漂ってくる幸せな香り。

匂いの出所を辿ってみると、そこには小さなパン屋さん。

美味しそうなパンがズラリと並び、ついついお店に立ち寄ってしまう。

そんな経験はありませんか?

素敵なパン屋さんで働いてみたいと思う方も多いはず。

けれども、どんな仕事をするのかよく分からない。

そんな方に少しでも力になれるような、パン製造求人の情報をご紹介します!

「パン製造の仕事」が自分に向いているか診断するにはこちら →

パン製造のお仕事をする場合は、パン屋さんかパン工場の2つ、それぞれの特徴は?

パン屋さん

パン屋さんと言えば、町でよく見かける小さなお店をイメージする方も多いはず。

きっとお店に寄ってパンを食べたことがあるでしょう。

このような、小さな個人経営のパン屋さんは昔からありましたが、今では続々と新規オープンされ、お店の数は増え続けています。

パン屋さんの種類やお店の形態も様々ですが、主に個人店とチェーン店に分かれます。

他にも、クレープやハンバーガーといったサービスを、個人が道端で行う場合もあります。

個人店のパン屋さんの特徴といえば、職人さんの思い描くパンをとことん追求して作ることです。

材料の産地選びから種類、製造方法まで、それぞれのお店によって変わるでしょう。

パンを作り上げるまでにかかる時間も、好きに変えられるところも個人店の特徴です。

手間をかければかけるほど、パン工場やチェーン店の値段よりも高くなりますが、その分格別に美味しいものです。

それらはやがて、人気を呼び行列の絶えないお店として、メディアにとりあげられるはずです。

チェーン店では、個人店ほど自由にパンを作ることは出来ません。

あらかじめ定められたマニュアルがあり、それに沿って製造されます。

チェーン店の特徴としましては、各地に幅広く展開されていますので、収入面での安定感があることや、地方にある地域特有の材料を用いたパンを考えたりもできます。

また、人員も個人店に比べて一定数いますので、労力に余裕があり、分散して作業を行えるので一人一人の負担を減らすことにも繋がります。

逆に小さなパン屋さんは、常に人手不足のような状態で経営しているお店が多いかもしれません。

その場合、一人一人の作業料が多く、負担もかかるので勤務時間にも差が出てきます。

人手不足の改善をするために、バイトや社員の補充をすることもありますが、なかなか続かなく離職率が比較的多くなります。

パン工場

パン工場は個人店とは規模が大きく異なります。

パンに用いられる材料から作り方まで、同じパンではありますが二つは全くの別物だ!とおっしゃる方もいるくらいです。

それもそのはず、工場では、同じ種類の商品を一度に大量生産して作るという、規模の小さな個人店ではとても出来そうにない方法で作り上げるからです。

コンビニやスーパーで普段よく見るパンは、パン工場で製造されているのです。

パン工場の特徴を挙げるならば、比較的どんな年代でも出来そうな単純作業が多いことです。

なので工場には、様々な年代の方々が働いており、中には60歳を越えるご年配の従業員もいらっしゃいます。

あとは、地域にもよりますが年代の若い女性が多い職場もあります。

もうひとつ挙げるとすれば、個人店のようなお店と違い工場内で作業するので、お客様と接する機会がないところです。

そのため、人とコミュニケーションをとることに苦手意識を持つ方や、ブランクのある人も働きやすい環境となります。

パン工場のアルバイトに対するイメージは、ネガティブすぎる体験談によりなかなか良い印象は持たれませんが、実際に働いてみないとわからないことだってあるはず!

コンビニのような他のバイトよりも時給が良かったり、余ったパンが食べられるということだったりと、探せば良い点だってたくさん見つけられるはずです。

パン製造の仕事では、どんなことをするの?

