どんな仕事が自分に向いているか、性格診断でチェックしてみませんか?
今は落ち着いてきましたが少し前の富士山ブームや山ガール。
その時に登山を始めてみた方や多忙な毎日から疲れてしまい都会の喧騒を離れて自然に触れたい!という方が最近多いアウトドアキャンプ。
でも「どこへ行けばアウトドア用品を買うことができるの?」という方のためにあるのがアウトドアショップです。
そこにはアウトドアに関わる様々な商品や情報があり、訪れる人の使用目的に合わせた的確な商品選びや提案、危険なことなどを教えてくれるスタッフが常駐しています。
今は色々なところにショップがあるので行ったことがある方も多いと思いますが、今回は「自然が大好きだから私も働いてみたい!」という方へアウトドア業界の求人やおすすめのポイントなどを解説していきたいと思います。
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目次
閉じるアウトドア求人にはどんな種類があるの?
まず、求人の種類ですが正社員、契約社員、アルバイトなどがあります。
派遣もあることはあるのですが、専門的な知識が必要になるのでレジのみの仕事やあまり接客を必要としないセルフのお店(主にスポーツ用品を扱うチェーン店)などの一部でしかありません。
アウトドア求人の募集でよくある施設や事業形態のパターン
アウトドア用品専門店(小売業)
事業形態は全国規模のチェーン店や個人商店など様々です。
商業都市にある路面店からショッピングモール、ファッションビルやあまり人が行かないような場所にひっそりとあるお店など色々な所にあります。
メーカー直営店(製造販売業)
海外ブランドを輸入して販売をしたり、国内ブランドを製造しているのがメーカーです。
製造から販売まで一括して自社で行っている企業もあり、大きなメーカーだと全国各地に直営店がありますがほとんどのメーカーは主要都市にしか直営店がありません。
問屋
自社でオリジナルブランドを持っている場合もありますが、基本的にはメーカーより商品を卸してもらい小売店へ二次卸を行います。
メーカーは少量での卸を嫌がる場合が多いので、少量を希望する小売店との間に入り数量を調整して商品を卸します。
ほとんどの問屋は小売業を行っていません。
ボルダリングジム
2020年の東京オリンピックから正式種目として採用され、近年注目を集めているボルダリングジムです。
現在は至る所にジムがあり、実際のフィールドに近い所からオフィス街など様々です。
ガイド
自然公園などを案内するネイチャーガイドや北アルプスなどの山麓を案内する山岳ガイドなどがあります。
アウトドア専門を扱う企業や旅行会社に所属しているほか個人で行っているガイド会社などがあります。
ガイドは店舗を持たず、主に山岳雑誌や旅行パンフやHPなどで募集をしています。
アウトドア求人の募集でよくある職種
販売員
小売業を行っている専門店や量販店、メーカーの直営店などでの販売員です。
会社により専門的な知識や経験が必要な場合があります。
他の接客業と同じく接客のほかレジ対応や品出しなどが含まれます。
営業
メーカーや問屋の営業マンです。
自社で扱っているブランドを小売店などに置いてもらえるよう営業活動を行うのが主な仕事です。
営業事務
外回りの営業の事務的サポートをします。
営業と営業事務は同じ人が行う場合が多いですが、業務分掌をしている会社では事務をサポートとして置いている場合があります。
資料作成などを主に行います。
ボルダリング講師、受付などの事務
ボルダリングジムの講師です。
初心者の方や経験者の安全面でのサポートや技術向上のための講習を行います。
また、受付の仕事もありレンタル用品の貸し出しやジムを利用する方への案内を行います。
ガイド
登山者が安全に山に登れるよう同行します。
初心者から中級者を対象にしている場合が多く、一人で登るのが不安だったり危険を感じるような場所へ行く際に利用します。
ガイド業を行うためには国家資格が必要で、認定後にガイドとして名乗ることができます。
どういう事業形態や職種が良いか決まっていますか?
やりたいことが決まっている方は良いですが、とりあえずアウトドア業界へ飛び込みたい!という方は小売業を行っている会社が良いでしょう。
登山やキャンプが好きなだけでは難しい部分がありますが成長カテゴリーなので販売員は人手不足です。
メーカーなどは専門的な知識が必要なので未経験者は難しいため販売員から始めてみましょう。
月に何座も登るような人でガイド希望の方は資格を取りましょう。
事故がニュースとして放送されることも多く、前に比べて安全啓蒙の観点から受かるのは難しくなりましたが無いとガイド業はできません。
キャンプ関係で応募したい方はあまり接客を必要とせず、専門的知識もあまり求められない量販店への募集が近道です。
個人商店という道もありますが経験者や道具などの専門的知識が必要となるため初めてで入るのは難しいでしょう。
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アウトドア求人でよくある募集内容とは?
