単発派遣とはどんな仕事?「短期派遣」やいわゆる「派遣」との違いやよくある募集職種
皆さんは単発の派遣の仕事の経験はありますか?
単発派遣の仕事をするきっかけは、アルバイトの掛け持ちであったり空いた時間に稼ぎたかったりと、単発で仕事ができる場所を探したことで初めて経験する場合が殆どだと思います。
そのような少ない日数で仕事ができるのが、単発での派遣業務になります。
仕事を始める方法は、派遣会社に登録をしてから短期の仕事(1日~数ヶ月)を紹介してもらうという形になります。
では、単発派遣の仕事はどのようなところを注意しなければならないのでしょうか。
ここではそんな単発派遣の注意点を経験談を基にご紹介できればと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
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単発派遣の仕事の働き方
そもそも単発派遣とはどのようなものなのでしょうか。
単発と言っても様々な働き方や働く期間があります。
単発派遣の働き方や業務の内容を、ここではご紹介できればと思います。
【働き方①派遣会社を探す】
まず仕事を探す時は、「単発の派遣を探す」というところからではなく「短期で働ける場所はあるかな」というスタートを切ると思います。
単発派遣業務をいきなり探すということはなく、インターネットや求人媒体などで短期の仕事がないかを探し始めるのが未経験の方のスタートになります。
では、単発派遣業務はどこで出会うのかというと、求人広告を閲覧していると分かりますが、短期の仕事の大半が派遣会社の求人になります。
アルバイトの求人よりも多い理由としては、派遣会社での働き方が「登録制」ということにあります。
従業員として名前を登録しておくことで派遣会社から短期の仕事を紹介してもらえるということもあり、求人広告が多いのです。
そこから派遣会社を探すのですが、ここでは単発の仕事を探します。
そのため実際に派遣会社に登録する形になるのですが、求人では「どのような仕事を募集しているのか」を紹介している形がほとんどです。
求人広告を見てどの仕事が都合のつく仕事かを選択し、その求人を提示している派遣会社に応募して登録をすることで、仕事が可能になります。
派遣会社によっては単発派遣求人が少ないところも
ここで注意すべきポイントは、登録した先の派遣会社によっては単発の仕事が少ない会社もあるということです。
そのため、実際に求人広告から応募したとしてもその先どのような仕事があるかは明白ではありません。
実際に登録しても、次に単発の仕事がしたいけれど仕事を紹介してもらえないなんてこともよくある話です。
これらの情報は、実際に登録してみてからではないと分かりません。
もし登録した派遣会社に希望する単発の仕事がなかった場合には、別の派遣会社への登録をおすすめします。
複数の派遣会社に登録することは違反ではないので、仕事の紹介に不具合が見られた時には別の会社へ登録を速やかに行いましょう。
【働き方②登録する】
実際に良い求人を見つけたら登録します。
派遣会社に派遣社員として登録をして、仕事を紹介してもらったら仕事スタートになります。
単発で仕事をする上では、1日のみの仕事も可能です。
登録した派遣会社の要領に合わせて仕事を紹介してもらい、その日のみの勤務だけという人も多くいます。
複数社に登録して自分に合った仕事を見つけよう
上記でもご紹介しましたが、派遣会社は複数登録しても問題ありません。
自分の空いた時間に仕事を詰め込みたいという方は、複数の派遣会社に登録することをおすすめします。
登録している派遣会社が持つ仕事内容に合わせて勤務できる日をスケジュール管理できるので、仕事をスムーズに取り決めたい人にはおすすめできる方法でもあります。
【働き方③仕事を紹介してもらう】
派遣会社に登録した後は、実際に仕事を紹介してもらう形になります。
求人に応募をする際に、単発の派遣業務で応募している方は最初の業務が必然的に応募した仕事になりますが、一つの仕事を終えて次の仕事をしたいという場合には派遣会社に様々な仕事を紹介してもらい、その中で自分の都合に合った仕事を選んでいきます。
派遣社員として登録するメリットは、登録しているだけで仕事を紹介してもらえるということです。
一度登録することで様々な仕事を派遣会社から紹介してもらえるので、安心して働くことができます。
【働き方④仕事開始】
そして仕事を開始します。
派遣会社に紹介してもらった仕事を受注し仕事を開始する際には、派遣先の店舗の情報をもらいます。
