郵便局の仕事って皆さんはどんなイメージがありますか?

「街の便利屋さん」なんて言う方もいますよね。

こちらの記事では郵便局の仕事内容や、郵便局に向いている人、向いていない人など、郵便局の仕事にまつわるあんなことやこんなことについてお伝えさせていただきます。

郵便局の仕事で働くメリットやその後のキャリアや転職等に活用できる経験についても触れていきます。

あなたの参考になれば幸いです。

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郵便局の仕事ってどんな仕事?

皆さんが想像する郵便局の仕事ってどんなものでしょうか?

私は自分が社員として関わるまで、窓口で切手を販売しているイメージしかありませんでした。

でも、実際はそれ以外にも沢山の仕事があるんです!

郵便局の大まかな仕事内容

郵便局、特に窓口での仕事は郵便、貯金、保険という3つの事業の窓口を請け負っています。

また、事務作業だけではなくこれら3事業郵便、貯金、保険の営業活動も大事なお仕事です。

それでは一つ一つ見ていきましょう。

郵便のお仕事

まずは、「郵便局」というくらいですから、郵便のお仕事からご説明します。

窓口でお客様から郵便物や荷物をお預かりして、配達担当の部署に引き渡します。

逆に再配達などで、窓口お受け取りとなっているお客様の郵便物や荷物をお預かりし、引き渡しまで保管しておく仕事もあります。

それ以外にも、夏には「かもめーる」、冬には「年賀はがき」の営業があります。

お客様から予約受付を行い、確実に販売出来るように営業を欠かさず行うことも仕事の一つです。

また、月に数回発売される記念切手をお客様にオススメしたり、郵便局オリジナルの物販商品も月に1回ほどのペースで新商品が出るので、こちらも合わせてお知らせ活動を行いご購入頂けるように声かけをします。

また、郵便局独自の全国各地の地域とのネットワークを利用したカタログ商品の取り扱いもあります。

産地直送の食べ物や、その土地でしか作られていない民芸品、逆に都心部まで買い物に行けない方の為に、デパート商品を集めたお中元やお歳暮のカタログの取り扱いもあります。

地域ごとにカタログが違うこともあり、自分の所属する地域の商品が取り上げられると、地域を盛り上げるためにこぞってその商品をおすすめするようになります。

ゆうちょのお仕事

おそらく、日本国内で一番所持率の高い通帳の一つが「ゆうちょ」の通帳ではないでしょうか?

全国各地にATMがあり、取り扱いも全国共通、送金手数料もゆうちょ間だと無料になることからネットでのお買い物や通信販売での金銭のやり取りに使用されることも多くあります。

このゆうちょの通帳に関わるお仕事を、ゆうちょ銀行から委託されて郵便局の窓口で請け負っています。

郵便局が日本全国にあるからこそ、ゆうちょ銀行が自宅近くに無かったとしてもゆうちょの通帳を便利に使えるというわけです。

また、郵便局の窓口では営業のお仕事も委託されているので、お客様に貯金のキャンペーンがあればお声かけをして、出来るだけ沢山のお金を預けて頂けるようにするのも仕事の一つとなっています。

また、郵便局によっても違いはありますが、投資信託を行っている郵便局もあるのでその場合は投資信託のご案内や、お客様の資産運用のご相談を受けるのも業務の一つです。

かんぽ生命のお仕事

V6の井ノ原快彦さんが出演するかんぽ生命のテレビCMを見かけたことがある方はいますか?

最近では、女優の高畑充希さんが出演しているテレビCMもあるので、そちらを目にしたことがある方もいるのではないでしょうか?

ゆうちょと同じく、かんぽ生命の商品の委託を受けて事務手続きや営業活動を行なっています。

お客様の一生に関わる生命保険の商品なので、何度も窓口や、時にはお客様の自宅まで足を運び商品内容を説明し、理解していただいた上で契約手続きを行います。

また定期的に行われるキャンペーンのご案内や、契約内容の確認作業も郵便局の窓口で行なっています。

その他のお仕事

これら3事業が郵便局の仕事の柱になっています。

その為、この3事業に関する研修に参加したり、他社の類似した商品の情報にアンテナを張っておくというのも大切な仕事の一つです。

自社の商品の特徴をしっかり理解したうえで、強みやお客様にどんな部分がお勧めできるのかを自分なりに研究することが大切になります。

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郵便局として働くメリットとは?

