私がダイビングインストラクターの時に、この海に出会えたら他の海には潜れないと思えた、生涯忘れられない海があります。

それが、ダイバー憧れの地『パラオのブルーコーナー』です。

世界屈指の人気を誇るダイビングポイントです。

この海の何がすごいかと言いますと、綺麗、すごい、幻想的の言葉では足りないほどの絶景をいつ行っても見せてくれます。

その理由は、パラオ全体での魚種の数は、環太平洋トップクラスと言われており、ブルーコーナーはその半分を見る事ができるのです。

ブルーコーナーの魅力を伝えるのは、1日あっても足りません。

私がダイビングインストラクターとして働いていた際に、目標にしていたのがこの海でした。

この海は、潮の流れがすごいため、100本以上潜っているダイバーでも危険度が高い海だと思います。

しかし、いろいろな経験を積んだ結果、この海に辿り着けました。

ダイビングインストラクターの魅力やおすすめの求人ポイントとその辞められない理由をご紹介します。

ダイビングインストラクター求人にはどんな仕事があるの?

ツアーの同行、ライセンス発行、学科講習、ショップでの販売、接客、イベント企画、メンテナンス、ホームページの更新と様々です。

『えっ?インストラクターがこんな仕事まで?』と思われる方は多いと思います。

しかし現実は、ダイビング以外の仕事の方が多いのが現状です。

自分のイメージとは違う結果にならによう、求人の仕事内容をよく見てから、検討しましょう。

体験、ガイド

人生で初めてのダイビングという方々の『体験ダイビング』を指導、ガイドすることです。

お客さんは、ライセンスを持っていません。

用具の名前1つ知りません。

専門用語が多く、危険も多いダイビングなので、丁寧に分かりやすく説明していきます。

ライセンス発行

インストラクターとダイブマスター(ダイバーをガイドする事ができる資格)の違いは、ライセンスを発行できるか、できないかの違いです。

これは非常に大きな違いで、何が大きいかと言いますと、ビジネスになるかならないかです。

ライセンスを発行する為には、講習スキルが必要になり、学科講習、プール実習、海洋実習を学びます。

各ショップの繁忙期のライセンス取得の利益が、経営に大きく左右します。

ショップでの接客、販売

ショップに来るお客様は、まったくの初心者から上級者まで様々です。

最近は、オンラインですべて体験ダイビングやライセンス取得の申し込みができてしまう為、その為にわざわざショップに足を運びません。

しかし、初心者の人ほど不安が多かったり、ハマり始めた人ほど、いろいろ揃えたくなるものです。

ダイビングインストラクターは最低でも300本は潜っているため、接客、販売はお客様に安心感を与え、よりダイビングの面白さを伝える事ができる海の営業マンです。

イベント企画

今は、どこのショップでも行っていると思います。

イベントの内容も、バーベキューから海中写真コンテスト、『○○の海を綺麗にしよう!』といった地域密着型のイベントまで様々です。

これらは、ショップのファンを作る目的と、ダイバー同士の情報交換の場でもあり、人気があります。

事務仕事

ホームページの更新やSNS、ブログの発信など、今はツールが増えたので、事務仕事の内容も変わっています。

しかし、これらは宣伝費というのがかからない為、ショップ側としては継続的に更新し、新規開拓をしていきます。

これらも、現場の海をよく知っているインストラクターの仕事です。

ダイビングインストラクター求人でよくある募集内容とは?  

