最近、会社を定年退職した方でスキーインストラクターを目指す方が増えているそうです。

健康年齢が上がっていることや年金の支給開始までのつなぎ資金を得る目的もあるかと思いますが、一番は人生のやり甲斐を得るためではないでしょうか。

スキー人口が年々減っており、スキーインストラクターも人手不足という事情もあり、これから益々、シニアのスキーインストラクターは増えていくのではないでしょうか。

人生経験が豊富なシニアの方々とはいえ、スキーインストラクターの仕事内容を全部把握されている方は少ないと思います。

今回は、スキーインストラクターの仕事内容をご案内します。

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スキーインストラクターの仕事は大きく4個の役割に分けられます。

チーフマネージャー

主にスキースクールの校長が担当します。

SAJやSIAの正規会員であることが絶対条件です。

サブマネージャー

やはり、スキースクールの副校長や主任が担当します。

SAJの「正指導員」やSIAのステージⅢ保持者が基本条件です。

専任インストラクター

班を引率します。

スキーの有資格者であることが基本条件になります。

パトロール

レッスン中の班を巡回します。

ベテランのスキーインストラクターが担当することがほとんどです。

チーフマネージャーの3個の業務

お客様との交渉

多いのが、学校のスキー合宿で学校の先生や旅行会社の社員との打ち合わせです。

大口団体の場合、レッスンの成否がスクールの経営に関わってくるので、合宿の始まる数日前から細部の確認を行い、当日を迎えます。

レッスン日も欠席者の確認や怪我の状況などの確認を行います。

天候不順によるレッスンの中止の判断は、エージェントやクライアントになりますが、その判断材料を提案する場合もあります。

全体の統括

レッスンとは少し距離を置いて、全体に目配せします。

クライアントからのリクエストがあった場合は速やかに全てのインストラクターに指示伝達を行います。

また、各グループで起きたことを吸い上げ、適切な処置を施します。

インカムを使って各インストラクターに指示伝達を徹底します。

レッスンに関する全ての責任を負います。

技術指導

インストラクターの技術レベルの向上の為、定期的に技術指導を行います。

また、検定試験を実施し、その検定員となります。

毎年、スキー検定の内容が変わるので、変更内容を把握し、自校のインストラクターに変更点を指導します。

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サブマネージャーの3個の業務

マネージャーの補佐

マネージャーだけでは手が回らない業務を行い、マネージャーのサポートを行います。

会社で言うところの中間管理職の役割となります。

陣頭指揮

マネージャーがお客様との打ち合わせに手を取られることもあり、現場でインストラクターに指示を出したりするのはサブマネージャーの役割であることが多いです。

また、各グループで起きたトラブルの対応・処置を行います。

やはり、全体の流れを的確に把握しておかねばなりません。

手配業務

お客様の人数分のリフト券やゼッケンを準備し、レンタルスキーやレンタルウェアー等の手配、再確認などレッスンに関わるものの手配業務を担当することが多いです。

また、経費や旅費などの精算業務を担うことが多いです。

オフシーズンにクライアント周りや新規顧客開拓など営業的な役割を担うことが多いです。

専任インストラクター の3個の業務

グループレッスン

当然のことながら、受講生の方にレッスンを行います。

ミーティングで共有した方針に基づいて、適切な指導を行います。

レッスンに関する全ての責任を負います。

受講生の技術の向上もさることながら、受講生の安全面に最大に配慮しなければなりません。

誘導業務

全体のスケジュールに沿って、受講生を目的の場所へ誘導します。

開校式やレストランなど全体行事が速やかに進行していくように受講生を誘導します。

わかりやすい、はっきりとした案内や説明が望ましいです。

搬出や搬入のサポート

レッスンの最終日にレンタル道具を返却するサポートを行います。

レンタル業者はすぐに次の団体の準備の段取りがある為、なるべく早く、レンタル業者に受講生のレンタル品を返却しましょう。

パトロールの3個の業務

各レッスンを巡回

ゲレンデを巡回して周り、インカムを通して状況をマネージャーに報告します。

緊急を要することは冷静に簡潔に正確に伝えます。

案件によっては、代理店やクライアントに判断を委ねることもあるからです。

救急処置をする場合が多いので、基本的な処置法を知っていることが基本条件です。

ヘルプ

レッスンの進行が遅れていたり、上達の遅い受講生がいた場合はチーフマネージャーに相談した上でそのグループのヘルプに入ります。

例えば、該当の生徒だけを預かりマンツーマンで指導し、ある程度のレベルになったら、元のグループに戻します。

救急搬送

レッスン中に怪我人が出た場合に、応急処置を行い、ゲレンデから救急搬送します。

通常はスキー場のスノーモービルで搬送します。

モービルが入っていけない場所は担架を担いで搬送します。

スキーインストラクターのやりがいや面白いポイント

スキーインストラクターのやりがいや面白いポイントをご紹介します。

スキーインストラクターの仕事のやりがいとは??

スキーインストラクターの仕事のやりがいは、担当する受講生の日々の技術の成長を見届けることができる喜びです。

特に手が掛かった受講生ほど、その成長度合いに喜びもひとしおです。

スキーインストラクターの面白いポイントとは?

スキーインストラクターの面白いポイントは、自分の好きなこと、得意なことを仕事に出来ることです。

他の仕事と比較して、決して給料に恵まれているとはいえませんが、スキーが好きな人にとっては自分の好きなことでお金が貰えるのですから最高ですね。

まとめ

今回は、スキーインストラクターの仕事内容と業務についてご紹介しました。

主なことをご紹介しましたが、スキーインストラクターの仕事や業務はこれらに限らずまだまだたくさんあります。

どんな職業でも同じですが、貪欲に仕事に打ち込む姿勢こそ大事で、その積み重ねの先に昇進であったり、昇給があります。

まずはスキーインストラクターという仕事に貪欲に打ち込んでください。

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