2021年1月13日

キャリアコンサルタント求人が気になっている方はぜひ最後までご覧ください。

そもそもキャリアコンサルタントってどんなことをするのかを皆さんはご存じですか?

実は詳しく知らないって方も多いのではないでしょうか。

そこで現役で働いている私が、キャリアコンサルタント求人募集について、おすすめポイントや具体的な業務内容、よくある疑問にお答えしていきます。

キャリアコンサルタントのフリーランス・正社員・派遣・バイトの雇用形態ごとの違いも必見です。

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キャリアコンサルタントのおおまかな仕事内容

おおまかな仕事内容

簡単に言うと、キャリアコンサルタントの仕事内容はクライエントを支援することです。

クライエントの支援というと漠然としているのですが、クライエントのキャリアに関する問題や課題を解決できるように支援します。

キャリアに関する問題や課題は、大きく分けると三つあります。

  • ①仕事を探すといった就職活動に関すること
  • ②今の仕事をしている上での問題(例えば転勤の打診があったけれどどうしたら良いのか、と言ったことなど)
  • ③今後クライエントはどのようなキャリアを積みたいのかといった将来展望

の三種類です。

このあと、この①②③は度々出てきますので、覚えておいてくださいね。

キャリアコンサルタントは会社でどういう役割を求められる?

①②③のような三つの問題・課題を解決できるようにクライエントを支援することがキャリアコンサルタントに課せられた任務になります。

ただし、キャリアコンサルタントはあくまで支援する立場です。

最終的に決定するのはクライエントなので、クライエントが自ら意思決定できるように様々なサポートをすることを求められています。

キャリアコンサルタントにはどんな種類があるの?

では、実際キャリアコンサルタントはどのようなところでクライエントをサポートしているかをご紹介します。

企業の人事や教育部門

企業の人事部や社員教育部門に在籍しているキャリアコンサルタントの仕事は主に③、クライエントのキャリアに関連することを支援します。

いわゆるキャリアデベロップメント(キャリア開発)です。

もちろん、キャリアデベロップメントを進める中で②の仕事上での悩みや不満などを解決するサポートもします。

人事部や教育部門ということで、どちらかというと企業の立場のキャリアコンサルタントになります。

大学のキャリアセンター

大学のキャリアセンターでは①の就労に関することがメインですよね。

学生の就労支援をするのですが、就活前の学生も支援します。

就活前

就活前の学生には、自己理解・職業理解をしてもらうための支援をします。

職業理解してもらうために業界紹介や企業分析などをして、学生に仕事のことやその仕事に就くことの意義などについて考えてもらいます。

それと同時に自己理解をして、自分に合った職業を考えたり決めたりすることをサポートします。

これは③の将来展望ということになります。

就活中

就活中の学生には、学生が進みたいキャリアを歩むことができる求人を紹介します。

そして、応募先の企業を決めた学生には履歴書やエントリーシートの書き方を指導し、面接のロールプレイングなどをします。

①のど真ん中ですね。

就労支援機関

まず思いつくのがハローワークです。

大学のキャリアセンターと大体同じことをしますので、①がメイン、進むべきキャリアを迷っているクライエントには③の支援をします。

ハローワークでも支援していますが、障がい者や生活困窮者など特別な支援を必要とする方々の支援を行うのも就労支援機関です。

紹介・派遣会社

最近は紹介・派遣会社のコーディネーターがキャリアコンサルトというケースが多くなっています。

①②③ができるキャリアコンサルタントがコーディネーターならトラブルが少なくなる、と紹介・派遣会社が考えたからです。

同時に紹介・派遣スタッフもコーディネーターを信頼し安心して仕事をすることができます。

各種講座講師

「ライフ・ワーク・バランス」や「がん患者と仕事」「ジェンダーとキャリア」「気づかないパワハラ」など、仕事に関する企業の研修講座の講師をしているキャリアコンサルタントもいます。

