カウンセラーの仕事は特殊であり、何の準備もせずに就ける仕事ではありません。

しっかりと就職活動に向けて準備をし、目的の職種に絞った上で挑まなければ、なかなか就く事が出来ない仕事です。

今回は、年々需要を高めているカウンセラーの仕事に就く為の下準備や方法について、ご紹介していきましょう。

カウンセリングの仕事に就くにはどうすればいい?

カウンセラーは特殊な仕事の為、普通の方法ではなかなか採用してもらう事はできません。

では、どんな下準備をして、どんな心構えを持てば、カウンセラーの仕事に就く事ができるのでしょうか。

詳しくご紹介していきましょう。

就職の仕方は?

カウンセラーの就職方法はいくつかに分かれます。

最も多いのは自営業、次いで病院や福祉関連のカウンセリング業務、そして三つ目はボランティアを通してカウンセラーになる方法です。

まず自営業ですが、これに関しては自分で起業すればいい話なので、カウンセラーになる事そのものは非常に簡単です。

しかし、開業した後に世間に認めてもらえるかというと、しっかりとした経歴や実力がないと難しいでしょう。

逆の言い方をすれば、世間が認めてくれるような経験をどんな形でも築いておけば、カウンセラーになる事は非常に簡単です。

特別な設備も不要で、どこかの喫茶店でも業務が出来る為、設備投資もほとんど不要です。

病院や福祉施設での就労の為には、最低限、臨床心理士もしくは社会福祉士の資格がないと厳しいでしょう。

それらの資格を取得する為には、大学を卒業しなければならない為、その道のりは遠い上に費用もかかります。

ただし現代では、企業によっては無資格で経験だけを加味して検討してくれる企業もある為、必ず有資格者じゃないといけないといったわけでもありません。

そもそもが心理学の世界に100%正しい答えはない為、結局のところ、経験と実力さえあれば道はあります。

最も遠回りですが、ボランティアを経由してカウンセラーの仕事に就く方法もあります。

しかし、この方法は運要素もあり、しっかりとそこで実績を積んで、その上でご縁がないと、この方法でカウンセラーになるのは難しいです。

とはいえ、この方法でカウンセラーになった場合は、しっかりと実力を認められてなっているわけですから、その後の将来は明るいものとなるでしょう。

ボランティアで始める分にはリスクもない為、比較的入りやすい入口でもあります。

カウンセリングの仕事に就くために必要な知識にはどんなものがあるの?