パン屋さん

生地作り

町のパン屋さんでは材料からこだわっているお店もあります。

小麦粉の産地によっても、焼き色や風味などが変わってきます。

まずは計量から始めていきます。

小麦粉、水、バターなどの油脂類は常温に戻したり、レーズンは水分をきったり、各材料をドンドン揃えていきます。

作る上で大切なものは、温度管理を怠らないことです。

夏場や冬場で設定する温度も変わってきます。

パンを作る室内温度から、粉の温度、水温までしっかりと把握しましょう。

パンには材料の違いによりリーン系とリッチ系に別れてきます。

リーン系と呼ばれるものは、小麦粉、水分、塩、酵母のみを用いて作っていくため、小麦の味を堪能出来る素朴なパンです。

例として、フランスパンやライ麦パンがあります。

イメージとしては、ゴツゴツ固くて気合いを入れて噛みちぎるように食べるようなパンですね。

リッチ系は、副材料となる卵や牛乳、油脂類を加えていく甘くてふわふわとした柔らかいパンです。

リッチ系の例を挙げますと、クロワッサンやメロンパンなどになります。

それではパン作りの成形までのプロセスをざっくりと紹介していきたいと思います。

① こねる作業

材料は最初はバラバラですが、水分を加えながら混ぜていきますと次第に一つの塊のような状態に変化します。

ここでのポイントは、水分を徐々に加えていくこと。

いきなりドバっと入れてしまうと、まとめるのは容易ではありません。

最悪、修正不可能になります。

塊状になってきたら、生地を捏ねていきましょう。

小麦粉内部に含まれるタンパク質は捏ねて刺激を加えることでグルテン(生地を膨らませるパン作りに欠かせない物質)を形成していきます。

ポイントはしっかりとグルテンを出せるように刺激を加えること。

そのために、台に叩きつけて伸ばしたり引っ張ったりしていきます。

② 一時発行

こね上がった生地はダメージがいっぱい。

このまま次の行程へ進める前にちょっと生地も休憩します。

イーストから炭酸ガスとアルコールが発生し、グルテンと結合することにより発酵が始まります。

目に見えて、二倍三倍の大きさにまで膨らんでいく様は驚きの連続です。

発酵が行われるからこそ、味わい深くなり、香り豊かな風味がプラスされます。

充分に生地が膨らんだら、発酵が上手に出来ているかチェックしてみましょう。

見極める方法は、フィンガーテストを行うのが一般的です。

指に粉をつけて生地中央へ突き刺すと穴が空きます。

指先の戻り具合に変化がなければ、次の段階へ進んでも大丈夫でしょう。

③ パンチ

発酵された生地内部にはガスが充満しています。

生地を叩いてガスを放出し、新たな空気中の酸素を取り込ませていくのがパンチです。

パンチを行うことで、生地の力も強くなりますし、イーストも元気になる。

とても重要な作業です。

ガス抜きをしたら、決められたグラムに分割して、丁寧に丸めていきます。

丸める目的は、ガスを空気中へ逃がさないためです。

表面の生地が丸く覆われることでパン生地は緊張感を持ちます。

④ ベンチタイム

丸めた際に生地に緊張感を持たせましたが、ベンチタイムで一旦落ち着かせることで緩ませてあげます。

この休んでいる間には伸びる力も回復するので、より滑らかでしっかりした形になります。

成形(形を作る工程)~焼成(焼く工程)

