2020年7月6日

年賀状仕分け求人は、年末が近付くと募集が始まるので、一度は見たことがある方も多いかと思います。

短期間で稼げることや、年賀状投函で輪ゴムでまとまったものを揃えたりなど、業務自体は難しいことではないので、幅広い年代に人気の職業です。

今回はそんな年賀状の仕分け業務のさらに具体的な内容についてや、よくある疑問を経験したことのある筆者が解説させていただきたいと思います。

年賀状仕分けの仕事内容とは?

では、まず年賀状の仕分けの仕事内容について解説していきます。

ポストに投函された年賀状を専用の機械に投入して振り分ける。

年賀状を投函際、輪ゴムでまとめている人が多いため、まずはその輪ゴムを外して揃えます。

そして、専用の機械に投入して振り分けます。

専用の機械で振り分けられなかった年賀状を手作業で仕分ける。

文字がはっきりしない等の理由で機械で振り分けられなかった年賀状は人の手で分けられます。

郵便番号、番地、宛名と細かく分けて、配達出来る状態にします。

一般的に年賀状の仕分けの仕事というと、この作業を思い浮かべる人が多いと思います。

実際に年賀状の仕分けの仕事ではこの作業に問ず触る人が最も多くなります。

専用の機械で年賀状を振り分けるための情報をパソコンに入力する。

この作業に携わる人はあまり多くはないかもしれませんが、パソコンに郵便番号等機械が振り分けるために必要な情報を入力します。

年賀状仕分け求人でよくある募集内容とは? 

では、次に年賀状の仕分けの仕事でよくある募集内容について解説していきます。

職種

職種としてはその名の通り、年賀状の仕分け作業という名前で募集されることが多いです。

インターネットだけでなく、それぞれの郵便局に募集の看板が設置されることもあります。

給与相場

働く時間が日中か夜間か、働く場所が都市か地方か等、条件によって時給は異なります。

一番時給が高いのは都市の夜間、一番時給が低いのは地方の日中と言えるでしょう。

だいたい800円~1500円前後の時給ではないでしょうか。

勤務時間や休日、残業

勤務時間は3時間程度の短時間から8時間程度の長時間まで選ぶことが出来ます。

休日に関しては本人の希望に合わせてもらえることが多いようです。

しかし、休み希望は面接時に聞かれることが多いため、早めに予定を組んでおく必要があります。

残業に関しては元旦が近付くと共に多くなる傾向にありますが、強制ではなく任意というところが多いようです。

福利厚生

短期間のため、有給等はありません。

交通費は実費が出るところが多いようです。

求められる人物像

求められる人物像としては集中力と忍耐力があり、ある程度の体力がある人ではないでしょうか。

年賀状の仕分けの仕事は基本的に単純作業です。

ひとつの作業を集中して黙々と作業に取り組むことが求められます。

また、働く場所によるかもしれませんが、立ち仕事であったり、作業中の移動が多かったりする場合もあるため、ある程度の体力は必要とされるでしょう。

年賀状仕分け求人のおすすめ求人のポイントとは?

では、次に年賀状の仕分けの仕事のおすすめ求人のポイントについて解説していきます。

規模の大きい郵便局を選ぶ。

規模の小さい郵便局は兼務が多く、アルバイトの人数も少ない傾向にあります。

そのため、覚えることが多かったり、融通がききにくかったりする傾向があります。

それに対し、規模の大きい郵便局は専任であることが多く、アルバイトの人数も多い傾向にあります。

そのため、一つの作業に集中して取り組むことが出来ます。

また、体調不良等で急に休んでしまうことがあったとしても、アルバイトの人数が多い分、フォローしてもらうことが出来るでしょう。

時給が高い郵便局を選ぶ。

年賀状の仕分けの仕事は基本的にシンプルで分かりやすく、どの郵便局でも大きな差はありません。

仕事内容に大きな差がないのであれば、時給が高い郵便局を選んだ方が高い給料を得ることが出来ます。

年賀状の仕分けの仕事をしたことがある人は以前と同じ郵便局を選ぶ。

年賀状の仕分けの仕事は基本的に毎年募集があります。

そのため、年末年始の恒例になっている人もいるかもしれません。

年賀状の仕分けの仕事の経験がある場合、仕事内容や労働環境に特に問題がなかったのであれば以前と同じ郵便局を選ぶことをおすすめします。

一度経験があれば作業の流れや雰囲気も分かるため、スムーズに仕事をすることが出来るでしょう。

年賀状仕分け求人の仕事についてよくある疑問

では、次に年賀状仕分け求人の仕事についてよくある質問について解説していきます。

年賀状の仕分けの仕事をしている人はどのような人が多いの?

