旅行企画の仕事に向いている人の特徴をご紹介!逆に向いていない人の特徴は?こちらも教えます
「旅行を企画する仕事」と聞いて、皆さんはどのような仕事を想像しますか?
楽しそう?それとも大変そう?…ご意見は様々だと思います。
今回は、そんな旅行プランを発案する職業「ツアープランナー」についてお話させていただきます。
実際のところ具体的な「旅行企画」の仕事とはどんなものなのか、向いている人・向いていない人の特徴、この職業のメリットなどを詳しく語り尽くします。
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目次
閉じる旅行企画はどんな仕事?
旅行企画の仕事は、交通手段や宿泊がセットになったパッケージツアーから日帰りのツアーまで様々な旅行商品を企画するお仕事です。
旅行商品を企画する人のことを「ツアープランナー 」と呼びます。
旅行企画の大まかな仕事内容
旅行代理店に陳列されている旅行パンフレットや、オンライン上に掲載されている旅行商品などを企画することが主な仕事内容で、国内ツアーから国外ツアー、更には宿泊ツアーや日帰りツアーまで幅広い商品を企画していきます。
仕事上の役割とは?
役割としては、やはりヒット商品を作ること!
そしてリピーターを増やす!!
この会社の商品を使って「良い旅行ができた」と感じてもらえるような商品作りが大切で、次回も自社の商品を選んでもらえるような次に繋がる商品作りがツアープランナーとしての大きな役割となります。
そのためには、自社独自のオリジナリティーある商品を作り続けることが成功のカギになります。
企画内容としては、行き先をはじめ移動手段・宿泊地・食事場所、更には旅行商品の販売費用などの設定も行います。
また、旅行商品を企画する上で必要となる素材の仕入れも行います。
宿泊地や観光地に足を運び営業を自ら行うこともあります。
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旅行企画の仕事はどんな人に向いている?
旅行企画を行うツアープランナーになる人は、一体どんな人が向いているのでしょうか。
新しい物事に敏感な人
旅行商品にも、洋服と同じで流行りがあります。
今年の春はこの観光地で行うアクティビティーが人気を集めるとか、今冬は映画で話題を呼んだ撮影地を組み込んだツアーが売れるなど…。
人気の名所であっても、年度や四季によって注目されるスポットは変わってきます。
洋服と同じで常に先取りをしながらツアーを作成していくことが求められるので、毎日の情報収集は欠かせません。
政治経済から芸能ニュースやスポーツに関するニュース、更には地方のニュースまで、幅広い知識と情報を新聞や雑誌、SNSなどを上手く活用して獲得していきます。
また、人間観察をしているだけでも有益な情報を獲得できたりします!
例えばカフェに行けば、隣に座っている人達の話にちょっと耳を傾けると、今興味があることや世間で流行っていることなどを知ることができます。
本屋に行けば、立ち読みをしている人がどんな本に興味があるのかが分かりますよね。
このように集めた情報を基に、皆様が行きたい!と思ってもらえるようなツアーを作成していくのです。
人を喜ばせることが好きな人
ツアーを作成するにあたり重要なことは、旅行商品を利用されるお客様のことを第一に考えて企画することです。
行き先は同じ場所であっても、利用されるお客層によって行程内容をアレンジしたり、提供するサービス内容を変えたりします。
例えば、日本人に人気の「ハワイ」に行くパッケージツアーを作成するとします。
その場合、カップルで行くのかファミリーで行くのかによって組み込むサービス内容は変わります。
カップル向けのツアーを作成するとしたら、まずはホテルはダブルルームかツインルームを設定しますし、ワンランク上の旅にするならば飛行機の座席はビジネスクラスで設定する、またホテルも郊外の優雅なリゾートホテルに連泊できる内容にするなど考慮する必要があります。
一方でファミリー向けのツアーならば、ホテルは広い客室でショッピングセンターから近い場所を設定したり飛行機の座席は離れることなくまとまった席を用意する、また移動手段に便利な路線バスのフリーパスを付けるなど、販売するお客様層に合わせた商品作りが大切!
