みなさんは、『彼女が水着に着替えたら』というバブル真っ只中だった映画をご存知でしょうか?

私は中学生の頃にこの映画を見て、海の世界の果てしないロマンとダイビングに夢中になりました。

これを仕事にできたら、どんな幸せな事かと夢を膨らませ、目標を掲げ実際にダイビングインストラクターとして働いた私の経験をもとに、ダイビングインストラクターのお仕事とは?なる為には?をお話していきます。

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ダイビングインストラクターとはどんな仕事?

大きくわけて2つの仕事があります。

①ダイビングライセンスを取得したい人の指導

主催している団体によって異なりますが、ライセンス取得講習は3日間〜4日間。

学科、プール実習、海洋実習があり、その指導から認定までを行います。

1人のインストラクターが担当できる人数は8人です。

私が働いていたマリーナでは少人数制を売りにしていたので、1人に付き4人でした。

②ガイド

これはお客様のライセンス有無関係なく、海の中を安全にガイドします。

ダイビングインストラクターの大まかな仕事内容

勤め先、地域、シーズンにもよりますが、ダイビングライセンス取得のための講習、ガイドはもちろん、器材の点検や管理、ショップにて接客、事務、雑用。

私は、マリーナで働いていたので、船、ヨット、ジェットスキーなどの清掃、また、ウェイクボードや水上スキーの手入れなどもしていました。

仕事は多岐にわたってあります。

ダイビングインストラクターが向いている人の7個の特徴とは?

海とダイビングが好き

何を言っているんだ!当たり前の事じゃないか!と思われると思います。

しかし、これは非常に重要な事です。

理由はインストラクターになる為には、ちょっと勉強、経験を積めばなれるものではありません。

せっかくなれたとしても、現実は甘くないです。

この現実と言う意味は経済的にです。

私は、この”現実”で実際に3年しか続きませんでした。

ダイビングインストラクターとして働ける期間はスポーツ選手と同じようにリミットがあります。

本当に海が好き、ダイビングを一生の仕事にしたいと思って損得抜きで考えられる方が向いています。

責任感

講習もガイドする時もそうですが、海に入ればインストラクターは言わば船長です。

大げさかもしれませんが、生徒、お客様の命を預かっているようなものです。

船長の舵一つで、安全も危険も左右されます。

安全管理の責任感を人一倍持っている人に向いています。

コミュニケーション能力

これは、ダイビングインストラクターに限った事ではないと思いますが、特にダイビングインストラクターは、お客様との距離が近いです。

講習になれば3日間から4日間、体験ガイドでも半日以上は一緒にいます。

そして当たり前ですが、海の中でもコミュニケーションが必要とされます。

このコミュニケーションを読み間違うと、危険にもつながります。

ダイビングは10歳から上限は限りなく体験できます。(私のショップでは60歳以上は医師の健康診断書を提示義務しておりました。)

これは、私の実体験です。

私は当時、シニアダイバー担当で50代後半から最高齢で70歳の方もいらっしゃいました。

事前に健康診断書を提示して頂き、潜る前にも健康面をチェックします。

しかし、ここで大きな問題を起こしました。

ある1人の女性が潜降時に歯が痛いと言い出しました。

これはよくある事で歯のスクイズと言われるものです。

そして、この女性はもうやりたくないので、帰りたいと言い出しました。

私は残るお客さんに説明をし、私はこの女性とショップに戻り、話を聞きました。

この女性は入れ歯があり、この入れ歯と歯茎に気泡ができ痛みが出ました。

私は、この歯の説明もしっかりとしましたが、この女性は聞いてないの一点張りです。

ダイビングは入れ歯があっても出来ますが、注意点があります。

私も若かったので、謝る事ができず大人げない態度を取ってしまいました。

結局、この女性に返金をし、最終的に私が謝りました。

その後、マネージャーに「ダイビングのガイドをすれば良いのではない。お客さんを安全に楽しませるのが仕事。

言った言わないが本当の問題ではなく、危険が起きたか、起きなかったかが問題。

それは、どうしたら回避できるのか?

