駅員の仕事内容7個の業務と、向いている人の特徴
日本の経済を支えていると言ってもおかしくない鉄道会社。
明治時代から今現在まで、多くの人に必要とされており、今後もその活躍は変わらないでしょう。
また、鉄道業という業務柄非常に安定しており、人気職種の一つです。
今後も東京オリンピックなどのイベントが控えており、利用者数はますます増えると考えられています。
とても魅力のある鉄道業。
今回は鉄道会社で駅員になるにはどうすれば良いか、就職・転職する方法、働く会社の選び方などについて説明していきます。
駅員になるには?
駅員になるには二つの方法があります。
まず一つは新卒で入社する方法です。
これは他社・他業種の就職活動と何ら変わりはありません。
各鉄道会社のホームページや就職サイトから応募します。
高校卒、専門卒、会社により大卒、大学院卒の枠があります。
二つ目は中途採用での入社になります。
こちらは毎年募集しているとは限らず、募集がない年もあります。
また年度により採用人数も変わり、年齢制限などの条件もあり狭き門と言われています。
こちらも各鉄道会社のホームページや就職サイトから応募を行います。
駅員になるために勉強しておくべきこと
駅員には様々なスキルが必要です。
勉強しておくと有利に働くものを紹介します。
交通地理
交通地理は勉強しておくと業務で有利です。
都市部の鉄道では様々な鉄道会社が営業しており、また似た名前の駅名や乗り換えルートなど案内内容が非常に多く複雑です。
勉強しておけば、入社時は勿論面接でも有利に働くでしょう。
英語
日本を訪れる外国人の数は毎年増加しています。
そして、都市部を訪れるほとんどの外国人の方は鉄道を利用するでしょう。
外国人のお客様への案内のために、最近では鉄道業界全体が英語など外国語スキルの強化に力を入れているので、勉強しておくと良いでしょう。
コミュニケーションスキル
改札業務では駅の窓口として、乗車券の精算や道案内などお客様と直接対面します。
その際に丁寧で分かりやすい言葉遣いで接客する必要があります。
最近ではコミュニケーションに関する本も多く出版されていますので、一冊は読んで勉強しておくと良いでしょう。
持っておくべき資格とは?
資格に関しては特に必要ありません。
ただ、聴力や視力、色彩など一定の基準を下回ると、入社できない可能性もあります。
そのあたりは各鉄道会社・業務により変わるので、確認しておきましょう。
駅員の就職先や募集状況は?
日本には多くの鉄道会社があります。
また新卒採用ではほとんどの鉄道会社が募集を行っています。
駅員の主な就職先
駅員の主な就職先は、JRグループや私鉄が中心です。
JRグループ
日本人なら誰でも知っている鉄道会社グループです。
その内、旅客輸送を中心とする会社は日本全国に6社あり、非常に営業エリアが広い会社です。
- 北海道旅客鉄道 JR北海道
- 東日本旅客鉄道 JR東日本
- 東海旅客鉄道 JR東海
- 西日本旅客鉄道 JR西日本
- 四国旅客鉄道 JR四国
- 九州旅客鉄道 JR九州
その他、関東地方を中心に、いくつか紹介します。
東武鉄道
埼玉、千葉、栃木、群馬から東京にかけて広い範囲を網羅する鉄道会社です。
日光や鬼怒川への特急電車等もあり、北関東地方から都内へのアクセスを担います。
西武鉄道
西武鉄道は西武グループの一つです。
百貨店や遊園地をグループで経営しているので、グループの規模は非常に大きいです。
プロ野球の西武ライオンズが有名です。
小田急電鉄
神奈川から東京にかけて繋がっている鉄道会社になります。
特急のロマンスカーが有名で、箱根などの観光地まで都内から2時間以内で行けるなど、アクセスが良い路線です。
東急電鉄
東急グループの一つで、オシャレな街を走る鉄道会社として有名です。
代官山や自由が丘など東京の一等地を走っています。
京浜急行電鉄(京急)
京急グループの一つで、神奈川県の三浦半島から横浜、そして都内まで繋がっています。
東京地下鉄(東京メトロ)
都内の地下鉄で9路線が走っています。
都心部を中心に網の目状に路線を張り巡らせているため、利便性が高いと言われています。
駅員の働き口はどの程度あるの?
