小さい頃なりたかった職業にもよく挙げられることがある「パン屋」の仕事。

パン好きな人にとっては、毎日美味しいパンに囲まれて天職と言えそうですが、自分でお店を開くとか、正社員になるとかだと毎朝早くて大変そうなイメージがありますよね。

では、アルバイトだとどんな感じなのでしょうか?

今回はパン屋のアルバイトを検討している方の参考になるよう、某大手ベーカリーチェーン店に勤めている経験からパン屋の仕事内容ややりがい、大変だと思うことなどについてご紹介させていただきます。

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パン屋のおおまかな仕事内容とは?

パン屋の仕事と言えば最もイメージしやすいのは「焼く」「生地をこねる」などのシーンではないでしょうか。

勿論それらも仕事のうちですが、アルバイトの役割は他にもあります。

ざっくりと見ていきましょう。

釜番

パンを「焼く」仕事です。

大きな釜で時にはスチーム(蒸気)をいれてパンを蒸すこともあります。

生地をこねる、作る

チェーン店だと、冷生地という既製の生地を使うこともあるのですが、粉から機械で混ぜ合わせて作るものもあります。

できた生地を厨房のテーブルの上で細かくし、餡を包んだり、成形したりします。

ドーナツなどの揚げ物係

職人が作った生地を貰い、フライヤーと呼ばれる大きな揚げ台でリングドーナツ、揚げパン、サンドイッチに使うカツなどを揚げます。

サンドイッチ

生物を扱うため、店の衛生規定を細かく覚えさせられます。

品出し

焼けたパンを次から次へとお店に並べます。

焼き立てが最も美味しく宣伝文句にもなるので素早く行う必要があります。

販売、接客

試食を配りながら商品の宣伝をしたり、レジを扱ったりします。

パン屋の仕事で大変だと思う5個のこと 

パン屋の仕事は、一見するとお洒落でいい匂いがするお店で、スマートに働いているように見えることがありますよね。

ですが、意外に肉体労働だったりします。

パンや鉄板が重い

パンを乗せるための鉄板が大体、縦50センチ×横30センチ位のもので、片手で持つと結構な重さを感じ、それだけで腕が疲れてきます。

そしてその上に置ける限りのパンを置くので、人によっては片手で持てないほど重くなります。

面接の時、「力はある方ですか?」と聞かれたくらいです。

慣れればあまり気にならなくなりますが、最初の方は肩や腕が痛くなります。

釜番や品出しは火傷が多い

百何十度にもなる釜の奥行きは意外と深く、腕をいっぱいに伸ばしても最奥まで届かないくらいです。

しかし、朝の焼き立てラッシュの時にはこの釜一杯にパンを乗せた鉄板を入れるので、特に焼きたてを取り出す時火傷を負いやすいのです。

それだけでなく、品出しの時も熱々の鉄板は、焼き立てと分かるパンが乗っていない限り、冷めたものと見分けがつかず、普通に触ってしまい火傷を負うことも。

夏はとにかく暑い!

パン屋の制服は上記でも書いた通り、火傷が多い仕事なので布地が厚手に作られています。

それに加えて100度以上になる釜の番、200度近くになるフライヤーの前に立つ揚げ物係、品出し時の熱々の鉄板・・・。

暑い季節は店内にクーラーが効いていても皆汗だくになって仕事をします。

パンの見た目と値段を覚えなければいけない

これはレジに立たなければならないからですが、何十種類もあるので意外と大変です。

パンには値札をつけるわけにはいかないので、すべてのパンの見た目と値段を覚えます。

新人の頃はノートにすべて書いたり売り場の写真を撮ったりして暗記していきます。

パンの成分や特徴も覚えてないとダメ

お客様にパンの成分や特徴についてよく質問されます。

アレルギーを気にする方や健康志向の世の中になってきているのもあるでしょう。

例えば「塩分はどのくらい?」「ハチミツは入ってる?」「どんなパンなの?」など。

これらに答えられないとお客様をがっかりさせてしまうどころか購入に繋がりません。

なので成分表や、お客様からの質問表、パンの特徴が書かれたメニューカードには目を通して置いたほうが良いです。

意外とこれらを見ていない従業員も多いのでちょっと覚えただけで差をつけられます。

パン屋の仕事に興味はあるけど、自分に向いているか心配な人は、こちらから相談してみると良いでしょう。

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大変な時もあるけど、パン屋の仕事のやりがいとは?

