防水業と聞くとどんなお仕事を思い浮かべますか?

名前に「水」が付きますが、実は建設業なのです!

「防水工事業」「防水工」というふうに言うこともありますが、建設業の一種です。

まだ聞いたことのない人にも、もう目指している人のためにも、防水業の仕事内容や役割、なり方など詳しく解説いたします!

防水業とはどんな仕事?

防水業とは、簡単に言ってしまうと、防水工事をする仕事です。

屋根や外壁・屋上・バルコニーなど、建物の外側部分から建物内に水が入らないようにするだけでなく、浴室やトイレなど水を使う屋内でも必要となります。

屋内外問わず、水の侵入を防ぐ工事を担当する仕事、といったところでしょうか。

防水業の役割とは?

防水業には、2つの役割があります。

  • 建設物に水が浸入しないようにする技術を用いて建物を建設する役割
  • 建設物に水が浸入してしまったあとに防水のための施工をし、また綺麗にする役割

この仕事は、新しく建物を立てるときだけでなく、建設物の補修工事の時にも必要な職種なので、とても需要があります。

もう少し具体的にご説明します。

建築時

上でも書いていますが、建設中の建物の外側部分(関屋根・外壁・屋上・バルコニーなど)に防水加工を施します。

また、浴室やトイレ、施設によっては厨房、プール、そして地下設備などに対しても防水加工をします。

大型タワーマンション、アパートメント、一戸建て、学校…様々な場所で工事(施工)を行っているのです。

修復時

台風、地震、大雨が降った後に頼りになるのが防水業です。

浸水、雨漏れ、ひび割れなど、水によるトラブルを改善する修繕工事を行います。

その他に、上階住居者の放水トラブル、建物の老朽化、火災消火活動後による浸水などの後の修繕もあります。

よって、状況・状態により、どのような処置が必要か見極められる高い知識が求められます。

このようなアクシデントや災害から起こるヒビ割れ、雨漏れ、雨漏れ跡などを改善し、きれいにし、安心して住居者がまた住めるようにするのが防水業者の役割となります。

正社員、アルバイトなどで求められる役割は変わる

防水業の仕事は基本、大手建設会社からの下請けです。

または、下請けの下請けという場合もありますが、実際に現場へ行き作業をするのは、防水業者の職人とアルバイトです。

それぞれどんな役割なのか、簡単にご説明します。

正社員の役割は?

正社員というのは、防水工事業の証明を持っている会社の一社員である「防水職人」と言うことです。

何年も防水工をしてきた、まさに職人職です。

アルバイトや新人に技術指導やサポートをしながら、現場監督も材料管理もします。

契約社員、アルバイトの役割は?

アルバイト、契約社員は職人さんの助手のように仕事をしていきます。

職人さんだけではできない部分・作業を一緒にやります。

そして、仕事を手伝いながら作業を覚えていくのも、アルバイトの仕事です。

防水業の具体的な仕事内容とは?

防水業についてなんとなくわかってきたところで、仕事内容についてもう少しご説明しましょう。

仕事の流れ

防水業の仕事の流れは次のようになります。

依頼 > 下見 > 見積もり > 防水施工 > 報告書 > 請求書 > 入金 > 完了!

