2020年7月6日

映画館求人に興味のある方はぜひ最後までご覧ください。

普段は映画を観ない人でも、映画館に一度は行ったことがあるという人は多いのではないでしょうか?

映画館のエントランスは他のフロアとは違う独特の雰囲気があり、ポップコーンの香りが漂っていて非日常を味わえる魅力的な空間ですよね。

今回はそんな映画館での求人の業務内容や、よくある疑問にお答えしていきます。

映画好きで映画館に就職したいという方、バイト経験をしてみたいという方は必見ですよ。

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映画館のおおまかな仕事内容

映画館のお仕事はどのような業務があると思いますか?

また多くの人が思う「無料で観られるの?」にもお答えします!

魅力的な映画館のお仕事、実は裏側は結構ハードなのです。

おおまかな仕事内容

映画館は近年システム化されて、昔とは大きく異なってきました。

一番大きく変わった点は、フィルムではなくなったことです。

デジタル技術の向上により、全ての映画がデジタル配信になりました。

また、業務形態も様変わりしました。

必要としなくなった「映写技師」という資格も昔は存在しました。

現在の映画館のおおまかな仕事内容は以下の通りです。

受付

大手の映画館はシネコン(シネマコンプレックス)と呼ばれる形態で運営されています。

受付もほぼ無人化され、チケット販売もインターネットが主になっていますが、当日券や機械で入場券を買う方法が分からない人のために、受付ではチケットを販売したり上映案内を行ったりしています。

売店

人気の映画が上映されると、てんやわんやになる部署がここ「売店」です。

ポップコーンやドリンクなど売っても売ってもキリがありません。

シネコンになってからは上映館が増え、映画と映画の合間が無く、一日中立ちっぱなしということも少なくないでしょう。

人気アニメの場合はキャラクター商品の販売などもありますので、手際の良さが必須になります。

映写技師

フィルムの頃はある程度の技術を要し複数人が必要でしたが、デジタルに変わってからは何館もの上映を一人でこなすことが可能になりました。

覚えてしまえば映写機の扱いは同じですので、特別な資格がなくてもできる仕事になりました。

装飾

これが一番大変な影の立役者でしょう。

映画館や大手ショッピングモールでよく見かける「バナー」と呼ばれる垂れ幕のような大きなポスターのようなもの。

これを上から吊るしたり、数あるポスターの内容を入れ替えたり、脚立で天井から吊ったりと、見えないところでも仕事をしているのです。

映画の仕事は会社でどういう役割を求められる?

映画の仕事で求められるのは「行動力」です。

とにかく時間との闘いなので、次に何をやれば良いのかを常に考えて行動しなければ務まりません。

映画1本あたりの上映時間は2時間程度です。

その間に売れた商品の補充、チラシの補充や清掃などしなければいけないことが沢山あるので、いちいち人に尋ねていてはNGです。

自分で次に必要なことを考えながら行動する人を求められます。

マネージャーになると、全体を見渡す能力も必要になってきます。

お客様や慣れないアルバイトから色々と尋ねられたり、映写機の故障などの問題が発生したりしますが、臨機応変に且つ素早く問題解決できる能力が必要になります。

また、上層部になると、試写会や映画会議に出席したり売り上げの管理や報告をしたり次回作の上映スケジュールを決めるなど、重要な役割を任されます。

特に、次回は何を上映するかについては系列企業であるシネコンならある程度決まってきますが、町の小さな映画館などはとても重要な意味を持ちます。

映画を1本上映するのには、実は結構な費用がかかるのです。

そのため簡単に「これが良い」と決められないのです。

映画館は上映期間中の売り上げを配給会社に毎日報告する義務があります。

そして、上映終了後には映画を借りた賃料(昔で言うフィルム代)を支払わなければなりません。

しかし、入場数が少なかったから安くなるというものではないので、次回作を選ぶために、どの映画が当たるかを見極めるアンテナが必要になるのです。

映画求人でよくある募集内容とは?

