音楽を専門に学んでいる学生のアルバイトから、演奏活動の合間に活動することが多いブライダルプレイヤー。

「結婚式」という華やかなシーンを音楽で盛り上げる、ブライダルプレイヤーになるための資格やスキルについてご紹介していきたいと思います。

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ブライダルプレイヤーとはどんな仕事?

みなさんブライダルシーンといえば、結婚式、披露宴を思い浮かべると思います。

ここでは、結婚式に焦点を当てて、挙式中の仕事内容を詳しくご紹介したいと思います。

結婚式の中で、音楽で新郎新婦のお二人をお祝いするブライダルプレイヤーは、オルガン(ピアノ)、聖歌隊(ソプラノ・アルト・テノール・バス)、フルート奏者、ヴァイオリン奏者、ハープ奏者などが挙げられます。

まず、式場に到着したら衣装に着替え、式場のブライダルプランナーから細かな打ち合わせ内容の説明や、プレイヤー同士で入念な打ち合わせを行います。

よく、ブライダルプレイヤーは演奏だけすれば良い、と思われがちですが、例えば新郎新婦のご両親はご健在か、エスコートはどなたが行うのか、車いすのお客様はいらっしゃるのか、など参列者の内容も一通りチェックをしてイレギュラーがないか確認します。

また式中に、リングボーイやリングガールの登場はあるのか、立会人の方はいらっしゃるか、など式に関わるすべての情報をプレイヤー間で共有することとなります。

式場によって様々ですが、キリスト教式、人前式とパターンがあり、式の種類によって演奏する音楽が異なります。

例えば、人前式でアヴェ・マリアなど宗教曲は演奏出来ませんからね。

また、新郎新婦お二人の思い出の曲をそれぞれのシーンで使用することをご希望される場合もあります。

演奏曲は臨機応変に対応していくことが大切です。

式の情報確認が済んだら、その日のプレイヤーとランスルー(リハーサル)を行っていきます。

キリスト教式なら牧師の先生の入場、新郎入場、新婦入場、聖書朗読(牧師の先生によってBGMが指定される場合も)、誓約、ヴェールアップ、指輪交換、署名、キス、祝祷、賛美歌、退場・・・と全てのシーンの音楽を確認していきます。

人前式なら、誓いの言葉と音楽のタイミング、承認の拍手と音楽のタイミング、司会者の言葉とのタイミングを入念に確認していくことが大切です。

リハーサルが終わったら、式場内のチェックをします。

椅子の並びは乱れていないか?

ごみは落ちていないか?

証書や指輪のセッティングを行います。

全てが整ったら、まずは参列者の方々を演奏でお迎えします。

聖歌隊の人は、新郎側・新婦側と参列者の方々を席にご案内することもあります。

式が始まったら、新婦のドレスのケアや、お二人の状態を常に見ながら式を見守ります。

例えば新婦が号泣してしまった場合はガーゼをそっと差し出したり、新郎のズボンの裾を直したりと、演奏以外にもいろいろと注意しなければなりません。

無事に式が終わったら、式場内を整えます。

一日に数本挙式が続いている場合は、分刻みでリハーサル、打ち合わせが続くのでかなりバタバタです。

全ての挙式が終了したら、会社に終了の報告をしておしまいとなります。(何か問題点があった場合は逐一報告しなければなりません。)

こう見ると、演奏以外に色々と気を遣わなければならないことが多いようです。

ブライダルプレイヤーに必要な資格や経験は?

必ずこれ!といった資格は要求されませんが、音大在学生・卒業生が活動しています。

私のまわりでは普通大学卒業のプレイヤーに出会ったことがありません。

20歳前後の学生さんから、学生時代からブライダルプレイヤーをしていて卒業後オペラやコンサートの合間にブライダルの仕事をしている、といった場合もあります。

時々、かなり有名な演奏家の方が偶然いらっしゃる場合もあります。

そんなプレイヤーに当たった新郎新婦はかなりラッキーですね。

最初はだれもが初めての経験のはずです。

研修期間もしっかりあるので、きちんと学んでいけばOKです。

ブライダルプレイヤーに資格はいる?