誘い文句としてよく使われているタイトルは、『世界で仕事をしませんか?』と言った、『海外』に行けるチャンスがあると思わせる求人です。

もちろん、グアムやセブ島といった場所に支店があり、ツアーで行くショップも実際にあります。

しかし、日本語ができるダイビングインストラクターは有名なダイビングポイントの名所にはほとんどいます。

わざわざ日本からインストラクターを同行させて行く事はしません。

求人の誘い文句も鵜呑みにせず、しっかり把握した上で応募しましょう。

給与相場

  • 見習い:10万円
  • インストラクター:17万〜

ダイビングインストラクターの募集で、給与が20万を越える場合、仕事内容をもう一度確認しましょう。

友人が以前勤めたショップは、営業の歩合制も含めた給与が載せられていました。

注意しましょう。

勤務時間や休日、残業

観光地のショップと都心のショップでは勤務時間は異なります。

また、観光地の場合はシーズンによっても異なります。

(沖縄県の場合)

  • 勤務時間:8:00〜17:00
  • 休日:6〜8日(一ヶ月)
  • 残業:あります(片付け、次の日の準備)

福利厚生・待遇

雇用保険、労災保険、残業手当、皆勤手当、社員割引、寮完備、交通費支給など、一般的な福利厚生はあります。

求められる人物像

責任感

危険が伴う仕事な為、『これくらいでいいかな。』は通用しません。

準備や点検においては、より慎重になって行わなければなりません。

体力

砂浜をタンク2本(約16キロ)を持って、ウェットスーツでショップまで運びます。

繁忙期は1日3本潜ります。

その後に、後片付け、明日の準備などがあります。

正直、体力がないとこの仕事は続きません。

また、体調管理が重要な仕事でもあります。

海の中で、風邪をうつす心配はありませんが、風邪をひくことができません。

無理をしたら、耳を壊し、一生潜る事ができなくなりますし、仕事を失います。

コミュニケーション能力

インストラクターは、ただ海の中を安全に案内すれば良い仕事ではありません。

『面白さ』を伝えるのも仕事です。

私は、中学生の頃、英語が非常に苦手で嫌いでした。

理由は、英語の先生と授業が面白くなかったのです。

この経験があった為、ガイドする時には、海の世界をどうやったらお客さんに楽しんでもらえるのかをずっと考えていました。

結果、お客さんの話をよく聞き、情報を得る事で、楽しませ方が見えてきます。

もしコミュニケーション能力が高くなくても、つける努力をする事が大切です。

判断力

ダイビングの事故が多い理由の1つに、『パニック』があります。

例えば、レギュレーターやマスクが何かのアクシデントで外れ、パニックを起こし溺れる事故などがあります。

インストラクターは常に冷静に対応し、とっさの判断力が求められます。

また、そのような事故を未然に防ぐためにも、お客さんの要望をすべて聞かず、お客さんのレベルを見極める判断力も必要です。

ダイビングインストラクターが向いている人の特徴は、こちらの記事を参考に!

ダイビングインストラクターのおすすめ求人のポイント

ダイビングインストラクターの求人は少し、一般とは変わっています。

一般の企業などは”容姿”についてわざわざ記載しません。

それは、当然の身だしなみだからです。

ダイビング関係の正社員の募集ではほとんどが、髪型、髪の色、ネイル、服装、すべて『自由』です。

海外求人

正直に言いますと、国内のインストラクターと海外に出て働くインストラクターの給与は約20万ほど違います。

これは、場所やシーズンなどにもよりますが、海外は『チップ』で稼ぐことが可能です。

海外であっても、ハワイ、グアム、サイパン、バリ、セブ島などといった、日本人観光客が多く、現地スタッフが多いところは別です。

競争が激しいため、思った以上には稼げません。

しかし、カリブ海、タヒチ、モルディブなどの穴場は、裕福なお客さんが多い観光地でもあるため、チップが桁外れです。

一般の求人では見つけ難いため、直接ショップに問い合わせてみるのも手段です。

海外で日本語が話せるダイビングインストラクターは常に不足しています。

未経験

インストラクターの資格を持っていると、業務未経験でも採用されます。

また、インストラクターを目指しているという方でも、ショップが一緒に手伝いながら取得に協力してくれる場合もあります。

未経験だからといって諦めず、未経験大歓迎の求人もチェックしてみましょう。

ダイビングインストラクターの仕事についてよくある疑問

例えば、沖縄や各島々であれば、ショップのイメージがつきやすいのですが、海の想像ができない都心のダイビングショップでの仕事内容が疑問に感じますよね。

ダイビングインストラクターとして働きたいけれど、実家から出るほど、お金を稼げないのであれば通える場所で勤務したい。

それらの疑問にお答えします。

都心のダイビングショップの仕事とは?