コミュニケーションを必要以上に取る事。

日頃からコミュニケーションを大切にして接していたら、ここまでの問題は起きなかったのでは?と言われ納得するまでに時間はかかりましたが、その通りだと考え直し、それからはお客さんとのコミュニケーションを大切にしました。

ダイビングインストラクターはいろんな意味で接客業です。

コミュニケーション能力が高い人に向いています。

体力勝負

私はダイビングでも有名な観光地で働いていたため、忙しい時には、1日に最高6本入りました。

これは、午前中に2本、午後に3本、夜に1本。

1本の数え方として、最低3m、最低20分ダイビングした場合に1本と言います。

しかし、20分で終わるダイビングはほとんどありません。

だいたい、30分から40分かかります。

そして、ダイビングとダイビングの間には休憩を必ず入れなければいけません。

そう計算してみるとお分かりの通り、朝から晩まで休みなく働きました。

朝は7時出勤で準備、夜は片付けと次の日の準備で22時が毎日でした。

そして、あのタンクの重さはだいたい15キロ弱です。

それを忙しい時には女性でも2つ持ちます。

ビーチダイビングの時には砂の上をそれを持って歩きます。

体力あってのダイビングインストラクターです。

好奇心旺盛

海の中は飽きる事がありません。

毎日、毎日違う顔を見せます。

しかし、ダイビングインストラクターになると、どうしても自分は楽しめません。

お客さんが優先になり、安全に海の中を案内して行くからです。

そして、マンネリなガイドになって行く事があります。

しかし、お客さんはいろんな角度で海の中を見ています。

ダイビングが終わった後に質問攻めに合う事があります。

普段から、海の勉強もそうですが、何事にも好奇心を持って仕事に取り組むことで、お客さんに伝える幅が出て来ると思いました。

好奇心旺盛な人に向いています。

自由人

毎日同じ時間に起きて会社に出勤し、だいたい同じ時間に帰宅する。

そんな生活ができない人に向いています。

言い方が悪いかも知れませんが、自由人に向いています。

とにかく縛られるのが嫌、自分の好きなことだけをしていたい!

最高の仕事だと思います。

平常心

海の中でもしタンクの空気がなくなったら?

想像しただけでも怖いですよね。

実際に私のお客様で急に息ができないと大パニックになった方がいました。

私のオクトパスを渡し、冷静になるようにジェスチャーで伝えました。

そしてこの方は正気に戻り、なんとか続けることが出来ました。

実際に息が出来なくなったのではなく、あまりに集中し過ぎて呼吸をする事を忘れていただけでした。

これが水深が深かった場合、急に浮上すると肺破裂にもつながる恐れがあります。

インストラクターは常に冷静で平常心を持って応対する事が大切です。

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ダイビングインストラクターが向いていない人の3個の特徴とは?

体調管理

普通の会社勤めの方であれば、多少の風邪でも会社に行くでしょう。

インストラクターが風邪を引いて潜った場合、風邪の度合いにもよりますが、一生潜れなくなったダイバーがかなりいます。

仕事を失うということです。

私の知人は変わりの人が見つけられず、風邪を引いていましたが潜りました。

結果、ダイビング中にめまいを起こし、お客さんに助けてもらうという最悪な結果を引き起こし、二度と潜れなくなりました。

体調管理、耳に何かしらの症状がある方は向いていないと思います。

不安、心配性

これが原因で辞めた同僚がいます。

彼はすごく真面目で念密な器材の点検をし、お客さんへの説明も細かく行います。

しかし、やり過ぎでは?と思う程に点検、説明にこだわります。

それには訳があります。

彼がインストラクターを目指していた時に、こういった危険もある!という映像を見て、あまりにもその印象が強かった為、不安を抱き、重度の心配性に。

繁忙期に毎日毎日誰よりも朝早く来て準備、誰よりも遅く帰り点検をする。

本人自身が体調を崩し、辞めてしまいました。

過度の心配性は自分自身が壊れます。

経済面

経済的に余裕がある暮らしをお考えの方は、他を考えた方が良いと思います。

高校生が夏休みにアルバイトして稼いだお金より少ない場合があります。

これは、本職なのか?趣味なのか?を見極める時に非常に重要なラインです。

ダイビングインストラクターの仕事経験は、その後どんな職種・仕事に活かせる?