まず、郵便局は元々が日本郵政公社という国の機関の一部でした。

そのためそこで働く職員は、全て公務員とされていました。

今では、郵政民営化のため、一般の企業と同じ株式会社になり社員も公務員ではなくなりましたが、それでもまだ日本郵政公社の頃の影響は色濃く残っています。

リストラの危険性が低い

郵便局ではリストラの危険性がほとんどないと言えます。

早期退職者は徐々に増えていますが、それでも定年まで勤める人や、定年後も配達員になったりグループ会社に異動したりと、郵便局グループの中で働いている人がいます。

お客様にご迷惑をかけるような犯罪行為や、飲酒運転をして事故を起こしてしまった場合などはもちろん懲戒免職は免れませんが、それ以外でリストラを宣告される人はほとんどいないと言っていいでしょう。

そのため、入社から定年まで郵便局で働いているという人が多くいます。

ボーナス、退職金がある

これは、その年の郵便局の会社としての業績や、社員個々人の能力、役職や就業年数によっても大きく左右されますが、年に2回、夏と冬のボーナスがあります。

毎月の給料とは別に、ボーナスが受け取れるのはありがたいですよね。

また、退職する際には退職手当として退職金が受け取れます。

こちらも、社員個々人の能力や役職、就業年数で差はありますが、必ず受け取れるようになっています。

福利厚生がしっかりしている

社宅が全国各地にあるのはもちろん、万が一病気になってしまった際の傷病手当や、出産育児に伴う、手当金や休暇の制度がしっかりと整っています。

制度自体はあっても形骸化している会社もあると思いますが、郵便局の場合は有給休暇同様、申請をすることでしっかりとこれらの手当や休暇の恩恵を受けることが出来ます。

全国各地に職場がある

これの何がいいの?という方もいますが、人によっては旦那さんや奥さんの仕事の転勤、または家族の介護やプライベートな事情によって退職せざるを得ない場合がありますよね?

その点郵便局は、全国にあるので転勤という形で全国どこへでも異動することが可能です。

その為、今まで積み上げてきたキャリアをそのままに、仕事を続けることが出来ます。

また福利厚生を活かして、介護休暇を取得することも可能なのでただ退職をするよりかは安心感がありますよね。

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郵便局の仕事はどんな人に向いている?

郵便局のお仕事はどんな人に向いているのでしょうか?

具体例と合わせて解説します。

細かい作業が苦ではない人

まず、何と言っても郵便局の作業は細かい確認作業がとても多いです。

例えば通帳を作る際には、お客様からお預かりした免許証に目をこらし、漢字の字体のチェックを行い、間違いがないように入力しなければなりません。

送金作業にも、もちろん確認作業がついて回ります。

同姓同名のお客様に万が一誤って振り込んでしまったら大変なことなりますからね。

通帳の新規作成、送金作業はもちろん、郵便の内容品の確認作業(航空機に搭載できないものが封入されていないかなど)、保険金の受取人の登録など、ほとんど全ての作業に対して、社員一人以上が関わって確認作業を行うようになっています。

その為、細かい作業が苦ではない、確実に確認作業が行える人には向いていると言えます。

チームで作業するのが好きな人

徹底した確認作業のため、一つの事務作業に数人の人が関わるとご説明した通り、郵便局はその局ごとにチーム一丸となって仕事に取り組むことがほとんどです。

事務作業以外にも、毎年、郵便局ごとに3事業の郵便、貯金、保険、それぞれの目標が出されます。

それをその局の社員が一丸となって達成するために毎日の仕事に取り組むことになります。

営業活動で時間が取られそうなときは、他の人がその人の分の窓口の事務業務を行うこともあります。

そうすることで、営業と窓口の事務作業をきちんと回すことが出来ます。

また、その日の担当が貯金と決まっていたとしても、窓口の繁忙状態によっては、郵便を手伝ったり、保険の作業をすることもあります。

自分の好きなことに時間を使いたい人

郵便局のお仕事はカレンダー通りにお休みが取れる上に、有給休暇の取得率が高いです。

また、多くの郵便局では定時には退社することが出来ます。

その為、休日や退社後に自分の趣味や好きなことに時間をかけることが出来ます。

仕事以外の時間は自分の好きなことに使いたいという方にはおすすめの仕事です。

人見知りしない人

郵便局には毎日たくさんのお客様が来局されます。

また、お客様にその時々に合わせた商品やキャンペーンのご案内をすることが大切な仕事となっています。

ですから、人見知りをせず、日ごろからお客様との信頼関係を築ける人の方が向いていると言えます。

お客様のことをよく知っていれば、どんな商品が必要になるか、必要としているのか想像することができますからね。

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逆に、郵便局の仕事が向いていない人ってどんな人?

それでは逆に郵便局の仕事に向いていない人はどんな人でしょうか?