火傷が多かったり、覚えることが多かったり大変なこともあるパン屋の仕事。

しかし、やりがいも実に多いのです。

お客様に「美味しい」と言ってもらえた時

アルバイトなので自分で作ったわけではないのですが、売り場の顔としてお客様に接する機会が一番多いことから、感想もよく頂けます。

嬉しい感想をわざわざ伝えてくださるお客様は皆とても良い笑顔をしていて、こちらまで思わず笑顔になってしまいます。

本来は笑顔を与える立場でありながら、お客様に貰う笑顔は多いのです。

常連のお客様がついた時

どんな時も笑顔で接客することを気を付けていると「あなたがいるときだけ買いに来るのよ」なんて言ってくださるお客様もいます。

お客様とパンとは関係の無い話を仕事の合間にするのも息抜きになり、楽しいものです。

また、そのお客様がご来店するかもというワクワクが楽しみになったりもします。

試食で自分が紹介したパンを買ってもらえた時

試食販売は、最も購買効果のある宣伝方法です。

やはり自分が紹介したパンが、「じゃあ買って行こうかしら」なんて言われて購入してもらえたら、とても嬉しいです。

どんな風にアピールしたらお客様が購入してくれるか、ということを考えるのもやりがいの一つと言えます。

そして、頭を絞って考えた宣伝文句がお客様に刺さった時はもはや快感です。

売り上げに貢献できた時

試食販売やマイク放送というワイヤレスマイクでパンの宣伝をするものなどで一生懸命頑張ると、店長やその上の役職の方々に「おかげで売り上げが上がった」と言って貰えることがあります。

これは職場環境の良さもあると思いますが、こんな風に言って貰えるとモチベーションはもううなぎ登りです。

店によるかと思いますが、定時点検という1時間ごとに売り上げをチェックする機会があり、そこで現在の売り上げと先週や先月の売り上げを比べながら、より売り上げるにはどうしたら良いか考えるのもやりがいと言えます。

自分の仕上げたパンが買ってもらえた時

新人の頃はこれが結構嬉しいのです。

慣れると当たり前になってしまうのですが、仕上げるというのは最後のトッピングやクリーム詰めのことで、綺麗に仕上げられたパンを親子連れの子供が「これ美味しそう」と言ってくれるととても嬉しくなります。

そうすると、いかに美味しそうに見えるかというところにもこだわるようになるのでこれもやりがいの一つです。

たくさんのやりがいがあるパン屋の仕事で働きたいと思った人は、こちらから仕事を出して貰うと良いでしょう。

パン屋の仕事をして楽しかったこととは?

やりがいと重なるところも多いのですが、楽しかったこと、経験などをご紹介します。

お客様との何気ない会話

例えば常連のお客様が長かった髪をバッサリ切って来られた時や、綺麗なネイルをされてきた時などにこちらが反応すると、結構喜んで貰えることがあるのです。

髪を切って来られたお客様は、髪を短くしたのがなんと30年振りだという話をしてくださり、その話でちょっと盛り上がったり、「また来ますね」なんて次に繋がる会話もできたりと。

また、季節のイベントなどの時にはそのイベントに合った挨拶 (新年の挨拶等)をお客様と交わせるのも密かな楽しみの一つです。

職人さんのミスで真っ黒なパンが焼けた時

これは塩パンという見た目がバターロールに似ているパンのエピソードで、普通に焼けるとこんがりキツネ色をしていて柔らかく美味しそうなのですが、職人さんが生地を釜に入れたことを忘れて5時間くらい放置してしまい、バターロール型の炭になってしまったことがあります。

見事なベンタブラックで、突くと通常のパンでは考えられないコツコツ音がします。

私だけかもしれませんが、この塩パンの無残な姿が不謹慎ですが本当に面白く、今でも思い出すだけで笑ってしまいます。

見た当時は笑いが止まりませんでした。

試食が飛ぶようになくなっていく瞬間

試食はテナント元のスーパーに人がいないと当たり前ですが全然無くなりません。

しかし、混雑時には試食販売に人がこれでもかと群がり、カゴ一杯の試食が一瞬で無くなることがあります。

お客様は皆「私も、私も」という感じでどんどん貰ってくれるので、あっという間に次の試食を補充しなければならないのは大変ですが、パンを売っている身としては「みんな、パン好きなんだなぁ」と思えて嬉しく、楽しいです。