募集内容はパート・アルバイトから正社員まで様々です。
給与相場はそれほど変わらずですが休日は職種によって多少変わります。
給与相場
パート・アルバイト:時給制/地域の最低賃金から高くともプラス100円程度
正社員:月給制/初任給17万から22万程度
勤務時間や休日、残業
販売員
お店の営業時間と同様ですがパートやアルバイトはシフト制となりコアタイムを含め4時間∼8時間程度。
休日は定休日を除き平日となります。
大型連休やお盆時期、年末年始は稼ぎ時となるため休むのは難しいでしょう。
営業(営業事務)
大体10時から18時もしくは19時ぐらい。
時間内に終わることは少なく、残業が1∼2時間ぐらい。
休日は週末で完全週休二日制の会社から週休二日(隔週休み)など。
大型連休やお盆時期、年末年始などは製造や流通がストップするため休むことができます。
ボルダリングジム
ジムの営業時間による。
休日も同様。
ガイド
所属ガイドは所属先の企業による。
月のシフト制という場合が多く、前もって予定を決める必要があります。
個人ガイドは働くも休むも自由ですが働かなければ当然収入もありません。
福利厚生
会社によりますが大手は福利厚生に力を入れている企業が多く、手厚くなっています。
登山用品を扱う会社は研修制度もあり、海外への遠征などに行かせてくれるところもあります。
勤務場所
販売員は店舗、営業や営業事務は本社などで分かれていて両方に属している従業員はいません。
販売員希望なのか事務希望なのかで勤務場所が決まりますのでしっかりと伝えましょう。
求められる人物像
小売業でも専門的な知識が必要となる特殊な分野です。
基本的なことにプラスアルファが求められる場合も多いので募集要項を良く読んでおきましょう。
明るく元気
どこの業界でもそうですがアウトドア業界は特に明るさと元気さが求められます。
自然を相手にする商品を扱っているのに従業員が暗く覇気が無かったら嫌ですよね。
明るく、失敗を恐れない前向きな心が必要です。
人と話すのが好き
店舗にはアウトドア初心者の方が多く来店されます。
初めて見る道具や必要な装備がわからない方が多いので丁寧に時間をかけて接客する必要がありますので話が好きな人でないと難しいでしょう。
場合によっては全ての道具、ウェアにも説明が必要なので販売員以外の職種でも最低限の会話スキルは必須です。
自然をこよなく愛する
アウトドア用品を扱っているので自然が好きなのは当然といえば当然ですね。
他はできなくてもこれだけは自信を持って欲しいところです。
商品知識を持っている
アウトドア用品は丈夫で長持ち、昔からあり何十年も形や機能が変わっていないものも多くあります。
アウトドア歴50年とかの方も多くいますので、最新の道具はもちろん昔からある道具を知っていないと話になりません。
ただ、使ったことのない道具も多くあるはずなので、ここは入ってから覚えていくことができます。
経験
年間〇泊のキャンプ経験や登山経験、多くのフィールドを知っていてアクセスやシーズンごとの情報やルート知識などを持っていれば重宝されます。
行ったことのある人にしかわからないことが多くあるので経験がある方は自信を持って良いと思います。
根性がある
スポーツ量販店などは多少緩いと思いますが完全な体育会系です。
仕事の一部で雑用をこなさなくてはならない部分も多くあり、めげずに頑張れる根性が必要です。
アウトドア業界に飛び込もうと考えている方でキャンプも登山も未経験という方は少ないと思いますが、全くの未経験でもそれほど気にする必要はありません。
上記は欲しい人材像ですが大多数のスタッフは入ってから知識や経験を積んでいきます。
販売員以外は難しいとこともありますがなりたい職業があるのであれば販売員からスタートし、経験を積んでからチャレンジすると良いと思います。
必要なスキルや資格、経験
必要な資格はありませんが最低限のコミュニケーションスキルが必須で、アウトドアでの経験はあれば尚良いでしょう。
ガイド資格は持っていれば特別手当が付く場合もあります。
アウトドア求人のおすすめなポイント
実際の求人数は多いですがアウトドアという特殊な業界のため募集している企業は限られています。
企業名だけでは判断が難しいと思いますがおすすめのポイントとして解説をしていきます。
販売員求人のポイント
専門店
石井スポーツや好日山荘が代表的な企業です。
全国各地に店舗があり、従業員数も多く出店場所も様々です。
近年はショッピングモールやファッションビルなどへも積極的に出店しているため初心者を対象とした店舗も多くあり、販売員は常に募集していますので近くに店舗があれば雰囲気や扱っている商品を見てみてください。
お客様は初心者からプロの方まで様々で、道具も専門的なものが多く、店舗によっては専門的な知識や経験を求められます。
