2020年9月23日

旅行会社の年収を今回は大公開しちゃいます!

皆さんは旅行会社に、いくつの職務が存在するか知っていますか?

その数、ざっと数えても10種類は軽く超えます!

更に細かく分けると、20種以上の職務が存在する奥深い業界なのです。

そんな旅行会社の給料についてや、人気な職種をいくつかご紹介していきます!

旅行業で年収をアップさせたいという方にも耳寄りな情報が目白押しですよ。

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旅行会社の人気の職務9つとその大まかな仕事内容

カウンター業務

カウンター業務は、来店されたお客様の接客や旅行商品の説明・販売を主に行います。

また航空券やJRチケット手配、パスポート・ビザ申請の代理手続きを行ったり、閉店後に行うメール返信やお客様に渡す日程表作成なども業務の一環になります。

添乗員

添乗員は、旅行会社が企画したパッケージツアーや社員旅行などの団体旅行に同行し、お客様に代わってツアーが円滑に進むよう日程管理をする事が仕事となります。

また観光地では、お客様と一緒に巡りガイド業務も行うこともあります。

企画営業

企画営業では「ツアープランナー 」と呼ばれる旅行商品を作成するスタッフが集まり、常に目新しい商品を作成する作業を行なっています。

商品を作成する為にはツアーに組み込む宿泊施設や観光地などの材料収集も必要となりますので、自ら営業に回り契約を結ぶこともあります。

法人営業

法人営業では、社員旅行や修学旅行などの団体旅行を獲得する為、企業や学校へ営業に向かいます。

団体旅行は一般的な旅行とは違い、だいたい行く時期が毎年決まっています。

修学旅行なら5月〜6月か10月〜11月の間にほぼ行われる学校行事ですので、その修学旅行を毎年獲得できれば、安定した売上を確保できるというわけです。

総務

総務では、勤務者の福利厚生や社内イベントの企画・実施、更には書類整理など、旅行会社で働くスタッフが働きやすい環境作りを行っています。

会社と社員の架け橋的な存在です。

人事

人事では、求人募集情報の作成から人材の育成、更には勤務者の相談窓口まで、社内の人材管理を行っています。

経理

経理は、売上管理・仕入の出入金(航空券・JR・宿泊・その他仕入素材)・媒体費・会社全体のお金の管理をしています。

旅行会社の場合、支払方法が現金だけでなく、クーポンによる支払いが発生したりカード決済などもあるので、その都度お金の入出方法がバラバラですが、会社を支える金庫番の役目は、最も重要だと思います。

経営企画

経営企画は、会社発展の為に何が必要なのか、何をすれば良いのかを考える部署になります。

大手旅行会社では経営企画部が存在する会社もありますが、中小企業では社長自らが経営企画を打ち出す会社もあれば、企画営業のスタッフがツアーを作成しながら今後についての経営内容を企画する会社も存在します。

数年先を見据えて他の旅行会社にはない経営戦略を練ることがポイントになりますので、時事ニュースから最新のトレンドニュースまでワールドワイドな情報を収集できると望ましいです。

ランドオペレーター

ランドオペレーターとは、旅行会社から業務委託をして航空券やJRチケット、宿泊・食事場所などの予約手配を代理で行なう職務です。

お客様より予約が入ってくると、その情報をラウンドオペレーターに渡し、担当者の代わりに予約手配を行います。

繁忙期になるとカウンター業務などの予約手配課は接客対応&見積作成だけで1日が終わってしまうこともあるので、ラウンドオペレーターは、旅行会社にとって欠かせません。

職務ごとの年収の相場をご紹介します!