一番多いのはアルバイトです。

実は映画業界は正社員として入社するにはとても狭き門で、有名な大手である東宝はエリートでもなかなか入社できないほど人気なのです。

その点アルバイトは比較的募集が多いと思います。

若くて行動力のある学生アルバイトさんが多く、大学卒業と同時に辞めたりと欠員が出やすいので、募集も多くなります。

募集内容は売店や受付、清掃などです。

給与相場

アルバイトの場合は時給800円から、深夜まで働くと1,200円程度までUPします。

正社員だと下給16万円~19万円くらいが相場です。

筆者は町の小さな映画館に勤務していましたが、超人気の映画で満席が続くと「大入り袋」が貰えたこともありました。

勤務時間や休日、残業

勤務時間は就業形態によります。

正社員の場合は長時間勤務になりがちです。

反面、アルバイトは時間制ですので、余程忙しい時間帯でなければ時間通りに帰宅できると思います。

映画は休日に焦点を置くので、基本的に休みの日はあくせく働くことになります。

お正月もお盆もありません。GWなどはもともと映画発祥の連休ですので、稼ぎ時です。休んではいられません。

休日は主に平日です。また、残業もあります。

映画の入れ替わり時期はキャラクター商品やパンフレット、ポスターなどの入れ替え、入場者プレゼントの準備など、やることが沢山あります。

時間内に完了すれば良いのですが、人足が少なければ仕事量は増えますので、必然的に残業してでも…となります。

福利厚生

ここに「無料で観られるの?」が該当します。

会社によって規定も違いますが、アルバイトでもある程度の実績を積むと、月に数本の映画を観賞することができるようになります。

筆者も上映終了後に「テスト上映」として鑑賞したり、マスコミを読んで「先行上映」を行ったりした時に鑑賞していました。

デジタルになった今はあまり事故は起こらないと思いますが、フィルムであった時代は停電やフィルムの繋ぎを失敗して字幕が反転していたり音が出なかったりという不具合が発生することもありましたので、テスト上映は必須でした。

その他、販促品が社員価格で購入できる映画館もあるようです。

求められる人物像

とにかくアクティブに行動できる人でしょう。

業務に入るととにかく動き回ります。

一日があっと言う間に過ぎていくのが映画館です。

上映中は暇なのでは?と思われがちな映画館の業務ですが、とんでもありません。

筆者の場合は、上映開始と共に臨戦態勢でした。

上映が終了するまでの間にチケットの集計、売り上げの集計、販促品の補充、トイレの清掃、加えて途中退場してくるお子様の対応や次の回を待つお客様の対応などで、2時間くらいは瞬く間でした。

あとはやはり「映画が好きな人」でしょう。

映画館内では時々お客様から質問を受けます。

どの映画が人気か、どの映画が面白いかをよく訊かれます。

適切なアドバイスをするためにも、映画好きで自分でも観る人は適任と言えます。

中には映画のキャストについて尋ねられたり、共感を得たいお客様からお声がかかったりすることもありますよ。

必要なスキルや資格、経験

フィルムも大昔は「映写技師」という資格や経験が必要でした。

フィルムは巻と呼ばれる巻き物状態で運び込まれ、そのフィルムを映写技師がフィルム用の機材で繋ぎ合わせます。

そして1巻になったフィルムを映写機に設置してややこしい映写機にセットし、幾つもの手順を踏んでようやく上映ができたのです。

筆者も実際に経験しました。

映画にはシネスコとビスタと呼ばれる画面サイズがあり、それによって使うレンズも変える必要があるのですが、予告はシネスコサイズで本編はビスタサイズという場合もあり、切り替えの時などは緊張しながら仕事したものです。

現在は全てデジタルになり、そういった資格や経験は必要なくなりました。

操作もタッチパネルで行うだけなので覚えてしまえば簡単です。

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映画求人のオススメ求人のポイント

映画館の求人はどんな点がオススメなのでしょうか?

大手の大きな映画館

シネコン(シネマコンプレックス)など大きな映画館ならば、常時何十本の映画を上映しています。

そのような映画館であれば、無料で観ることのできる映画の選択肢が増え、「次はあの映画を観たいな」といったモチベーションにも繋がります。

また、舞台挨拶などを行うような大きな映画館であれば、有名人にお目にかかれることも?!

地方でも、映画撮影に来てテスト上映を依頼されたり、撮影が中止になって映画を観に来たりすることもありましたよ。

福利厚生がしっかりしている

まず、制服がありますので着るものには困りません。

そして、大手映画館では全国で多くのアルバイトを雇っていますので、交通費支給や映画鑑賞無料など福利厚生がしっかりとしています。

社員割引がある

売店で販売されている飲食物が割引される映画館もあります。

これは嬉しい特典ですね。

映画館の種類

映画館といっても形態がいくつかあります。

求人を探すときの目安にしてください。

シネコン(シネマコンプレックス)

建物の中に2つ以上の上映スクリーンがある映画館のことを言います。

有名どころではイオンシネマ、TOHOシネマズなどが大手ショッピングモール内にあります。

その他、MOVIXやコロナシネマワールド、109シネマズなど人気の映画館もあります。

個人経営、単館系

町の小さな映画館も存在します。

大手の映画館での上映期間が終了した映画を後発で上映したり、古い名作を上映しています。

スクリーン数は2つ~4つ程度と少なめです。

小劇場

大きな映画館やチェーンでは取り扱わない、小さな配給会社にも名作はあります。

そういったマイナーなファンをターゲットにした小劇場が全国に点在しています。

雑居ビルの一角にひっそりとある場合も。

映画館のタイプとその特徴は、こちらの記事を参考に!

