旅行会社で働くにはどうすればいい?持っておくべき資格からおすすめの仕事の見つけ方まで紹介します
2018年にこんなデータが発表されました。
「新卒社員、3年以内の転職率約3割以上!」
入社をしたら取り敢えず3年は働けと言われた時代もありましたが、今では3年縛りがなくなりつつありますよね。
転職が盛んになっている現在、自分の好きなことを仕事にしたいと転職する方も大勢いると思います。
今回は、趣味としてよく聞く「旅行」を仕事にできる旅行会社への転職を成功させるための秘訣を伝授しちゃいます!
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目次
閉じる旅行会社への転職で注意した方が良い2つのこと
勤務時間や休日数をしっかり確認しよう
旅行業界は、他の業界と比べても長時間労働や休日出勤が多い業界です。
繁忙期になると終電ギリギリまで残業があることも…。
また、休み返上で仕事をすることも時々あります。
働き方改革が世の中に浸透している今、旅行業界でも働き方を見直している会社が増えてきましたので、入社を希望する会社の勤務時間や休日数などがどのくらいなのか必ずチェックしましょう。
業務内容を把握しよう
旅行会社での業務内容は多岐にわたります。
実際に求人情報を見て頂くと分かりますが、旅行会社でも年中通して募集している「カウンター業務」や、ツアーに同行する「添乗員」など求人内容は様々。
業務内容によって勤務先や休日も変わってきますので、旅行会社に入社をして何をしたいのか?自分に合った働き方とはどんなものなのか?を明確にしておくことが、転職を成功させるカギとなります。
転職を成功させるためには何をすれば良い?
旅行業界に関連する資格を取得しよう
旅行会社が出している求人で「未経験者OK」と表記されている場合があります。
実際に資格を持っていなくても業務に支障をきたすことはありませんが、資格を取得しておくと昇給しやすかったり、会社によっては資格手当を貰えたりと良いこと尽くしです。
また資格を取るために勉強をしますよね。
勉強をしていれば自然と旅行業の知識も身につくので、何もしていない人と比べて「おっ!この人旅行業についてしっかりと勉強もしている、仕事できるな!」と会社での株も上がります。
様々な旅行会社を比較しよう
全国に存在する旅行会社の数は、約1万社以上あると言われています。
そんな膨大にある会社の中から自分に合った会社選びをするためには、より多くの会社を比較することに限ります。
旅行会社と一言で言っても、国で定められている規定によって販売できる旅行商品は変わってきます。
国内外の旅行商品問わず販売できる会社もあれば、特定の地域でしか旅行商品を販売できない会社もあるのです。
会社を比較する上で一番に注目すべきポイントは「旅行業の種別」です。
種別は4種類存在します。
中でも第1種の会社は、国内外の旅行商品を全て取り扱える会社となります。
次に第2種になると、国内ツアーをメインに販売する会社になります。
この種別については、会社の業績や営業保証金の額などに応じて割り振りされています。
また旅行会社によっては、力を入れている分野が変わってきます。
国内旅行を重点的に販売している会社もあればクルーズ旅行に力を入れている会社もあり、インバウンド旅行だけを取り扱っている会社もあるのです。
旅行会社で働くにあたって、「自分のどんな強みを活かせるのか」を考えて会社選びをすると、探しやすくなります。
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転職するにあたっての必要な心構え
残業や休日出勤もあることを覚悟しておこう
旅行業界は接客業です。
特に旅行業界でも直接お客様と接する「カウンター業務」や「ガイド業務」においては、週末こそ忙しくなります。
その他の業務についても週末を含むシフト制勤務である会社も多いので、カレンダー通り土日祝日休みの会社は少ないと考えておきましょう。
また会社によっては年中無休の所もあるので、入社したい会社の休日形態はどのように設定されているのかチェックが必要です。
