旅行会社の仕事に興味のある方は必見です。

どんな職業でも向き不向きってありますよね。

外でバリバリ働きたい人は営業や接客が向いていると思いますし、計算が得意な人は経理業務が、人の相談を聞くのが得意な人は人事業務が向いているかもしれません。

旅行会社に向いてる人・向いていない人も当然ながら分かれてきます。

今回は、旅行会社で働くのに向いている人の特徴や、旅行業界のキャリアについてもたっぷりとお話ししていきます!

自分には「どんな仕事」が向いているか、診断するにはこちら →
(正社員希望の人限定)

旅行会社はどんな仕事をするの?

旅行会社は通称「旅行代理店」と呼び、移動手段や宿泊施設、観光地の入場チケットの予約手配をしたり、またこれらを組み合わせて一つの商品として、企画・販売を行います。

皆さんが普段旅行に行かれる時に、宿泊施設や交通機関のチケットを予約したりしますよね。

その作業を代理で行う事が、旅行代理店としての仕事なのです。

旅行会社の大まかな仕事内容

旅行会社の大まかな仕事は4種類に分けられます。

  • カウンターや電話又はWEBページより、お客様に旅行商品を案内・販売をする「カウンターセールス」
  • 企業や学校など向けに団体旅行などの営業に回る「アウトセールス」
  • 販売する旅行商品をプランニングする「企画仕入」
  • 宿泊施設や交通機関のチケットを予約する「予約手配」

上記業務以外にも、時にツアーに同行しお客様の日程管理をする「添乗業務」を行う事もあります。

仕事上の役割とは?

旅行会社において仕事で求められる役割としては、主に二つのポイントがあります。

一つ目は、旅行商品を販売し、リピーター客を一人でも多く増やすこと。

旅行会社は全国に一万社以上存在します。

これ程までに多い会社の中に埋もれない為にも、自社独自のオススメポイントを一つでも多く持つ事が重要になります。

例えば、A社はバスツアーに特化しているとか、B社は国内旅行でも北海道ツアーに特化しているなど、各社ごとに強みを生かしてリピーター客を獲得する必要があります。

特に団体旅行などの大口を取れる企業や学校などは、尚の事リピーターになってもらう為の努力を怠ってはいけません。

二つ目は、新しい旅行商品を生み出す事。

これもリピーター客を含め、自社が販売する旅行商品を年中利用してもらう為に、必要な業務となります。

募集型のツアーを企画したり、依頼されてツアーを企画したり…。

お客様に「またこの会社の商品を利用したい」と思ってもらえる商品を企画する事も求められます。

自分には「どんな仕事」が向いているか、診断するにはこちら →
(正社員希望の人限定)

旅行会社の仕事はどんな人に向いている?

では旅行会社の仕事に向いている人って、一体どんな人なのでしょうか?

誰からも好かれる人

いわゆる八方美人やお調子者である人ほど、旅行会社の仕事は向いています。

特にカウンター業務を担当する人は、旅行会社の顔とも言える存在ですので、人当たりが良くないと務まりません。

実際に、フレンドリーに接客をするスタッフの方が売上が良く、同時に固定のリピーター客数も獲得する傾向にあります。

カウンター業務では様々なお客様が来店されるので、すぐに親しくなれる調和力を持っている人ほど、お客様に親身に寄り添って希望通りの商品を提供出来ます。

コミュニケーション能力の高い人

接客業は何と言っても、コミュニケーション能力が必要不可欠です!

特に旅行商品は、洋服のように形としてある物を販売する訳ではなく、目に見えない商品をお客様に営業・販売しなければなりません。

その上、旅行商品は高額な買い物になります。

ですので、お客様からの信用を得なければ何も始まりません。

その信用を得る為には、やはりお客様に親身に寄り添って会話をする事です。

実際に旅行を頼む時、笑顔一つ無く必要最低限の話しかしないスタッフと、親身に話を聞いてちょっとした事でも相談に乗ってくれるスタッフでは、勿論後者のスタッフにお願いしたくなりますよね!

笑顔が絶えない活気溢れるスタッフがいる店舗の方が、お店の回転率&利益率が良い!と上司から聞いた事があります。

旅行会社の仕事をするために活かせる、今までの経験は?

