スタイリストになるには?資格は必要?向いてる人の特徴や学んでおくべきことを教えます!
誰もが一度は聞いたことがあるであろう職業、「スタイリスト」。
”女優さんやモデルさんが着る洋服を選ぶ人”というイメージをお持ちの方が多いかもしれませんが、スタイリストはファッション界のみに存在するものではありません。
料理番組や料理本に載せるための料理・テーブルコーディネートを行う「フードスタイリスト」や、結婚式の衣装や演出をコーディネートする「ウェディングスタイリスト」など、あらゆる世界に存在するのです。
では、スタイリストになるには一体どうすればいいのでしょうか。
今回はスタイリストになるために必要なことや学んでおくべきこと、仕事の探し方などについて解説いたします。
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目次
閉じるスタイリストになるには?
「スタイリスト」という職業は、実は資格のいらない職業。
極論、誰でも名乗ったその日から「スタイリスト」として活動することができます。
とはいえ、すぐに仕事にありつけるわけではありません。
一人前のスタイリストになるまでは、現役で活動するスタイリストのアシスタントとして活動するのが一般的です。
いわゆる”弟子入り”をするのです。
そこでアシスタントとして仕事の流れやコツを学び、センスを磨きます。
その後、師匠からGOサインが出たところでようやく独り立ち。
一人前のスタイリストとしての活動が始まります。
スタイリストの専門学校を卒業した人は、いきなりスタイリストとして活動することも。
専門学校が仕事を紹介してくれるため、卒業後すぐに活動することができるのです。
スタイリストになるために学んでおくべきことは?
スタイリストは資格のいらない職業とはいえ、もちろん知識が必要ないわけではありません。
むしろ、みんなが目にするものをスタイリングするわけですから、きちんとした知識やセンスが必要です。
では、どのようなことを学んでおけばいいのでしょうか。
下記にまとめます。
一般常識&マナー
スタイリングする業界は問わず、一般常識やマナーについての知識は必要不可欠。
大勢の目に触れるものをスタイリングするわけですから、間違った知識のもとでスタイリングをするわけにはいきません。
ファッションスタイリストであれば冠婚葬祭時のファッションマナー、フードスタイリストであれば和洋中それぞれの食器や配膳について理解しておく必要があります。
トレンド
テレビや雑誌を見た人が「私もこれが欲しい!」と思ったり、「作ってみたい!」と思ったりするようなスタイリングをするのがスタイリストの仕事。
したがって、見る人にいつも新鮮で洗練された印象を与えるようなスタイリングをしなければなりません。
そのため、トレンドについて学んでおくことは必須と言っても過言ではないでしょう。
いつも同じようなスタイリング、なんだか古臭いスタイリングばかりでは仕事がなくなってしまいます。
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スタイリストの仕事の探し方は?
名乗ったその日からスタイリストになれますが、活動はまた別物。
普通の会社員とは違い、黙っていても仕事がくるというわけではありません。
スタイリストは自ら仕事を探しに行く必要があります。
では一体、どのように仕事を探せばいいのでしょうか。
スタイリストとして活動するための仕事の探し方について、下記にまとめます。
出版社や制作会社へ営業に行く
仕事が舞い込み始めるようになるまで、基本的には自ら営業活動をして仕事を得ます。
営業に行く場所は、出版社や制作会社などスタイリストを必要とする会社。
自身が今までに携わった雑誌やテレビ、自身の作品などを持って「機会があれば声をかけてください」とお願いに回るのです。
飛び込みの営業だと受け付けてもらいないこともがあるので、事前のアポイントメントは必須です。
知人から仕事を紹介してもらう
営業の他に仕事を得る方法としてあげられるのが、こちら。
出版社や制作会社などに努める友人や知人から仕事を紹介してもらうというケースも多くあります。
実際の仕事だけでなく、アシスタントを探している有名スタイリストさんを紹介してもらえるなんてことも。
スタイリストとして活動して行くには、一定の人脈も必要なのです。
専門学校から仕事を紹介してもらう
こちらは専門学校を卒業している人に限られますが、卒業生であれば仕事を斡旋してもらえることが多くあります。
専門学校内のキャリアセンターなどに問い合わせてみるといいでしょう。
お世話になった先生から紹介してもらうというのも、専門学校卒業生ならではの特権です。
InstagramなどSNSで募集する
最近増えているのがこちら。
InstagramなどのSNSで自身のクリエイティブやセンスが分かるようなものを発信し、仕事の依頼を待つという方法です。
上手くいけば話題が話題を呼び、仕事がたくさん舞い込むこともありますが、それは稀なケース。
SNSなどを活用しつつも、営業活動は怠らないほうがいいと言えるでしょう。
スタイリストの募集が多くなる時期は?
