日本はもとより世界で最も人気のあるスポーツとされるサッカー。

そんな大人気のサッカー業界も大きく変わりつつあります。

一昔前は“サッカー選手”を志す少年や青年が非常に多かったですが、近年ではサッカーコーチを目指すことを第一の目標とし、早い段階で選手としてのキャリアを終えてコーチの道を進む人が急増しているのです。

その背景として、これまで常識とされてきた“サッカーコーチは元サッカー選手でなければならない”という概念が覆されたことが挙げられます。

実際に、現在マンチェスターユナイテッドを率いるポルトガル人のジョゼ・モウリーニョ監督はプロ選手としての経歴はないがこれまでに欧州チャンピオンズリーグを初め、セリアA、リーガ、エスパニュール、プレミアリーグなどの制覇した輝かしい実績を持ち、世界最高の監督の1人として数えられるまでになっているのです。

このように、たとえ選手としての実績が十分でなくても“確かな結果を出す実力”があるコーチであれば青天井でのし上がることができるところに多くの人がロマンを感じているのではないでしょうか?

今回は、サッカー業界の中でも大きな夢が詰まったサッカーコーチの求人について現役サッカーコ-チが徹底解説していきます。

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サッカーコーチの種類とは?

サッカーコーチと一言で言ってもその種類は実に豊富であり、求められるスキルや知識、資格が異なると同時に報酬にも大きな開きがあります。

まずは、サッカーコーチの種類について簡単に説明しましょう!

KIDSコーチ(推奨資格: JFA公認キッズリーダー)、小学生コーチ(推奨資格:JFA公認D、C級ライセンス)、中学生コーチ(推奨資格:JFA公認C級ライセンス)とありますが、これらのコーチの報酬は低めです。

本業以外に、趣味を生かしてコーチをしたいという方向けならおすすめです。

高校コーチ(推奨資格:JFA公認B級ライセンス)、社会人・大学コーチ(推奨資格:JFA公認A級ライセンス)の報酬は、低くもなく高くもないといったところです。

プロコーチ(JFA公認S級ライセン)は、誰にでもできる仕事ではないため、報酬は高めです。

まずは、あなたがどのカテゴリーで指導をしたいかを決める必要があります。

一般的には、KIDSからスタートしてあらゆるカテゴリーを経験した後にプロチームを率いるという道をとる人が多いです。

よくある募集とは?

巷で溢れているコーチ募集の類は圧倒的に“サッカースクールコーチ”の募集でしょう。

サッカースクールとは、まさにサッカーの技術を学ぶ場所であり、チームとして活動するのではなく個人スキルを高めることを目的として運営されています。

近年では、日本代表の本田圭祐選手がプロデュースするSoltilo Familia Soccer Academy やレアルマドリッド、アーセナル、リバプール、バルセロナといったヨーロッパを代表するクラブチームが日本でのスクール展開に凌ぎを削っているのです。

このような状態の中で起こる現象が“コーチ不足”という現象です。

実は、サッカースクールコーチという職業はスポーツ業界の中でも1.2を争う離職率の高さなのです。

それは、なぜか?

コーチ不足の原因

それは、サッカーコーチ業界に蔓延する“低賃金労働”という現実です。

コーチは大きな夢とたくさんの希望を胸にスクールコーチとしての仕事をスタートするのですが、次第に困窮した生活スタイルに耐えられなくなってくるのです。

  • 欲しいものが買えない
  • 土日の休みがない
  • 夢が持てない

多くのコーチたちはこのような悩みを抱えながら少しでも条件が良いスクールへと流れていき、このような状況が続くためにサッカースクールでは常に人手不足の状況となっているのです。

しかし、ここであなたに伝えておかなければならない大切なことがあります。

それは、“サッカースクールという同業でいくら転職をしても未来はない!”ということです。

どういう事でしょうか?

実は、サッカースクール事態のコーチへの給与水準は月収17万円~18万円のあたりで推移しており、ここから大きく変わることはなさそうです。

お金をとるか?それとも、大好きなサッカーコーチという職をとるか?