残業についても、旅行業界は残業時間がかなり多いのが実情です。
毎日3時間~4時間の残業、繁忙期になると月80時間~100時間になることもあります。
また、旅行先でお客様が事故に遭われたり台風や大雪などの自然災害によって交通機関がストップしお客様が旅行に行けなくなった場合などは、その対応に追われて家に帰れないこともあります。
景気で業績が変わる業界であることを覚えておこう
旅行業界は、景気によって業績がかなり左右される業種です。
日本ではこれから2021年に東京オリンピック、2025年には大阪万博と、世界でも注目されるイベントが多く予定されています。
そんな今、日本は各国から注目されている国と言っても過言ではありません。
実際に訪日外国人旅行客数も年々増加傾向にあり、2019年の訪日外国人旅行客数は約3188万人でした。
旅行客数が増えるということは、航空券や宿泊場所などの手配依頼や観光地のガイド業務など、旅行会社への仕事依頼も殺到するということです。
一方で景気の良さはいつまでも続くわけではなく、イベントが終わる度に旅行客数は一気に減少します。
また、昨今の新型コロナウイルス感染症拡大によるインバウンド需要の大幅な減少、外出自粛などにより大きな影響が出ています。
そうなると、当然売り上げも減少します。
このような売り上げの増減は年中通してもよくあることなので、その都度どんな対応をしたら利益が上がる仕事ができるのか、考えながら仕事をすることが重要になる業種なのです。
旅行会社への転職で年収を上げるためにやるべきこととは?
国家資格「旅行業務取扱管理者」を取得する
この資格は旅行業界でも取得が難しいとされる資格で、国内の旅行商品だけを取り扱える「国内旅行業務取扱管理者」と、国内外の旅行商品を取り扱える「総合旅行業務取扱管理者」の2種類が存在します。
特に総合旅行業務取扱管理者の資格は合格率が毎年約20%前後と、一筋縄ではいかない試験なのです。
国内旅行業務取扱管理者の合格率に関しても約35%と、決して簡単な試験とは言えないでしょう。
しかし、この資格の最大のメリットは独学で取得できるということ!
司法試験や美容師試験などは、同じ国家資格でも学校に通わないと取得できないですよね。
この旅行業務取扱管理者は取得するために学校に行かないと取れないわけでもないですし、年齢制限もありません。
取ろうと思えば誰でも取れる資格なのです。
そしてこの資格を持っていると、転職はもちろん将来起業することも夢ではありません!
旅行会社では、旅行業務取扱管理者の資格を取得している人を支店(営業所)毎に必ず1人は配置する決まりになっています。
つまり資格を持っていれば各支店(営業所)の店長になることも可能ですし、自分の会社を作ることもできるのです。
語学力を上げる!
多くのお客様を獲得するためには、一つでも多くの言語に対応している会社である必要があります。
ネット社会の今、誰もがネット上からボタン一つで簡単に商品を購入できますよね。
実際、国内外を問わず旅行に行く時にわざわざ旅行代理店まで足を運んで商品を購入する人は年々減少傾向にあり、オンライン上でしか購入できない商品などを続々と販売している旅行会社が多くなっています。
しかし、オンライン上での販売に力を入れても販売高には限界があります。
そこで各旅行会社が近年力を入れている業務内容が「インバウンド事業」です。
「インバウンド事業」とは訪日外国人向けの旅行を企画・販売する業務のことを指し、旅行業界の中でも注目されている事業なのです。
そんな「インバウンド事業」を取り入れる企業が多い中、多言語に対応する所がお客様から人気を集めています。
実際に、旅行に行く前から旅行中、更には帰国後まで、ちょっとした相談などにも臨機応変に対応をしてくれる上に、自国の言語でやり取りができれば安心ですよね。
そのため、語学力に優れた人を雇いたい企業が、当然のことながら増えています。
例えば「TOEIC何点以上の方、給与アップ」や「英検2級以上で、資格手当あり」など、語学力があると給与面も違ってくるので、他言語を身につけることをオススメします!