写真家

実際になった友人がいます。

彼はインストラクターを10年以上していましたが、水中カメラの虜になりました。

カメラのスクールに入り、そのまま水中カメラマンの道へ。

今では個展を開く程の立派な写真家です。

営業職

これは、私が後になった職種です。

なぜ、ダイビングインストラクターの経験が役に立ったか?というと、いろんな職種、年齢、地域のお客様と接したことで、幅広い人間関係を築き上げる事ができ、その自信は営業の世界でも通づるものがありました。

物を売る人は、まず自分を売り込みます。

インストラクターの世界も同じで、自分をお客様に売り込み、安心感を与え、信頼を得て行きます。

旅行会社

これは、ダイビングのライセンスが国家資格ではなく、世界で通用することから、旅行好きのインストラクターはいろんな海を知っています。

実際に私の友人も40過ぎて転職しました。

その採用理由が、旅した数といろいろな海を知っている事から、企画やガイドとしても使えると言う理由だったそうです。

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これからダイビングインストラクターの仕事をはじめるには、どうしたらいい?

方法としては主に2つあります。

①専門学校に通う

スポーツ系の専門学校では幅広く教えてくれますが、ダイビングインストラクターに特化した専門学校もあります。

私もこの方法でインストラクターまで行きました。

今はないですが、静岡県にあった専門学校で、学校内にダイビングプールがあり、海洋実習が週に1回あり、授業内容は充実していました。

卒業までにダイビング関連で取った資格は20個以上。

1級船舶の資格も取りました。

卒業後はショップで経験を積んで、1年後にインストラクターの資格を取りました。

②ショップで直接働く

アルバイトで働き、経験を積み、インストラクターになって行く方法は、経済的に抑えられます。

専門学校は入学金、初期費用等ものすごくかかりました。

ダイビングインストラクターの仕事を探すためには?

ダイビングインストラクターは常に足りていません。

そのため、ネットでも求人は溢れています。

しかし、条件にもよります。

実家から通える距離が良いのか、離島など都内での生活とはかけ離れた生活が出来るのか、地域からまずは探す事が大切です。

仕事のタイプも常勤なのか、非常勤なのかで仕事内容もだいぶ変わってきます。

資格は必要?

団体によって、多少異なります。

私が取得した団体はPADIという世界のダイバーの半数以上はここのライセンスです。

ここでは、試験を受ける資格として、ダイブマスターの資格を受けてから6ヶ月以上、100ダイブ以上の経験者。

そして、インストラクター開発コースを修了し、ようやくインストラクターの試験資格がもらえます。

必要なスキルや経験は?

よく、ダイビングインストラクターは泳力もあると勘違いされますが、そこまで必要ありません。

もちろん、まったく泳げないは別として、ある程度で十分です。

インストラクターになる前に試験を受ける為の資格が必要です。

国家資格でもある潜水士は必須です。

沖縄県ではダイビングインストラクターとして働く場合、県の条例によりこの資格の取得が義務になっています。

まとめ

ダイビングインストラクターは世界中、言葉が通じなくても働けます。

そして男性はモテます!

この仕事は若ければ、若い程良い仕事です。

ショップのオーナーは別として、既婚者で子供を持っている方が、この職業一本と言う方に出会ったことはほぼないです。

厳しい事を言いますが、もし、真剣にこの職業に就きたいと考えているのであれば、経済的な覚悟をもって望むべきです。

しかし、ダイビングの世界はとてつもなく最高です。