カウンセラーになる為には、どんな知識やスキルを身につける必要があるのでしょうか。

カウンセラーは自分の人柄とコミュニケーション力を売りとする仕事の為、しっかりと実力のあるカウンセラーしか生き残れません。

では、具体的に何が必要なのかご紹介していきましょう。

コミュニケーション力

これは言うまでもなくのスキルですが、カウンセラーになる為には基本中の基本として、コミュニケーション力が備わっていないと成り立ちません。

しかも人並みのものではなく、自然と人が周りに集まるレベルのコミュニケーション力です。

お金を払って相談するからには、クライアントは自分では出せない答えを求めて相談してきます。

となると、人並みの実力しかない人には、誰もお金を払って依頼はしません。

カウンセラーを目指すなら、人並み以上のコミュニケーション力を目標にしましょう。

洞察力

カウンセラーは、クライアントの求める答えを相談内容から導き出さなければなりません。

その為に必要不可欠なのは、洞察力です。

相手を観察し、どんな点が最も弱点なのか、どれほど悩んでいて、本心はどこにあるのかを察知しなければなりません。

これは売れっ子カウンセラーになる為には必須のスキルであり、これがないと見当違いな返答をしてしまう事になります。

しっかりと相手を観察し、「そうそう!その通りだよ!」と言ってもらえるような返答ができる事を目指しましょう。

社会常識

これはスキルというより知識の分野ですが、社会常識がないと、クライアントの悩みに対して的確なアドバイスはできませんし、話を聞きながら共感する事もできません。

これに関しては日々ニュースを見たり、雑談会などに積極的に足を運ぶなど、日々の努力が必要となります。

逆の言い方をすれば、コツコツとこうした努力を積めば確実に身につくスキルの為、誰でも身につけられるスキルとも言えるでしょう。

努力無くして叶う夢に価値はありません。

日々の努力は最低限心掛けましょう。

個性のある人生経験

カウンセラーへの依頼料は、決して安いものではありません。

そんな高いお金を払ってまで相談したい、と思ってもらえるほど実力をつける為には、何かに特化した経験が必要です。

例えば、離婚経験、精神疾患、採用面接官など、その経験に対してお金を払う価値を感じられるほどの、個性的な経験が必要になってきます。

もし、病院や福祉施設のカウンセラーであれば、大学で学ぶような心理学で十分ですが、個人経営でのカウンセラーともなれば、必ず何かに特化した経験がなければ生き残ってはいけません。

お金を払うクライアントの立場になって考えてみれば当然ともいえる事ですね。

カウンセラーが働き先を選ぶ上での注意点にはどんなものがあるの?

上記に書いたようなカウンセラーとしてのスキルを身につけたとして、いよいよカウンセラーになる為の就職活動に挑むとなった場合、どんな事に注意したり、心掛けたりする必要があるのでしょうか。

いくつかご紹介していきましょう。

給与

カウンセラーは本来、自分の特殊スキルを売りにして商売をする業種の為、その報酬は通常のサラリーマンより高額となります。

しかし、それが病院や福祉施設ともなると話は別で、どんなに仕事が多忙であっても、給与は一般のサラリーマンの水準、若しくはそれ以下となります。

カウンセラーは一つ一つの仕事が責任重大の為、ある程度給与が高くないとモチベーションが続きません。

カウンセラーとして就職するなら、給与はしっかりと吟味して選びましょう。

相談者のタイプ

カウンセラーの仕事の対象者は、大きく分けて三つに分かれます。

仕事に関する問題、プライベートに関する問題、そして三つ目が心の病に関する問題です。

仕事とプライベートは、実力さえあれば問題なく対処できるのですが、心の病に関しては、細心の注意が必要です。

少し誘導を間違えると、クライアントが自殺してしまう事もありますし、場合によっては逆恨みをされて、自分に危害が及ぶ事もあります。

しかも、心の病を扱うケースは病院や福祉施設に多く、前項でも述べた通り、こうした施設の給与は基本的に低いです。

その為、とても責任のある仕事にも関わらず給与が低いといった状況になりやすい為、そういった環境で仕事を続けていける自信がないのであれば、就職活動の応募先からは外しておくべきでしょう。

カウンセラーの将来性

カウンセラーは歌手や俳優のように、一握りの実力のある人しか成功できません。

その為、ある程度続けてみて将来性を感じないのであれば、潔く諦めて別の道を探す勇気も必要な職種です。

逆に成功さえしてしまえば、揺るがない人気と高収入が得られる為、将来性は非常に明るいものとなります。

例えば、3年続けても相談者のリピーターが付かない、または仕事を紹介してもらえないとなると、自分の実力のなさを自覚しなければならない節目と言えるでしょう。

どんなに勉強を重ねても、売れっ子のカウンセラーにはたぐいまれなる洞察力と判断力が必要です。

もちろん言葉に説得力を持たせる為の経験は必要不可欠であり、これに関しては努力でどうにでもできますが、生まれ持ってのセンスに関しては、努力でどうにかなる部分ではないと言えるでしょう。

