接骨院の給料の相場はどのくらい?就職・転職の人はもちろん給料をあげたい人も参考に!
働き始める際に最も気になるのが「給与」ですよね。
そこでこの記事では、接骨院の給与の相場や給与アップするにはどうしたら良いのかをお話します。
その前に、今回のお話の中で出てくる「柔道整復師」「あん摩マッサージ師」「鍼灸師」について少しご説明します。
柔道整復師・あん摩マッサージ師・鍼灸師(はり師ときゅう師は別の国家資格で、両方持っている人のことを「鍼灸師」と呼びます)はどれも国家資格で、取得するためには必要な過程があります。
今回は柔道整復師を例に、大まかな資格取得の方法をご紹介します。
接骨院の先生やスポーツトレーナーとして、怪我を治したり健康をサポートする国家資格が柔道整復師です。
高校卒業後、厚生労働大臣が認定した柔道整復師養成施設となっている専門学校3年制以上、もちくは文部科学大臣が認定した柔道整復学科のある4年制大学か短期大学3年制以上へ進学して必要なカリキュラムを履修し、柔道と整復の認定実技試験に合格することで国家試験の受験資格を獲得します。
その後、毎年3月にある柔道整復師国家試験を受験します。
それに合格すると、晴れて柔道整復師となれるのです。
目次
閉じる接骨院の給料の相場はどのくらい?
正社員で新卒入社した場合の接骨院の給料相場
接骨院で正社員として働く場合には「柔道整復師」という国家資格が必要となります。
資格を持っていない場合での求人はほぼないと思って良いでしょう。
給与相場は月に200,000円〜230,000円程です。
また接骨院によっては、あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師・整体師を募集している所もあります。
あん摩マッサージ師の給与相場は月200,000円~250,000円程。
鍼灸師の給与相場は月180,000円~300,000円程。
整体師の給与相場は月150,000円~180,000円程となっています。
接骨院は個人事業でやられている所が多いのですが、中には何店舗かを支店展開している大きな所もあり、そのような会社は事務員として正社員の募集をしている場合もあります。
事務員の場合の給与の相場は月150,000円〜180,000円程です。
ちなみに鍼灸師を持っている方は個人院を開業していることが多く、正社員での募集は極めて少ないと思ってください。
正社員で転職した場合の接骨院の給料相場
これは、柔道整復師・あん摩マッサージ師・鍼灸師の国家資格を持っている方の転職ということになりますが、どれも給与の相場は月250,000円〜500,000円とバラバラです。
キャリアや技術によって左右される部分なので、結構な幅があります。
総合病院での勤務経験は比較的優遇される場合があるため、その時の経験や身につけたスキルをアピールすると給与アップに繫がります。
パート・アルバイト(無資格)の場合の接骨院の給料相場
接骨院に行った際に受付してくれたり案内してくれたり機械をセットしてくれる人はほぼパート・アルバイトです。
ご高齢の患者さんなどは特に「看護師さん・先生」と思っている方が多いので、責任感を持って患者さんと向き合う必要があります。
パート・アルバイトは柔道整復師の国家資格を持っていなくても働けるので、時給の相場は最低賃金〜1,000円となっています。
パート・アルバイト(有資格)の場合の接骨院の給料相場
柔道整復師・あん摩マッサージ師・鍼灸師の国家資格を持っていても年齢や生活スタイルによってパート・アルバイトで働く方はいらっしゃいます。
また、開業するための勉強という意味で短期間アルバイトをされる方もいらっしゃいます。
その場合の時給相場は1,000円〜1,800円です。
接骨院によってはフルタイムパートで働けば正社員と同じくらい稼げる所もあります。
あん摩マッサージ師の時給相場は1,000円~1,500円程。
鍼灸師の時給相場は1,000円~1,500円程。
整体師の時給相場は950円~1,200円程。
事務員の時給相場は最低時給~1,000円となっています。
年収にも響いてくる基本給以外のものは、どうなっているの?