これは多くのサッカーコーチが突き当たる大変大きな壁であると言えるでしょう。

しかし、安心してください。

著者はサッカーコーチのこのような現状を打開すべく妙案を考えました。

サッカーコーチが少しでも条件の良い職を得るためにするべき“3つ”のこととは?

もし、あなたがサッカーコーチとして“お金”も“結果”も求めるとするならただ現状に不満を言っていたとしても難しいでしょう。

あなたが“今すぐに”やることは“周囲のコーチとの差別化”を図ること。

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差別化とは?

具体的にはあなただけにしかできない、もしくはあなたを選ばざるおえない状況を作ることです。

今後あなたがサッカーコーチとして成功できるか否かはあなた自身を以下に“ブランディング”できるかにかかっていると言っても過言ではないでしょう。

周囲と同じように日々を過ごしていてはあなたの代わりはいくらでもいるということをまず認識することが必要です。

それでは、どのようにしてブランディングをしていけばいいのか?

ブランディングの方法

具体的には、語学、資格、人脈の3つを丁寧に育てていく必要があります。

なぜこの3つが必要なのでしょうか?

1つずつ見ていきましょう。

語学

サッカーを通して世界は非常に身近になりました。

実は、海外で挑戦しているのはサッカー選手だけではありません。

日本人サッカー指導者もタイや、カンボジア、ベトナムなどで次々と活躍の場を見つけて挑戦しているのです。

今や、その条件も日本のそれとは比べ物になりません。

例えば、最近中国に行った知り合いのコーチの話では、U-12のコーチで月収50万円以上、住居提供、車提供などの福利厚生を得ているとのことです。

しかし、海外で活躍し、チャンスを勝ち取れるかどうかはサッカースキルよりも大事なものがあります。

それが、“語学力”なのです。

もし、あなたが英語を操ることができればそれはもう一つの差別化です。

周囲のコーチが持ち合わせない大きな武器をすでにあなたは得たことになるのです。

そして、日本の非常に狭い市場だけではなく、グローバルにあなたを売り込み、比較し、そして選定することができるようになるのです。

それだけではありません。

海外での実績は大きな付加価値となるのです。

その実績があなたに次の大きなチャンスを運んでくるという可能性は非常に高いと言えるでしょう。

資格で差別化を図る!

次に大切なのは“資格”での差別化を図る事。

ご存知の通り、サッカー指導者には多くの資格があります。

まず取得しといて間違いない資格として挙げられるのがJFAC級ライセンスです。

これがあればあなたがコーチとして活躍できる場は大きく広がるでしょう。

しかし、先筆した通り、皆と同じ資格を持っていたとしても大きな差別化を図ることは非常に難しいでしょう。

そこであなたがとるべき行動は2つです。

  • 1.JFAの資格でS級まで上り詰める!
  • 2.他の人と異なるサッカーの資格を取得する!

JFAの資格で上まで上り詰めることは実は現実的に非常に厳しいと言えます。

なぜなら、JFAでB級以上の資格を取得するには各都道府県のサッカー協会の推薦状が必要であると同時にものすごい倍率を通過しなければ講習会すら受講できないという厳しい現実があるのです。

それではどうすればいいのか?

