准看護師に多い悩みの一つに「転職の悩み」があります。

どのような転職先を選んだら良いのか迷ったり、注意すべき点が分からない人、転職をして後悔をしたことがある人もいるのではないでしょうか。

そんな准看護師達のために、狙い目な勤務先の5個の特徴と上手に転職するための3個の注意点を説明したいと思います。

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准看護師の転職で注意したほうが良い3個のこと

准看護師の転職で注意したいところは、どのような点なのでしょうか?

職場が変わると業務内容も違う

例えば経験のある診療科目であっても、病院によって治療の方法が違うことがあります。

そのため、新しい治療法を学ぶことが必要となります。

また未経験の診療科目であれば、その診療科目を新たに勉強する必要があるでしょう。

クリニック勤務から病院の病棟勤務に転職した場合も、大きく業務が変わります。

クリニックでは外来患者さんがいない時は掃除などの雑務がありますが、病棟勤務の場合は看護業務以外の仕事はほとんどありません。

しかし、病棟勤務は仕事量が多く残業があります。

このように同じ資格で働いていても、職場が変われば業務内容も違いがあります。

時間外勤務やシフトなど職場によって大きく変わってくる

時間外の勤務が多い職場もあれば、ほとんど定時に仕事が終わる職場もあります。

シフトについては勤め先によって勤務の時間や日数などに違いがあります。

例えば、A病院、B病院どちらも取り入れている勤務体制は「病棟勤務・3交代制」だとします。

しかしA病院は3交代制の勤務のみで、B病院は3交代制勤務だけではなく日によって早出や遅出の勤務があるなど、細部の勤務時間に違いがあります。

また「平日のみ勤務」「週休二日制で土日の勤務あり」など、その職場によって違いがあります。

転職サイトの人間関係の情報はあまり確かではない

求人サイトの中でも看護師専門の求人サイトは看護師に人気です。

看護師専門の求人サイトでは専門のコーディネーターに相談ができたり、情報が豊富にあります。

職場の人間関係についての情報が記載されているサイトもありますが、人間関係の情報は確かであるとは言い切れないようです。

なぜなら、人間関係については人によって感じ方が違うからです。

また求人サイトも紹介している医療機関から料金を貰って掲載をしていることから、例え事実でも「人間関係が良くない」などマイナスイメージになる内容の掲載は控えるでしょう。

求人サイトについては、他の詳細について詳しく知るために利用することをおすすめします。

転職を成功させるためには何をすれば良い?

転職を成功させるには、以下のような部分に気をつけて就活をしましょう。

転職の動機は明確にしよう

転職をしたい理由は何でしょうか?

「育児と両立のためにパート勤務に変えたい」「未経験の診療科目がある職場に行きたい」など転職したい動機や目標が明確だと転職する職場が探しやすく、職場が変わった後も納得をして働くことができます。