正社員で働いていれば賞与がありますが、パート・アルバイトはない場合が多いです。
接骨院によっては気持ち程度の寸志が貰える所はあります。
給与が高い人は何が違うの?
正社員の場合は経験やスキルによって給与が上がります。
いくら上記国家資格を持っていても、接骨院での経験がなければ給与も変わってきます。
また正社員募集している所は院長候補として採用する場合が多く、ゆくゆくは院長として一店舗を任されることとなるでしょう。
そうなれば給与も上がってきます。
勤務地によっても給与の差はありますが、同じ市内だとそこまでの差はないのではないでしょうか。
更に接骨院によっては前年収を保証してくれる所もあるので、そのあたりの交渉も給与アップの重要なカギです。
接骨院の仕事の給料の決まり方
正社員の場合
正社員の給与の決まり方は、主に経験とスキルです。
接骨院や整形外科などでの勤務経験が多いほうが給与も上がります。
また、勤めようと思っている接骨院が求めるスキルをどれ程持っているかによっても変わるでしょう。
更に、あん摩マッサージ師・鍼灸師になると固定給与+歩合制としている接骨院もあります。
何人治療したかによって多少増減することも。
柔道整復師の場合この制度を採用している接骨院はあまり多くないように思いますが、採用している所もあるので注意してください。
パート・アルバイト(無資格)の場合
パート・アルバイトの場合はほぼ変わりません。
時給制で経験があればある程度の増額はあるかもしれませんが、ほぼ変わらないと思っていただきたいです。
パート・アルバイト(有資格)の場合
パート・アルバイトでも柔道整復師・あん摩マッサージ師・鍼灸師の国家資格を持っていると時給は上がります。
その場合は何ができるのかによっても変わってくるので経験は多いほうが当然高くなります。
また、それまでにどのような施設で働いていたかにも左右されます。
接骨院の仕事で給料を上げるためにやるべきこと
働くなら少しでも給与は高いほうが良いですよね。
接骨院で給与を上げるにはどうすれば良いのかについてお話していきます。
経験を積む
これはすぐにできることではありませんが、給与を上げるために大切なことです。
接骨院で正社員として働くためには柔道整復師・あん摩マッサージ師・鍼灸師の国家資格が必要となってきますが、この国家資格を持っていたとしても未経験となるとそこまでの増額は見込めません。
そして接骨院で正社員として働くということは院長候補として働くということになるケースもあるので、総合病院や整形外科などでの実務経験を積んでから接骨院に勤めると給与も上がってきます。
パート・アルバイトでも様々な経験が多いほうが給与は高くなります。
得意分野・スキルを身につける
柔道整復師でも得意分野はあります。
自分の得意分野やスキルを磨いておくことで採用の際のアピールにもなりますし、それが給与アップにも繋がります。
接骨院でも時期によって求める人材が変わってくるので、少しでも多くのスキルを身につけておいたほうが良いでしょう。
働く際の交渉
給与交渉はなかなかできることではありませんが、自分にスキルがある場合はしっかりアピールして交渉するべきです。
交渉しなければ表示されている給与がそのまま反映されますが、交渉すれば少しは上がることもあります。
数十円、数千円が年収に大きく響いてくるのでしっかり交渉しましょう。
接骨院で給料をアップさせるための求人の選び方
求人によって給与がアップできたりできなかったりというものがあります。
自分はどういう選び方をしたら良いのかご説明します。
自分の能力に見合った給与を出してくれるのかを見る
数多ある接骨院の求人の中で、求める人物というのは接骨院によってバラバラです。
その人物に合っていれば交渉次第で給与がアップすることがあります。
就職面接は自分を売り出す機会です。
自分にはどんなスキルがあってどれ程の経験を積んできたかを上手くアピールして売り込んで下さい。
そのためには「能力次第で要相談」の旨が書かれている求人を選んでください。
書かれていない所は「どんな能力を持っていても上限は超えないよ」というスタンスなので、どんなに腕があっても上限を超えることはありません。