都市部ではダイビング初心者人口が多いため、体験ダイビング、ライセンス取得に力を入れています。

また、都内からダイビングポイントまでの送迎付きツアーを組み、少人数から受付することがあります。

都内は、ダイビングインストラクターが7割、陸上業務になります。

しかし、ショップに行くとインストラクターに会えるメリットがあるため、リピーターを増やしやすいのも確かです。

体験型でハマったお客さんをライセンス取得に持って行く営業や、器材などの販売にもつながります。

観光地などでは、毎年ショップに行くと違うインストラクターだったということもあります。

年齢は関係しますか?

この質問もよくあります。

理由は、社会人の方が、趣味で始めたダイビングにはまり、インストラクターのライセンスまで取得した場合です。

30歳前後で、今の仕事に疑問を感じ、毎日毎日混んでる電車通勤に嫌気を感じ、ダイビングインストラクターの自由さに憧れを感じる事も分かります。

しかし、現実問題で言いますと、1人で生活するのがやっとのお給料、またはそれ以下です。

体力に自信があるのであれば、30歳をこえても問題はないと思います。

海外で本当に働けるようになりますか?

海外の求人は、国内と比べたらもちろん少ないですがあります。

海外でダイビングインストラクターとして働ける条件は、ダイビングインストラクター歴と本数と性格です。

インストラクターとしての経験が最低でも3年、本数は300本以上、コミュニケーション能力が必要とされます。

もちろん、英語力もゼロでは困ります。

ショップもビザを発行するにあたり、人材の確保は慎重になります。

経験を積み、自分の努力次第ですが、働くことは可能です。

一番辛かった事は何ですか?

お客様を事故に遭わせてしまったことです。

近年、ダイビング死亡事故のうち、半数は60歳以上の方と言われています。

私も4人組のシニアのガイドをした事があります。

みなさん、ダイビング歴2年〜5年とコンスタントに潜っておられ、ポイントも穏やかな場所だったので、特に心配することがありませんでした。

しかし、ダイビングは危険も伴うスポーツだと言う事を思い知らされました。

1人の女性が、何かの拍子にレギュレーターが外れてしまい、大パニックになりました。

次の瞬間、彼女は急浮上を初めたので、私が追いつき自分のレギュレーターをくわえさせました。

ゆっくり水面に出て来たときには、OKサインも交換できるほどでしたが、陸にあがりすぐ白目状態で意識をなくしました。

救急車で搬送され、原因は肺水腫、2週間の入院をされ、後にダイビングを止めてしまいました。

この経験は非常に辛かったです。

20代前半ということもあり、インストラクターの仕事が楽しい時期でもありましたので、ショックが大きかったのを今でも覚えています。

しかし、後にこの経験が、毎日の点検や準備、気の緩みを締め直してくれました。

まとめ

ダイビングは、非日常の世界に行きます。

『人生観が変わった』と何度言われたことでしょう。

しかし、危険と背中合わせです。

ダイビングインストラクターは、人の命を預かっていると責任を持って心得なければいけません。

また、ダイビングインストラクターは3年〜5年間が活躍できるピークと言われています。

女性は、結婚、出産をして、しばらくしたら仕事復帰という職種ではないため、辞めて行く方も多いです。

私は辞めた今だから分かる事ですが、インストラクターの経験が今でも活きています。

世界の海を見れた経験と、多くのお客様と過ごした時間が、価値観を大きく変えてくれたように思います。

今は、シュノーケリングが流行り、ダイビングまでいかないお客さんも多いと聞きます。

手軽さが違うため、分かります。

もし今、ダイビングのインストラクターを目指しているのであれば、インストラクターになるための技術を磨くことも大切ですが、『伝える』大切さも学ぶ事が必要だと思います。