システムエンジニアになるには?資格は必要?勉強すべきことや必要なスキルをご紹介!
システムエンジニアと聞くと、3K(きつい・厳しい・帰れない)なんて言われて、時には徹夜までして作業しているイメージはないでしょうか。
実際当てはまってしまう部分もあるのですが、それに負けないくらい魅力があるお仕事です。
また、パソコンスキルももちろん必要ですが、コミュニケーション力が非常に重要となってくるお仕事です。
では、システムエンジニアの仕事は具体的にどんなことをしているのかご紹介していきましょう。
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目次
閉じるシステムエンジニアってどんな仕事?
パソコンに向かって始終カチカチ・・・のようなイメージがあるかもしれませんが、お仕事の範囲は多岐に渡ります。
ざっくりいえば、システムの立ち上げからシステムの終わりまでを担当するお仕事です。
システムエンジニアの大まかな仕事内容
会社によっても様々ありますが、ここでは主な仕事内容についてご紹介します。
実際のお仕事の流れに沿って解説していきます。
要件定義
ユーザーのシステムに対する要望をヒアリングし、必要な機能を要件定義書として明確化します。
主には、システムの目的、利用ユーザーの範囲、必要な機能、必要な連携(システム間でデータのやりとりをすることもよくあります)等を定義していきます。
また単にユーザーの要望を聞きだすだけでなく、要望が非現実的だったり、もっと良い方法があれば、代替案を提示することも大切です。
ユーザーの期待にいかに答えられるか、もしくは上回ることができるか、腕の見せ所です。
ただし、あまりに夢が広がりすぎると、無茶な定義をして後の工程に迷惑をかけることになってしまいます。
ユーザーはもちろん大切ですが、予算内でスケジュール通りにプロジェクトを終わらせられる範囲で考える必要があります。
設計
設計には大きく分けて、外部設計と内部設計があります。
外部設計は、要件定義を元に画面レイアウトや印刷レイアウト、操作方法等、ユーザーに見える部分の設計をします。
要件定義を満たしつつ、使い勝手の良い設計をするよう心がけます。
内部設計は、外部設計を元に、システム内部の動きやデータの処理ロジック等、ユーザーに見えない部分の設計をします。
こちらはユーザーへの確認は必要ありません。
開発(プログラミング)
内部設計を元にプログラムをコーディング(作成)します。
コーディングといっても、プログラム言語は様々ありますし、開発環境も様々です。
ひとつの言語に特化するのもいいですが、いろいろな言語を使いこなせる人や、利用者の少ない言語を使える人は重宝されるでしょう。
また、技術の進歩が早いITの世界で、一番スキルが出やすい工程でもあります。
プログラマーといって開発専門にしている人もいますので、システムエンジニアはここまでやらない場合もあります。
テスト
テストには大きく分けて、単体テストと結合テストがあります。
単体テストは、機能や処理ごとに分けて個別で行う動作確認テストです。
想定通りの動きをしているか、機能要件を満たしているか、細かくチェックしていきます。
結合テストは、単体テストで確認した機能や処理を連携させて、システム全体として動作に問題がないかを確認するテストをします。
テストは全工程の中で非常に重要な工程となります。
不具合が出ないプログラムはまずありません。
考えられる動作パターンを網羅し、テストとプログラム修正を繰り返しながら、高品質なシステムを目指します。
導入
テストを終え、納品できるレベルになったら、いざユーザーの元へシステム導入です。
導入といっても、ただ使用できる状態にするだけではなく、初めてシステムを使用するユーザーへ向けて、操作説明や使い勝手のヒアリングを行うこともあります。
業界によっては、導入して本稼働する前にユーザーの要望が出てきてプログラムを修正することもあります。
保守
システムは永遠ではありません。
気づかなかった不具合が発見されたら、プログラムの修正を行います。
システムに問題がなくても、物理的な問題でハードウェアが故障したり、データが増えるにつれて処理に時間が掛かり速度が遅くなったりすることもあります。
ハードディスクの容量が足りなくなるかもしれません。
停電でサーバの電源が落ちてしまうかもしれません。
そんなピンチを回避するために、システムには様々な工夫がされています。
サーバを冗長化して、一台が故障してももう一台で運用できるようにしたり、停電に備えて電源供給装置が付いていたりします。
通常、システム監視担当者が定期的にシステムをチェックして異常がないか、故障の前兆がないかを確認していますので、システムエンジニアは異常の連絡を受けて復旧のための作業を行います。
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システムエンジニアはどんな人に向いている?
