可愛い子犬や子猫がいて、たくさんのペットグッズがあるペットショップ。

ペットを飼っていなくても、ついつい寄りたくなってしまう方もいるのではないでしょうか?

そんな風に動物が好きな方、ペットショップで働きたい方に向けて、より具体的にペットショップで働くイメージが出来るよう、仕事内容や向き、不向き、やりがいなどを経験者目線でご紹介します。

ペットショップの店員はどんな仕事をするの?

ペットショップの店員は、大きく2つの仕事に分けられます。

まずは、犬や猫の生体販売管理スタッフ、そして二つ目は、犬猫の首輪やおもちゃ、おやつ、ドッグフードなどの仕入れから納品、商品として店頭に出す販売員の仕事です。

ペットショップの大まかな仕事内容

生体販売の担当者

子犬や子猫をブリーダーから取り寄せ、ペットショップに届いた子犬や子猫の健康チェックを行います。

この健康チェックはとても大事で、主に子犬の毛色や目の色、歯並び、脚腰とヘルニアチェックや指の本数、狼爪のあるなし等細かくチェックをします。

人間で言う健康診断のようなものです。

ここで母親情報、父親情報があるとそれもまたプラスになります。

母犬はチャンピオン犬だったとか、父犬はどのくらいの大きさだったとなどの情報は、成長する大きさを予測する参考にできるので、接客をする上でも大切な情報となります。

健康診断が終わると、ごはんやミルクを与えて休ませます。

その後ウンチを採取して、検便を行います。

子犬や子猫には色んなウイルスがいたりするので、検便を行なって虫を見つけます。

もし虫がいても、投薬すればすぐいなくなるので問題ないことが多いです。

その後体温が安定していれば予防接種を行います。

予防接種は動物病院に行くか、またはペットショップで提携している獣医師などが来てくださることもあります。

ペットショップに子犬や子猫が届いてから約1週間ほどでこれらの健康チェックを終えると、ショーケースに移されお客様が子犬や子猫を見ることが出来ます。

ショーケースに入ってからも、子犬や子猫は1日に4〜5回はごはんを食べるのでその分トイレもしますが、人間の子供と同じで、トイレのトレーニングが出来ていないです。

よって、すぐにウンチを踏んづけてしまいますので、トイレをしたら即片付ける必要があります。

お客様から子犬を抱っこしたい等と言われた場合は、消毒スプレーをして抱っこをしてもらいます。

ここから接客が始まります。

抱っこしている時に、子犬の健康状態や性格、食欲や元気がどうかなどをお伝えします。

お客様が別途、質問してくることもあるので適宜答えます。

お客様が購入を決めたら契約に入って引き渡しとなります。

ペットグッズの販売スタッフ

フードやおもちゃなどの商品を補充や発注そして販売を行います。

ペットグッズは幅広くメーカーさんがありますので、その店舗のお客様のニーズに沿った商品の選択や、バリエーションが必要です。

商品の使い方や販売促進のためにポップを作ったり、SNSでアップし広報活動を行ったりもします。

仕事上の役割とは?

生体販売の担当者

店舗や規模にもよりますが、常時20〜30頭扱うので1日に4〜5回のごはん時間、食べた分だけウンチをするのでその片付けを30頭分行います。

店舗にもよりますが、30頭につき2人の店員が通常かと思います。

3名配置されていたらラッキーと思って良いでしょう。

表向きは子犬と戯れられて楽しいとイメージされますが、販売に立っている時間よりも実は結構トイレの片付けの仕事の時間が多いです。

ただ、子犬の便の状態からも健康状態がわかるので、トイレの片付けもとても大切な仕事です。

また、店頭で販売する際に一番気をつけることが、購入されるお客様に即決させないことです。

生き物であって命があるので、「ぬいぐるみを買う感覚」とは大きく違います。

実際に子犬を飼う上で注意することを説明します。

子犬を飼うと決めたお客様に対して、同居のご家族に同意を得ているのか、アレルギーがいないか、ペット飼育可能な物件なのか、他にペットはいないのか、散歩には連れて行けるのかなどを会話の中で探ります。

質問することによって実際に飼うことをイメージすることができるので、飼うと決めたお客様も、必要であれば一度保留にして話し合ってもらい、再度考えた上で時間を少しかけて改めて御来店頂きます。

衝動買いをして後から返犬をされる、またはこんなはずじゃなかったとなってしまい雑な飼育をしてしまう方もいらっしゃいますので、これらの質問項目は販売側でもきちんとコントロールすることが大切な役割です。

売ってしまえばそれで良いという店舗もあるかもしれませんが、きちんと最後まで家族の一員として飼って欲しいので、購入してくださるお客様の見極めもとても重要な役割だと思います。

ペットショップの仕事はどんな人に向いている?

