金融業界というと、銀行や証券会社など給料が高く仕事が充実しているイメージですが、金融業界から転職する人はいるのでしょうか?

もちろん、金融業界でも転職する人はいます。

キャリアや収入アップのために同業他社へ転職する人もいれば、銀行や証券会社の仕事を通じてやってみたい仕事に出会い、その仕事に転職したいと考える人も少なくありません。

またここ数年、各銀行で銀行窓口を自動化する動きがあるため、窓口業務の人員が削減されることから早々に他業種へ転職したい人も増えてきています。

今回は金融業界の転職事情について紹介していきます。

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金融業界の転職事情とは?!

金融業界の転職事情は、実はここ数年活発になってきています。

30歳未満の場合は、入社前と入社後でイメージのギャップがあり他の業種へ転職するケース、営業ノルマがきつすぎて耐えきれず転職するケース、規則やルールが厳しすく自由を求めて転職するケースがあります。

30歳以上になるとキャリアアップや収入アップを求めて同業他社へ転職するケースが多いです。

30歳を境にしてこのような現象が起きている大きな要因の一つは、金融業界の特殊性にあります。

金融業界では担当業務の専門性を高めるために、特別な資格取得や勉強をします。

そのため他業界ではそのまま通用しないことが多く、30歳以降の転職は収入がダウンしやすいです。

それでも新たな業界にチャレンジしたい、現在より収入が減っても別の仕事へ転職したいと考える人もいます。

金融業界の転職活動前にやるべきこと

金融業界から転職したいと考える人は少なくありません。

金融業界である程度実績や経験がある場合は一般企業から重宝される可能性がありますし、転職後に活躍できる可能性もあります。

ただ、転職する前にはやはり、転職したい理由と自分のアピールポイントを明確にしなければなりません。

また、忙しい仕事の合間を縫って転職活動するため、しっかりとしたスケジュールを立てて転職活動をする必要があります。

転職活動を闇雲に始めてしまうと上手くいかないだけでなく、今の仕事もきちんとこなせなくなり、どっちつかずの状態になってしまいます。

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金融の転職で年収をアップさせる5個の方法とは?

金融業界に限らずですが、やはり転職するからには給料が上げたいという人がほとんどです。

金融業界の転職で年収をアップさせるにはどうしたら良いのでしょうか?

ここでは、転職で年収を上げるための方法について紹介していきます。

1.実力評価をしっかりしてくれるところを選ぶ

転職先で収入を上げるには、実力評価をしっかりとしてくれるところを探す必要があります。

年功序列や実力重視と言いながら実力評価基準が曖昧な企業だと、仕事をして成果を上げてもきちんと評価されるか不安が残ります。

成果評価をしっかりとしてくれるところを選んで転職すれば、収入アップのために頑張って成果を上げ上げることができますね

2.賞与や福利厚生などが充実しているところを選ぶ

賞与や福利厚生が充実しているところへ転職することも年収アップの方法です。

例えば、現職場では賞与や昇給はあっても住宅手当などの福利厚生がない場合、転職先の手当てが充実していれば、結果として収入は上がります。

給与だけでなく、現在の職場より福利厚生の充実した企業を探してみましょう。

3.希望年収をしっかりと伝える

少しセンシティブな話ですが、中途採用面接の場で現在の給料を聞かれることがあります。

現職の給料を聞かれたり、次の企業での希望年収を聞かれた際は、しっかりと伝えるようにしましょう。

日本人の場合は、この希望年収などをしっかり伝えることを苦手としていますが、相手から聞かれた場合ははっきり希望を伝えなければ年収に反映されません。

ただし、二つ注意点があります。

希望年収を現職の年収より高く伝える場合は、それに伴う実績や経験・スキルを証明しなければなりません。

当然ですが、面接官はあなたの仕事ぶりを見ていないので、判断材料がありません。

ただ給料を上げたいと言われても、面接側からすると実績がないので評価しようがないことになります。

もう一つは、自分から希望年収の話題は切り出さないことです。

希望年収の話題を自ら切り出すことはプラスに働く可能性もなくはないですが、ほとんどはマイナスに働きます。

先に自分の実績をしっかりと伝え、ぜひ採用したい人物と見てもらってから希望年収を伝えるほうが良いでしょう

4.転職エージェントを活用する

金融業界の仕事は激務の部署が多いため、転職活動に割く時間がなかなかありません。

しかし転職するからにはより良い企業に勤め、より良い給与を得たいと誰もが考えます。

今の仕事からどうしても転職したいけれど時間がない、もしくは、転職したいけれどどうしたら良いのか分からない、という人は転職エージェントを活用しましょう。

転職エージェントが持つネットワークを使って、今までの経験や実績を高く評価してくれる企業を探してもらい転職すれば、収入だけでなく福利厚生など今より条件の良い企業を探してくれます。

5.大企業や外資系企業へステップアップする

金融業界である程度の実績や経験があるのなら大手企業や外資系企業に転職することも年収アップの鍵になります。

よくある例としては日系銀行である程度の実績や業務経験を積んで外資系銀行や外資系金融の仕事へ転職し収入を上げる方法です。

日系企業よりも外資企業のほうが給料が高い傾向があり、勤務時間や福利厚生もしっかりしているところが多いです。

転職する際の王道でもあり、確実に給料を上げることができる方法でもあります。

金融業界でのよくある転職理由

金融業界で転職する人の転職理由にはどういうものがあるのでしょうか?