また、キャリアコンサルタント自体のスキルアップやブラッシュアップを目的とした講座の講師もキャリアコンサルタントが行っています。

これは②と③の融合ですね。

スーパーバイザー

キャリアコンサルタントがクライエントと向き合って問題解決をしようとした時、キャリアコンサルタント自身が今の方法で良いのか悩む時があります。

もっと違うアプローチの方がこのクライエントに相応しいのではないかと・・・

そんな時スーパーバイザーに相談に行き、悩んでいるキャリアコンサルタント自身がクライエントになります。

ただし、スーパーバイザーは「私はスーパーバイザーです」と看板を上げていません。

どうやって見つけるかというと、ズバリ人脈です。

筆者の場合はキャリアコンサルタント養成講座の講師であり、その後もプライベートで仲良くさせてもらっている方にスーパーバイザーをお願いしています。

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キャリアコンサルタントでよくある募集内容とは?

意外とキャリアコンサルタントって種類が多いと思われたのではないでしょうか。

では、そんなキャリアコンサルタントでよくある募集内容をご紹介します。

給与相場

実は相場はあって無いようなものです。

例えば、企業の人事や教育部門のキャリアコンサルタントを例にとってみると、役職なしの社員もいれば部長クラスの社員もいます。

大学のキャリアセンターにしても、正社員や正職員もいれば派遣社員でキャリアコンサルタントをされている方もいます。

そこを敢えて言うとすれば、キャリアコンサルタント資格が必要という求人募集の場合、派遣スタッフなら時給1,400円~1,800円というのが相場です。

勤務時間や休日、残業

これもまちまちなのですが、よくある求人の職場は、大学のキャリアセンターや就労支援機関です。

従って、勤務時間はその職場のオープン時間と連動することになります。

1日8時間、週休2日、ローテーション有りのところもあるようです。

また、残業も職場によってばらつきが多く、全くないところから1日2時間というところもあります。

職場環境

大学のキャリアセンターや就労支援機関の職場環境についてご説明しますね。

大学のキャリアセンター

ほとんどが大学内にあって、そこの大学の学生がクライエントです。

大学の規模にもよりますが、数名のキャリアコンサルタントが在籍しています。

繁忙期には派遣スタッフがローテーションで入ることもあります。

最近は大学外のアクセスの良い場所に、出張所のようなキャリアセンターを置く大学もあります。

就労支援機関

こちらも数名のキャリアコンサルタントが在籍しているところが多いです。

ただ、大学のように繁忙期がなく、常に忙しいです。

求められる人物像

まず、クライエントから信頼されることが大切です。

そして、常に好意的関心を持ってクライエントに接することを要求されます。

テクニックに頼らず、クライエントに寄り添いクライエントの問題をクライエントと一緒に解決できるよう考えることを目指している人。

こんな人を雇用側もそしてクライエントも求めています。

必要なスキルや経験

適切な支援ができる

クライエントによっては、自分が何を悩んでいるのか解っていない人もいます。

そんなクライエントの問題をしっかりキャッチして適切な支援をすることが必要です。

守秘義務を守る

当然ですが、クライエントの個人情報や抱えている問題を外に漏らしてはいけません。

時にはキャリアコンサルタント同志でケースカンファレンスをしますが、それでも個人が特定できないように配慮しています。

リファーができる

クライエントの話を聴く中で、自分より適切な人を紹介したほうが良いこともあります。

適切な人というのは、精神科のドクターなのか、弁護士なのか、産業カウンセラーなのか、もしかしたら自分より経験豊富なキャリアカウンセラーかもしれません。

誰にリファーするのがベストなのかしっかり見極めて、責任を持ってリファーしなければなりません。

リファーは決して逃げではなく、より良いカウンセリングをするための方策です。

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キャリアコンサルタントのおすすめ求人のポイント

キャリアコンサルタントのおすすめ求人ポイントを見てみましょう。

給与

給与相場はあって無いようなものなのとご説明しましたが、実際の求人を見てみると、資格を持っている強みがあるからか給与は高く設定されていると思います。

ですので、未経験でも資格を活かすことができる求人をおすすめします。