そこであなたにオススメするのが、他の人と異なる資格を取得することで大きな差別化を図る事です。

具体的には、AFC指導者ライセンスUEFA、指導者ライセンス、CAF指導者ライセンスが挙げられます。

特に、近年日本人指導者への需要が高まっているアジア市場への進出を実績作りのために狙うのであればAFC指導者ライセンスを取得することをオススメします。

また、AFC指導者ライセンスであればJFAのライセンスよりも簡単に取得することができます。

さらにオススメで差別化が図れるのがCAF指導者ライセンスの取得です。

CAF指導者ライセンスとは別名アフリカ大陸指導者ライセンスとも呼ばれ、アフリカ大陸での指導が可能になります。

アフリカというと“貧しい”というイメージを持たれがちですが、その現状が大きく変わりつつあります。

“一昔前の赤土に裸足”という現状からはかけ離れ、劇的な経済発展を遂げているのです。

これに伴い、サッカーを取り巻く環境も大きく変貌を遂げているのです。

南アフリカやエジプト、ジンバブエなどの人気チームのコーチなどは日本円にして1千万円以上稼ぐことは普通です。

そして、アフリカにおいては現在積極的に新しい知識を取り入れようとする動きが加速しており、外国人指導者の需要が非常に高まっているのです。

実際、元日本代表のトルシエ監督やハリル・ホジッチ監督のようにヨーロッパの多くの指導者は実績を積むための最初のステップとしてアフリカを選び、そこから大きく飛躍していくという例も珍しくありません。

アフリカ指導者ライセンスも最上位であるPROライセンスを取得することでJFAのS級との相関性が持たれるようです。

日本よりも圧倒的に取得しやすいアフリカでライセンスを取得し、仕事を得ることで周囲とは間違いなく大きな差別化を図ることができます。

人脈

“日本のサッカー指導者は椅子取りゲームを行っている”これは日本サッカー指導者の現状を揶揄する為に良く用いられる言葉です。

つまり、良い仕事は常に順番待ちな状況なのです。

ここで言う用意仕事とは、単純に給与が良い仕事とキャリアップが期待できる仕事。

つまりは、Jクラブのコーチやナショナルチームの仕事を指します。

実は、このような仕事は求人で見つけることはほぼ不可能なのです。

それではこのような仕事を得るためにはどうすればよいのでしょうか?

それは、業界内でとにかく多くのコネクション持つことです。

このような“優良な案件”は紹介で流れてくるものなのです。

故に、トップに上り詰めているサッカーコーチは非常に幅が広く、深い人脈を持っています。

そして、そのような人には多くの優良案件が舞い込んでくるような仕組みができているのです。

あなたが今後、日本で安定的かつ、良い条件の仕事を得ようと考えるのであれば、一度名門校やJなどにインターンや研修生として入り込み、人脈を広げることが重要になるのです。

多くの指導者の方々が“飲みにケーション”を必要以上に大切にするのもここをしっかりと理解しているからなのでしょう。

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最後に

いかがでしたか?

もしあなたが本気で“サッカーコーチ”として生計を立てていこうと考えるのであれば、あなたがやるべきことはただ1つです。

それは、“周囲のコーチ差別化を図る事”これだけです。

勿論、コーチングスキルを上げるということは当たり前のことですが、知識や技術を磨きながらでも周囲のコーチとの差別化を図るための3つのポイントである“資格”、“語学力”、“人脈”の3つのポイントを意識し、丁寧に育んでいくことで数年後の立ち位置を大きく変えることができるでしょう。

著者は数年にわたりアフリカでサッカーの指導に当たっていますが、その経験から最後にあなたにお伝えしたいことがあります。

それは、“日本人コーチの指導レベルは極めて高い水準にある”ということです。

これまでに2000人以上の外国人指導者を見てきました。

ヨーロッパ人、アジア人、アフリカ人。

私自身が日本人であるというひいき目を差し引いてもそのクオリティーは目を見張るものがあります。

特筆すべきは、細やかな気づき、そして確かな規律を植え付けることができる点です。

計画をたて、実行し、反省し、改めて実行する。

こんな簡単なPDCAサイクルを忠実に実行できるコーチは実は外国人には非常に少ないと言えます。

さらには、貪欲に新しい知識を取り入れようとする“高い意識”も日本人コーチが持つと特徴の一つであると言えるでしょう。

一方で、自身の哲学を言語化すること、状況に応じた判断を指導することなどは未だにヨーロッパの指導者が一枚も二枚も上手な気がします。

今後、このような私たちが持つ長所と短所を把握したうえでそれらを修正・改善していけるようになればますます私たちの需要は高くなると確信しています。

是非、ここまで読んでいただいたならすぐにどれか一つを実行に移してみてください。

継続することで大きくその状況を変えることができると思います。

あなたの元に“直接”素晴らしいオファーが届くことを願って。