
人材派遣会社で働くには?勉強しておくべきことや必要なスキルとは?就職・転職まで経験者が解説!
「派遣会社の社員として働きたい」と思ったときに、どの派遣会社に応募したら良いのか迷ってしまう人も多いと思います。
派遣会社の数はそれほどまでに多いのです。
今回は、これまで3社の派遣会社で勤務してきた私の経験を交えながら、派遣会社求人の内容やチェックすべきポイントについて解説していきます。
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(正社員希望の人限定)
派遣会社は会社の規模や得意とする業界・職種によって分けられます。
「派遣会社」と聞いて多くの人がイメージする派遣会社がこちらに分類されます。
全国に支社を展開しており様々な職種の派遣を行います。
人材派遣の他に人材紹介やアウトソーシング、採用代行など人材に関連するサービスを幅広く展開しています。
医療機関やIT業界、イベントスタッフなど特定の業種や職種に力を入れて事業展開している派遣会社です。
業種や職種を絞ることで他社との差別化を図り、業績を伸ばしています。
メーカーや保険会社が出資している派遣会社です。
派遣先は主に出資元企業になるケースが多いです。
それぞれの地域で起業している派遣会社です。
企業規模こそ小さいものの、地元企業の取引先が多くあります。
派遣会社の求人で一番多いのではないでしょうか。
新規開拓がメインとなり飛び込みやテレアポで企業を訪問します。
既にスタッフを派遣している企業にも定期的に訪問し、追加で人材が必要ではないかヒアリングを行います。
それと併せて就業しているスタッフのフォローを行うこともあります。
より多くのオーダーを受けることが売り上げに繋がるので、活動量が求められるでしょう。
人材コーディネーターは派遣会社ならではの職種です。
仕事内容は営業がオーダーを受けた求人に見合う派遣スタッフをマッチングすることです。
職歴や資格だけではなくヒューマンスキルも考慮しながらマッチングを行います。
更にマッチングと並行して派遣登録の面談も担当します。
必要に応じて営業と連携しながらスタッフフォローも行います。
派遣スタッフの各種保険手続きや書類の発送、電話対応、備品管理など縁の下の力持ちです。
事務作業がメインではありますが、状況に応じて派遣登録のサポートをすることもあります。
事業形態については、これまでの経験や将来的にどのようになりたいのかによって変わってくるでしょう。
職種で考えると、営業はクライアント寄り、人材コーディネーターは派遣スタッフ寄りの業務になります。
対法人の仕事をしたければ営業を、対個人の仕事をしたければ人材コーディネーターを選ぶことをおすすめします。
派遣会社の種類や職種が掴めてきたところで、待遇面を見ていきましょう。
会社によってかなり幅がありますが、年収350万円~500万円が相場です。
大手の方が平均年収が高い傾向にあります。
最終学歴によって手当に差がつく会社もあります。
勤務時間は9時~18時くらいという会社が多いです。
殆どの業務は勤務時間内に行いますが、就業中のスタッフのフォローが入ったりクライアント都合で定時以降に訪問しなくてはならない場合は残業になります。
更に急ぎのオーダーを受けると翌日中に候補者を挙げなければならないということもあるので、突発的に残業となるケースも多いです。
休日は基本的に土日祝日ですが、派遣先が土日祝日も営業している場合はシフト制勤務となることもあります。
派遣会社は派遣スタッフの福利厚生を整える必要がありますので、必然的に派遣会社社員の福利厚生も整っているところが多いです。
社会保険・雇用保険や有給休暇付与はもちろん、派遣スタッフ向けに用意されている各種サービスが利用できることもあります。
大手になればなるほど様々なサービスが用意されていて、娯楽施設の割引が受けられたりスキルアップのための講座やスクールの優待が受けられることもあります。
派遣登録に来るスタッフが分かりやすいようにオフィス街にあることが多いです。
派遣スタッフも来るところなので、環境を整えてきれいにしている会社が殆どです。
都心になればなるほど一つのオフィスの従業員人数は多くなります。
しかし会社規模によってかなり差があります。
私が勤務していた地方のオフィスは、営業・人材コーディネーター・事務で3名のオフィスというところもありました。
形のあるものを売るのとは違い、人対人の無形サービスを提供するのが人材派遣業界です。
ここで求められる人物像について解説します。
人ありきの業界なので、コミュニケーション能力はとても重要です。
人の価値観は様々ですので、自分とは考え方が異なる人に合わせなくてはいけない場面も多々あります。
どの職種であっても対外的に印象良くコミュニケーションが取れることが求められます。
派遣会社の従業員は、派遣先企業と派遣スタッフの間に立つ存在です。
派遣先企業からは完璧な人材を求められ、派遣スタッフからは希望条件を全てクリアした仕事を求められます。
そこの折り合いをつけていくのが派遣会社の役割になりますので、日々何かしらの交渉をすることになります。
ベースとなるルーティーン業務を行いながら日々イレギュラー対応に追われます。
明日までの納期が急に今日になったり急ぎのオーダーが舞い込んできたりと、一気に忙しくなることは頻繁に起きます。
そのため、仕事の進め方や考え方に柔軟性が求められるのです。
派遣業界は頑張りが報われるときばかりではありません。
営業の場合は狙っていたクライアントからやっとの思いでオーダーをもらってきても、その求人にマッチする派遣スタッフがいなければ売り上げが確定しません。