動物が好きな人

当たり前ですが、最終的にはどうしても「犬が好き」「猫が好き」これがペットショップで働く上で一番大切なことです。

特に用事もないけれど、近くにペットショップがあったら立ち寄ってしまう方。

動物園に行くのが好きな方。

それは動物が好きな証拠です。

動物に関することが好きな方はとても向いています。

ペットをこれまで飼育した経験がある人

これから犬や猫を飼われる方に対して、実体験でのアドバイスができるので、飼育経験があることでご自身の言葉で説明ができます。

コミュニケーションを取ることが好きな人

接客をしますし、何よりも子犬や子猫の買い手を見つけるお仕事なので、お客様と会話し購入をしてもらうには、コミュニケーションを取りながらお仕事を進めて行くことがとても大事です。

ペットショップの仕事をするために活かせる、今までの経験は?

動物系の勉強をしていた

独学ではなく、専門学校でペットに関する学校に通われていた方や、高校や大学で畜産に関する勉強を行なっていた方は、動物の飼い方や扱い方を既に知っているので経験を活かせます。

今までにペットを飼育したことがある

これまでに、犬でも猫でも、金魚でも、鳥、カブトムシでも、ハムスターでもなんでもいいので飼育したことがある方。

「飼育したことがある」経験は、飼育したことがない人と比べると圧倒的にその生体に関する知識が異なりますし、自身の経験として話せるのでとても説得力がある接客に繋げられます。

チームワークで何かを成し遂げたことがある

ペットショップでは、他のスタッフとのチームで動いています。

例えば子犬の生体管理を日々行なっていますが、引き継ぎがきちんと出来ていなければ、ごはんの与え間違い、薬の処方忘れ、健康管理などに支障をきたします。

日々コミュニケーションをとり、チームワークを大切にして成し遂げた経験はとても有効です。

大きなものでなくてよくて、学生時代の部活の話でもいいですし、クラスやグループで成し遂げたエピソードはあるといいと思います。

ペットショップで働くメリットとは?

一番可愛い時期のワンちゃん、猫ちゃんに毎日会える

子犬や子猫に毎日関われる。

これが1番のメリットだと思います。

子犬や子猫の時期は一瞬です。

日々成長していく姿を見ることが出来たり、新しい家族が決まっても店舗に遊びに来てくれる場合には成長ぶりも分かるので、とても楽しい瞬間です。

自身で小さい頃世話をしていた子犬が家族の一員になっていることを見れた時は、とっても幸せな気持ちになります。

生き物を家族の一員として飼うということが自然になる

ペットを飼うにしても、きちんとトイレ掃除できていなかったり、しつけが出来ていなかったり、散歩に行けてなかったりと、人間のライフスタイルに合わせるとどうしても完璧にすることは難しいかもしれません。

ですが、ペットショップで働くとこれらのことを日々行うので、日常の自分自身の生活でも自然と出来る習慣がつき、今まで以上にペットとも心地よく暮らすことが出来ます。

相手を思いやることができる

犬や猫は言葉を話せません。

もちろん吠えたり唸ったりで意思表示をしますが、実際に何をして欲しいのかという正解はありません。

だからこそ、犬や猫の立場になってどうしてこういった行動をとるのだろうとか、なぜこの病気になったのだろうと考えることができます。

何よりも癒される

嫌なことがあった時、子犬たちを抱っこしたり、おもちゃで一緒に遊んだりして戯れます。

実際に動物と触れ合うことでオキシトシンという物質が出るので、ストレス解消につながり、人間も動物も幸福度が上がるという調査結果もあります。

その後のキャリアについて

この仕事についた後のキャリアアップの道は?

販売員からシフトリーダーになり、副店長、店長というキャリアアップも可能ですし、独立してご自身のペットショップを運営することも可能です。

他の仕事にもこの経験を活かせる?

