裁縫バイト求人の仕事内容やメリットを紹介します
縫製するバイトに興味のある方は必見です!
服の作り方に興味がある、自分が思い描いた服を縫えるようになりたい、服に関する職業で一生もののスキルを身につけたい、そんなあなたは縫製バイトを検討してみてはいかがでしょうか。
ここでは、私が経験した縫製仕事を中心に紹介していきたいと思います。
縫い物の仕事の業務内容や給料相場、メリットなど気になる疑問にお答えしますので、縫製仕事の求人をお探しの方の参考にしていただけたらと思います。
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(正社員希望の人限定)
縫製のアルバイトってどんな事するの?
縫製のアルバイトの場所としては、主に下記3つが挙げられます。
縫製工場
文字通り、服の縫製をする工場で縫製工として働きます。
工場の規模は数名から百人単位まで様々です。
ですが、服の縫製は海外工場に委託する業態が増えていますので、日本の縫製工場は縮小傾向で求人もなかなか見つからないのが現状です。
また、工業用ミシンでの縫製経験がある人が募集条件に挙げられることが多く、未経験者には門戸が狭いと言えます。
洋服のお直し
大きなスーパーやショッピングモールでは洋服のお直しの店をよく見かけますね。
お客さんから直しを注文された衣類を時間内にきっちり直すのが仕事です。
どんなアイテムにも対応できないと厳しいです。
シャツは縫えるけどパンツは駄目、というのは通用しません。
家庭用ミシンは縫えても工業用が未経験の筆者はお店のスタッフに採用される可能性があるか聞いたことがありますが、経験者あるいは専門学校を出た人でないと不可の事でした。
未経験可の所があったとしても、「未経験者は25歳以下」など年齢制限を設けている所もあります。
在宅縫製(内職)
インターネットで「縫製 内職」と検索すると、たまに在宅縫製の求人にヒットします。
婦人服一点丸縫い(最初から最後の工程まで縫う事)やバッグなどの小物、など様々です。
ですが、募集条件には「経験者かつ工業用ミシンを持っている者」と記載されている場合が多いです。
ですが、ティッシュケースなどの小物は家庭用ミシンでも可な所もたまにあります。
筆者も副業として在宅縫製をしております。
ただし工業用ミシンは無く、経験者とも言い難い(縫製工場のアルバイトは数か月しか続きませんでした)ので求人を探すのに苦労しました。
根気よく探して、やっと家庭用ミシン可で筆者でも失敗せずに縫えそうなティッシュケース、小物入れの在宅縫製の仕事を見つけました。
1か月に30-60ロット縫っています。
工賃は1点あたり100-200円ですが、布の裁断及びアイロンがけ、糸切り及び梱包、発送までを考慮すると、他の内職同様割に合わないかもしれません。
ですが、通勤時間は省け、空いた時間に取り組めるのがメリットです。
縫製アルバイトへの疑問
未経験でもできるか、最初はどんな作業を任されるのかなど縫製アルバイトに挑戦する前に色々不安もあるでしょう。
あくまでも一箇所でしか働いたことのない筆者の経験に基づきますので参考程度にしていただければと思います。
未経験でも出来る?
未経験でもやる気でカバーできますが、始めはスピードを伴って真っ直ぐ縫うことすら困難です。
ゆっくり縫えば失敗しなくとも、流れ作業なので次の工程の人に影響が出てしまうので、スピードは求められます。
注文者からは布、ボタンなどの資材を一枚の失敗も前提としない必要量のみ支給される場合が多く、失敗は許されません。
真っ直ぐ縫えなかったら、布を傷つけないよう慎重にほどいて縫い直しということになります。
筆者の働いていた縫製工場では、「糸のほどき」をする行為が恥ずべきものと見なされ、スタッフは皆、昼休みなど作業場に人がいない時間にこっそりほどいて縫い直していました。
求人に工業用ミシンが使える方って記載されていたけど家庭用のミシンじゃダメ?