コンサルタント業務内容

就労支援をしたいのか、キャリアデベロップメントに関わりたいのかにより、おすすめの求人も変わってきます。

自分が何をしたいのか、何に関わりたいのかを見極めてから求人を探してくださいね。

キャリアコンサルタントの雇用形態による違い

実際に働く場合の雇用形態による違いをご説明します。

正社員

人事や教育部門といった部署の正社員のキャリアコンサルタントの場合、経営陣と近い関係になります。

自社の社員のキャリアデザインをすることにもなり、責任も大きいと思います。

就労支援関係の企業の正社員のキャリアコンサルタントの場合も、就労支援という難しい課題に取り組むためプレッシャーも大きいと思います。

アルバイト・パート

決してアルバイトやパートが簡単にできると言っているわけではありませんが、アルバイトやパートの場合、時間的な面で融通が利きます。

例えば、大学のキャリアセンターでは週3日だとか、1日3時間または繁忙期の3ヶ月という求人が多いようです。

派遣

アルバイトやパートは直接雇用ですが、派遣の雇用主は派遣会社です。

派遣のメリットは働き方の選択肢が多いことですよね。

フルタイム働くこともできますし、短い時間や短期間を選ぶこともできます。

また、ダブルワークをすることができるので、週3日と週1日の2つ以上の契約を組み合わせて働くこともできます。

フリーランス

雇用形態ということで括ると、フリーランスというのもありますよね。

まだまだ日本ではキャリアコンサルタントの認知度が低いのですが、今後は認知度も上がり、フリーランスとして働く人も増えてくるかもしれません。

キャリアコンサルタントについてよくある疑問

最後にキャリアコンサルトについての疑問のお答えします。

求人の探し方は?

キャリコンサーチというキャリアコンサルタント検索システムがあります。

特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会が運営しています。

地域や対応可能業務などから検索することができるシステムです。

未経験でもなれる?

未経験でもキャリアコンサルタント試験に合格すればキャリアコンサルタントと名乗ることができます。

また、キャリアコンサルタルティングすることができる能力があると認められたことになりますので、未経験でも大丈夫です。

未経験でも応募できる?

未経験でもキャリアコンサルタントになれるのですが、応募できるかどうかは別問題です。

現状として経験者のみという求人が多いのも事実です。

ではどうやって経験を積むかというと、未経験可という単発の仕事をこなすという方法があります。

ただし、この単発は常にあるわけではなく、あったとしても時給は安価です。

ですが、キャリアコンサルタント経験者になることができ、キャリアアップに繋げることができます。

面接でよく訊かれることは?面接合格の秘訣!

「今までキャリアコンサルタントとしてどんな経験をしてきましたか」と、面接でよく訊かれます。

これは正直に答えるしかないのですが、もし未経験ならば未経験と正直に答えて、自分が目指すコンサルティング業務の内容を話すことをおすすめします。

採用側としてもその方がイメージしやすいからです。

会社の雰囲気は?

人事部や教育部門なら、もしかしたらキャリアコンサルタントは一人かもしれません。

その点、大学のキャリアセンターや就労支援機関はキャリアコンサルタントという立場で働く人が多くなります。

残業って多いの?

働くところや職場の雰囲気次第、あなたの気持ち次第ですね。

キャリアコンサルタントはどうやってスキルアップしてるの?

例えば、カウンセリングに関して、スキルアップやブラッシュアップの一番の近道は実践と言われていますが、未熟なまま実践するとクライエントに申し訳ないですよね。

そこで、ロールプレイングやケースカンファレンスで日々勉強し、スキルアップ・ブラッシュアップしています。

まとめ

疑問は解決しましたか?

キャリアコンサルタントの給与や勤務時間は働き先の職場によって様々です。

ご自身に合った職場環境を調べるのが大切です。

また、資格を持っていても求人が経験者のみの場合もあります。

未経験の方は応募条件をよく確認しましょう。

「キャリア」は仕事だけでなく人生・生き方をも含むと言われています。

そんなキャリアをコンサルティングするキャリアコンサルタントを理解していただけたでしょうか?

自分もやってみたい! と思った方はぜひチャレンジしてみてください。



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