「給料が高い所に転職したい」のみで転職をする人もいますが、給料のみで職場を選んでしまうと激務に耐えられなかったり、仕事内容に不満が出ることがあります。

給料が良いことは魅力的ですし転職理由としては充分ではありますが、他にも転職する明確な理由があるほうが望ましいです。

多くの求人情報を見よう

求人情報はハローワーク以外にも地方紙や求人情報誌、看護師専用求人サイトなど様々あります。

同じ雇用形態であっても細部の雇用条件に違いがあります。

自分に合う職場を見つけるためにもできるだけ求人情報を集めて比較検討しましょう。

迷ったら即決せずに数日考える

複数の求人を比較すると、どの職場にしたら良いのか迷うことがあります。

そのような時は即決をせずに数日でも良いので改めて考えましょう。

日を置くことで冷静に考えることができるようになり、どの職場にするか決めやすくなります。

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転職するにあたっての必要な心構え

求人も様々な募集内容があるため、迷いや戸惑いが出やすくなります。

迷いや戸惑いから転職先がなかなか決まらないこともあるため、スムーズな転職ができるような心構えは必要です。

希望の条件と諦められる条件を明確にしよう

転職の希望条件には「譲れない条件」と「諦められる条件」があるものです。

これだけは譲れないという条件とある程度は妥協できる条件は何なのかを事前に考えておきましょう。

条件が多いといつまでも仕事が見つからない原因になりますし、一方で「譲れない条件」を妥協して就職をしても働きづらさが出てきます。

そのため、求人を探すときは「譲れない条件」と「諦められる条件」を明確にしておきましょう。

根気よく探そう

早く転職したい気持ちから職場を焦って決める人がいます。

しかし、焦りは禁物です。

なぜなら、焦るあまり自分が希望する転職内容を妥協してしまったり好条件の求人を見逃すことがあるからです。

転職先はこれから自分が年月をかけて働く大切な場所です。

自分が納得して働くことが大事なので、求人は根気良く探しましょう。

准看護師の転職で年収を上げるためにやるべきこととは?