これまで日常生活で何気なく行ってきた行動・経験が、旅行会社に勤務をしていて「役に立っている!」と思うことがいくつかあります。

中でも特に活かされている経験をご紹介します!

学生の時に習う社会学

旅行と切っても切り離せない地理・歴史を含む「社会学」は、お客様に旅行商品を案内したり、旅行商品を企画する上でかなり必要な知識となります。

お客様からは、旅行会社に勤務している人=旅行のプロだと思われますので、観光地の地理やそこで昔何が起こったのか、一般的な社会学の知識だけでも頭に叩き込む事が、お客様から信頼される上で、大切なのです。

旅行の企画

オンラインで誰でも簡単に旅行商品を予約できる時代、国内旅行だと尚の事、自分で宿泊場所や交通手段などの予約を行うことが多いのではないでしょうか。

このように何気なく行なっている「行程を考えて予約する」までの一通りの流れが、旅行会社で勤務をしていてかなり役に立ちます。

特に商品を企画する時は、行程の時間配分を徹底的に調べて企画しますので、自分が実際に旅行したことのある場合を拠点にツアーを作成する時などは、かなり仕事が捗ります。

旅行会社で働くメリットとは?

ここからは旅行会社で働くメリットについて挙げてみましょう。

格安で旅行に行ける!

自社で販売する旅行商品をスタッフは割引で利用出来たり、会社と直接取引契約を行っているホテルなどは無料で宿泊出来たりします。

また旅行会社に勤めていると、格安で旅行に行くノウハウが身につきます。

この観光地までは電車よりバスで行く方がお得に行けるとか、宿泊場所はこのWEBサイトから予約すると安く取れるとか、毎日旅行に携わっているからこそ身につく知恵を上手に活用すると、かなりお得に旅行が出来ます!

免税品がお得にゲット出来る!

空港内や海外旅行に出かけると一度は立ち寄る「免税店」ですが、実は旅行会社に勤務していると、既に安くなっている免税品から更にお値引きがあるんです!

値引率は10〜20%前後ですので、一万円の免税品だったら八千円で手に入ります。

なので、出張や旅行で空港を利用したり海外に行く時は、ブランド化粧品などをまとめて買ったり、「これを買ってきて!」と頼まれることもしばしばありますね(笑)。

その後のキャリアについて

この仕事についた後のキャリアアップの道は?

キャリアアップを目指している人は、まず旅行業界で唯一の国家資格「旅行取扱管理者」の資格を取りましょう!

旅行会社では、この資格を取得している人を支店ごとに一人以上配置する事が、旅行業法で義務図けられています。

つまり、この資格を取得していれば起業する事も可能ですし、支店長へキャリアアップも夢ではありません。

キャリアアップへのもう一つの道は、語学力を上げる事!

2020年東京オリンピック開催が決定後、訪日外国人が続々と増え続けています。

その影響もあってか旅行会社では、グローバル事業を取り入れる企業が増加傾向にあるのです。

そうなれば当然のことながら企業側は、日本語以外の言語を話せる人を雇いたいですよね。

英語力を上げるだけでかなり任される仕事の幅が広がりますが、英語以外の言語も取得すると、尚の事キャリアアップへ近づきますよ!

他の仕事にもこの経験を活かせる?

旅行会社はお客様ありきで仕事が回っていきますので、コミュニケーション能力がかなり向上します。

と同時に、お客様が何を求めているのかを常に考えてサービス提供をしますので、考える力も身につきます。

「コミュニケーション能力」と「考える力」は、どの職業においても役に立ちますが、特に接客業においては必要不可欠なポイントですので、ホテルのフロント係やアパレルショップなどの接客または、営業職などに転職する人も多いようです。

自分にあった旅行会社の求人の選び方や注意点

全国には多種多様な旅行会社が、多数存在します。

国外ツアーを専門に取り扱う会社もあれば、地元周辺の観光ツアーに力を入れている旅行会社もあります。

様々な特徴を持った旅行会社があるからこそ、求人選びの際は慎重に探す事をオススメします!