具体的な仕事内容

下見

工事を施す箇所の撮影をし、見積作成の資料とします。

特に補修の場合、状態によって防水工法が変わることがよくあります。

その時に重要なのが、写真箇所の詳しい場所や位置です。

マンションなどではたくさんの部屋数を施工するため、後で写真を見ただけではどの写真だったかわからなくなってしまいます。

ガムテープにマジックで暗号(マンション名と部屋番号など)を書き、補修する箇所へ個々貼ってから、写真を撮ります。

見積作成

防水施工工事を行う現場のマンションなどへの下見へ行った後、見積もり書を作るのは社長の仕事です。

請け負った仕事に合わせて、必要な作業員の人数、作業日数、施工に使用する材料と数などを計算し、見積もりをつくります。

見積もり内容を確認して頂き、了解を頂いてから防水工職人さんのお仕事が始まります。

施工

防水工事は化学物質を扱うことになるので、危険物取扱免許を持っている、経験や知識のある職人さんが作業を行います。

有毒ガス、爆発なんてことにならないように、気を付けて危険物を扱います。

そのため、ゴーグル、手袋、マスクなど必要に応じて使います。

特に換気に気をつかったり、混ぜたら危険な材料、火気厳禁な塗料などなど…。

多くの材料に注意点があるため、日々、知識と注意が必要なお仕事です。

また、職人さんのお仕事の作業工程をすべて写真に収めていきます。

報告書作成

実際に施工した後は、施工後の写真をまた撮って報告書に添付します。

大量の写真を整理し、報告書を作成するのは事務職の仕事です。

パソコンを使い1,000枚、10,000枚の写真を見ていきます。

請求書作成~入金確認

請求書、入金管理は経理職のお仕事です。

また、防水施工工事のために使われた経費のレシート管理も、経理職が担当します。

防水業の給料事情は?

正社員の職人さんの場合、会社によってまちまちかと思いますが、それに加えて経験や勤務年数によっても月給は変わります。

職人になりたての正社員さんは月給20万円程で、長く働いている信頼された職人さんになると、月給40万円以上になることもあります。

マンションに住むお客様が土日しか家にいない場合は、土日出勤になるため、その分は月給に加算されます。

なので大体、月給25万円から45万円です。

こちらも会社によると思いますが、福利厚生、年金、退職金、健康診断もあります。

防水業の仕事で大変なこと

防水工のお仕事で大変なのことは、一人前になることです。

職人というプロになるということは、自分の判断で作業を行うということです。

様々な種類の補修必要箇所を見極め、必要な工程を自分で判断して、指示を受けずに作業を行うことが出来るようになるためには、一人前の職人になろうという意思と、経験と勉強が必要だと思います。

指示を待ち作業を手伝うだけなら、どんな資格も持っていない初心者のアルバイトなど、誰にでも出来るお仕事です。

しかし社員の職人さんになるためには、見て経験して学ばなけれならないことが沢山あります。

防水業になるためにはどうしたらいい?

初めから特に難しい資格が必要なわけではありません。

しかし、お客様のお部屋に入ることもありますので、最低限のマナー、身だしなみ、教養は絶対必要になると思います。

防水業に就職するためには

まずは見習い、アルバイトになることです。

現場での作業を手伝うことが防水工職人へのスタートです。

資格は必要?

アルバイトとして働き始めてからでも問題ありませんが、運転免許証や危険物取扱者の資格があると良いと思います。

資材を持っていくので、現場へは車での移動となりますし、危険物取扱の資格はこの仕事を続けていく上ではやはり必要になってきます。

必要なスキルや資格、経験は?

職人希望の場合

必要最低限の工具の名前を知っていると良いでしょう。

また手先が器用であることや、デジタルカメラやパソコンを扱えると重宝されます。

事務職希望の場合

事務職である場合は、簿記・エクセル・ワードなどの知識や資格があると良いと思います。

補足:デジタルカメラ

30年前、20年前は、職人さんたちはインスタントカメラやフィルムを買って現場の写真をとり、写真屋さんへ持っていき写真を現像していました。

そして現像された写真を張り付けて報告書を作っていました。

今ではデジタルカメラで写真を撮って、パソコンの中ですべて作業ができるので、写真印刷代がかからずとても便利になりました。

ですが、デジタルカメラはバッテリーがなくなると写真が取れなくなってしまいます。

日々何百枚、何千枚と撮ると、バッテリーはなくなりがちです。。

そして、デジタルカメラは砂ぼこりや塗料で壊れるので、よく買い替えるのですが、最近は乾電池式のデジタルカメラが減ってきています。

または製造中止しています。

途中でバッテリーが切れ、乾電池が使えない、そんな事態になると、年配の職人さんはどうしたら良いのかわからないことも。。

そんなこともあって、デジタルやパソコンに詳しい若手職人さんの需要があります。

防水業の将来性は?

