獣医師の仕事はどんなことをするのでしょうか。

何となく白衣を着て、犬猫などの動物に治療をする優しそうなお医者さんというイメージを持たれている方がだいたいですよね。

ですが、実際の獣医師の業務は幅広く多岐にわたります。

また、決してきれいな部分ばかりではないので、ただ動物が好きというだけでは続けていくのが難しい職業かと思います。

そこでこの記事では獣医師に向いてる人の特徴や向いてない人の特徴も詳しくご紹介します。

「獣医師」が自分に向いているか診断するにはこちら →

獣医師の仕事はどんな仕事?

獣医師の仕事はとても広く、「犬猫などの小動物を治療する」「牛豚などの大動物を治療する」「公務員として衛生管理をする」「企業や大学で研究・開発をする」など働き方が多様です。

実際に生き物を治療するだけでなく、生き物が生きる環境を整えることも仕事になります。

例えば流通する肉の安全面や衛生面を検査したり、海外からやって来る感染症を防ぐような仕事も獣医師が担います。

獣医師の仕事はどんな人に向いている?獣医師に向いている人の3つの特徴とは?

実際の獣医師の仕事は、動物のためだけでなく、人や環境を含めたいわゆる地球規模で視野を広く持って仕事をしていくことも必要になります。

地球規模、という言葉が大げさにも聞こえますが、感染症・寄生虫・野生動物まで含め、倫理的価値観を持って仕事をしなくてはなりません。

獣医師の仕事に向いている人1:人間が好きな人

大前提といっても過言ではありません。

獣医師を志す多くの人が「動物が好き」から志望していることが多いですが、獣医師自身が人であること、また動物と一緒にいるのは常に人であることから、人間嫌いに勤まる仕事ではありません。

獣医師の仕事に向いている人2:勤勉な人

努力家とも言い換えることができます。

獣医師の世界は常に新しい情報が更新され、新たな病気、感染症が発見されそれと同時に新たな薬剤の開発や治療法の発見など、常に日進月歩です。

数年前の知識は誤りでした、なんていうことも少なくありません。

常に新しい知識を手に入れることが必要です。

獣医師の仕事に向いている人3:論理的な思考ができる人

どうしても動物を対象にしたり、人を相手にすると「感情」が先立ち、感情優先に判断しそうになることがあります。

しかし、獣医師は科学的根拠と思考に基づき常に冷静な判断をする必要があります。

感情で突っ走らず、しっかりと腰を据えて落ち着いた判断ができる人が求められます。

「獣医師」が自分に向いているか診断するにはこちら →

逆に獣医師の仕事に向いていない人の特徴は?

根本的に向いていないとい断言することは難しいかもしれません。

ですが、適正のあるなしは存在します。

獣医師の仕事に向いていない人1:人間嫌いな人

動物は好きだけど人間は好きじゃない、こういう獣医師がたまにいますが、獣医師の根本はやはり人間を相手にした仕事になります。

必ず対人関係の業務になるので、単純な人間嫌いには難しい仕事です。

獣医師の仕事に向いていない人2:儲けたい人

獣医師が高給取りのイメージが世間にはありますが、現実にはハイリスクローリターンの仕事であり、時給換算すれば決して儲かる仕事ではありません。

単純にお金のために仕事をしたい場合は獣医師はおすすめできません。

獣医師の仕事に向いていない人3:潔癖な人

動物を相手にするためどうしても汚れます。

3Kといわれる「きたない、くさい、きつい」仕事です。

汚れることを嫌ったり、汚物に抵抗感のある人にはおすすめできません。

獣医師の仕事に向いていない人4:体力に自信のない人

仕事内容にもよりますが、時には夜中まで仕事をしたり、十分に休みが取れないこともあります。

自己管理がしっかりできて、体力のある人には向いています。

今現在体力に自信がない人も、健康的な生活をすることを心がけ、自分はどこまで無茶ができるのかしっかり把握しておくことが大切です。

獣医師の仕事で活かせる経験

獣医師をしていく上でどのような経験が活かせるでしょうか。

幼少期からの体験も含め、獣医師としてプラスになることが何なのか、解説していきます。

獣医師の仕事で活かせる経験1:様々な動物の飼育経験

獣医師は動物のプロですので、自分自身で動物と触れ合った経験がどのくらいあるかがプラスになります。

その動物がどういう生き物なのか知ることができるだけでなく、飼い主としての立場を経験することで、飼い主として感じる不安感や悩みを共有することができます。

獣医師の仕事で活かせる経験2:接客業での業務経験

どんな仕事もそうですが、獣医師も幅広い業務の中で人とのコミュニケーションを重視される仕事になります。

アルバイトであっても接客業を経験していることはプラスになるといえるでしょう。

学生の時に接客業を経験したり、また、別の業務であっても営業職の経験があることは将来的なプラス要素と言えるでしょう。

「獣医師」が自分に向いているか診断するにはこちら →

その後のキャリアについて

この仕事についた後のキャリアアップの道は?

獣医師としてのキャリアは、臨床獣医師なら個人で開業するなどして院長になること、公務員の場合は課長などの役職を手に入れることになります。

大学で研究開発し、教授への道もありますが狭き門です。

また、臨床獣医師なら認定医制度を活用して、いわゆる専門医として活躍する道も可能です。

他の仕事にもこの経験を活かせる?

今獣医師が求められる仕事も多様化しています。

まず、ここ数年でペット保険会社が増えました。

ペット保険会社でも獣医師の採用が積極的になっていますので、獣医師として保険会社に務めることも可能です。

他にも、獣医師を相手にした専門雑誌を作る会社の編集者であったり、病理検査を行う病理医としての勤務など、いわゆる現場で働く獣医師をサポートする立場の獣医師を選ぶこともできます。

女性の再雇用や育休・産休は?

現在女性獣医師の割合が増加している中で、女性獣医師の勤務形態や再雇用問題が存在しています。

とくに臨床医として働く獣医師の場合、福利厚生が充実していないケースが多く、復職が難しいこともあります。

ですが、少しずつですが、多様な働き方が認められるようになってきました。

ブランクのある獣医師でも採用するケースやパート・アルバイトといった雇用形態を受け入れる場所も徐々に増えてきていますので、諦めずに根気強く探してみることでキャリアを失わずに済むかもしれません。

まとめ

獣医師の仕事は幅広いため、どんな仕事があるのかを知った上で獣医師という仕事を選ぶべきでしょう。

獣医師というのは国家資格であるため、需要が広く、就職難の場合でもそれほど苦労せずに就職することができるかもしれません。

しかしながら、獣医師に縛られてしまい選択肢を狭めるというケースも存在します。

資格、免許をフル活用した仕事選びだけでなく、動物のプロとして学んだ知識を活かす場は全国に広く存在しています。