こちらも具体例と合わせて解説していきます。

色々なところに足を運びたい人

これは郵便局ならではですが、ほとんど1日中、局の中から外に出ることはありません。

お昼休憩も、窓口が混みあってきたら対応しないといけないので、外に食べに行くということは少ないです。

お弁当を持ってきて、休憩室でお昼時間を過ごします。

もし外出することがあったとしても、近所のお客様の家、もしくは近隣の郵便局まで、せいぜい同じ市町村内まででしょう。

その為、出張で日本各地、世界中に行ってみたいという人には向かないお仕事です。

仕事量や時間配分を自分で決めたい人

郵便局のお仕事は、基本的にお客様主体です。

お客様が来なければ、事務作業は極端に減ります。

代わりに近隣のお客様の家にご挨拶に行ったり、電話でキャンペーンのご案内をすることもありますが、定時を過ぎることはまずありません。

逆に混雑する日は定時を過ぎても事務作業が終わらない、なんてこともあり得ます。

その為、今日はここまでの仕事を終わらせるぞ、何時まであれをやって、何時には○○しよう、という計画を立てることは出来ません。

予約をしているお客様を除いて、その日どのくらいのお客様が、何の手続きや目的のために来局されるかは全くわかりませんからね。

ですから、自分で仕事のペースをつかみたいという人には向いていないと思います。

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郵便局の仕事のその後のキャリアについて

郵便局のお仕事でのキャリアは、入社する際の職種で大きく左右されます。

それぞれの場合を見ていきましょう。

一般職

この職種が今までご紹介してきた、窓口での仕事に従事する職種になります。

郵便局の主要3事業全ての窓口業務と営業活動を行います。

昇進していっても退職まで、窓口での仕事に従事する人が多いです。

また、中には社内の転用試験を受けて、支社や本社に異動する人や、同じ窓口でも局長になる人、グループ会社のゆうちょ銀行や、かんぽ生命に異動する人もいますが少ない割合だと言えます。

その為、窓口の仕事ではなく後方業務に興味がある方は次に紹介する総合職での入社をおすすめします。

または、郵便局のグループ会社である、ゆうちょ銀行やかんぽ生命に最初から入社する方法もあります。

総合職

窓口での仕事ではなく、全国の郵便局の管理運営や、経営企画を担う仕事です。

支社や本社などでの業務が中心のため、窓口で直接お客様と係る仕事をすることはありません。

窓口を担当する一般職から、社内転用試験を利用し、総合職にキャリアチェンジをする人もいます。

ゆうメイト

郵便局の期間雇用社員を指す通称ですが、このゆうメイトとして入社し一般職の正社員を目指す人もいます。

主な仕事内容は、窓口の中でも郵便の業務を行います。

貯金や保険の商品を扱うためには、そのための専門の資格が必要なのでゆうメイトとして郵便業務だけを行う人もいれば、資格を取得し郵便と貯金だけ、または保険も含めた3事業全て、と取り扱う仕事内容をそれぞれの仕事時間や、正社員登用を目指しているかどうかで決めています。

郵便局の仕事経験はそのあとどんな職種・仕事に活かせる?

上記の、郵便局の仕事に向いている人でも述べた通り、郵便局での仕事経験は細かい作業に取り組む集中力や、人見知りをせず臆することなく対人関係を築く力が身に付きます。

これらの仕事経験は、他の職種でも活かしていけます。

営業職

郵便局のお仕事は、ほとんどが営業の仕事といっても過言ではありません。

そのため、他社他業種の営業にも活かせるスキルが身に付きます。

人見知りをせず相手との人間関係を築くのは営業の基本です。

また自社商品の強みや仕組みを理解したうえで、お客様に最適な商品をご提案する力が、郵便局の仕事経験で身に付きます。

この力はどこの業界の営業職にも共通して必要とされているスキルです。

事務職

細かい確認作業が多い郵便局のお仕事は、事務職に必要とされるスキルが身に付きます。

1日パソコンと向き合う日も少なくないので、デスクワークに対する抵抗はありません。

もちろん最低限のパソコンスキルも身に付くので、事務職のお仕事にも活かすことが出来ます。

まとめ

以上が、郵便局のお仕事内容やキャリアについての紹介と、どんな人が向いているのか、向いていないのかの解説になります。

郵便局はとても大きな会社です。

皆さんと直接の接点があるのは、郵便局の窓口だけですが、その後ろの見えないところでは沢山の人間が、お客様サービス向上のため、日夜奔走しています。

郵便局に足を運ぶことがあったら、どんな人がどんな仕事をしているか、ぜひ見てきてみてくださいね!

皆様のお仕事選びの参考になれば幸いです。

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