これら商品作りは細かな行程内容を決めなければならないため、時間と労力を要する仕事です。
それでも、利用されたお客様から「楽しかった!」「利用して良かった!」とのメッセージを頂けると、やりがいと同時に「また頑張ろう!」と思える活力になります。
逆に、旅行企画の仕事はどんな人に向いていない?
ここまでツアープランナーに向いている人についてご紹介してきました。
どの業種でも言えることですが、仕事には向き不向きがありますよね。
ツアープランナーにも、向いていない人が勿論います。
それは一体どんな人に当てはまるのか、見ていきましょう。
計画性がない人
「ツアーを作る=計画をする」ということです。
皆様も個人で旅行に行かれる際は、計画を立てますよね。
最初はこの観光地に立ち寄って、ランチはここで食べて、夜は19時までに自宅に着きたいから何時頃には観光地を出発しようなど、前もって行程を計画することで旅行中もスムーズに行動することができます。ツアープランナーもそう!
旅行商品を作成するにあたり、やはり計画性がないとなかなか良い商品は作れません。
訪れる観光地を沢山組み込んだ一見するとお得感のあるツアーであっても、各観光地の滞在時間が少なくては、ただ行っただけで満足感は得られません。
そうならないためにも、ゆとりのあるツアーを作成することが求められます。
コミュニケーション力がない人
ただ単に有名な観光地を組み合わせてツアー商品を作れば良いわけではありません。
お客様が利用したいと思ってもらえるような商品作りをするためには、やはり他の人の意見も取り入れる必要があります。
人気観光地である「ハワイ」でも、現地で何をしたいのか、どんなサービスが欲しいのかは人それぞれ。
そのため1人でも多くの人の意見を大切にし、良いところを取り入れたツアーを作っていくのです。
そのためにはやはりコミュニケーション力も必要不可欠で、話し相手からなるべく多くの情報を引き出せるようなトーク力を武器にすると良い商品作りができます。
忍耐力がない人
新しい商品を作ることは、案外重労働だったりします。
例えば、食事付きの宿泊ツアーを作成するとします。
テーマは「和風・高級」で考えた場合、食事場所は和食でプチ贅沢な内容を提供してくれる食事処が良い!と思ったら、まず徹底的に目的地周辺の食事場所をリサーチします。
そして候補がいくつか出たら、交渉スタート。
日付・人数・ツアーの内容などを伝えた上で、受け入れてくれる食事処を探していくのです。
しかし、ここで結構苦戦するのです。
旅行会社のツアーはお断りとか、団体人数の受け入れはできませんとか…。
ここは大丈夫!と思ったお店に断られることがあるので、その時の落ち込み具合と言ったら何とも言えません。
そんな時、「はい次!」と切り替えられる精神力と踏ん張れる忍耐力が要求されます。
誰もが完璧に兼ね備えているものではありませんし、仕事をしている内に自然と身についてきますが、ある程度の底力と負けず嫌い精神がある人の方が、この仕事は向いているかもしれませんね。
旅行企画の仕事をするために活かせる、今までの経験は?
ツアープランナー として活躍するまでに、これまで何気なく行ってきた経験が案外役に立っている!と感じることが多々あります。
その経験とは、どのようなことでしょうか。
プライベート旅行の計画
旅行を計画する上で、旅行会社に頼む程の行程内容でもない時ってありませんか?
移動手段は自家用車の場合、事前に準備をしておくべきことは目的地の観光ルートの計画と食事処、あとは宿泊場所くらいですよね。
そうなれば、事前に予約しておくことは宿泊場所になります。
しかし、宿泊場所だったらオンライン専用の宿泊予約サービスを使えばものの5分足らずで予約できます。
あとは、行ってみたい観光地や食事処を調べて行程を組んでいくだけ。
このような当たり前に行っていた行動が、結構役に立ったりします。
当たり前に行っていたことだからこそ、時間配分やこの地域ならこの観光スポットは絶対に外せない!など、頭の中で大まかなツアー内容を組み立てることが簡単にできるようになります。
地理歴史などの社会科学習
観光をする上で欠かせないこと、それは「地理・歴史・文化」です。
国内国外問わずどの観光地でも地理や歴史は重要で、その地で昔何があったのかが結構重要だったりします。
例えば国内の有名な温泉地でもこの場所は有名な歴史上の人物が関係している地であるとか、方角上パワースポットとして話題の場所はやはりご利益の欲しい人々から人気を集めますし、この地域はかつて海の中にあって今では化石を発掘できる場所ですよ!と案内をすると、家族で訪れる人が増えてきます。
このように、その地では過去に何があって今では何を見て何を楽しむことができるのかなどを取り入れたツアーを作成する時に、学生時代に習った社会科学習が役に立ちます!