自分の思惑通りに商品が売れる時

パンが思うように売れない時、宣伝文句や売り方を見直すのですが、そうして考えに考えた宣伝文句や売り方で商品が売れていくと仕事がとても楽しくなります。

例えば、あるパンの売れ行きが好調でそのほかのパンがイマイチなとき、単純ですが売れ行きが好調のパンを必ず1個入れそのほかのパンとの詰め合わせを作るとか、そのほかのパンで普段試食を切らないようなパンを「本日は特別」と言って試食を配るなど。

本当に些細なことですがこれだけでも売り上げが良くなったりするので面白いです。

上記を読んでパン屋の仕事に興味を持った人は、こちらから仕事を出して貰うと良いでしょう。

パン屋のお仕事、ぜひおすすめします!

大変なことよりもやりがいや楽しさの方が多いパン屋の仕事。

4つのおすすめポイントをお伝えします!

コミュニケーション能力が身に付く!

パン屋の仕事を始めるまで見知らぬ人とのコミュニケーションが大の苦手だった私ですが、接客の仕事をしていく中で気付いたのは、お客様の9割は良い人だということ。

それまで接客というのはこちらが一方的に笑顔を振りまかなければならないもので、時にはクレーマーに出会うこともある、と嫌なイメージが多かったのですが、むしろお客様から笑顔を頂くことの多い仕事だと分かりました。

それに試食販売をすることになれば、嫌でもお客様とコミュニケーションを取らざるを得ず、売り上げも取らなければならないので強制的に、どんな風に語りかければお客様は購入してくれるだろうかと考えるようになるので、自然とコミュニケーション能力が身についていきます。

マーケティング感覚が磨ける!?

マーケティングとは、お客様が本当に求めているのもを探り当て、それを提供するための戦略やプロセスなどのことを言います。

パン屋で試食販売をしていると、パンの前で悩んでいるお客様は一体何を求めていらっしゃるのかということについて考えるようになります。

そこで私たちはお客様の話を引き出すような会話を心がけ、お客様が商品に何を求めているのかを予測します。

それは大抵が「購入の決め手となる一言」で、悩んでいるお客様でも潜在的にはその商品が欲しいわけなので、背中を押してあげられるような一言を添えられれば買ってくださいます。

自分の考えがお客様のニーズに合っていたかどうかは、お客様が商品を買うか買わないかで分かります。

このようにすぐに反応が帰って来るのでそれだけ自分の考えを試す機会が多いことから、マーケティング感覚を磨く良い練習になります。

失敗作のパンが貰える!

これはそのままですね。

失敗作のパンは「ロス」と呼ばれひとまとめにされ、誰かに貰われない限りゴミ箱に行く運命の悲しいパンたちです。

仕事が終わった後は店によるかもしれませんが多くの場合はこの「ロス」が貰えます。

ロスと言ってもほとんどは形が崩れただけとか、ほんのちょっと焼き色がつきすぎたなどと言った、味は売り場に出る商品となんら変わらないものです。

これを貰えるとあって、仕事が終わると皆嬉しそうにロスパンを選びます。

そんな私もロスパンの食べ過ぎで3キロほど太ってしまいました・・・。

でも、学生さんや一人暮らしの方には貴重なご飯になるので、おすすめポイントは高いです!

やりがいが多い!

パン屋というのは基本的には小規模運営なので、その分大規模店では任せて貰えないようなことも任せて貰えたりして、やりがいが多いのも特徴です。

何よりもお客様の笑顔が見られる仕事です。

売り上げに直接関わるけれど給料には反映されない試食販売や接客も、お客様が笑顔を見せてくださるから頑張ろうと思えます。

パンを作ることや接客が好きな人は、ぜひこちらからパン屋の仕事で働いてみてはいかがでしょうか。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

パン屋では働いてお金を貰いながらコミュニケーション能力が磨かれたり、マーケティング感覚を磨く練習にもなるお得なアルバイトです。

人と接するのが苦手でそれを克服したい方にとっても、良い経験を積める仕事なのではないかと思います。

この記事がパン屋でのアルバイトを検討されている方の参考になれば幸いです。


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