ここでは職務ごとの年収が、どのくらい変わってくるのかご紹介します。

カウンター業務

カウンター業務の雇用形態の多くは、派遣社員や契約社員です。

大手旅行会社のカウンターがある会社は正社員もいます。

入社間もない正社員は、一通りカウンター業務を経験し、その後他の部署へ異動になる場合もあります。

派遣社員や契約社員は時給制での給与支払いが一般的で、平均1,000円前後と言われています。

年収で見ると約210万円前後と、正か直なり安価な給与事情です。

添乗員

添乗員もカウンター業務と同様で、派遣社員や契約社員での雇用形態が多くなっています。

給与事情は、時給換算の会社と日給換算の会社に分かれ、時給換算では平均1,000円前後、日給換算では平均12,000円前後と言われています。

日給換算だけで見ると一見高日給に見えますが、添乗業務は毎日あるとは限りません。

添乗業務が数えるほどしかない月もあったりするので、年間を通して全体的に見るとそこまで高額とは言い難いのが現状です。

しかし、添乗業務を行うには資格が必要なので、会社によっては資格手当として月3,000円〜5,000円支給する会社もあり、正規の添乗員になると添乗手当として1回の添乗業務につき2,000円〜5,000円ほど貰える会社もあります。

年収としては、230万円前後と言われています。

企画営業

企画営業は旅行会社でも重要な部署になりますので、働くスタッフの雇用形態も正社員がほとんどになります。

給与形態は月給制になり、月18万円前後が相場で、年収としては350万円前後になります。

法人営業

法人営業も企画営業と同じで、正社員スタッフの割合が多くなります。

そのため、給与形態も月給制で、月18万円前後で年収も350万円前後となります。

法人営業の場合は会社によってその人の実績で支給額が決まるところもありますので、頑張れば頑張った分だけ年収が上がる企業もいくつか存在します。

総務・人事・経理

総務・人事・経理は、契約社員や派遣社員が多く、時給制での給与支給になります。

時給平均1,000円前後と言われています。

年収は200万円前後となります。

経営企画

経営企画は、会社でも幹部やトップクラスの人が担当しています。

従って、年収の相場も、当然高くなります。

最低ラインでも500万円で、最高額だと1,000万円前後とも言われています。

旅行会社の平均年収が350万円前後と言われていますので、それに比べるとかなり高額なことが見て取れますね!

ランドオペレーター

ランドオペレーターも派遣社員や契約社員が一般的で、中にはアルバイトスタッフもいます。

時給制の会社が多く、年収も200万円ほどと、非常に安いです。

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年収の内訳はどうなっているの?

ここまで年収の相場についてご紹介してきましたが、内訳は一体どのようになっているのでしょうか?

毎月の給与

正社員の場合は月給制、派遣社員や契約社員の場合は日給制での支給が基本となります。

支給額は会社が決めている最低ラインからのスタートになりますが、会社によっては年に1回昇級制度を設けている会社もありますので、徐々に金額は上がっていくのが一般的です。

これら基本給の他に、健康保険や雇用保険など国が定めている制度については全員が支給されます。

また、残業手当や交通費・資格手当などの福利厚生については、大手企業になるほど制度がしっかりとしているので、大きな旅行会社ほどきちんと貰うことができます!

賞与

賞与は、年2回制・年1回制・支給無しの3パターンに分かれます。

年2回支給される旅行会社のほとんどは大手企業、年1回支給される旅行会社は中小企業でも大手企業に負けずとも劣らない会社、支給されない会社は中小企業でまだまだ発展途中の会社だと考えておきましょう。

しかし賞与の支給額が決まっている会社は少なく、前年度の実績によって変わってきます。

また年収相場をご覧頂いてお分かりかと思いますが、安月給の業界ですので、賞与の支給額も月給2ヶ月分も出れば良い方ですね。

業績に応じた賞与など

業績に応じた賞与を支給してくれる会社は、ごく一部の会社しかありません!