仕事の日にち、時間に合わせて派遣先に向かい、仕事を開始します。
作業開始と終了は派遣先の店舗で管理して派遣会社に伝わります。
給与の支払い方法は登録先の派遣会社によって異なりますが、派遣会社の指示に従い給与を貰うという形になります。
短期派遣で働くには労働者派遣法改正に注意
ここで注意していただきたいのが、「労働者派遣法」の改正に伴った単発の派遣業務の変更点についてです。
改正に伴い、今までの働き方とは若干の違いが生じています。
ここでは簡単に短期派遣の求人を選ぶ際の注意点をご紹介していきたいと思います。
働けるのはこんな人
労働者派遣法の改正に伴い、短期での派遣業務が「原則禁止」となりました。
しかし、例外もあります。
今回はこの例外についてもご紹介できればと思います。
まず、労働者派遣改正法では以下の点が禁止となりました。
- 日雇い派遣の原則禁止
- 一年以内に退職した職場への派遣禁止
以前までは「1日~でもOK」と表記された求人をよく見ましたが、現在は日雇いに該当するため禁止項目となります。
「派遣会社との労働契約が30日以内」という項目に該当するため、短期での業務は禁止となりました。
しかし、日雇い派遣で働くことができる方の例外もあります。
- 60歳以上の方
- 学生(雇用保険の適用外の方)
- 年収500万円以上の方(副業として働く方)
- 世帯収入が500万円以上で主たる世帯の主たる生計者ではない方
上記の方が特例として日雇い派遣で働くことが可能です。
また、日雇い派遣で働く業務にも該当する業務があります。
こちらは項目によって各種例外もありますので、不安な方は労働者派遣改正法に該当する業務かどうかを見比べて求人を選びましょう。
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単発派遣の仕事を選ぶ時の3つの注意点
では、単発派遣の仕事を選ぶときの注意点とはどのようなものがあるのでしょうか。
近年では単発派遣求人を選択するための注意点が多々あります。
その中でも三つの注意点をご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
注意点1:派遣会社によって求人内容が大きく違う!自分に合った派遣会社を見つけよう
単発業務を行うためには、派遣会社に登録をして仕事を紹介してもらうということは上記でもご紹介しました。
では、なぜ「複数」登録した方が良いのか。
それは仕事件数だけの問題ではありません。
派遣会社によって持っている仕事は様々です。
派遣会社が依頼を受ける仕事の業種は様々ですが、仕事の特色や業種は派遣会社によっても異なります。
求人広告には単発の仕事内容が記載されていて、その他にも請け負っている仕事の紹介をしている求人もあります。
自分がどのような仕事をしたいかを求人で確認して派遣会社に登録することをおすすめします。
今後短期で仕事をしていきたいという方には、派遣会社の特色に合わせて仕事ができるという利点があるからです。
注意点2:勤務地は近い場所が良い
派遣会社に登録する際に派遣先が自宅から近い場所ということもおすすめするポイントです。
その利点は、派遣会社から自宅が近いと派遣先に派遣されてからのやり取りがスムーズでもあるからです。
派遣会社によっては仕事の開始・完了までを携帯やネット・メールでやり取りする場所もありますが、日払いとして給与を貰う場合には仕事が終了してから派遣会社に貰いに行かなければならない場所もあります。
帰宅の道中に貰いに行く手間も勤務地が近いとスムーズになります。
また、派遣会社が請け負う仕事は派遣会社の近くであることも確かです。
派遣会社から近いと、必然的に仕事先も自宅から近い場所になることがあります。
注意点3:給与はその場ですぐ貰えるわけではない
また、日払い対応をしている派遣会社もありますが、中には月額払いの会社も多くあります。
日払いの対応をしていない会社もありますので、求人広告欄の支払い方法を注視する必要があります。
日払いを希望している人は、「日払い可」と表記されている求人を探して応募してみましょう。
私はこんなところで単発派遣の仕事をやりました
ここでご紹介させていただいている私も、実は単発の仕事の経験者でもあります。
ここでは、私が実際に働いたことのある単発派遣業務についてご紹介していきます。
ぜひ今後の仕事探しの参考になればと思います。
期間限定イベント販売員
各種店舗の繁忙期に私は二つのイベント販売員の仕事をしたことがあります。
それが「ケーキの立ち売り」と「餅の立ち売り」業務です。
ケーキはクリスマス、餅はお正月の短期派遣業務でした。