上記のように、音楽大学で専門に歌・器楽を学んでいれば特に資格は必要ありません。

例えばピアノでは即興演奏の技術が必要となってくるので、YAMAHAなどのグレード資格を持っていると安心かもしれませんが、特に資格を指定される場合はありません。

ブライダルプレイヤーに必要なスキルや経験は?

歌にしろ楽器にしろ初見能力が求められます。

練習しないで初めてみた楽譜を演奏する能力のことで、その場で演奏する楽譜を渡される場合もありますし、演奏箇所・内容を当日に変更することも多々あります。

「練習しなければ弾けません」では様々な場面で対応ができないので、初見能力は高いに越したことはありません。

また初見演奏の他、即興演奏能力もあるととても便利です。

コードネームや伴奏付け、和声に関する最低限の知識は身に着けておきましょう。

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ブライダルプレイヤーになるために勉強しておくべきことは?

前述にも書きましたが、オルガン(ピアノ)奏者を希望する方はメロディー譜に伴奏をつけたり、コードネームを瞬時に理解できるようにしておきましょう。

また聖歌隊の方はドイツ語・イタリア語・フランス語・英語と色々な曲を歌うので、発音は一通り学んでおく必要がありますが、音大生ならば必須な内容なのでそれほど心配しなくても大丈夫です。

また、ピアノとフルート、ピアノと歌、ピアノとヴァイオリンなど様々なパターンのアンサンブルを経験しておくことが必要です。

ときどき我が道を突っ走るピアニストもいますが、アンサンブル力がないと他のプレイヤーからも敬遠されてしまいます。

ブライダルプレイヤーになるために覚えるべきこと

結婚式に関する基本的な知識は身に着けておかなければなりません。

バージンロードの意味、ヴェールダウンの意味、ブーケブートニアの儀式の意味、最近では新郎のジャケットセレモニーもあります。

キリスト教式では、誓約や聖書の朗読箇所、人前式ならばヌプシャルシートや立会人の対応など、演奏以外の結婚式に関する様々なセレモニーを覚えておきましょう。

ブライダルプレイヤーになるために練習すべきこと

楽譜をそのまま演奏、歌うことはもちろんですが、様々なシーンでは即興演奏の力も求められます。

コードネームのみを書き、それに即興でメロディーや伴奏をつけて作曲する練習をしておくととても便利です。

また式中は、式全体を見渡しながら演奏しなければならないので、色々な方向に目を向けながら演奏する練習も必要かもしれません。

専門的に音楽を学んでいる方々ならば、楽譜、手元を見ることなく演奏することは特に問題ないと思ますので、和声やソルフェージュの勉強をしっかりとしていれば良いでしょう。

また、人前で話すことが苦手な方にはそもそも向いていない仕事ですが、笑顔でご挨拶、説明する練習はしておきましょう。

「本日はおめでとうごさいます。」 「お二人を演奏でお祝いさせて頂きます。」「どうぞリラックスして本番をお迎えください。」「式中の写真撮影はお座りのままお願い致します。立ち上がっての撮影はご遠慮頂いております。」など、演奏以外ではマイクを使って説明をする機会も意外と多いものです。

そんな時にもごもごと小さな声になってしまったり、早口で聞き取れないとなっては雰囲気が台無しです。

しっかりと笑顔で落ち着いて対応する練習を自分で鏡を見ながら練習しておきましょう。

ブライダルプレイヤーの就職先や探し方は?

基本的にブライダルプレイヤーは、事務所(会社)に所属し、そこから式場に派遣されるパターンが多いです。

所属会社はたくさんありますが、音楽大学に求人募集情報が出ていたり、音楽雑誌に情報が出ている場合があります。

また学校の先輩から紹介されるというパターンも少なくありません。

ブライダルプレイヤー求人の探し方は?