残念ながら、スタイリストの求人に波はありません。
そもそも求人サイトに掲載されるケースがレアです。
そこで今回は、「どのような時にスタイリストが求められるか」についてご紹介します。
雑誌、本の出版予定がある時
雑誌や本には必ずと言っていいほど何かしらの写真が載っていますよね。
写真が載っているということは、そこに必ずと言っていいほどスタイリストが存在します。
したがって、雑誌や本の出版が決まると、制作に伴いスタイリストを探す会社が出てくるのです。
この時期の求人の特徴と応募時の注意点
月刊誌などの場合はすでにお抱えのスタイリストがいるケースが多いため、新規で参入するのはやや難しいかもしれません。
しかし、事前に売り込みをしておくことで、気に入っていれば声をかけてもらえるケースもあります。
また、本や月刊誌以外の雑誌の求人の場合、どこからか本の出版予定を入手しなければなりません。
なかなか一般公募が行われることは少ないので、出版社へのパイプが必要です。
テレビドラマやテレビの撮影がある時
テレビ界にもスタイリストは存在します。
タレントさんの洋服を考えるスタイルリストはもちろん、ドラマであればセットをコーディネートするインテリアスタイリストも必要です。
料理番組であれば、フードスタイリストの存在はマスト。
したがって、何らかの番組の撮影予定がある場合、スタイリストを探します。
この時期の求人の特徴と応募時の注意点
こちらも上記同様、求人サイトに求人が出ることはありません。
基本的にはコネクションで採用されることがほとんど。
つまり、事前に自分を売り込んでおく営業活動が必要です。
イベントがある時
イベント毎にもスタイリストはつきものです。
結婚式であればウエディングスタイリスト、ショールームなどの展示会であればインテリアスタイリスト、ファッション関係のイベントであればファッションスタイリスト。
主な仕事内容はスタイリングですが、時にはトークショーなどに出演することもあります。
この時期の求人の特徴と応募時の注意点
ウェディングスタイリストは式場に所属していることが多いため、式場に結婚式の依頼があれば自動的に仕事が発生します。
その他の場合、展示会などであれば稀に求人が出ていることもありますが、こちらも基本的には求人サイトで募集されるケースは少なめ。
イベントを企画している会社の人が知人づてに声をかけるというパターンが多いです。
イベントの開催情報を事前に知ることができればそれに合わせて営業をかけることもできますが、それはなかなか難しいもの。
こちらも事前の営業活動やSNSを通しての活動アピールが必要です。
スタイリストの転職事情
スタイリストは企業に所属するケースは稀ですので、企業間の転職というのはほぼないと言っても過言ではありません。
転職があるとすれば、下記のようなケース。
- 雑誌専門のスタイリストだったが、テレビ専門のスタイリストになる
- フリーランスとして活動するスタイリストだったが、1人の芸能人を担当するスタイリストになる
- フード専門のスタイリストだったが、インテリアのスタイリングもするようになる
3つ目のような専門分野の幅を広げたり変更したりするケースは稀ですが、ゼロではありません。
テーブルコーディネートとインテリアコーディネートなどは似たような要素もありますから、当然興味の幅が広がるという方もいます。
フリーランスとして活動いる場合は特に縛りなどはありませんから、自分の意思で自由に働くことができます。
経験者が語る!できるスタイリストはこんな人
様々な世界にスタイリストが存在するとお話いたしました。