家庭用ミシンを使えても、工業用ミシンが使えないと未経験者と見なされます。
家庭用ミシンと工業用ミシンは、同じミシンでも糸の通し方、スピード、ミシンの構造も異なるからです。
一番難しく感じるのは糸調子を合わせることです。
家庭用ミシンは電動やコンピューターミシンが殆どですが、自動的に糸調子を合わせてくれますが、工業用ミシンは自分で調子を合わせなければなりません。
このコツをつかむまでに時間がかかります。
また、針の動くスピードが速いので、慣れないと縫い目が曲がったり針落ちしたりします。
募集条件に『工業用ミシンが使える方』と書いてあるイコール『経験者』を求めている、ということです。
日本国内ですと、どこの縫製工場も即戦力を求めている場合が多いです。
全くの未経験者に一から教える余裕が無いというのが実情です。
それでも本気で応募したければ、未経験であってもやる気は負けません、とか家庭用ミシンしか使えませんが縫うことが好きです、何も知らない自分は、慣れるまではネーム付けなど比較的容易な工程だけでも結構です、などやる気をアピールするのが重要です。
専門学校に通っているor卒業していたら優遇される
未経験者よりは優遇されるでしょう。
ただし工業用ミシンでの縫製、かつ一点ものではなく量産品を縫う類の実習を受けていればの話です。
ただし、ファッション関係の専門学校に通う方で縫製工を最初から目指している方は少ないようです。
工業用ミシンの実習も生産管理の方法を学ぶための位置づけだったりします。
縫製工場だと一人一人作業が決まっている
縫製するものによって、形やデザイン、そして工程の流れも異なるので、一人一人作業が固定されることはありません。
ただし、ベテランは上前、脇縫い、肩など目立つ箇所を任されることが多いです。
未経験者は、ネームタグや洗濯ラベルつけなど初歩的な作業を任されます。
時給の相場は?
経験に応じて時給は変わってきますが、あまり期待はできません。
工賃はどうしても抑えられる傾向があるからです。
未経験者の場合は、管轄する都道府県の最低賃金になることも。
筆者の場合、未経験ということで時給は千葉県の最低賃金の790円(当時)でした。
シフトの融通は効く?
工場によりますが、自分から融通を通すのは難しいです。
最低限の人数でまわしている工場が多数だからです。
土曜も稼働している工場もあるので、週6日連勤になる場合もあります。
代わりの利きやすい簡単な工程しかできない(ネームつけ、ヨークの字縫い、下前のステッチ入れなど)場合は、「熟練者と比較すると」まだ休みが取れる印象です。
小さい子供がいるから在宅で働きたい
在宅で働きたい方にとってミシン縫製の内職はうってつけのものと言えます。
ですが、外に出てパートをするより時給換算すると500円以下になる可能性も。
作業効率を工夫してアップさせれば、時給は高くなります。
また、納期は必ず守るようにしましょう。
縫製は内職として比較的人気があり、依頼者が納期を確実に守ってくれる別の人に依頼してしまう場合も。
また、自分の手作りの作品をインターネット販売する手もあります。
職場は女性が多いの?
やはり細かい作業が中心のため、職場は女性が多めです。
ただし、裁断は男性が担当する場合が多いので女性率100%の所は少ないかもしれません。
中には女性の中国人研修生が半分を占める工場もあります。
年齢層は?
