副店長は、店長のようにメジャーな職ではありません。

それは、必ず必要とされているポジションではないからです。

副店長がいるかどうかは、店の規模によるところが大きいのです。

小売店で、その建物の中に専門店が入っているような、規模の大きい店舗の場合は、店長一人で切り盛りするのは大変です。

そのような場合、店長を助けるという意味で、複数の副店長が存在する場合もあります。

また、規模の大きさだけではなく、次の店長を育てるといった意味で、副店長を置く場合もあります。

では、そんな副店長はどんな仕事をする人なのでしょうか。

今回は、副店長の仕事や向き不向きについて経験者が解説します。

副店長はどんな仕事?

売り上げ目標を考え、その目標に向かってどのような行動をとるのかなど、いわゆるマネジメントを行うのが店長の仕事です。

副店長の仕事は、店長が考えたマネジメントなどに従って、実際に店を動かしていくことが、最大の仕事と言えるでしょう。

また、店長が不在の場合(出張、休日)は、店の総責任者になります。

実際に問題が起これば、その場の状況に合わせた瞬時の判断が、求められる場合もあります。

副店長の大まかな仕事内容

実際に店を動かしていくために必要な仕事は、従業員の教育、お客様の対応、クレーム処理、仕入れのチェック、等、探し出すときりがありません。

要するに現場を管理監督するのが、副店長の主たる業務です。

ただ、これをすべて、副店長が一人で行うことは有りません。

店舗によっては、店長と分担するところもあるでしょう。

また、副店長の補佐と業務分担する店舗もあるでしょう。

仕事上の役割とは?

主に、店舗内の中間管理職となります。

本社あるいは、経営トップクラスの指示事項が、店長を通して店舗に指示されます。

副店長は、その店舗に指示された内容を、現場で実行・管理する役割です。

出来ていれば良し!

出来ていなければ「なぜできないのか」を会社から追求されます。

また、部下達からは、突き上げのような意見が出てくるでしょう。

時には、彼らの不平不満を聞いてあげることも必要です。

だだ、話を聴いてあげるのではなく、現場の部下達の必要な意見や提案は、店長を通して会社に提案できるようにまとめなければなりません。

「上からの圧力、下からの突き上げ」を、いかに上手に裁くかがカギです。

副店長の仕事はどんな人に向いている?

副店長としての仕事の量は、膨大な量になります。

人によってその仕事の中身には、向いている仕事、向いていない仕事など様々な種類が存在します。

一つひとつの業務について、説明をするのは困難ですから、全体を通してどのような人が副店長に向いているかをお話します。

良く気配りが上手な人

お客様には当然ですが、部下の従業員にも気配りができると、非常に自分の仕事が行いやすくなります。

お客様に対して気配りができると、非常に店のイメージが良くなり、口コミ評価も上がってきます。

また、部下やパート・アルバイト従業員にも気配りができると、上司としての評価が上がります。

評価が上がるということは、従業員も働きやすいと感じているので副店長に対して、協力をしてくれるようになります。

気配りが上手であれば、お客様にも、店舗にも、従業員にも、そして自分にも良い結果を生みます。

また、気配りが出来れば、自ずから信頼も後から付いてきます。

忍耐力の強い人

「会社や上司からの圧力」、「部下やパート従業員等からの突き上げ」を上手く裁くことが出来る人は、副店長に向いています。

どこまで圧力と突き上げに、対応できるかということです。

上手く対応が出来ればよいのですが、このプレッシャーを跳ねのけるほど忍耐力がないと、自分がつぶれてしまいます。

結果、退職という道をたどるようになります。

計画実効性がある人

例えば、従業員の教育を行うとします。

まず、教育内容に合わせて計画を立てます。

次に、教育内容の計画を実行します。

そして、教育内容の結果を確認します。

最後に、教育結果の改善点があれば、改善を試みる。

これは、一般的に言われている「PDCAサイクル」の活用です。

このように、業務の計画を立て、その計画を実施する、実施した内容を確認する、確認の結果を基に次のステップを考える。

簡単に見えるようですが、なかなか実行するには難しいです。

このような「PDCAサイクル」を活用できる人は、副店長はもとより、店長にも向いている人と言えます。

副店長の仕事をするために活かせる、今までの経験は?