各鉄道会社により大きく変わりますが、新卒での募集はほとんどの鉄道会社が行っています。
自分の興味のある鉄道会社に問い合わせて確認するのが良いでしょう。
駅員の転職事情
駅員の転職は非常に人気です。
一番の理由は安定しているということです。
様々な企業が倒産やリストラといったリスクがある中、鉄道会社は比較的安定し運営を行い、ホワイト企業であるイメージが強いからだと思います。
また他業種から特に資格等も必要なく応募できるため、毎年多くの人が狭き門を目指して転職活動を行っています。
駅員の平均給与はどれくらい?
これも各鉄道会社により大きく変わります。
一説によると、平均給与で750万円とも言われています。
世間的には高給でしょう。
働き先を選ぶ上での注意点とは?
働く上では多くのポイントがあります。
勤務地
各鉄道会社が管轄する駅での勤務になる為、自分が住んでいる地域など土地勘がある場所を選ぶのも大切でしょう。
給与や福利厚生
各鉄道会社により大きく変わります。
働くのであれば、給与が高く福利厚生が充実している会社を選ぶのが良いでしょう。
駅員の将来性
駅員は将来も必要な職業であると思われます。
最近ではAIの技術が発達し人間の仕事がなくなると言われていますが、駅員の仕事は機械では対応できないような安全確認など、とっさの判断や様々なトラブルに臨機応変に対応しなければいけません。
そのような点から考えても駅員は今後も必要とされるでしょう。
駅長
駅のトップの役職です。
仕事だけではなく部下をまとめる力、人間性も重要とされます。
非常に重いポジションですが、多くの人が憧れています。
乗務員(運転士・車掌)
各鉄道会社により変わりますが、登用試験等で乗務員へ職種を変えることもできます。
ハードルは高いですが、試験を突破し毎年多くの人が乗務員に職種を変えています。
本社勤務(非現業業務)
鉄道員とは言え、サラリーマンであるため異動もあり得ます。
場合によっては本社(非現業業務)に異動になり、当初やりたかった駅員の仕事から外れることもあります。
しかし非現業業務では、現場では見えない部分も勉強できたりとプラスなこともあります。
経験者が語る!できる駅員はこんな人
出来る駅員の特徴を紹介していきます。
時間を守れる人
社会人として当たり前ですが、鉄道業務を行う中で時間を守ることは大切なことです。
他の仕事だと時間を守れなくてもどうにかなりますが、鉄道業務はそうはいきません。
お客様に迷惑がかからないよう、時刻通りに列車を出発させたり、他駅との乗り換え時間などを正確に把握し業務を行わなければなりません。
時間を守れないことで多くのお客様に迷惑がかかりますので、時間を意識して仕事をする必要があります。
チームワークがある人
人身事故など、緊急事態などではチームで動くことがほとんどです。
仲間と連携を取り合いながら仕事できる人は、将来有望でしょう。
その為には、日頃から職場の仲間とコミュニケーションを取ることが大切です。
コミュニケーション能力がある人
改札での窓口業務ではお客様と対面して接客を行います。
その為、丁寧に分かりやすい言葉を遣い、お客様の為を思って業務できる人が求められるでしょう。
まとめ
以上が、駅員になる方法や将来性についてです。
比較的、高給で安定感があると言われている駅員の仕事。
新卒から中途まで、狭き門ではありますが平等にチャンスはありますので、興味のある方は是非検討してみてはいかがでしょうか。
関連キーワード