素質のある人は、子供の頃から周りに人が集まったり、人を説得させられる説明力が備わっていたりします。

売れっ子カウンセラーともなると、元々備わっている基礎スキルで普通の人より秀でた長所がある為、クライアントはそんな自分にはないものを求めて依頼をしてきます。

そういった点を考えると、平凡な人ではカウンセラーで成功するのは難しい、と言えるでしょう。

厳しい話をするようですが、歌手や俳優が素質のある人しか世間に求められないのと同じで、カウンセラーも素質のある人しか成功できない職種と言えるかもしれません。

経験者が語る!できるカウンセラーはこんな人

最後に、売れるカウンセラーは普通の人とはどこが違うのか、実際に予約が絶えないカウンセラーの特徴について、いくつかご紹介していきましょう。

芯があり説得力がある

必須条件となるのが、「周りに流されない強い精神力」と、「芯のある人格であること」です。

周りに流されるような人の言葉には説得力はなく、説得力がないと、どんなアドバイスもクライアントの心には響きません。

逆に批判をされようとも自分を曲げず、自分を信じて発言する人の言葉には強い説得力があり、そういった人でないと、カウンセラーの業界では生き残ってはいけないでしょう。

八方美人は必ず淘汰されるという事です。

何かに特化した経験がある

例えば、辛い離婚経験のあるカウンセラーだと離婚に関する悩み相談には強いですし、多額の借金を返済した人だと仕事での相談に対して強い説得力があるでしょう。

クライアントの立場になって考えれば至極当然の話ではありますが、その分野に関する経験が伴っていないと、言葉に重みは加えられません。

その為カウンセラーとして成功している人の多くは、何かの分野に対して強みを持っている人が多く、そういった強みのある人であればあるほど、クライアントは絶えず、予約は途切れないでしょう。

柔軟な理解力

新しいゲームをプレイする時、初めて聞くルールなのに、一度で全部完璧に覚えてしまう人っていますよね。

実はこういう人は基本的に、どんな仕事でもこなす事ができる基礎スキルのある方とも言え、それは「どんな内容も瞬時に理解し、記憶する事ができる頭」がある事の裏付けでもあります。

これはそれまで培ってきた経験である程度カバーする事はできますが、生まれ持っての記憶力も左右する要素となる為、これに関しては、天才と秀才でタイプは分かれます。

どんな事でも器用にこなせてしまう天才タイプの人は、カリスマ性がある代わりに親近感はなく、まるで雲の上のような存在として扱われます。

一方で努力で成功してきたタイプの人は、カリスマ性はないにしても、「努力すれば私でもなれるかも」といった希望を与えられる親近感はあるでしょう。

両方とも一長一短はありますが、どちらにも言えるのは、柔軟な理解力と判断力です。

これがないとカウンセラーとして成功する事は難しいですし、このスキルがないなら、病院や福祉施設での傾聴に特化したカウンセラーを目指すのがベターでしょう。

とにかく人生経験が豊富

稀にどんな分野にも対応できる、神様みたいなスキルを持ったカウンセラーがいますが、こうした人の経験を聞くと、本当に沢山の苦労を乗り越えているといったケースはよくあります。

例えば、ホームレスから脱却して億万長者になった経験だったり、災害に遭って大切な人を多くなくした悲しみを乗り越えて、その経験を武器にして成功していたりと、多くの人の心に響くような言葉を言える人は、それ相応の経験を積んできている事がよくあります。

これに関しては、たまたまそういった不幸が降りかかって、それを乗り越えてきたというものの為、進んで「成功したければあなたも苦労をしなさい」とは言えません。

逆にそんな苦労をしてきた人であれば、それは人生逆転できる武器となり得る為、カウンセラーには向いているかもしれません。

まとめ

いかがでしたか。

カウンセラーになる為には様々な要素が必要であり、それは努力だけでは成し得ないという事もお分かりいただけたかと思います。

生まれ持っての素質や、沢山の苦労を乗り越えてきたといったものがある人ほど成功でき、逆に平凡な人生を歩んできた人であれば、人の心を動かすほどの説得力は持てない為、カウンセラーを目指す時点で自分と向き合って、一度しっかり考える必要はあるでしょう。

カウンセラーの仕事は一見、聞く事がほとんどの仕事にも見えますが、実はその先にあるアドバイスこそが重要だったりします。

その為、沢山の人生経験のある人ほど向いている仕事とも言え、これまで経験してきた苦労をお金に換えられる、夢のある仕事とも言えます。

自然と周りがあなたの話に興味を持つようであれば、一度カウンセラーという仕事を考えてみるのも良いのではないでしょうか。