根気よく続けられる人
システムは、プログラムの誤字一つですぐに動作しなくなってしまうデリケートなものです。
システムをリリースするたびに不具合を発見し、プログラムや設計を見直し、修正してまたリリースする…の繰り返しで、非常に根気のいる作業です。
もちろん不具合が完全になくなることは不可能ですので、終わりはありません(WindowsやiOSでもしょっちゅうUpdateを繰り返していますね)。
途中で投げ出さず、最後まで面倒を見続けられる人は向いていると言えるでしょう。
相手の気持ちが汲み取れる人
ユーザーのニーズがあってこそのシステムです。
要件定義や設計の段階では、ターゲットとなるユーザーが何を求めているのかを理解することが重要です。
どこにボタンを配置したら使いやすいのか、どのくらいの起動速度であれば問題ないのか等、相手の気持ちになって考える必要があります。
ここで独りよがりなシステムを設計してしまえば、いざユーザーがシステムを使用した時に、「話が違うじゃないか、作り直してくれ!」なんてことになりかねません。
論理的に考えられる人
相手の気持ちを汲み取ることも重要ですが、システムである以上、やはり論理的な思考が求められます。
特に設計や開発の段階では、「たぶんA」「Bと思う」といった思考ではいけません。
「AだからB」「この時に考えられるシチュエーションはAとB」のようにロジカルな思考が必要となります。
新しいものが好きな人
IT業界は非常に技術の進歩が早い業界です。
数年前までトレンドだった技術があっという間に古くなり、代わりとなる新技術がどんどん出てきます。
せっかく覚えた技術や知識が使われなくなることもよくある話です。
新しい技術を貪欲に学んでいく姿勢、日々勉強を怠らない努力が必要となります。
逆に、システムエンジニアが向いていない人ってどんな人?
協調性のない人
システムのお仕事はプロジェクト単位で進めることが多く、自分ひとりで完結するお仕事ではありません。
各工程でさまざまな人が関わってきます。
プロジェクトの中で、自分に与えられた役割を理解し、決められた範囲の中で、誰が見ても理解できるように速やかに仕上げることが大切です。
私はこっちの方が好きだからこうする、この新技術をこっそり取り入れてしまおう、なんて自分勝手なやり方は通用しません。
スケジューリングが苦手な人
どんなお仕事にも納期はあると思いますが、もちろんシステムエンジニアも日々納期に追われています。
複数プロジェクトが重なった時などは、優先度を考えて、いつまでに何をする、そのためにはどんな手段を使用して、何人必要か。
納期から逆算してスケジュールを立てる必要があります。
もちろん納期のない新規開拓のお仕事など、例外はあるかもしれませんが、基本はスケジュールを守るものだと思ってください。
体力がない人
どんなお仕事でも体力は必要ですが、システムエンジニアも例外ではありません。
納期が近くなれば残業が増えることもあります。
テストはひたすら根気のいる作業です。
保守するにもシステムを使用していない夜中に作業することもあります。
トラブルが起これば休み関係なく現地直行かもしれません。
こう書くと嫌なことばかりに聞こえるかもしれませんが、それを上回るやりがいがあるお仕事でもあります。
やりがいを持ってお仕事するためにも、健康管理は基本となってきます。
また上記のような会社がすべてではないので、安心してくださいね。
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システムエンジニアの仕事で活かせる経験
システムエンジニアは未経験でも入りやすいお仕事ですが、どんな経験が活かせるのか具体的に挙げてみます。
独学でプログラミングを勉強したり、アプリを作った経験
即戦力となれます。
まずは開発から始めるといいでしょう。
お仕事を通してスキルを磨き、他の工程をやるのもよし、スーパープログラマを目指すもよしです。
コンサルタント職の経験
要件定義、設計の上流工程では、ユーザーの要望を聞いて具体化するというコンサルタントの役割になりますので、コンサルタント職の経験はすぐに生かせるでしょう。
ゲーマーの経験
とにかくゲームが好きで、新作ゲームはとことん試すし、全国ランキング上位に入っているというような人は、優秀なテスターとなれる可能性があります。
隅から隅までシステムを使用して、使い勝手の悪いところや不具合を発見するお仕事ですので、すんなり入っていけるでしょう。
Webデザイナーの経験
同じIT業界ですから、基本的なITの知識はありますので、システムエンジニアへの転換も違和感なくできるでしょう。
システムエンジニアとして働くメリットとは?