接客業でもありますし、生体管理する管理の力が身につくので、他業種だったとしても経験は活かせると思います。

また、「他のスタッフは月あたり15頭の売り上げだったけれど、私は25頭以上販売していて毎月トップセールスを保っていました」などの成果は、業種が違えどナンバーワンの経験になりますので、転職の際にも十分なアピールポイントプラスになるでしょう。

自分にあったペットショップの求人の選び方や注意点

【選び方①】雇用形態から探す

正社員、契約社員、アルバイトと大きく分けて3つの雇用形態が主流です。

将来的にご自身で経営をされたい、ペットに関する仕事をしたい場合や、どうしてもこのお店が良いなどの理由の場合は、アルバイトや契約社員からスタートし、徐々に雇用形態を替えてキャリアアップすることも可能ですが、タイミングもあるので、面接時に確認をしてみましょう。

アルバイトで募集を出していても、これまでの経験などから契約社員や正社員としてのスタートが可能な場合もあります。

【選び方②】職種から探す

生体販売だけがしたいのか、ペットに関わる仕事を全般でやりたいのかにもよりますが、オススメは両方できる生体販売兼商品販売スタッフです。

もちろん、人によって向き不向きがありますが、商品の知識が生体販売の接客でも活かされてくるので、子犬にオススメのドッグフードだったり、ミルクやおやつなど商品知識があると、子犬だけでなく関連商品も売ることができます。

【選び方③】会社の業態・規模から考える

個人経営かチェーン店なのかと、会社の規模は大切です。

アットホームな店舗で働きたいのかなど、自分の希望を明確にし、合っている方を選びましょう。

【選び方④】給与や雇用条件から考える

ペットショップは生き物を扱っているので、年中無休の仕事です。

台風が来ても、年末年始でも犬や猫の世話をしなくてはいけません。

よって基本的にはシフト制です。

管理職になれば土日はお休みになるのかもしれませんが、ペットショップは休日が繁忙期なので土日は稼ぎ時で、シフトにカウントされることが多い傾向があります。

その分、平日お休みになります。

用事を済ませたりする場合はどこも比較的空いているので、平日休みが助かるという方もいらっしゃいます。

休日はご自身のライフスタイル合っていないと続けられないので、よく考えるようにしましょう。

給与面についてはまちまちなので、それぞれの店舗に確認をする必要があります。

残業代はきちんと発生するのか、残業見込みの額なのか、交通費は発生するのか、インセンティブや賞与はあるのかどうか等。

働く上で必要なお金に関することは、入社前にクリアにしておきましょう。

また、個人経営のショップは、これらを口頭での説明で済ませてしまう場合があり、面接時に聞いていた話と違うというトラブルも少なからずあるので、きちんと書面で契約書を交わしましょう。

【選び方⑤】扱っている犬や猫の様子から考える

当たり前なことですが、犬や猫が綺麗なのはきちんとケアが行き届いている証。

ガリガリじゃないかどうかは、成長期にも関わらず1日に必要なごはんをもらえていない、管理不足の傾向と捉えられます。

【選び方⑥】好きなお店から考える

デパートに入っている高級志向なペットショップもあれば、ホームセンターに併設されているペットショップ、個人経営のショップなどとありますので、好きなお店から選んでもいいと思います。

【選び方⑦】お店に入った時の「ニオイ」があるか無いかチェックする

ニオイについても私はチェックポイントとしています。

どうしても動物を扱うと匂いは発生しますが、それを「いかに消臭しお客様に快適に過ごしてもらえるか」という配慮ができていると、スタッフに対してもそのように大切に扱う会社なのではないかなと考えています。

「ニオイ」一つとってみても大事なポイントかなと思います。

まとめ

犬や猫が昔から好きで、ペットショップで働くことが夢だったという方は多いですが、実際働いてみると犬アレルギーだったとか、もう犬のうんちの片付けはしたくない、土日休みの仕事にしたいなどと言って、辞めてしまうケースはとても多いです。

ペットショップで働くことだけを目標にするのではなく、その先にあるあなた自身が成し遂げたい目標をしっかり持って働くことをオススメします。

その目標があると、嫌なことがあっても頑張れますからね。