映画館の中での業務

映画館内では様々な業務を任されます。

少しご紹介しましょう。

もぎり

入場の際に、チケットの半券を回収する業務です。

入場者数が多いと取りこぼしがないよう注意しなければなりませんが、意外に楽しい仕事です。

最近は効率化のために、もぎりをしない劇場が増えています。

入場者プレゼントを配るのもこのポジションの業務です。

売店

お客様より先にどういう商品が入ってくるのか分かるので、ちょっとワクワクできます。

前売り券の特典やパンフレットなどの情報も先取りできます。

フードやドリンクの販売も行います。

受付

久しぶりに映画館に来たお客様にオススメの映画をご案内したり、当日券を販売したりする業務ですが、デスクワークなので他の部署よりは軽作業です。

中には他の業務と兼ねる場合もあります。

映画求人についてよくある疑問

映画館で働いてみたいけど、どうやったら雇ってもらえるのかな?という人も結構いるようです。

その他、先述した「無料で観られるの?」「社員特典は?」など、映画に関する疑問が多いですね。

どうやったら雇ってもらえるの?

アルバイトの場合は、アルバイト情報誌やハローワークに掲載される場合もありますし、映画館内に募集の掲示がされていることもあります。

個人経営の映画館などはハローワークで受付募集、映写技師募集などを見かけることもあります。

映画会社の社員になるには本当に狭き門ですが、HPなどで募集を行っている場合もありますのでチェックしてみましょう。

何事もチャレンジしてみないと結果は分かりませんからね。

無料で観られるの?

会社の規定で決められたタスクや期間を一定数こなすことで、無料で鑑賞できるような映画館が多くあります。

実際に作品を観ておいた方がお客様に説明する場合でも適切に説明ができますし、問題点も見つけられるので、会社側としてもメリットがあるのです。

ただし、観られるのは自分の休日であったり勤務後であったりする場合が殆どで、勤務中ではないことを念頭に置いてくださいね。

社員特典は?

こちらも会社によると思いますが、社員価格で販促品が購入できる映画館はあります。

あくまでもお客様優先ですが、上映が終わってから前売り券を購入したり、キャラクター商品が豊富な内に購入できるメリットはあります。

映写は難しい?

先述しましたが、デジタルになってからの上映は本当に簡単になりました。

基本的には上映前に映写機に次の1週間分のプログラムと呼ばれるタイムスケジュールをインプットしセットしておけば、後は自動で映写が始まります。

数日の研修を得て、慣れてしまえば数館を1人で受け持ちます。

大変な業務は?

お子様向けのアニメなど入場前に行列ができるような上映が続くと、ホールがポップコーンなどで汚れます。

映画館のホールはカーペット張りになっているので、入場が終了したら清掃する必要があります。

このポップコーンが非常に厄介なのです。

ホールだけでなく上映している館内にも至る所にポップコーンが飛び散っています。

それ以外にもケチャップやアイスクリームなどが席の横にあるカップホルダーの中にべっとり付着していたりするのですが、次の入り時間までには清掃を終えないといけません。

これは結構大変でした。

その次に大変なのは、ポスターやタペストリー、立て看板などの制作や装飾です。

小さなポスターなどは入れ替えも容易ですが、天井から吊るす作業の場合比較的高所作業になるので、高所恐怖症の人は大変かもしれません。

しかもタペストリーなどは結構な重量もありますので、慣れないと意外と怖いかもしれません。

あと、入場者プレゼントをお配りする場合も大変でした。

特に人気がある映画の場合、映画本編よりも入場者プレゼント目的だったりすると大人でも怒ってきます。

とは言え、中身を選別しながら渡すこともできませんし、数に限りがあるので早めに来ていただくしかないのですが、貰えなかったお子さまを見ると少し胸が痛んだりします。

まとめ

映画館は配給会社とは違い、アルバイトであれば比較的就くことができる職業です。

動くことが大好きなアクティブな人や接客が大好きな人、もちろん映画が大好きな人にも向いています。

ユニバーサルスタジオもディズニーランドと並んで人気が出ているように、映画ファンはいなくなりません。

新しい映画も洋画・邦画を問わず続々と上映されています。

映画はやっぱり映画館で観るものだと思わされます。

今度は観る側ではなく、提供する側になってみませんか?

映画のバイト求人を探すときは、こちらの記事を参考に!

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