副店長に就いたとしても、いきなり今までの仕事が急に変わるわけではありません。

今まで行ってきた仕事の延長上に副店長の仕事が、少しずつプラスされていきます。

同時に、責任も増えていきます。

そんな副店長の立場に役に立つ、あるいは、プレッシャーに負けないための経験を紹介します。

サークルや部活の部長リーダー

学生時分に、サークルや部活のまとめ役を経験していると、人の意見を聞くということができます。

部員や後輩の意見を聞く耳を持ってまとめることで、サークルや部活のまとまりが出来ます。

この人の意見を聞き、意見の内容によっては取り入れることも、副店長としては必須の要素です。

店舗などの現場では、各従業員がそれぞれの考えのもとで、働いています。

店舗教育を行っていたとしても、現場で働く従業員が、会社の考え方に対しすべて同じ方向に向いているとは限りません。

同じ方向に向いていないと、従業員すべてが、自分たちの都合の良い考え方で、動いてしまうことがあります。

そのような事は、あってはなりません。

そのために、従業員の考えていることに対し聞く耳を持つ、あるいは副店長自ら聞き出す、そして、すべての従業員をまとめて同じ方向に向かせるために、副店長が要るのです。

サークルや部活のとりまとめを行うために、人の意見を聞くことを行ってきたことが、役に立ちます。

アルバイト長

アルバイト長も、副店長としての仕事の役にたつ経験部分は、まとめ役の所です。

ただ、先ほどのサークルや部活の部長・リーダーとは、少し違ってきます。

さきほどは、人の意見を聞き出し、理解し、まとめることを話しました。

会社や店舗により違いはあるでしょうが、アルバイト長は、先述の「まとめる」に対し、教育が追加されます。

新人アルバイトに対し、基本教育から始まり、最終的にはお客様への接客対応の教育、など、新人アルバイトが、一人で問題なく接客を行えるように教育を行います。

新人アルバイトに対する教育を行った経験は、副店長として活躍するのに、大切な経験です。

教える順番は、マニュアルの通りでよいでしょう。

しかし、教わっている人が、どうすれば理解してくれるかを、人によって考える必要があります。

そのような事は、いきなり出来るものではありません。

より良く理解できる言葉や説明・手法を、常に考えながら、人に教える経験を積む必要があります。

アルバイト長は、まとめ役でもあり、教育者でもあります。

このような経験が豊富にあれば、副店長になった時、大きな自分自身の力になります。

副店長で働くメリットとは?

次期店長候補1番

次期店長になる人達の候補の中で、副店長の立場にいる人が、最も店長になる可能性があります。

理由は、実際の店舗において現在の店長の下に就き、店舗運営の勉強を実践を通して勉強しているからです。

例えば、先述しました「PDCAサイクル」等を活用し、マネジメント、教育などを、勉強します。

また、その際の実践勉強において、例え失敗をしても、店長が責任を取ってくれます。

しかし、その店長が責任を取る方法なども、勉強材料になります。

副店長は、いわゆる「エリート」になります。

社会的信頼が増す

会社や店舗からの信頼を得て、副店長に昇格します。

この昇格は、「自分が行ってきた業務の結果の現れ」と、考えても良いでしょう。

ところで、副店長などに昇格すると、立派な役職者です。

この役職は、社会的に見ても十分信用におけるものです。

この社会的な信頼とは、「ローンでお金を借りやすくなる」とかの意味ではありません。

この役職は、社会の中であなたの信頼を確立させ、関係する人々に安心を与えるものになります。

○○店の副店長、あるいは、○○○会社の運営している○○店の副店長、などの様に身元が明確になり、かつ、責任のある立場だと証明できるからです。

その一例として挙げられるのが、名刺です。

自分の名刺に、役職などの肩書が入ります。

この肩書が入っている名刺を持つか持たないかでも、社会的に信頼が高くなります。

副店長として責任が重くなりますが、社会的責任は、一段階段を上ったことになります。

その後のキャリアについて

この仕事についた後のキャリアアップの道は?