登山経験者や本格的なお店で働きたい本気の方へおすすめ。
量販店
エルブレスやスポーツオーソリティが代表的な企業です。
全国各地に店舗がありますが多くはショッピングモールに出店をしている大型店です。
スポーツ用品のほかにアウトドアキャンプ用品などを扱っています。
アウトドア初心者を対象とした品揃えとなっていて専門的な知識は必要ありません。
誰もが知っているようなブランドを扱っていますのでアウトドアブランドに詳しくない方でも心配なく働けます。
アウトドアをファッションとして見ている方や何も知らないけどアウトドアは好きという方へおすすめ。
メーカー直営店
ノースフェイスを代表とするゴールドウィンやコロンビアが有名なところかと思います。
上記のブランドは街中でも使用できるウェアやトラベル用品、スニーカーなども扱っているのでアウトドアブランドとしてはハードルが低いと思います。
特にノースフェイスは成長著しく、出店数も多く人気のブランドなので入りやすいかと思います。
他にクライミング用品を扱うマムートやフェニックス、マーモット、マウンテンハードウェアやアークテリクス、パタゴニアなどがあります。
こちらは少し専門的となり、アウトドア未経験者は難しいかもしれませんが外国語が話せれば喜ばれます。
直営店はスタッフの入れ替わりが多くあります。
メーカーの直営店希望の方は好きなブランドがあると思いますので募集を定期的にチェックするのがおすすめです。
ガイド求人のポイント
旅行者や登山者、アウトドア初心者をガイドしたい!という方は資格を取ってからの応募となります。
旅行会社のツアーガイド募集が多いですがガイドレベルによって量販店や専門店へ入社することもできます。
量販店や専門店はガイド募集を出している場合はほぼありません。
希望される場合はHPへ記載されている問い合わせ先に直接聞いてみましょう。
お客様を対象にした講習を行っている会社も多いためガイドは人手不足ですからおすすめです。
営業や事務職の求人ポイント
メーカーや問屋などの営業・事務職は人数が限られるためあまり募集掲載されることがありません。
経験を重視されるので同業他社からの入社が多く、未経験者はタイミング次第となりますので定期的にチェックしてみてください。
アウトドアや登山の経験があり、扱っているブランドが好きで知識にも自信がある!というかたはHP記載の問い合わせ先に直接アプローチしましょう。
人数が限られるため募集は少ない、と書きましたが上記のような人物は貴重ですので面接はしてくれるはずです。
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自分にあったアウトドア求人の選び方や注意点
求人の選び方はアウトドア経験者か未経験者が重要で仕事の経験はあまり問われません。
とはいえ、まずは自分の希望から選んでみましょう。
【選び方①】雇用形態から探す
安定したところで長く働きたいのであれば正社員の募集を探しましょう。
ただし、体育会系で多忙な業界なので正社員になるとなかなかアウトドアへ出かける機会がなくなります。
趣味の登山やキャンプへ定期的に行きたいのであればアルバイトや契約社員を選び、休みなどの希望を伝えましょう。
【選び方②】職種から探す
色々な職種から選ぶのは大変だと思いますが販売員が一番に商品知識やフィールドの情報を得られます。
これからアウトドア業界で働いていくつもりであれば販売員から始めると良いと思います。
好きなメーカーへ入社し、商品の企画やブランド訴求をしていきたい方は希望ブランドの募集を待ちましょう。
【選び方③】会社の業態から考える
小売、製造(メーカー)、問屋、会社業態は色々あれど待遇にそれほどの差はありません。
販売がしたいのか営業がしたいのかなど希望職種から考えてみましょう。
【選び方④】給与や雇用条件から考える
誰もが知っているようなブランドを抱えるメーカーや小売店は会社規模に応じて給与も高く、雇用条件も優遇されています。
ただ、自然を相手にしているところもありますので環境によって業績は大きく変わります。
例えば地震や噴火などの際は小売業は大きく打撃を受けることがあるので、考え込む必要はありませんが材料の一つとして頭に入れておくと良いと思います。
【選び方⑤】エリアから考える
残業が多い業界です。
終電まで考慮に入れて勤務地を選びましょう。
【選び方⑥】好きなブランドから考える
好きなブランドを扱っている、製造しているメーカーにするか小売店にするかですね。
ブランドの商品に深く関わっていきたいのであればメーカー、それ以外であれば小売店を選ぶと良いと思います。
アウトドア求人についてよくある疑問
求人についてのよくある疑問をまとめてみました。
知らない人が多いと思いますので参考になれば嬉しいです。
応募方法は?