ユーザーに喜んでもらえる
プロジェクトの大小に関わらず、システムはすべてユーザーのニーズから始まります。
自分の関わったシステムが多くのユーザーに使用され、喜んでもらえるのが一番のメリットでしょう。
直接ユーザーにお褒めの言葉をいただいた時は、今まで頑張ってきた甲斐があったと嬉しくなります。
最新技術が学べる
IT業界にいれば、最新の技術に触れる機会が増えます。
定期的に勉強会を行っている会社もありますので、無料で最新技術が学べてお得です。
特にベンチャー企業は最新技術に敏感な傾向がありますので、安定よりも刺激を求める人にはおすすめです。
働き方が比較的自由
客先に出向くときは別ですが、社内では服装自由、飲食自由、音楽自由などラフな会社が多い傾向があります。
技術力さえあればフリーランスとしても食べていくこともできます。
ルールに縛られて働くのが嫌という人には働きやすい業界です。
スキルがあれば重宝される
上下のしがらみが少ないことが多く、飛びぬけた技術力やマネジメント力を身につければ、年齢に関係なく重宝されることが多いです。
最初は会社員としてスキルを磨き、その後フリーランスとして独立する人もいます。
キャリアアップのために転職を繰り返している人もいます。
いずれにせよ、自分にしかできないようなスキルを持っておくと強いです。
システムエンジニアのその後のキャリアについて
この仕事についた後のキャリアアップの道は?
システムエンジニアに就いた後は、以下のようなキャリアパスがあります。
管理職に就く
会社員としてシステムエンジニアを経験し、その後プロジェクトリーダーとしてマネジメントの経験をし、最終的には管理職となって会社をマネジメントする、というのがよくあるパターンです。
会社員としての王道パターンです。
プログラマー一本でいく
開発に特化し、生涯を開発に捧げるのもありです。
コーディングの作業は、好きな人は本当に好きです。
プログラマーによって書き方もまったく変わりますし、出来栄えもまったく異なってきます。
常に最新技術を取り入れ、コーディングに徹する生涯も素敵です。
優秀なプログラマーになればフリーランスでもやっていけますし、稼げます。
有名なIT企業社長にもプログラマー出身は多いです。
ITスペシャリストとなる
管理職やプログラマにならなくても、ITのプロとして働くのもありです。
プロジェクトを円滑に進める現場リーダーや、インフラのスペシャリスト、ネットワークのスペシャリスト等、活躍の場はいろいろあります。
その道に特化すれば、ITセミナーを開催したり、本を出版することもできるかもしれません。
好きな分野で実力を存分に発揮してください。
起業する
起業するためにまずは会社員としてシステムエンジニアに就く人も多いです。
一通りの知識を学んだら、ITベンチャーとして起業するのもおすすめです。
横のつながりも強い業界ですから、会社員時代に人脈を作っておくといいでしょう。
他の仕事にもこの経験を活かせる?
ずばり、活かせます。
システムエンジニアは、システムの立ち上げから終わりまでを担当するお仕事です。
その間の工程で様々な経験をすることができるので、他のお仕事にも経験を活かしやすいです。
これが他の職業にはない魅力であり、強みでもあります。
まとめ
以上、システムエンジニアについてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。
一口にシステムエンジニアといっても、いろいろな業務が存在することをご理解いただけたでしょうか。
このお仕事は、範囲が広い分、やりたい事を見つけやすいお仕事でもあります。
専門性も高いので、手に職をつけたい人にももってこいです。
この記事で少しでもシステムエンジニアに興味をもっていただけたら幸いです。
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