派遣先に紹介された仕事で、この2件は1日の単発業務でした。
まず紹介された派遣先の店舗に向かい、用意された作業服に着替えます。
私が派遣されたのは大型のスーパーで、スーパーのテナント内に設置されている商品をお客さんに声掛けをして売り出します。
初めての業務でしたので、最初は立っている状態がやっとでしたが、時間が経つとその場にいることが慣れてきて声かけもスムーズに対応することができました。
単発の派遣業務のデメリットは、初めての業務を通常通りに遂行することにあります。
不慣れな現場で働かなければならない負担もありましたが、仕事をしているとだんだんと慣れてくるので、不安になることもありますがあまり気にしない方が良いと思います。
また、販売員は勤務中ずっと立ったままの仕事になります。
立ち仕事ですから、身体に疲労が溜まります。
また、声をかけ続けなければならないので、体力勝負の仕事になります。
居酒屋のホールスタッフ
単発の仕事でよくある依頼が、居酒屋のホールスタッフです。
居酒屋は土日になると集客数も多く、ヘルプのホールスタッフの依頼が多いです。
私が派遣されたのはチェーン店の居酒屋でした。
依頼された場所で短期の仕事を受注しましたが、はじめはメニューを見ながらの業務になりましたのでスムーズに業務を行うことができませんでした。
居酒屋のホールスタッフの仕事は不定期でしたが、数日の依頼を受注していましたので、2日目・33日目には少しずつ慣れてきてホール内のスタッフの方とも和気あいあいと団らんすることもできました。
また、チェーン店でしたので別の店舗での依頼も受けました。
店舗が変わっても変化が多少あるぐらいなので、居酒屋の派遣を受けたときには系列店での業務を数件請け負うのも、仕事がやりやすい方法の一つでもあります。
ホテルのウェイトレス
また、イベントスタッフとして派遣されたのがホテルのウェイトレスでした。
ホテルでは様々な会合が行われています。
私が派遣されたときは、設置された会場に集客されての派遣業務でした。
お客にワインを提供したり、飲み物や食べ物を提供したりとウェイトレスの業務を行います。
派遣先に着くと、制服を貸与されます。
制服に着替え、依頼された業務を行い、制服を返却して終了です。
必要なものはストッキングと黒い靴だけでしたので、持参したものと制服に着替えて派遣業務を行うという形になります。
失敗したこと
では、経験談から私が実際に派遣先で失敗したことをご紹介していきます。
研修がなく業務内容が分からずに派遣先を困らせてしまった
単発業務のデメリットは、上記でもご紹介した通り不慣れな現場で仕事をすることにあります。
また、単発での仕事を紹介されても研修など何もなく「何をしたら良いか」が全く分かりませんでした。
短期での仕事は同僚がいることも珍しいです。
一人で派遣されることもよくある話です。
そのため業務に不慣れな分失敗してしまうこともあり、派遣先の方を困らせてしまうこともありました。
緊張して声が出せなかった
また、声を出すタイミングや言葉が分からず、緊張してしまい声が出せなかったこともありました。
不慣れな現場で緊張することはよくある話です。
そのため委縮してしまい、声が出せずに困る場面も多々ありました。
やっていて良かったと思うこと
逆に、派遣業務をやっていて良かったと思えたことをご紹介します。
単発業務は決して悪いことばかりではありません。
ぜひ参考にしてみてください。
未経験の業種を短期間で複数経験できる
単発業務の最大のメリットは、様々な業務を経験することができるところです。
派遣先から紹介される仕事も業種が様々で、ほとんどが未経験の仕事ばかりでした。
そのため、興味がある仕事にエントリーをして短期間で様々な仕事を経験することができました。
慣れてくると、初めての人でも気軽に話すことができる
派遣業務に慣れてくると、初めての現場でも業務をスムーズに行うことができます。
初めは緊張ばかりでしたが、派遣されることに慣れてくると初めての現場でも業務内容を把握してしっかりと業務を行うことができてきました。
知らないことを沢山知ることができる
未経験の業種を沢山経験できるメリットから、自分が知らないことを身を持って経験できます。
興味や関心の深い方にとっては、短期で派遣業務を行うことはメリットになります。
まとめ
ここまで単発派遣についてご紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
昔とは違い、近年では派遣社員の働き方も上昇傾向にあると言えます。
ぜひ、興味のある方は単発派遣に挑戦してみてください。