求人サイト、企業のHP、店舗内掲示があります。
どれでも可能ですが店舗での直接応募だと熱意を感じ取ってくれることがあります。
また、HPの問い合わせ先に経歴などと一緒にやりたいことを記載して送ると募集がなくても入れることがあります。
面接でよく聞かれることは?面接合格の秘訣!
アウトドア経験の有無は必ず聞かれます。
経験がある場合はどこで何をしたか、装備は何を持っていって良かった点や使いにくかった点を説明できると良いですね。
未経験者でも感銘を受けた景色や旅行先での思い出などを話せるようまとめておきましょう。
小売業を行っている会社であれば販売員としてのコミュニケーション能力は必須だと伝えられます。
接客の経験や明るい性格であることなどアピールポイントをまとめておきましょう。
また、体力や根性に自信があれば大いにアピールしましょう。
未経験でも応募できる?
可能ですが場合によっては希望店への配属とならない可能性があります。
会社の雰囲気は?
どちらかというと騒々しい雰囲気です。
良くも悪くも騒がしく明るい職場ですね。
正社員、派遣社員、アルバイトの募集があるの?
はい、派遣社員は会社やタイミングによりますが正社員やアルバイトは常に募集をしています。
雇用形態によって給与体系はどう違う?
時給制か月給制かの違いですが賞与や福利厚生の支給有無、残業代が変わってきます。
残業って多いの?
残念ながら多いです。
毎日ではありませんが、記載の勤務時間に2時間程度プラスしておくと良いと思います。
シフトの自由度ってどうなの?
アルバイトの場合は月のシフト制を採用している企業が多いです。
自由度は低く、店舗によって決められます。
希望は伝えることができますが繁忙期などは通らないことが多くあります。
資格って必要なの?
特に必要ありません。
アウトドアのお仕事で知っておくべきこと
防災意識
アウトドア用品は自然相手に優れた機能を発揮しますが、時として防災用品として活躍することもあります。
そのため、持っている道具や扱っている商品がどのように役立つかを知っておく必要があります。
危険意識
自然の中で楽しむアウトドアは常に危険と隣り合わせです。
楽しく遊んでいたのに次の瞬間には死の危険、なんてことも多いので安全啓蒙をしていく必要があります。
自然を守る
誰のものでもない自然だからと言って何をして良いというわけではありません。
その場所を訪れるのは自分だけではなく、この先何十年も何百年先も訪れる人のためにできるだけそのままの形を保っていく必要があります。
国立公園などでは注意事項を守り、自然保護の意識を持つ必要を伝えていくことも大事です。
アウトドアのやりがいはコレ!
再来店
販売員をしていると道具一式を購入される方がいます。
一から説明をし、必要なものを購入いただくのですが結構な金額になることも。
必要なものなのでと説明をするのですが稀に半信半疑の方もいます。
後でクレームになったりするかな?と思っていると翌週に来店されて「良かったよ。お陰で楽しめました!」なんて言われて一安心。
販売員として最高の瞬間ですね。
フィールドや道具に詳しくなる
長く働いていると自分で道具やフィールドの情報を調べ、知識として蓄えていきます。
例えば行ったことがないところでも行ったことのある人の話を知識として持っていたり、あまり知られてない道具の使い方を知っていたりします。
そういった知識を情報としてお客様へ伝えることで非常に喜ばれたり、新たな情報を教えてくれたりもします。
沢山の知識を持っていれば自身にも繋がりますので成長を実感できます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
あまり知らない(と思われる)アウトドア業界について解説をしてみました。
アウトドアと言っても平地でのキャンプや旅行先での自然散策、本格登山はもちろんオーロラを見に行くなんてことまで含まれます。
自然は刻々として状況が変わるのでその時々で必要なものも変わってきます。
全てを賄うのは難しいですが安全のため、自然を楽しむために提案を重ねるのがアウトドア業界で働くスタッフです。
勉強は必要ですが非常に楽しい職場ですので恐れずに飛び込んでみてください。
いつかどこかのフィールドで会いましょう!
enjoy!