転職希望の理由として「給料アップ」を目標とする人は多いと思います。

准看護師が転職を利用して年収をアップさせる方法として次のような方法があります。

正看護師の資格取得も一つの手

准看護師であれば、正看護師の資格を取ることも年収を上げる手段となります。

正看護師の資格を取るには進学過程のある学校に進学、または准看護師として働いた実務経験が7年以上ならば通信制の2年制の進学課程への進学が可能です。

勤務経験が長いなら経験を給与に考慮してくれる施設を探そう

准看護師の給料は実務経験の長さによって金額が変わります。

面接に行った際に給料の金額について相談をすると、少しではありますが金額が上がる場合があります。

実務経験が長い人は少し交渉をしてみると良いでしょう。

准看護師で人気の医療機関や設備とその理由

医療機関の規模や職場の設備によって仕事内容や働き方が大きく変わります。

公的な医療機関

日本赤十字病院、厚生病院、都道府県や市町村が経営する病院など様々な種類の公的な医療機関があります。

人気な理由

これらの病院は新しい治療法を早期に取り入れるため、看護師は最新の医療を学ぶ機会が多くあります。

高いスキルを求められる職場であるため、バリバリ働きたい人に人気です。

また、このような医療機関は給料が高く福利厚生がかなり充実している所が魅力です。

規模が大きな病院

規模がある程度大きな病院は総合病院であることが多いです。

個人経営であっても規模が大きな所もあります。

人気な理由

規模が大きな病院の場合、仕事内容は外来や病棟勤務、手術室勤務など様々です。

また約3年~5年のサイクルで他の科への異動があるため、様々な科の知識や経験を積むことができます。

公的な医療機関の場合准看護師は臨時職員やパートの募集が多いのですが、このような病院では准看護師でも正職員の募集が比較的多くあります。

クリニック

外来業務が主な仕事で、患者さんの症状を聞いたり医師の診察介助、採血や注射などを行います。

クリニックの場合は看護業務以外の仕事もあり、院内清掃や事務の手伝いをすることがあります。

人気な理由

フルタイムで働く人は正職員で雇われている場合もありますが、クリニックの主な雇用形態はパートです。

そのため育児や介護をしていたり配偶者控除を受けられる範囲で仕事をしたい人などに人気があります。

高齢者向け施設

高齢者向け施設の種類として老人保険施設やグループホームなど様々あります。

介護がメインの仕事のため、看護師は少人数のみの在籍となります。

小規模の高齢者向け施設の場合夜勤は看護師1人で行う施設もあり、入所者の急変があった時には1人で対応することがあります。

そのため、経験年数を積んだ看護師が働くことが多いです。

人気な理由

介護業務は体力が必要ですが、医療処置はインスリン注射や薬の管理など日常生活に必要最低限な処置のみなので業務の数は多くはありません。

また、残業が少ないことやゆっくり入所者さん達と関わることができるという利点があります。

保育施設・託児所

医療機関の中には保育施設や託児所を完備している病院があります。

人気な理由

保育が必要な子供がいる人、または子供が保育園に入ることができず働くことが困難な人に、保育施設や託児所がある医療機関は人気です。

残業がある時は延長保育をお願いしたり夜勤の際に子供を預けることができるので、小さな子供がいる看護師でも仕事に集中して働くことができます。

自分に合った准看護師の求人の選び方や注意点

自分に合った求人の選び方や注意点を以下にまとめました。

【選び方①】雇用形態から探す

希望する雇用形態がある場合は雇用形態から探すと良いでしょう。

正職員

固定給のため給料が安定しています。

またボーナスや福利厚生が充実しているため、しっかりと働きたい人におすすめです。

夜勤が条件であることが多く、残業もあるため仕事量が多いです。

臨時職員

臨時職員の固定給は数%ほど給料やボーナスが正職員よりも低い金額になります。

また臨時職員は契約を更新して就業をしているため、契約が更新されない場合もあります。

仕事については正職員と差がなく、夜勤や残業も正職員と同じくらいあります。

パート

就業時間は短時間からフルタイムなど職場によって様々です。

家庭と両立して働きたい人や年齢的に長時間の勤務が厳しい人に人気です。

パートのため終了時間になれば帰宅することができます。

しかし、時給制のため正職員や臨時職員よりも給料が低いことや、福利厚生が労災保険以外ほとんどついていないこと、ボーナスがないなどのデメリットがあります。

【選び方②】診療科目から探す

今までの経験を活かしたいのであれば経験のある診療科、興味のある診療科目があるならばその診療科がある勤務先を探すと良いでしょう。

経験済みの診療科であると新しい職場での仕事に早く慣れやすいです。

また、職場の変更は違う治療法に触れる機会にもなるため知識を深めることに繋がります。

未経験の診療科に就職する場合は、新たにその診療科目についての勉強が必要となります。

慣れるまで大変ですが、新しい診療科目の経験は自分が知らなかった知識や技術を得る大きな機会でもあります。

どちらであっても准看護師としてスキルアップに繋がります。

診療科目は自分が働きたいと思う分野を選択してみてください。

【選び方③】施設の業態から考える

准看護師の就業先は病院やクリニック、老人施設など様々な医療機関があります。

医療機関の特徴や利点については「准看護師で人気の医療機関や設備とその理由」の項目で述べましたので、参照してください。

また、施設の業態から考えることは「このような医療機関で働きたい」「患者さんとゆっくり接することができる仕事がしたい」など転職の希望理由を満たす条件に繋がることが多いです。

【選び方④】給与や雇用条件から考える

基本給だけではなく賞与の有無、また賞与は基本給の何%支給されるかで年間の給料の総額が大きく変わります。

また、福利厚生の有無も確認しましょう。

福利厚生には雇用保険や社会保険、失業保険や交通費の支給、労災保険など様々あります。

また女性の場合は、産前・産後休業や育児休業を実施している職場であると出産で一時仕事を休業しても手当が貰えることや同じ職場へ再復帰ができるので、休業明けも安心して働くことができます。

どのような雇用形態であっても福利厚生については職場によって違いがあるため、良いと思う求人が複数あれば見比べて考えましょう。

【選び方⑤】勤務地から考える

希望の勤務地があるならば、その勤務地から求人を探すと良いでしょう。

地元で働きたい場合は地元の就職先を、都心で働きたい場合は都心の就職先を求人で探してみましょう。

また通勤しやすいエリアに求人を絞ったり、通勤時間をかけたくないのであれば自宅から近いエリアの求人を探すのも良いでしょう。

まとめ

筆者自身も准看護師であり、転職もいくつか経験しました。

しかし、情報の収集が少なかったり福利厚生について気を付けなかったために転職後に後悔することがありました。

そのため上記の内容は、自分の失敗も含めた反省内容も入っています。

せっかく転職をするならば「転職して良かった!」と思う職場を見つけて、ぜひ活躍して下さいね!

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