ITの仕事の中には、システム監視という業務が存在します。

エンジニアの卵として一歩を踏み出した方が、最初に経験する仕事としても有名ですね。

動いているシステムを監視するという単純な業務ですが、その責任は重大です。

今回は、システム監視の仕事内容など様々な情報をお伝えします。

システム監視の仕事は大きく4個の役割に分けられる

システム監視と一口に言っても、いくつかジャンルが存在しますので、それぞれの特徴をご紹介致します。

ハードウェア監視

システムを動かすハードウェアの監視を行う業務です。

ファン、メモリ、プロセッサ、温度、電圧など、コンピュータの物理面を監視します。

ハードウェアに不具合があると、システムを動かすことすらままなりません。

基本中の基本と言える業務でしょう。

死活監視

システムやインターネットが問題なく稼働しているかを確認する業務です。

意図せずシステムがストップしてしまうと、重大な損害をもたらす可能性があります。

例えば、スマホで突然インターネットに繋ぐことができなくなってしまったら、大問題ですよね。

このような問題を起こさぬよう、システムが動き続けているかを監視する死活監視者が必要となります。

トラフィック監視

システムのデータ通信を監視する業務です。

想定した通りのデータ量でやりとりされているか等について確認します。

例えばある回線で、想定したデータ量よりも大きいデータがやりとりされていた場合、無駄なデータが混ざってしまっている可能性があります。

このようなトラブルを回避するため、トラフィックを監視する人が必要となります。

サーバー監視

システムが動作するサーバーを監視する業務です。

ハードウェアやシステムが問題なく稼働していたとしても、サーバーが機能していなくては意味がありません。

膨大なデータを扱う場合は、サーバーが負荷に耐え切れずに停止してしまう可能性もあります。

サーバーが正常に動作していることを確認するためにも、サーバー監視者は必要です。

ハードウェア監視の2個の業務

温度管理

システムを動かす際に、ハードウェアに大きな負荷がかかる可能性があります。

システムによる負荷が大きいほど、ハードウェアが熱を持ちやすくなってしまいます。

ハードウェアが熱くなったまま放置すると、故障や火災の原因となります。

熱を逃がすためのファンが問題なく機能しているかを定期的に確認し、必要に応じてハードウェアを冷却するなどの処置をします。

メモリやプロセッサの管理

ハードウェアのスペックが、システムを動作させる上で問題が無いかを確認します。

例えば、同時にシステムを動かす場合、メモリ不足で動作が不安定になることがあります。

ハードウェアのスペックによって、どの程度のシステムの負荷に耐えられるかを把握する必要があります。

死活監視の2個の業務

物理的な環境の死活監視

ハードウェアのスペックを越える負荷が与えられている場合、コンピュータの動作が停止してしまう恐れがあります。

ハードウェアが問題なく稼働しているかを確認する必要があります。

システムの死活監視

実際にコンピュータ上で動かすシステムが、問題なく稼働しているかを確認します。

システムのバグの発見にも繋がるため、重要な業務です。

トラフィック監視の3個の業務

データ量の監視

想定通りのデータ量でやりとりされているかを確認します。

想定外のデータ量を検出した場合は、無駄なデータも混ざっている可能性があります。

データ内容の監視

やりとりされているデータの中身が、想定通りの内容であるかを確認します。

量に問題が無くても、送るデータが間違っていたら大問題です。

疎通の確認

データのスタートとゴールが想定通りのポイントに設定されているかを確認します。

回線を変更した場合、管理が甘いとデータの送り元と受取先がずれてしまう可能性があります。

データの内容についても言えることですが、回線一本分でも誤ったトラフィックを発生させてしまうと、それだけで大きな問題となる恐れがあります。

サーバー監視の2個の業務

負荷の確認

ハードウェアと同じく、サーバーにも容量があります。

システムの負荷の大きさ次第で停止してしまう可能性があるため、監視しておく必要があります。

システム動作の確認

サーバー上でシステムが問題なく稼働しているかを確認します。

自社のコンピュータのみを扱うハードウェア管理とは異なり、他社も同じサーバーを用いる可能性があるため、あらゆる利用者が問題なく利用できているか確認する役割を担うこともあります。

品質管理との仕事内容の違い

システム監視と品質管理の違いがわかりずらいと思いますので、説明させて頂きます。

品質管理は文字通り、システムの品質を管理する業務です。

システムの内容を精査し、本当にこのシステムは利益を生み出してくれるものなのか?ということを確認します。

例えば、そのシステムを使った場合の利益率の変動や、コストの増減などをグラフ化します。

様々なステータスを数値化・グラフ化することにより、そのシステムについての情報を見えるようにし、品質報告書として提出したりします。

一方、システム監視は、システムの品質に関して保証する義務は負いません。

問題なくシステムが動作しているかを確認するための業務ですので、そのシステムが結果的に利益を会社にもたらしているかどうかまでは知る必要がないのです。

システム監視の仕事の良いところ

やりがいを感じるポイント

やりがいを感じるポイントを紹介させて頂きます。

最適な対応ができたとき

監視中に不具合などを発見し、早急に報告を上げることができれば、依頼主から感謝されます。

一瞬でも止まるだけで重大な事故に繋がる仕事も多いため、対応する内容によっては、大きなやりがいを感じることができるでしょう。

大勢の人の生活を支えているシステムを見守ることに、責任感を感じている方も多いです。

チーム内で唯一の存在になれる可能性がある

監視業務は単純な作業ではありますが、最終的な動作チェックの役割を兼ねている場合も多く、かなり重要な業務です。

また、業務によっては専門的な知識を求められる場合もありますし、人によって向き不向きがあります。

監視業務は決して誰でも簡単にできる業務であるというわけではありません。

人によっては是非あなたに監視を頼みたいとお願いされることもあるため、エキスパートとして誇りをもって仕事に臨むことができる可能性があります。

面白いポイント

面白いポイントについて説明させて頂きます。

どんなシステムがあるのかを知ることができる

世の中のシステムが、どのように動いているのかを直接学ぶことができます。

我々が生活の中で当たり前のように使用しているものを、運用する側の視点から見ることで、新鮮な気持ちになれることがあります。

また、今後プログラマーとして活躍したい人には、自分が作ったシステムがどのように管理されるのかを、あらかじめ知ることができるという利点もあるでしょう。

システム改善に貢献できる場合がある

システム監視者は冷静にシステムについて確認できる位置にいるため、作っている側では見落としがちな点に気がつくことができる可能性があります。

自分のアイディアを伝えることで、システムが改善される可能性があります。

まとめ

システム監視についてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。

監視業務をジャンル別に紹介しましたが、実際の業務ではオールジャンルの作業を一連の流れとして行う可能性が高いです。

今後開発などに携わりたいという方にとっては良い経験にもなる業務ですので、是非様々なシステムを監視してみて、見識を深めてみて下さい。