どの業界にいるスタイリストも、基本的には明るくて話しやすい人がほとんど。
人間的に魅力を感じられるような人であることが多いです。
今回はその中でも「この人はできる!」と感じたスタイリストの特徴についてご紹介したいと思います。
話題が豊富な人
スタイリストにとって、コミュニケーション能力は必要不可欠。
仕事現場は常に同じ人がいるわけではなく、どちらかといえばその日初めて会う人の方が多いもの。
フリーランスとして活動しているなら尚更です。
そのため、上記でも触れたようにスタイリストは基本的に明るくて話しやすい感じの人が多いです。
しかし、その中でも特にすごいのは話題が豊富な人。
性別、年齢、職業問わずどんな人との会話にも合わせれるくらい話のネタが豊富な人は、現場でも非常に重宝されます。
また、どんな人でも盛り上げれるようなネタを持っているというのも重要なポイント。
話の引き出しは多い方が「できるスタイリスト」として認められやすいでしょう。
細かいことにも気がつく人
スタイリストの現場での仕事は、スタイリングをするだけではありません。
撮影が上手くいくよう、現場の様子を見ながら雑務もこなす必要があります。
例えばタレントさんの待ち時間にお茶を持って行ったり、邪魔になりそうな物やゴミがあったら取り除いたりするのも仕事のひとつ。
もちろん、しなくても怒られるわけではありませんが、細かいことに気づいて行動できた方が、スタイリストとしての活躍の幅は広がるでしょう。
事前の準備が完璧な人
撮影で使う小道具以外にも必要になりそうなものを用意して、現場に持ち込むスタイリストさんがいます。
夏場の外ロケであれば虫除けスプレー、冬場のロケであれば静電気防止スプレやカイロというように、みんなが「あったらいいな」と思うものを事前に準備して持ってきてくれるのです。
このような心遣いがあると撮影をスムーズに進めることができますし、タレントさんも安心して撮影に挑むことができます。
また、衣装やアクセサリーなども2〜3点用意しておくというスタイリストも。
衣装を着せて見たら意外と似合わなかったり、出演者からNGが出たりした場合でも対応できますよね。
「今日はどのような事態が起こり得るか」というのを想定できる想像力も、スタイリストには必要であると言えます。
現場の空気を読める人
撮影では、必ずと言っても過言ではないほど何かしらのトラブルが起きます。
そしてそのトラブルに伴い、機嫌が悪くなる人というのもいるのです。
そんな時に空気を読み、トラブルの仲裁に入ったり場を和ませたりできるスタイリストさんは、本当に一流。
なかなか難しいとは思いますが、しっかりと現場の空気を読み、撮影がスムーズに進むように行動できると「できるスタイリスト」と認識されるでしょう。
まとめ
以上、スタイリストの仕事内容や仕事の探し方についてまとめました。
スタイリストは、一般的なサラリーマンのように企業に所属するケースは稀な仕事。
常に自分で仕事を探し、時には頭を下げて仕事をもらわなければなりません。
また、非常に実力が重視されるため、シビアなフィードバックを受けることもあります。
「好きこそものの上手なれ」とは言いますが、実力社会でもめげずに続けられるような根性が必要です。
決して安定してはいませんしシビアな世界ではありますが、その分魅力もたくさん。
毎日様々な人に出会うことができますし、受ける刺激も多いです。
何より、自分が好きなものに携われるわけですから、充実度は高いもの。
スタイリストを目指すみなさん、ぜひこの記事を参考に活動を始めてみてください。
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