ウェブサイトで検索

「ブライダル」「演奏」「オーディション」などの言葉で検索すると、様々な会社が出てくるので、そこから自分に合ったところを選びオーディションを受けたり、連絡をしてみましょう。

オーディションの曲は会社により異なるかとは思いますが、結婚式の中で演奏される曲の場合が多いようです。

例えばシューベルトのアヴェ・マリアやユーレイズミーアップ、アメージンググレース、や賛美歌など、ピアノならば結婚行進曲や、初見演奏の試験がある場合もあります。

ウェブサイトの情報に、オーディション情報が細かく書かれている場合もありますし、要問合せとなっている場合もあるので、事前にしっかりと確認しておきましょう。

知り合いからの紹介

まわりでブライダルプレイヤーをしている方がいたら、紹介してもらえないか相談してみるのもひとつの方法です。

知り合いであれば、どんな会社なのか、仕事の内容は雰囲気なども聞くことができ一石二鳥ですね。

また会社側も現スタッフの紹介となれば、安心なのでとんとんと採用まで進む場合が多いようです。

経験者が語る!できるブライダルプレイヤーはこんな人

ブライダルプレイヤーの経験を積んでくると、どんな新郎新婦でも、どんなハプニングが起こったとしても、全ての場面に音楽を合わせることが可能になります。

これは慣れと音楽センスの問題となりますが、あたかも自然に違和感なく音楽が流れてくる、ということです。

牧師の先生が英語、ラテン語、イタリア語、スペイン語、日本語、どんな言葉でお祈りをしてもきちっとタイミングを合わせます。

また新郎新婦、そのご家族、参列者のケアも完璧に行うことができます。

よくあるパターンとしては、ブライダルフェアにいらしたお客様が、この歌手、ピアニストに演奏をしてもらいたい、とプレイヤーの指名がつく場合もあります。

周りに気を配れる人

何か足りないものがある場合は、素早く準備できる人。

率先して式場の準備や、指輪、証書などの小物をセッティングできる人など、がブライダルプレイヤーに向いています。

協調性がある人

結婚式の中では、ブライダルプレイヤーはあくまでも脇役です。

新郎新婦のお二人をお祝いするためにどれだけ尽くせるかがポイントです。

あまり自己主張の激しすぎる人はにはなかなか難しい仕事です。

コミュニケーション能力の高い人

毎回、多い時には1日に5本以上の挙式がある場合もあるので、そのたびに人見知り、口ごもっていたら大変なことになってしまいます。

お客様の中には様々な方がいらっしゃいます。

無理難題を出してくる方もいらっしゃれば、理不尽に怒られる場合もあるかもしれませんが、そこでいちいち困って止まってしまうと仕事が進みません。

どんな時でも落ち着いて、冷静に対応できるコミュニケーション能力をもっていると安心です。

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ブライダルプレイヤーの仕事に興味がある方へ

いかがでしたか?

思った以上に、演奏以外にしなければいけない仕事が多いと感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

演奏だけしていればいい、歌うだけでいいやと感じてしまう方にはブライダルプレイヤーは向いていないかもしれません。

挙式の時間は約20分。

この20分をいかに素晴らしい時間にするか、新郎新婦、ご家族、参列者の方々の思い出に残る時間にできるか、を考えることが出来る人は、ぜひブライダルプレイヤーの活動をしてみたらいかがでしょう?

最初はオーディションや、会社に連絡することに緊張してしまうかもしれませんが、どの会社でも「ここで働きたい!」と熱意をもっている方に嫌な対応はしないはずです。

どのような仕事もそうだと思いますが、自分から積極的に探すことが重要です。

よく確認しづらい内容として、採用前に仕事の内容に関してあれこれ質問することや、ギャラの話があげられますが、気になっていては気持ちよく仕事が出来ませんので、どんなことでも事前に確認しておきましょう。

また、ギャラに関しては、ウェブ上に記載されていないこともありますので、オーディションや面接のときに質問をしても問題ありません。

結婚式は一緒に一度の大切な時間です。

素晴らしい思い出に残るようなお式となるように、音楽で演出をするブライダルプレイヤー。

私自身、今まで100本以上の結婚式に立ち会ってきましたが、どれもとても印象に残るお式ばかりです。

幸せな瞬間に立ち会える素敵な仕事ですので、興味のある方はぜひチャレンジしてみてください!

ブライダルプレイヤーの求人を探すときは、こちらの記事を参考に!