とても将来性のある仕事だと思います!

日本は地震、台風、大雨など自然災害大国です。

雨が降るたびに、仕事が増えます。

地震による亀裂、ヒビが入る度に、防水業者が直しに行きます。

部屋の数、家の数、建設物と同じ数だけ仕事があると思って頂きたいです!

そして、一つ一つの作業に職人の手や技術、目が必要です。

なので、まだまだロボットやAI、ITにはできない領域であると感じます。

防水業について、他にも知っておきたいこと

防水業に興味を持たれた方に向けて、もう少し防水業のあれこれをお伝えしましょう。

実際には刷毛などを使う細かい作業!

「職人さん」と呼ばれるように、防水工のお仕事は繊細で細やかさが必要です。

初めに施工場所の掃除をし、施工では材料を刷毛やコテなどを使い、塗っていきます。

そして、腕のいい職人さんは、材料や塗料で手や作業服を汚すことはありません。

新人さんは手と作業服が塗料でねずみ色になって帰ってくる!

シリコンなどが含まれているため、一生懸命に石鹸で洗っても簡単には取れません。

危険な場所での作業もある

職人さん、アルバイトさんは高所での、危険な作業も行います。

マンションの屋上、外壁での作業では、ゴンドラやブランコを使うことも少なくありません。

太めのロープに木の板…。

安全ベルトやヘルメットを被りますが、高い場所では風も強く怖くないとは言えないです。

実際、高所恐怖症でアルバイトをリタイヤする人もいます。

そこが建設業、防水工の向き不向きを分ける一つのポイントかと思います。

また、地下の狭い場所での作業や、狭く暗い場所での作業も時折あります。

地道な地味な作業

雨漏りを直す、ヒビを直すことは、とても意義のある仕事です。

が、補修工事作業なので、新築マンションを建てるというほど派手な仕事とは言えません。

縁の下の力持ち的役割なので、ここにやりがいを持てる職人さんを必要としていると思います。

仕事終了は意外と早い!

屋外で仕事が出来る時間は、太陽が出ている明るい時間帯のみです。

個人宅の修繕の場合には特に、夕方などは学校の送り迎えや夕食の支度など、お客様も忙しくなるので、大体15時から16時には作業が終わります。

お客様対応をすることもある

さきに書きましたが、防水補修工事は、実際にお客様が住んでいるマンションの部屋にお邪魔して行うこともあります。

そのため、入居者さんとのご挨拶などもあり、きれいな服装、身だしなみ、敬語、マナーなども重要となってきます。

金髪や、派手なアクセサリー、マンション内でのタバコやマナーの悪い行動や言動などは、お客様を不安にさせ、苦情にもつながるので絶対にNGなのです。

雨の日は仕事が出来ない!

補修工事は、実際にお客様が住んでいるマンションなどの部屋にお邪魔して行うこともあるので、お伺いすることの出来る日時を事前にマンションごとに用紙に記入していただき、スケジュールを調整してからお伺いします。

しかし、防水施工工事では雨が降っていると、実際の作業をすることが出来ません。

塗料やシリコンなどを使う施工は雨の降っていない、後日に行います。

その為、大抵は予備日を設けてあるようです。

肉体労働でもあまり重いものは運ばない

建設業ですが、重たい鉄筋を運ぶとか砂袋を運びだすという作業はありません。

基本的な体力や工具を持ち運ぶなどの作業はありますが、重いものでも、塗料の入ったバケツ缶や10キロから15キロほどの材料袋といった感じです。

もちろん体力はあるに越したことはありませんが、仕事をする中で徐々に体力や筋力がついていくようす。

職人さんたちは皆、腕力あります!

まとめ

いかがでしたか?

聞きなれない仕事名かと思いますが、防水業は建設業の新人として始めることは意外にハードルは低いと思います。

そして今も将来も需要がとてもある仕事なのです!

防水業では長くやる気のある人材をいつも募集していますよ。