【選び方①】雇用形態から探す

旅行業界で働く人の雇用形態の割合を見ると、正社員は非常に少ない雇用形態と言えます。

一方で、派遣社員や契約社員・パートなど、時短勤務での求人はかなり多く、年中募集している傾向にあります。

旅行業界は繁忙期と閑散期の差が激しいことから、期間を限った人材採用を設けている会社がどうしても多くなってしまいます。

しかし、転職などの中途採用で契約社員として入社した場合も、仕事の成果を上げた人や、やる気が十分にあれば、正社員へのキャリアアップも夢ではありません。

【選び方②】職種から探す

旅行業界も、仕事内容は多種多様です。

中でも求人で一番多い職種は、カウンター業務と添乗業務になります。

カウンター業務は、旅行代理店が設けるカウンターに、旅行商品の相談や申込に来られたお客様の対応をするお仕事です。

添乗業務は、ツアーに同行し日程管理をすることが、主な仕事内容となります。

どちらの求人募集も、求人サイトに年中掲載されています。

特にカウンター業務に関しては、誰もが知る大手旅行会社も求人募集を結構出していますよ。

【選び方③】会社の得意分野から考える

全国には中小の旅行会社も合わせると、約一万社以上もの旅行会社が存在します。

これ程までに沢山ある旅行会社の中から、自分の理想に合う会社選びをするにあたっては、各社が得意とする分野を把握することも大切です。

まずは旅行会社に就職を希望する皆様に、覚えておいて頂きたい事があります。

それは、旅行会社だからと言って、全国にある旅行会社が国内外全ての旅行商品を取り扱っているとは限らないということです。

各旅行会社が販売できる商品内容は変わってきます。

国内外のツアーを販売できる会社もあれば、国内ツアーしか販売出来ない会社もあります。

会社によって販売出来るツアー商品が変わってきますので、入社前に会社概要をチェックしておきましょう。

更に細かくなると、アウトレジャーを専門に取り扱う会社や、個人では予約手配が難しい観光地のツアーのみを専門に取り扱っている会社など、全国にはちょっぴり変わった旅行会社も存在します。

自分が旅行会社に入社後、「主にどんな旅行商品を販売していきたいのか」を、頭の片隅に置きながら求人募集を探すと、会社の選択肢も絞れるのでオススメです。

【選び方④】給与や雇用条件から考える

給与については旅行会社や役職によって様々ですが、全国の旅行会社における平均年収は約550万円前後と言われています。

この数字からも、決して高収入ではない業種である事が見て取れるかと思います。

ですので、この平均給与を基本に考え、月給は決まっているのか、賞与は出るのかなどを、確認する事が大切です。

雇用条件についても、いくつか確認しておくべきポイントがあります。

中でも一番チェックしておきたいポイントは、残業代は支払われるのかと、年間休日はどのくらい出るのかです。

ここは絶対に確認してください!

旅行業界は接客業になりますので、年間休日が他の業種に比べると当然の事ながら少ないですし、残業も毎日当たり前のようにあります。

だからこそ、残業代は基本給とは別に支払われるか、週休を含め年休は何日取得出来るのかを、チェックしておきましょう。

【選び方⑤】エリアから考える

勤務地は全国に存在します。

中でも都心に近い場所ほど、旅行会社の求人情報は沢山あります。

関東なら首都圏、関西なら近畿圏には大手旅行会社の本社が存在しますので、大手旅行会社の求人情報は見つけやすいですね。

あとは旅行会社でも、地域に特化した会社に就職したい場合は、地方にある旅行会社を当たると良いかもしれません。

まとめ

旅行会社=花形の仕事と思われる方が、結構いらっしゃいます。

遊びが仕事になっていると思われているみたいですね。

就活生にも人気の業種で、大手旅行会社は人気企業ランキングで上位にランクインするほどです。

ですが一方で、離職率が高いのも旅行業界だったりします。

実際に入社をしてみると、休日が少ないなど勤務条件が厳しかったり、自分のやりたかった仕事が出来なかったり…。

どの業種にも共通して言える事ですが、本当にその会社に入社をして自分の望むキャリアアップは出来るのか、働く環境はしっかりしているのかなど、入社希望の会社を徹底的に下調べする事が、同じ会社で長く勤務する為のポイントになります!

今回の記事を通して、旅行会社で働くことを夢見る人の役に少しでも立てたら幸いです!

自分には「どんな仕事」が向いているか、診断するにはこちら →
(正社員希望の人限定)