができる業界や職種などへの転職で年収アップが目指せます。
新卒採用などをあまり行っていない企業などに対しては、転職という即戦力採用の入り口からアプローチすることで、全く別のキャリアパスを描くことが可能となることも転職のメリットなるので、先ずはチャレンジをしてみることが年収アップの第一歩となります。
自分にあった30代の転職の求人の選び方や注意点
30代の転職活動で見かける求人情報に関する選択上の注意点を解説します。
【選び方①】雇用形態から探す
よっぽどのことがない限り「正社員」での採用を選択しましょう。
ITエンジニアやクリエイティブ系、もしくは管理職経験者などのエグゼクティブクラスでの転職を希望する場合には、ハイキャリア向けの契約社員求人も有効なものになりますが、それ以外の場合には契約社員の求人も除外するようにしましょう。
次のステップへの転換期が30代後半から40代になることを考えると、契約社員からの転身は非常に大きなリスクとなるからです。
【選び方②】職種から探す
20代と違って30代には、それまで培ってきた経験やスキルなどがあります。
採用側もポテンシャルではなく即戦力としての期待をもって採用をすることになるので、職種を変えるということは望ましくありません。
例えば、ITエンジニア系の資格などを新たに取得をした場合などのように、職種を変えるための背景があるケースは別になりますが、一般的には前職と同じ、もしくは経験が活かすことのできる職種を選択することになります。
【選び方③】会社の業態から考える
職種と同じで、これまでに経験がないような業態への転職は難しいものとなります。
夢を追いかけるという要素が薄く、現実的なキャリアアップや問題解決のためにするのが30代での転職になるので、同じ業態や関連性が強い業態での転職がベストです。
【選び方④】給与や雇用条件から考える
転職に対する目的に応じた選択が可能です。
単純に年収アップを目的とするのであれば、各条件が高く設定されているものにチャレンジをすることができますし、反対に条件を下げてでもプライベートを重視するといったことも可能です。
【選び方⑤】エリアから考える
Uターン、Iターンと呼ばれるような勤務地を主目的とする転職もパターンとして一般的になります。
ただしこの場合に気を付けるべきことは、東京などの首都圏エリアから地方都市に拠点を置く企業へと転職をした場合には、年収が下がる傾向にあるということです。
年収を下げずに、勤務地だけを変えたい場合には将来的な転勤のリスクを念頭に入れつつ、全国区企業の地方配属求人を選ぶようにしましょう。
30代で転職する人は多い?
30代の約6割は何等かの形で転職を経験しているというデータが、大手転職サイト「DODA」の調査結果で分かっています。
現在の30代の人が新卒時に就職活動を行っていた2002年以降は、その前の時期に比べて有効求人倍率が低い「就職氷河期」と呼ばれる時期に当たり、希望する企業や職種への就職ができず、転職によってキャリアパスを自己形成していく人が多いということがあると分析しています。
このような社会的且つ時代の背景を反映して、以前に比べると30代後半での転職ということも珍しくありませんので、検討されている人はポジティブに捉えるようにしましょう!
よくある転職理由
30代の転職時によく使われる転職理由をいくつか紹介をします。
ほかにやりたい仕事がある
30代前半によくある理由で、比較的ポジティブにとらえられがちなものになります。
面接などで説明をする場合には、もう少し具体的になぜそのように思うようになったかという背景と、転職後具体的にどのような業務をしていきたいかのイメージが伝えられれば完璧なものになります。
会社の将来性が不安
こちらは30代の後半含めて30代全体での理由になります。
10年先、20年といった自分のビジネスライフ後半を描いていくときに、所属している企業に成長の可能性が残っているのか、それに伴う自分自身と成長やキャリアアップの可能性がどのぐらいあるのかを考えて、もっと成長が期待でき、将来的な待遇アップやトータルでの収入額を考慮した転職を考える時期が30代と言えます。
ただし、転職活動において、この理由をそのまま採用企業側に伝えてしまうとネガティブに捉えられてしまうため注意が必要です。
会社の将来的な不安は伏せて、自分自身が思い描く将来像を考えたときに、現職の企業よりも採用企業のほうが実現できるといったポジティブな自分自身の希望を伝えるようにしましょう。
残業が多い/休日が少ない
30代ともなると家庭の事情などや仕事とは別の人生における目標および活動も変化を見せる時期になります。
そうなると、もっとプライベートの時間を充実させたいと考えて転職を希望する人が多くなるのも30代の特徴です。
また、仕事に対する自分自身の考え方も20代とは異なってきて、単なる将来に対する憧れや夢といったものから、現実を知り、より具体的な計画や予定といったものに変わるため、新入社員当時に描いていた通りのキャリアパスを進み、発展的なキャリアステップを登り続けることを選択する人もいれば、逆に、企業内でのキャリアアップという道を自ら離れて、別のライフプランを歩むことを選択する人も現れます。
現在では「ワークライフバランス」の重要性や、「ダイバーシティ推進」「働き方改革」といった形で、働き方に対する多様性を許容する企業が増えてきているため、必ずしも企業の発展ありきで、がむしゃらに働き続けることだけが良しとされる企業文化ではありません。
したがって、プライベートを重視しながら、生活維持に必要な分だけ働きたいという考え方でのキャリアチェンジも歓迎されているのが実情となり、労働時間を削減したいという理由からの転職も問題なく行えるようになってきています。
まとめ
30代での転職に関する成功へのポイントと気を付けるべき注意点について解説をしました。
30代という年代は、それまでのビジネスライフで培ってきた経験やスキルを最大限に発揮できる最も充実した時期となり、採用企業側も即戦力として、また将来的な幹部候補として、大いに期待をしている年齢層になります。
昨今の労働力不足もあって、数多くの求人を受けられるのも事実となりますが、20代のようなポテンシャル採用といったことはありませんので、簡単に転職ができるわけではないということも理解をしておきましょう。
ポイントとなるのは、いかに自分自身が磨いてきたビジネススキルが採用企業にとってのメリットになるのかということをシンプルに伝えることです。
先ずは、自分自身のこれまでの歩みを整理しつつ、自分がこだわってきたこと、そのなかでの成功体験、今後は何をしていきたいのかを棚卸しして、整理するところからはじめましょう。
その流れと、志望する企業の事業内容や社風、今求められているポジションでの役割に整合性があって、誰の目から見ても納得性のあるものであれば、確実に望んだ転職ができることが30代での転職の特徴となります。
20代のような大型採用枠というものは、年齢を重ねるごとに少なくなりますので、ピンポイントの採用希望人物像に見合うように、鋭く狙いすました自己プロモーションを行うことが最大のポイントになります!
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