旅行企画で働くメリットとは?
ツアープランナーとして働いていて得をしたこと、メリットはいくつもあります。
その中でも特にラッキーだったと思えることをご紹介します。
格安で旅行に行ける
何と言っても、旅行会社で働いている大きな特権です。
自社が販売する商品を使用する時は社員割引をしてくれる会社が殆どで、普通に予約をするよりも少し安く旅行に行けます。
時期によっては格安で販売している商品から更に値引きを受けられるので、こんなに安くて良いの?と思えるような額の時もあります。
その他にも、旅行企画を行っているとどのような行程を組んだら安く行けるのか自然と理解できるようになってきます。
この地域ならこの交通手段を利用するとか、この宿泊場所は安く泊まれるなど上手く組み合わせると、パッケージツアーより安く行けたりします。
レセプションパーティーなどで販売前の商品を貰える
ツアープランナーは、ツアーを企画するための素材収集も行います。
各ホテルや各国各県、更には各観光地などが主催のレセプションパーティーなどにお呼ばれをすると、自ら出向き新たな商品の仕入れをします。
その際、主催側から未発売のお試し商品などが参加者にプレゼントとして配られることが多く、商品は貰って嬉しい物ばかりなので、頂き物を楽しみに参加することがよくあります。
その後のキャリアについて
ここまで旅行企画の仕事について色々と見てきました。
ツアープランナーのキャリアについては、実際のところどうなのでしょうか。
この仕事に就いた後のキャリアアップの道は?
ツアープランナーはまずオンライン上に掲載するツアー商品の企画から始めることが多く、慣れてくると国内向けパンフレット用の企画、その後国外の旅行商品企画を任せられることが多くなります。
中でもいち早くキャリアアップを目指したい人は、何と言っても語学力を上げることです!
特に世界の共通言語である英語力を上げるだけで、国外ツアーを任せてもらえる頻度が多くなります。
また、自分が担当したい国の言語を習得することもキャリアアップの近道になります。
もう一つの手段は、旅行業の国家資格を取得すること。
ツアープランナーになるために必要な資格はありませんが、「国内旅行業務取扱管理者」「総合旅行業務取扱管理者」という二つの国家資格が旅行業には存在します。
この資格は旅行業における唯一の国家資格なので、取得すると転職をするにもかなり有利になりますよ!
他の仕事にもこの経験を活かせる?
ツアープランナーとして旅行に関することはかなり詳しくなりますから、ツアーコンダクター(添乗員)に転職する人もいます。
旅行商品を作る側からツアーに同行してお客様を案内する側に回ることで、今までに習得した観光情報を活かしてスムーズな添乗業務が行えるので、お客様からも評価の高い添乗員として活躍する人も少なくありません。
また先ほどご案内した「国内旅行業務取扱管理者」「総合旅行業務取扱管理者」の資格を取得していれば、会社を設立することも可能です。
今までツアープランナー として積み上げた経験を活かし、自らの会社を設立して旅行商品を企画・販売する人もいます。
まとめ
いかがでしたか?
旅行企画という仕事について、なんとなく理解していただけましたでしょうか。
「旅行を企画する」と一言で言っても、やるべきことは多く、大変なことも多々あります。
それでも、自分が作成したツアーを利用し楽しんでくれる人が一人でもいれば…という思いで商品を作り続けています。
この記事を通して、ツアープランナー を夢見る方の役に立つことでできれば嬉しく思います。
これからのご活躍を応援しております!