同じ会社内で、更に上の上級管理職として経験を生かすことができます。

この場合の管理者とは、副店長から店長へ地域統括など管理する範囲が広がっていく場合が多いです。

それは、どんな会社も管理者の仕事は、「人」の管理が一番です。

副店長としての立場は、管理職の業務の中の「人」の管理を学び、実践する職務です。

言い換えれば、「人」の管理の基礎になる部分を、担当します。

この部分を飛ばしたり、いい加減であると、副店長から先の道がとても苦しいものになります。

したがって、自分がキャリアアップを求めるならば、副店長の職をまっとうする事です。

自分にあった副店長の求人の選び方や注意点

副店長と言う名前の求人は、基本ありません。

店長の前の段階と言う意味で、「店長候補募集!」と、言った感じで求人情報には掲載されています。

従って、ここではあえて副店長と言わず、「店長候補」という名前を使用します。

店長候補として入社した場合でも、見習い期間を経験し、そして正社員になります。

それを踏まえて店長候補の求人の考え方をお話します。

【選び方①】雇用形態から探す

店長候補の採用は、見習い期間を経て、正社員になります。

この雇用形態は、見習い期間を含めすべてが正社員の扱いになります。

見習社員だから、準社員や契約社員になるというわけではありません。

逆に、準社員・契約社員の雇用は会社によっては、あるかもしれませんが、責任者への登用はありません。

【選び方②】会社の業態から考える

会社の業態から求人を考えるのが、最も多くの方が考えられているパターンではないでしょうか。

店長候補募集の場合、販売を行ってる店舗の業態によって、変わってきます。

例えば、飲食店の店長候補募集なのか、あるいは、小売業の募集なのか、店の形態の違いです。

自分の経験してきた業態に再度挑戦する場合も、非常に有効な手段です。

また、未経験の業態に挑戦するのも、何も問題はありません。

経験済みの業態に挑戦するのも、未経験から挑戦するのも、前向きな気持ちひとつで良い方向に進んでいきます。

特に未経験への挑戦の場合、不安が先に立ってしまい、結果、面接などにチャレンジする前にあきらめることが結構多くあります。

そんなときは、一度、面接を受けてみることをお勧めします。

話を聞いてみてから、自分に合っているか、合ってないかを判断してからあきらめても良いでしょう。

【選び方③】給与や雇用条件から考える

店長候補募集の場合、給与は一般社員とほぼ同等の給料からスタートです。

総額18万円~23万円が、スタート時の給与相場になります。

会社から副店長としての肩書がついた場合は、おそらく、階級も主任クラスにはなっているでしょうから、一般社員の相場金額から2万円~3万円の昇給になります。

【選び方④】エリアから考える

店長候補としての求人を考える場合、場所から求人を選ぶことも必ず考えなければなりません。

実際、自宅の場所から通勤できる範囲は短いに越したことは有りません。

自動車などで通勤する場合は、通勤距離にして、40㎞以内であることが望ましいです。

理由は、車で40㎞以内の通勤距離は、だいたい通勤時間1時間ぐらいの距離になります。

ですから、電車・バスで通勤を考える場合は、通勤時間1時間を目安にすることになります。

飲食店や小売店は、郊外に立ち並ぶことが結構多いです。

そのため、従業員の通勤手段が、自家用車の通勤になります。

自家用車の通勤は、自由が効きます。

しかし、自分で運転しながら通勤するため、疲れも出てきます。

そのためには、少しでも自宅に近い職場を選んだ方が賢明です。

毎日の通勤です。

少しでも近い方が良いです。

まとめ

何度も繰り返しになりますが、副店長の立場は、店長になりそして更に飛躍をするための、一つのステップにすぎません。

副店長として、店長の補佐役になった時が、最も仕事に挑戦でき、面白くなる時なのです。

自分の考えた事に、挑戦してみるのがこの時期です。

例えば、お客様に対する付加価値(サービス)などを考え、満足していただけるかどうか試してみる。

など、自分の発案が正しかったのか、間違っていたのか、自分で答えを出せます。

当然、店長には相談をしなければなりません。

そのような挑戦を自由に考え行えるのは、この副店長の時期だけです。

店長になると、やはり現実のマネジメントなどを手掛けるため、もっと深く考えていかなければなりません。

簡単に実行や挑戦に移せないことが多いです。

ですから、副店長、あるいは主任、係長、など、店舗により様々な呼び方がありますが、店長の次の立場に就いたということは、将来を期待されています。

そして、副店長のもう一つの大きな仕事は、自分の店舗の従業員の相談相手になることです。

例えば、店長に言えないことを相談に来たり、店長に話す前に相談する人がいます。

このような人が現れた時は、あなたを認めて信頼して相談にくる場合が多いです。

このようなときは、しっかりと話を聞いて、相談に乗ってあげることです。

その時の副店長の態度、意見などが相談者はもちろん、副店長自身まで影響を与えます。

このように、副店長の仕事は、厄介な部分もあると考える方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、副店長の仕事は、正面から正直にぶつかっていけば、おおよそ結果オーライになります。

周りの人が、助けてくれます。

自分の力を発揮して、お店のメンバーの期待に応えるよう精一杯の努力をしてください。