人材コーディネーターは明日までに候補者を挙げなくてはならないのに、どれだけ電話を架けても全くエントリー希望者が見つからないことはよくあります。
そんなことが続いたとしても諦めずに活動量をキープすることが成果に繋がっていきます。
業界や職種に特化した派遣会社の場合、その業界の経験があると良いですが必須ではありません。
実際に私が最初に派遣会社で勤務したときは事務経験がなく、パソコンも入力程度しかできませんでした。
資格や経験よりもその人が本来持っているヒューマンスキルが重視されます。
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(正社員希望の人限定)
どのような派遣会社で働くのが良いか、おすすめのポイントをいくつかお伝えします。
派遣会社の職種の中でも営業は離職率が高い傾向があります。
業務のメインが新規開拓になるので活動量が多いことや、人対人の無形サービスなので売り上げをコンスタントに上げるのが難しいからです。
上手く結果を残せなくてもフォローしてくれる社風だと働きやすいでしょう。
人材派遣業界はどうしても残業が多くなってしまいます。
残業代がきちんと出るかも重要ですが、ダラダラと残業することを良しとしない社風であることも重要です。
ノー残業デーが設定されていたり「毎日の勤務は遅くても20時まで」といったように決められていると、尚良いでしょう。
それでは、自分に合う求人はどのように見極めれば良いのでしょうか。
ある程度残業は多いですが、責任あるポジションで人材派遣業界のスキルをしっかり身につけていけます。
経験やスキルを活かしながらも、残業は少なくプライベートと両立させながら働くことができます。
人材派遣業界の経験がなくても、営業の経験があればトライしやすいです。
実際に私が勤務していた会社でも、建設、医療、販売など様々な業種から転職してくる人がいました。
ほかの職種に比べると経験があった方が要領を掴みやすいですが、その限りではありません。
人材コーディネーターは日々多くの人と接するため、販売や接客を経験してきた人にも向いています。
単純な事務ではなくて内勤営業に近い職種なので、事務のスキルを活かしながらよりやりがいを感じられる仕事をしたい人におすすめです。
事務経験があると尚可ですが、それだけではなく対人印象が良いことも重要です。
事務とは言え一般的な事務職より人と接する機会が多いので、身なりや立ち居振る舞いに気を配れることが求められます。
どの業態だから良いということはありません。
これまでの経験やどのようなワークスタイルを希望するのかによります。
傾向としては、会社規模が大きくなるほど分業されていて、会社規模が小さいと兼務する業務が増えます。
分業されていると担当している業務に集中できますし、兼務する業務があると幅広く経験を積むことができます。
給与面で選ぶなら、大手の方が給与は高いです。
しかし派遣会社は派遣スタッフの雇用環境を整えなくてはならないという性質上、極端に給与や雇用条件が悪い会社はありません。
これまで派遣会社での勤務経験がある人は、経験を考慮した給与アップがあるのかは確認しておきましょう。
残業で帰りが遅くなることが多いので、通勤時間は短い方が身体的な負担が少なく済みます。
人口の多いエリアの方が求人も登録スタッフ数も多いので仕事がしやすそうに感じますが、他社との競合も激しいのでその限りではありません。
営業の場合は営業活動をするにあたって交通の便が良いかどうかも参考にしましょう。
ここでは多くの人が疑問に思う点についてお答えします。
採用されます。
実際に私は未経験で採用されましたし、私が退職するときの後任も未経験者でした。
経験者だとより良いですが、それよりもコミュニケーション能力や基本的なビジネスマナーが備わっているかどうかが判断基準となります。
私の場合は派遣会社だからと言って特別なことを訊かれたことはありません。
どこの会社の面接でも訊かれるような、これまでの職歴と志望動機がメインです。
採用担当者は、完璧な返答ができるかどうかよりも会話の受け答えや言葉遣い、表情を見ています。
面接の段階からクライアントや派遣スタッフに好印象を与えられるかを意識して臨むと良いでしょう。
派遣会社の面接を受ける時は、こちらの記事を参考に!
知識は必要ありません。
入社後に研修がありますので、そこで覚えれば問題ないです。
もし実際に派遣社員として勤務した経験があれば、その経験を基に上手くアピールすることも可能でしょう。
営業は毎日スーツが基本です。
それ以外の職種だとスーツに準ずるオフィスカジュアルでも良いという会社もありますが、ジャケット着用は必須です。
日々多くの人と接するので、第一印象を良くするためにも清潔感のある服装が好まれます。
明るく活気のある職場が多いです。
従業員の平均年齢は比較的若く、30代で部長職に就いている人も多くいます。
残業は多いです。
急ぎの仕事が入ることも多いですし、就業中のスタッフフォローや事務処理など平均して業務量が多いです。
「今日は早く上がる!」と決めていたのに帰れなくなってしまった…ということも多々あります。
派遣会社の求人内容やポイントについてまとめてきましたが、いかがでしたでしょうか。
イレギュラーに発生する業務が多く残業も多くなりがちですが、成功パターンが一つではないのが派遣業界のやりがいを感じるところです。
また人材派遣の基本的な仕組みや法令、雇用保険や社会保険についての知識も身につきますので、勉強になることも多いです。
この記事をきっかけに、ぜひ派遣業界にチャレンジしてみてください。
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