この業界は繁忙期と閑散期の差が激しいので、稼ぎ時にとことん稼いで余った費用は貯金しておく会社がほとんどです。

たとえ支給されたとしても「金一封」などの現金ではなく、自社で使える旅行券やテーマパークチケットなどの商品券が多く見受けられます。

考え方によっては、何も貰えないより貰えた方が会社から自分の実力を認めてもらえたということになり、次のやる気にも繋がるので、このシステムが多くの旅行会社で広がれば働く立場としては嬉しいですよね。

旅行会社で年収を上げるための秘訣や注意すべきこと

安月給と言われる旅行業界ですが、一体何を行えば年収アップに繋がるのか?

ご紹介します!

旅行業に関する資格を取得しておくこと

旅行業界では、国家資格から民間の資格まで10種類以上もの資格が存在します。

旅行業に従事していないと取れない資格も中にはありますが、ほとんどの資格が独学で取ることができるのものばかりです。

これらの資格を取得しておくと、大抵の旅行会社は資格手当を支給してくれる場合が多い為、一つでも多くの資格を持っているだけで、給与アップにつながる可能性があります。

ですが、ここで一つ注意点!

旅行業に関する資格でも、全ての資格が手当の支給対象とはなりません。

国家資格は一般的に資格手当の対象となりますが、民間資格の場合は手当の対象外になる場合もありますので、年収アップが目的で資格を取得される方は入社する会社がどの資格を手当の対象にしているのか、確認しておくと良いでしょう。

多言語の語学力を上げておくこと

1人1台はスマートフォンを持ち歩き、直ぐにネットを使って検索やショッピングなど何でもできる時代。

旅行商品も、わざわざカウンターに行って予約する人がだいぶ減ってきました。

ネットが自由に使えるということは、様々な旅行会社を比較して自分に合った商品を見つけることが簡単にできるということなので、今や国内・海外旅行を問わず、旅行業界では日本人旅行客を獲得する為の競争率が年々高くなりつつあるのです。

そんな中、多くの旅行会社が新たに力を入れている部門が「訪日外国人向け国内ツアー」です。

2020年の東京オリンピックや2025年の大阪万博イベントで、アジア圏内でも世界からかなり注目を集めている日本に来日する外国人が急増し続けていることに旅行会社は目をつけ「インバウンドツアー」の企画・販売に、力を入れているのです。

インバウンド商品を取り扱うようになると、当然各国のお客様から予約申込や質問等の連絡が沢山来ますので、英語対応は大前提として一つでも多くの言語に対応している会社がお客様からの信頼を勝ち取れます。

一般的に言われるのは「TOIEC800点以上」や「通訳案内士」の資格です。

それらの資格を取得することで語学力のスキルアップを証明し、給料アップの可能性にも繋がります。

会社によって定めている証明は違いますので、何をしたら語学面で年収が高くなるのかを確認し、習得しましょう!

まとめ

いかがでしたか?

旅行会社の仕事がどのようなものか、少しはご理解頂けましたでしょうか。

旅行会社は皆さんが思われているより、結構奥が深い業界なのです!

一つの部署でも更に細かくチームが分けられたり、チームごとにやっている業務内容も変わってきます。

それほど旅行業界の仕事は細かな作業が多い、ということです。

実際に旅行会社に入社をして、「想像していた仕事のイメージと違う」と言う人も結構います。

実は私もその一人です(笑)。

旅行会社に入社をすれば、「常に旅行に行ける華やかなビジネスライフが待っている」と勝手に想像していましたが、実際にそのような業務を行なっている人はごく一部で、ほとんどの仕事は内部作業であることを、入社して初めて知りました。

旅行会社入社後これまでに、添乗員から営業、更には経営企画まで幅広い業務をこなしてきましたが、やはり自分の好きなことは、どんな仕事でも面白いということを実感しました!

旅行会社への入社を何となく考えている方も、自分のやりたい業務でなくても、まずはチャレンジしてみませんか?

その先にきっと仕事の面白さを見つけ出せるかもしれませんよ!

それと同時に、頑張った分だけお金も付いてくるかも!?

最後までお読みいただき、有難うございました。

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