工場によりますが、縫製工を志す若者は少な目(そもそも需要が少ない)なので年齢層は50歳オーバーの方が多いです。
私が働いていた所は、日本人で20代は二十人中、私一人でした。
海外からの研修生ですと事情が異なります。
若年者の熟練を目的に日本に派遣されるので20代から30代くらいの年齢の方が殆どです。
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縫製の仕事をするメリット
「自分の服を縫えます」と自己紹介で言うと、一目置かれやすいです。
そもそもミシン自体、家庭科の授業でしか使ったことがない、家に無い、という人が多いです。
なので、縫製ができる人材は貴重な存在です。
(ただしいくら貴重でも、日本国内では需要があまりに少ないため、技術を持て余している縫製工さんもいるのが現状です)
縫製の仕事をするメリットとして、下記の6点が挙げられます。
毎日学ぶ事があって知識や技術のスキルが上がる
日々、新しいデザインの服や小物を依頼され、その度に縫製仕様書を注意深く読みます。
縫製仕様書は服の縫い方を示す設計図のようなものです。
一針一針の縫い目の長さは仕様書に従って調整します。
糸の太さ、生地の性質や厚さによってミシンの調整の仕方や工程の流れは変わるため、毎日何かしら学べることはあります。
最初は仕様書もあまり読めず、自分がどの箇所を縫っているのか正確に把握できないまま作業に入っていましたが、1か月もするとどの箇所を縫っているかはすぐに把握できるようになりました。
また、全体的な工程の流れも頭に入ったので仕事をしやすくなりました。(技術が追いつかなかったのが残念です)
小さい子がいる人は子供の通学グッズなどを手作りで作ってあげられる
上履き袋、お弁当袋、通学用バッグなど、お子さんの好きな柄の布で手作りできます。
一点ものなので、他の子とかぶらず、羨ましがられることも。
手作りで通学グッズを縫えるお母さんは少なくなってきていて、業者に頼み手作り風に見せかける方もいます。
もし、あなたが通学グッズを縫えるのをママ友が知ったら縫って欲しいと頼まれる可能性大です。
ただし、工賃の交渉などデリケートなことも絡むので、友情にヒビが入らないよう気をつけましょう。
また、いくら仲の良いママ友だからと言ってタダ働きはお薦めしません。
ママ友グループ内で、無料で縫ってもらえると認識されるとあなたが困ることになります。
せめてランチを奢ってもらうぐらいの気持ちで構えた方が良いです。
接客業では無いけど人とのコミュニケーションが必要な仕事なので協調性が身につく
言葉よりも心で通じ合うコミュニケーションが多いです。
とにかく時間との戦いなので、指示や質問は手短にかつ早く理解する必要があります。
また、決められた量を仕上げるという分かりやすい共通目標があるため、団結力があり自然と協調性は身につきます。
また、少しでも失敗すると怒声が飛ぶため、それに耐える根性も身につきます。
ファッションが好きな人にとってとてもやりがいのある仕事
ファッションが好きとは二種類あると筆者は考えます。
自分のデザインした服を着こなしたい、こんな服が実際にあれば良いのに、とよく思う類のファッション好きにはやりがいのある仕事です。
ですが、単に服を買うのが好き、ファッション雑誌を眺めて自分に合いそうなコーディネートを探すのが好き、という類の方は、縫製に興味はあってもやりがいは感じられないかもしれません。
時間に追われ、怒声が飛びかう縫製工場の現場(小規模だとこの傾向が強め)を見て、それでもやりたい!怒られながらも縫製技術を身に着けたい!と想えるかが分岐点です。
毎回達成感があるから楽しい
一般事務や経理など成果の見えにくい職種よりは、自分の作業量が一日スパンで分かるので、そういった意味では達成感はあります。
達成感より徒労感が強い日もありますが。
自分が携わった作品が大きなイベントなどに出る可能性がある
アパレル展示会などに出品するサンプル縫製の依頼を受けると可能性があります。
紅白歌合戦で着用する衣装の縫製を頼まれる場合も。
縫製依頼者はサンプルを依頼するとき、コンペ形式で複数の縫製工場に依頼する場合があります。
なので、他工場の作品と比較されながら検品されることを考慮すると、ワイシャツもワンピースいもジャケットもパンツも、全アイテムきっちり縫えます、ぐらいの熟練者が対応しないと厳しいです。
筆者の勤務先では、縫製工歴四十年の熟練の方がメインに担当していました。