年賀状の仕分けの仕事をしている人は老若男女様々な人がいますが、特に多いのは学生です。

シンプルで分かりやすい仕事内容であることや友人同士で応募出来る郵便局もあること等から、高校生のバイトデビューとして選ばれることも多いようです。

日中は女性、深夜は男性が多い傾向にあります。

人付き合いが苦手。人間関係が不安だけど大丈夫?

年賀状の仕分けの仕事は基本的に個人作業です。

黙々と仕分けを行うため、仕事中に雑談するような雰囲気ではありません。

1時間に1回程度、短時間の休憩がありますが、お茶を飲んだり携帯電話でメールチェックしたりしていたらすぐ過ぎてしまいます。

また、制服はなく、基本的に私服での作業となるため、仕事が終ったらすぐに帰ることが出来ます。

万が一、郵便局の職員や年賀状の仕分けの仕事をしている人の中に苦手だなと思う人がいたとしても、仕事期間は年末年始という短期間であるため、割り切りやすいでしょう。

年賀状の仕分けの仕事は人間関係が苦手と感じている人にこそ、おすすめ出来る仕事です。

元旦は休みたい。希望は通る?

年末年始は仕事をするけれど、元旦だけは休みたいと思う人もいるでしょう。

結論から言えば休み希望を出すことは可能です。

しかし、その希望が通るか通らないかは郵便局次第と言えます。

募集に対して応募者が多い場合は元旦も働ける人を選ぶかもしれませんし、応募者が少ない場合は採用されるかもしれません。

必ず休みたい場合は、その旨を面接時に伝え、採否は郵便局側に任せるという形になるでしょう。

どうしても休みをとりたい場合は仕方ありませんが、多くの人が休みたいであろう、大晦日や元旦は時給が上がる可能性もあります。

可能であれば元旦も出勤した方が給料は上がるかもしれませんよ。

面接はあるの?

年賀状の仕分けの仕事は短期間ではありますが、当然賃金が発生する仕事であるため、面接も行われます。

ただし、新卒採用のようなかしこまった感じではありません。

構えすぎることはありませんよ。

服装もスーツではなく、シャツにスラックスやスカート等、セミフォーマルで問題ありません。

もっとカジュアルな服装で面接に来る人もいますが、ある程度かしこまった服装の方が好印象を与えられるでしょう。

高校生の場合は制服でも構いません。

事前にシフトを組むところが多いため、休み希望がある場合は面接時に相談しておいた方が良いと思います。

年末年始、出来る限り稼ぎたい。どの方法が一番稼げる?

年賀状の仕分けの仕事で一番稼げる働き方は深夜長時間働くことです。

ただし、深夜働くことで昼夜逆転生活になってしまったり、家族や友人と生活時間が合わず、予定が組めなくなったりする可能性があります。

また、主婦や学生であれば家族の理解が得られない可能性もあります。

もし、年賀状の仕分けという枠にとらわれないのであれば、年賀状の配達の仕事もあります。

年賀状の仕分けの仕事よりも配達の仕事の方が時給が高い傾向にあるため、原付が運転出来る場合は検討してみても良いかもしれません。

年賀状の仕分けの仕事って人気なの?

