税理士補助とはどんな仕事?仕事内容や会計・税理士事務所においての役割、なり方など詳しく解説します!
税理士補助の求人と聞いても、どのような職業かよく分からないですよね。
簡単に言うと、顧客に対して税務・会計に関する指導を行う税理士のサポートを行っています。
何となくイメージはできても、具体的な内容はまだよく分からないかと思います。
そこで今回は、税理士補助の具体的な内容や求められる人物像など、様々な疑問について説明していきたいと思います。
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税理士補助求人でよくある募集内容とは?
税理士補助求人とは、税務・会計の指導を行う税理士のサポートをする仕事です。
業界では「巡回監査」と呼ばれ、この名称で求人を出すこともあります。
それでは、税理士補助のよくある募集内容をご紹介します。
給与相場
月給15万円~30万円ほどになります。
未経験者は15万円ほどからのスタートが多いです。
経験者や税理士試験の科目合格者の場合、初任給が優遇される場合があります。
税理士試験とは、会計と税法の合計11科目の内5科目の合格で、最終合格となる仕組みです。
そして、科目合格制をとっており、1度合格した科目は生涯有効になることに特徴があります。
そのため、社会人でも目指しやすい資格の一つとされ、税理士試験の科目合格者という人が税理士事務所の求人に応募するケースもよくあるのです。
勤務時間や休日、残業
会計事務所や税理士事務所は、通常時と繁忙期との差が激しいことが特徴です。
勤務時間は午前9時から午後6時など通常の会社と同じですが、繁忙期は残業が多くなります。
繁忙期は、一般的に12月〜5月です。
これに加え、自分が担当する法人の決算期が加わるイメージです。
特に3月の個人の確定申告と5月の確定申告(3月決算法人の確定申告)は、休日返上で働く事務所が多いでしょう。
福利厚生
会計事務所や税理士事務所について、特別な福利厚生はありません。
会計事務所や税理士事務所は、個人事業が多いため、社会保険の加入は、従業員の数によります。
勤務場所
会計事務所や税理士事務所を拠点に、巡回監査の折は顧客関与先企業等へ訪問します。
事務所内で会計ソフトの入力作業などを行う日もあります。
求められる人物像
税理士補助に求められる人物像についてご紹介します。
コミュニケーション能力が高い人
顧客訪問時にに最も求められるスキルです。
訪問先は中小企業の経営者が多く、忙しくて話を聞いてもらえない日もあれば、悩みを抱えて相談されることもあります。
相手がどんな状態でも相手に合わせて話ができる、その中で必要なことを伝えられるコミュニケーション能力の高さが求められるのです。
報告ができる人
あくまで顧客に対して税務・会計指導するのは税理士で、税理士補助は税理士のサポート、アシスタントです。
いかにその税理士の理念にそった顧客対応ができ、税理士から信頼されるかは、非常に重要になります。
例えば書類作成の中で税務判断が必要な部分は、税理士に報告することが必要です。
このように、所長税理士との信頼関係はとても重要です。
勉強することが苦にならない人
巡回監査の担当者は、税務や会計の知識はもちろん、社会保険や、国の補助金の制度など、経営に役立つあらゆる知識を身につ付けておかなければ、顧客の役には立てません。
そのため、常に新しい社会制度を勉強しておかなければならず、本を読んだりセミナーに参加したり、専門誌を購読する時間を惜しんではならないのです。
現行制度が変わればいち早く勉強し対応することが、巡回監査担当者に求められる気概でもあります。
体力のある人
繁忙期になると、夕方まで通常の外回りをこなした後に事務所に戻り、夜は膨大な帳簿に目を通し、決算の準備を行うこともあります。
そのため、繁忙期は体力がなければ業務に耐えられないため、日ごろから運動する人が多いです。
必要なスキルや資格、経験
できれば持っていた方が良いのが、簿記の資格です。
資格がなくても勤務は可能ですが、資産や負債、「貸借対照表」や「損益計算書」など簿記を基に作成した決算書が理解できないと経営者と話ができないため、理解は必要になります。
日商簿記2級~3級を採用基準にする事務所も多いです。
また、税理士科目合格者は給与面で優遇されることが多くなります。
内容にもよりますが、会社の経理担当の経験なども活かせるでしょう。
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税理士補助の仕事内容
おおまかな仕事内容
税理士補助の仕事内容は、
- 顧客の巡回監査
- 記帳代行
- 決算と確定申告
が主な日常業務になります。
顧客の巡回監査訪問とは、顧客先を訪問し、税理士が行う税務や会計の指導をサポートするということが目的です。
記帳代行とは、経理の代行と言えばイメージがしやすいと思います。
会計事務所や税理士事務所では、税務顧問のオプションとして、日々の帳簿の作成作業を専門スタッフが代行するサービスを提供しています。
税理士補助が記帳代行を行うこともあれば、パートスタッフや外注業者などが記帳代行を行う事務所もあります。
決算と確定申告とは、担当に割り当てられた顧客の決算期に決算書の作成と確定申告書の作成を行う業務です。
税理士補助はどういう役割を求められる?
本来、顧客先には資格を持った税理士が訪問して指導すべきところですが、都合がつかない等の場合は税理士の指導を受けた税理士補助訪問しているというのが、巡回監査です。
そのため、税理士の理念に沿った顧客対応を理解した上で顧客と向き合うことが必要になりますし、税務判断が必要な部分は必ず税理士に報告し、了解を得ることが必要です。
税理士補助について気になる疑問
税理士事務所の仕事についての疑問を解決します。
税理士事務所と会計事務所って違うの?
同じです。
どちらの看板を下げても構いません。
ただし税理士法人となるには、2名以上の税理士が必要です。
応募方法は?
特に決まりはありません。
求人要項に書かれた内容に沿った応募となります。
訪問前に、一度ホームページ等を見ておいた方がイメージしやすいので良いでしょう。
メインとなる税理士の理念が掲載されています。