自分の能力を高く買ってくれる接骨院を見つけるためにも、しっかりリサーチすることが必要です。
また、他の接骨院は○○円出してくれるなどがあれば、それもきちんと伝えて下さい。
国家資格を持っていること、経験・スキルがあることは大きな強みとなるので、しっかりと交渉しましょう。
自分が成長できる接骨院なのかを判断する
接骨院の求人には「院長候補」と「正社員」があり、後者の正社員に関しては院長候補を求めているわけではないので、働き始めた後の伸びしろがありません。
店長候補として募集していればゆくゆくは一店舗を任せてもらえて給与がアップする可能性がありますが、そのような記載がなければ難しいでしょう。
小さな接骨院で正社員として働くのはあまりおすすめしませんし、そういう所は正社員の募集がない所が多いです。
外部への派遣の有無
接骨院によっては外部への派遣を行っている所があります。
そのような接骨院はプロスポーツ選手のトレーナーやスポーツジムへの研修など委託を受けており、そこへ行くと出張手当が出たり様々な技術を学ぶことができるので、給与アップと同時にスキルアップも目指せます。
パート・アルバイトの場合
現在勤めている所との比較が大切です。
接骨院の求人での時給は最低時給〜1,000円位なので、他業種からの転職では下がることも多いかもしれません。
同業種からの場合も、接骨院によってある程度バラツキがあるので求人をしっかり確認しましょう。
また、昇給が年にどのくらいあるのかも重要になってきます。
寸志の有無も接骨院によって違うので、確認が必要です。
一般的には規模が小さい接骨院よりも大きめの接骨院のほうが給与が高い場合が多いです。
いずれにしても職員を大切にしている所なら給与も比較的高く職場環境も良いと思います。
経験者が教える、実際に給料がアップしたのはこんなとき
10月頃(働き始めて半年位)・掛け持ち
私が勤めていた接骨院は勤務時間が9:00〜12:00または16:00〜20:00と短めで、尚且つその中でシフト制でした。
1日の勤務時間が2時間程だったのでもう少し稼ぎたいなという気持ちがあり、働いていた接骨院はバイト掛け持ちがOKだったため、その時にバイトの掛け持ちを始めることにしました。
バイトの掛け持ちをしたい旨を院長に話したところ、有難いことに院長は私を必要だと思って下さっていたので「掛け持ちをするなら時給を上げるからうちで働ける時間を増やしてほしい」と仰り、100円アップしてくれました。
更に勤務時間・勤務日数を倍にしてくださいました。
接骨院は個人でやっている所が多いので、院長のさじ加減で時給が変わります。
院長に気に入られることも給与アップに繋がると思います。
年末・退職
これは同僚のケースです。
年末にもっと稼げる所へ変わりたいということで退職を申し出たところ、やはりその方も院長に必要だと思われていたために時給アップと勤務時間・勤務日数の増加をしてもらえました。
時給ははっきりとは聞きませんでしたが、私と同じで100円程だと思います。
4月・業績アップ。規模拡大
これは知人のケースです。
働いている接骨院の業績がアップし規模拡大のために分院を出すことになり、その際に一斉に給与がアップしました。
アップ率は人によって差はあるものの、月収の人は毎月1,000円・時給の人は50円程は平均して上がったようです。
これに関しては自分ではどうしようもないことですが、稀にこういうこともあるよという感じで受け取ってください。
まとめ
接骨院の給与についてお話してきましたが、いかがでしたでしょうか?
接骨院の求人は他の求人とは少し変わっていて、正社員は基本的に柔道整復師・あん摩マッサージ師・鍼灸師という国家資格を持っていることが必須になってくるため、とにかく経験やスキルを磨くことが給与アップに繋がります。
パート・アルバイトは力仕事はほぼなく、また冷暖房完備の快適な環境なのでおすすめの求人です。
最後まで読んでいただき有難うございました。
実際に接骨院の求人を探すときは、こちらの記事を参考に!
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