ベンチタイムが終われば成形の時間。

好きな形にしてあげましょう。

成形段階の後には、形を変えることはできません。

焼き上がりに見られる形はここで作られます。

成形が終われば最後の発酵です。

生地は、二倍程度に膨らむのがベスト。

発酵させすぎますと、しぼんで上手く綺麗に焼き上がらないので、細心の注意を要します。

最終発酵が済めば、いざオーブンへ。

こんがり焼き上がったら、パンの完成です。

商品陳列

パンは、あまり熱々の状態ですとお客様にも迷惑がかかりますので、ある程度の余熱を取って並べます。

食パン等は熱いうちにカットしても上手に切れませんので、お客様にはそのまま購入していただくようになります。

小さなお店では、レジ業務をすることも

お店によっては人手が足りない場合もありますから、レジ接客をする場合も考えられます。

大変かと思いますが、どんなお客様が訪れるのかを見るのは楽しいですし、ちょっとした会話も良いものです。

お客様と直接接することで、新しい発見もあるかもしれません。

パン工場

成型ライン

工場では広い建物いっぱいに、ベルトコンベアが並んでいます。

出来上がった生地がベルトコンベアにのって流れてきますので、マニュアル通りに成形作業を行っていきます。

形は実に様々で、一定のペースで流してあげます。

基本的に同じ作業の繰り返しになりますが、油断は禁物です。

不格好なものは商品になりませんので注意しましょう。

成形以外にも、材料を載せたりジャムなどを塗ったり、調味料で味付けをしたりと内容は様々です。

焼成ライン

発酵が終了した生地はオーブンへ運ばれます。

といっても、普段目にするようなものではなく、パン生地の差し込まれたラックごと暖めていくちょっと変わった機械を使います。

しっかりと焼き上がったら、落とさないようにゆっくり取り出して、温度を下げていきます。

とにかく熱々の状態ですので、火傷しないように注意しましょう。

包装ライン

余熱の取れたパンは、再びベルトコンベアへ流して行きます。

ここでの作業は単純なものが多く、右から左へ移していくような内容です。

ですが、何万個という数のパンが次々に流れてきますので、侮ることは出来ません。

同じ体制で、あまり体の動きもない長時間の連続作業ですので、肉体的にも精神的にも疲れは出てくるはずです。

よく起こりがちなミスとしましては、パンの向きが間違っていたためにラインがストップするケースです。

単純作業といっても侮れませんね。

仕分けライン

包装が終われば、後は届けるだけ。

コンビニやスーパーは、パンが届くことを今か今かと待ちわびています。

各お店から注文の伝票が届いていますのでそれに沿って仕分けを行います。

出来上がったパンが続々と来ますので大変な作業です。

お店ごとに箱詰めが済んで、確認とチェックが出来たらトラックへ運ぶ作業になります。

パンがギッシリ詰まった段ボールは、決して軽くありませんが、慣れれば何てことはありません。

トラックには、全国各地のお店の分の段ボールが山のように積まれていきます。

品出しは、数の間違いがないように十分気を付けます。

次々回されるパンの量に負けないように頑張りましょう!

無事、積み終われば各地に運ばれ、やがては私たちの食卓に並ぶことになります。

「パン製造の仕事」が自分に向いているか診断するにはこちら →

どの求人に応募しよう? パン製造求人のおすすめの選び方

パン屋さんとパン工場、あなたはどちら?

パン屋さん勤務に向いているのは、こんな人!

パン屋さんは本格的なパンを作りたい方におすすめできる職場です。

趣味で始めたパン作りの延長上から、パン職人としてのキャリアを考えてる方まで。

最初から最後までしっかりと作り方を見られるというのは、パン工場では体験できない大きな経験になるはずです。

パン工場勤務に向いているのは、こんな人!

パン工場は24時間体制で稼働しているので、その分働き方に幅があります。

そのため、自分の生活にあった働き方を見つけられる点に魅力があるでしょう。

また、パン屋さんと違い、お客様と接することがないので、コミュニケーションに不安を抱いている方も安心して作業に集中できるでしょう。

それぞれで働く際のメリットとデメリットを比べてみましょう

パン屋さん

パン屋さんで働くメリットは、やはり技術の向上が期待できる点が考えられます。

さらには、お店の職人さんにより異なるパン作りをしているので、自分の理想も追求できることも可能です。

デメリットとしましては、仕事の拘束時間が長いこと、休みが思うように取れないことでしょう。

パン工場

パン工場のメリットは、シフトにより勤務時間が整っているところです。

パン屋さんのように、不安定な働き方ではないので安心して、決まった時間だけ働ける点がメリットになるでしょう。

また、休憩時間には余ったパンを自由に食べられるので節約に繋がりますし、パン好きな方には魅力です。

デメリットは、単純作業ということから、やりがいを感じにくい点に尽きるでしょう。

勤務条件などの分からない点は必ず質問!その対応から勤務先の雰囲気も想像できます

お店や工場によって条件はかなり変わってきますから、不安に思うところはしっかりと聞くべきです。

そうしないと、働き始めてから苦労します。

最初は優しかったけど、一緒に働くようになったら、人が変わって怖かったなんてこともよく聞く話です。

未経験者が気になるパン製造のホントのトコロ

パン屋さんもパン工場も大変だとよく聞きますが、実際はどうですか?

製造業は、どちらかといえば裏方で、華やかなイメージは持たれていませんし、やはり長時間の勤務が常です。

ですが、実際に働いてみないことにはなんとも言えないはずです。

大変でない仕事は少ないものですし、やりがいを持てばどんな仕事だって楽しめるはず。

パン屋の仕事の大変なところは、こちらの記事を参考に!

パンは好きだけど、作ったことはありません。

それでも採用してもらえますか?

経験なしでもきっと歓迎されます。

むしろ、自分の考えを持った経験者の方が扱いづらくて大変なぐらいです。

パンが好きかどうか、興味あるかどうかが大きなポイントです。

パン工場に勤務する場合、担当する工程の希望は聞いてもらえますか?

工場の事情で返ってくる答えは違いますが、概ね希望通りのラインにつけるはずです。

入れ換えの激しい職場でもありますので、働いてからの変更も充分に可能なはずです。

食品を扱うので身だしなみに厳しいと思います。

どんな規定がありますか?

異物混入や食中毒には細心の注意を払っていますので、ピアスやネックレス、ネイルは好まれません。

パン工場では専用の服に着替えて、しっかりした防護ネットも被る位に徹底した管理を行っています。

髪染めも避けるのが無難でしょう。

「パン製造の仕事」が自分に向いているか診断するにはこちら →

まとめ

パンは私たちの生活に密接に関わるものになります。

朝食におやつに、そのバリエーションははかり知れません。

食べるだけでも充分に幸せなものですが、実際に働くことで知る「自分で作る楽しさ」で、さらに幸せも増すはずです。

パン屋さんやパン工場で働くことを通じて、作る喜びを知ってもらえると嬉しい限りです。