金融業界には「華やかな」「安定」「高収入」という印象があり、あまり悪いイメージがありません。

激務やノルマがきついと聞くこともありますが、実際に金融業界の人が転職する主な理由は何でしょうか。

ここでは金融業界でよくある転職理由についてまとめてみました。

違う業種にチャレンジしたい

金融関連の仕事をしている、様々な会社の業績や業界の情報が行き交います。

銀行の融資担当なら実際にお客様の現場に足を運ぶこともありますし、株ディーラーなら会社情報についてIRなどを読み込みマーケットトレンドを熟知することができます。

日々の業務の中で可能性を感じた業界や興味を持った業界があり、金融関連の仕事よりそちらにチャレンジしてみたいと考える人は少なくありません。

違う業種にチャレンジしたいという転職理由は多いです。

今の職場環境を変えて給料を上げたい

金融関連の仕事をしていても現在の仕事にマンネリを感じたり、現職場で昇給・昇格できないと感じ、職場を変えたいと考える人もいます。

例えば、中堅の銀行に勤めて仕事は安定していても、大手銀行に比べると同じ仕事でも責任の重さややりがい、給料が違うなど様々な違いがあります。

今の職場環境を変えたい人の中には、激務やノルマのきつさなど後ろ向きの理由で職場を変えたい人もいます。

一方で、もっと大きな仕事をしたい、給料を上げたい、など前向きな理由で転職を考える人もいます。

大きな仕事にチャレンジしたい

金融企業は大きな仕事が多いです。

会社のM&Aに携わったり、大きなプロジェクトの融資を担当したりチャレンジする機会があります。

ただ、人によっては違う大きな仕事にチャレンジしたいと考えている人や違う大きな仕事にチャレンジしたくなる人が金融関連にもいます。

金融関連のM&Aではなく、企業側のM&A担当になりたい人もいれば、中堅銀行から大手銀行の融資を担当してみたいと思う人もいます。

もっと別の大きな仕事にチャレンジするために転職を選択する人も増えてきています。

年収が上がる人と、上がらない人との違いとは?

転職したら年収が上がると思われがちですが、実はそうではありません。

無事転職できたとしても収入が下がってしまう人もいます。

銀行での業務経験は企業の経理やファイナンスなどから重宝されるイメージですし、為替や株ブローカーやディーラー経験をしているとM&AやIRの部署から重宝されるイメージですが、金融知識があれば全員が全員収入が上がるというわけではありません。

ここでは年収が上がる人と上がらない人の違いが何なのかについてまとめてみました。

きちんとしたステップで転職する

転職後に年収が上がる人の共通点として転職までのプロセスをしっかりと描いて着実に転職をしています。

いつまでに転職先を探して、どういう条件が希望で、面接ではこれをアピールしてと綿密に計画性を持ってできる人は転職後も年収アップが望めるでしょう。

確たる実績や経験がある

中途採用で転職する際、面接官は、今までの経験に興味を抱きます。

面接の場や履歴書などで自己PRできる確固たる実績や経験などがあれば転職先で高く評価してもらえ、転職後の給料に反映することが可能です。

逆に転職して年収の上がらない人は、確固たる実績や経験がないまま転職活動をするため、アピールすることがありません。

アピールすることがないために面接官からの採用でプラスアルファの評価を得ることができず、転職後の年収が上がらない傾向にあります。

衝動的に転職をしない

転職先で年収が上がらない人の多くは、現職・前職からすぐに仕事を変えたくて衝動的に転職をしてしまいます。

中にはパワハラに耐えられなかったとか、ブラックな職場に耐えられなかったと止むを得ない理由の人もいますが、実績や経験がないままただ転職したくなって転職してしまう人もいます。

何の実績や経験もなく衝動的に転職しても転職先に対してアピールすることがありませんし、採用側も社後に活躍してくれるか分かりません。

せっかく能力があっても可視化されていなければ面接側には評価されないため、転職後に年収が下がる傾向にあります。

転職するに際して明確な目的や目標がある

今の仕事から仕事を変えたいと思う人の中には、今の職場がとにかく嫌だから早く仕事を変えたいという人がいます。

転職する際に明確な目的や目標がなければ、何をモチベーションにして転職するか分からなくなってしまいます。

もしくは、転職活動自体のモチベーションが上がらずやめてしまうことがあります。

現職より規模の小さい会社へ転職

転職活動をする人の中には、今の仕事より規模の小さい会社や零細企業、スタートアップ企業へ転職する人がいます。

これらの企業に転職すると、転職後の年収アップは難しいです。

ただ、金融業界から転職する人の中には転職後の年収が下がってでも将来性ややりがいを優先して転職する人もいます。

現職より規模の小さい会社へ転職する人の中には前向きに転職する人もいるため、転職後に年収が下がることが必ずしも失敗とは限りません。

全く別業界で一からスタートする

転職活動をする際に、金融業界に限らず全く別業界にチャレンジしたいと考える人がいます。

今までの経験が活かせない全く別の業界に転職すると、当然ですが収入は下がってしまいます。

全く別の業界へ転職して一からスタートする人の中には、自分の実力値をよく理解していて別業界でも昇進したり昇給する確信を持って転職する人もいますが、この例は稀なケースです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、金融業界の転職事情について紹介してきました。

金融業界の転職事情を知りたい人や気になっている人もいるかと思いますので、参考になれば嬉しく思います。

金融業界でも転職を希望する人は少なくありません。

特に最近はAIの台頭により銀行の窓口業務などは人を介さずに営業できるように銀行など様々な業界で動きが見られます。

そのため、銀行に就職しても今の仕事に安定ややりがいを感じず転職したい人や、思っていたより銀行の仕事が合わずに転職したいと考えている人もいます。

一方で、銀行や証券会社の仕事を介して理想の仕事を見つけ、今の仕事より情熱を注げる仕事に転職していく人もいます。

自分に合った職場で、自分の力を発揮できるのが一番だと思います。

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