年賀状の仕分けの仕事は人気だと言えるでしょう。

その理由としては作業内容がシンプルで一度説明を受けたら理解しやすいこと、個人での作業が多く必要以上に他者とコミュニケーションをとらなくていいこと、残業が強制ではないこと、時給が低くはないこと、休み希望が通りやすいこと、交通費が出ること等が挙げられます。

立地の良い郵便局等は募集開始後、すぐに埋まってしまうこともあります。

正直に言うと、年賀状の仕分けの仕事は特別なスキルは必要ないため、面接の際も人を選ぶというより、早く面接に来た人から採用していくという場合がほとんどです。

そのため、年末年始が近付いてきたら希望している郵便局がこまめに募集をかけていないが確認し、募集が始まったら出来る限り早めに応募することをおすすめします。

筆者が年賀状の仕分けの仕事をして感じたこと

筆者が年賀状の仕分けの仕事をしたのは高校2年生の時でした。

当時は学生ということもあり、アルバイト経験はなく、年賀状の仕分けの仕事が初めての仕事でした。

かなり前のことであるため、現在と異なる点があるかもしれませんが、年賀状の仕分けの仕事を検討している人がイメージしやすいよう、筆者の仕事内容や感じたことをお伝えします。

仕事内容

筆者の仕事内容は機械で読み取れなかった年賀状を郵便番号ごとに仕分けることでした。

作業の流れは初日に全体で説明がありました。

説明があったのはその1回だけでしたが、とてもシンプルな作業だったのでほとんどの人が理解出来ていました。

具体的な流れとしては、100枚程度にまとめられている年賀状の束をとる→名札に印字されている自分専用のバーコードを読み取る→割り当てられた棚に郵便番号ごとに振り分けるといったものでした、振り分けた後はまた年賀状の束を取り、同じ作業を繰り返します。

棚は靴箱のようなものいくつもあり、1人1人その前に立って作業をしていました。

その他にも1人だけパソコン作業を行っている人がいました。

年齢層、雰囲気

筆者は昼間の時間帯ということもあってか、女性が多く男性はほとんどいませんでした。

中でも学生や主婦が多く、お年寄りは見受けられませんでした。

作業前や休憩時間はそれぞれといった感じだったため、必要以上にコミュニケーションをとることはなく、マイペースで過ごすことが出来ました。

雰囲気は良くもなく悪くもなく、ビジネスライクな感じでした。

ちなみに、筆者は友達と一緒に応募して2人とも採用されたのですが、友達は午前中、筆者は午後からの作業に分けられてしまいました。

初めての仕事ということもあり、最初は心細かったのですが、休憩時間が短く、黙々と作業を行う簿面が多かったからか、特に不安に感じることはありませんでした。

たまたま休憩中に他の高校の女の子と仲良くなり、年賀状の仕分けの仕事が終わった後もしばらく交流が続きました。

休憩時間

休憩時間は1時間に1回、5分でした。

筆者が働いていた郵便局では作業場の後ろの方に椅子や机、更にキーパーに入った飲み物まで用意されていました。

飲み物を飲んだ後はゆっくり過ごす人もいれば、お喋りを楽しむ人もいました。

私物は作業場に備え付けられているロッカーに置いていたため、休憩時間に自由に出し入れすることが出来ました。

休日

筆者はまだ高校生でしたが、家族からの理解が得られていたことや昼間の作業だったこともあり、大晦日や元旦も含め、特に休み希望は出しませんでした。

初日にシフト表が配られましたが、何日か休みが組まれていました。

はっきりとは覚えていないのですが、連勤できついと思った記憶はないため、適度な間隔で休みを入れてもらっていたのだと思います。

給料

一番気になる給料についてです。

筆者の場合、12/20~1/7前後の勤務で午後3時間の作業でした。

具体的な金額は残念ながら覚えていないのですが、交通費も全額支給されたこともあり、「短期間でこんなにもらえるんだ」と思った記憶があります。

5万円前後だったでしょうか。

年賀状の仕分けの仕事をしてみての感想

作業内容も分かりやすく、短期間でそれなりの額が稼げるということもあり、個人的にはとてもおすすめの仕事です。

筆者はその次の年からは他のアルバイトを始めたため、年賀状の仕分けの仕事をしたのは一度きりです。

その後も他のアルバイトをしたり、大学を卒業して正社員として働くようになったりしたため、今のところはご縁はありません。

しかし、また機会があれば是非応募してみたいと思っています。

まとめ

今回は年賀状の仕分けの仕事内容やおすすめの求人内容、よくある質問内容や筆者が年賀状の仕分けの仕事をした感想について解説していきましたが、いかがだったでしょうか。

年賀状の仕分けの仕事は学生から主婦、ご高齢の方まで幅広い人におススメ出来る仕事です。

是非、今年の年末年始にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。