旅行会社への転職で人気の職種とその理由
カウンター業務
カウンター業務は、旅行会社と聞いて誰もが想像する業務ではないでしょうか。
業務内容としては、旅行代理店に来店されたお客様に旅行パンフレットなどを使って旅行商品の説明や販売を行う仕事になります。
人気の理由
この業務は経験や資格がなくても業務を行えるので、旅行業界に一番入りやすい職種と言えます。
またカウンター業務の求人募集は年中通して行っている所も多く、自分の好きな時期にスタートできる点も人気の理由なのかもしれません。
ランドオペレーター(ツアーオペレーター)
カウンター業務の様に一般のお客様相手ではなく、旅行会社と直接やり取りをする仕事になります。
分かりやすい例で言えば、カウンター業務でツアー商品を予約する時、スタッフの方はパソコンを使って空席確認をしていますよね。
その時に空きがなかったり分からないことがあると、電話で問い合わせをしている光景を見たことありませんか?
実はその電話先がランドオペレーターなのです。
ランドオペレーターとは、旅行会社から委託を受けてツアーに含まれる宿泊や交通手段などを予約手配する仕事になります。
人気の理由
電話が架かってくる先は契約のある旅行会社だけなので、一度仕事を覚えてしまえばスムーズに業務をこなすことができます。
またランドオペレーターは、電話対応だけではなくツアーの組み立て業務をすることもあります。
予約手配した商品を上手く組み合わせて、旅行会社へ商品をお渡しするのです。
電話だけでなくツアー作成を行えるということで人気の職種です。
旅行会社への転職で他にも知っておきたいこと
ここまで旅行会社に転職するために知っておいて頂きたいことを幾つか紹介してきましたが、それ以外にも紹介しておきたいことがあります。
中でも特に知っておいてほしい転職をするにあたっての情報をご紹介します!
旅行会社に転職をするなら若い内がオススメ!
旅行会社はどの部署に所属してもハードな業務が多く、体力勝負とも言える業界です。
観光地を案内するガイドや添乗員は業務中常に走り回りますので、当然のことながら体力がないと務まりませんし、社内で商品などを企画する業務においても商品を作成するために常に頭をフル回転させて考え続けますので、それはそれで体力を消耗します。
また旅行業界は、人によって合う合わないがハッキリと分かれる業界でもあります。
旅行が好きで入ってみたけど、実際に働いてみると「自分の働き方と全く合わなかった!」「仕事でいくら様々な所に行けても、旅行はやっぱり自費で行った方が楽しい!」などという人もいれば、「仕事でこんなにも様々な体験ができる仕事はなかなかないから楽しい!」「やりがいのある仕事に巡り合えた!」などと天職になる人もいます。
人によって意見が分かれるので、実際に旅行業界に勤務している人の転職率も他業界と比べて高いのが現状です。
旅行会社に入社をしてみて「やっぱり合わなかったから、転職しよう!」と考える場合も、若ければ若い方が次の仕事も見つけやすいので、旅行会社には若い内の転職をオススメします。
旅行業界は接客業!コミュニケーション能力がかなり必要となります!
旅行業界はどの業務においても、コミュニケーション能力がないと仕事が務まりません。
旅行会社の顔とも言える「カウンター業務」は、来店されるお客様の殆どが一般のお客様です。
“BtoC”の関係ですので、“BtoB”以上にコミュニケーション能力が重要になるのです。
お客様に安心して旅行商品を購入し利用してもらうためには、スタッフの話す内容や話し方がかなり重要になってきます。
商品を一つ一つしっかりと説明してくれる人なら、高額な旅行商品を購入する時も安心して買い物ができますよね。
また、社内で旅行商品を企画する人も、より良い商品作りには多くの情報源を獲得する必要があります。
そのためには本や新聞、SNSなどでも情報を収集しますが、一番役に立つ情報源は何と言っても「より多くの人の意見を聞くこと」です。
人との会話で収集できる情報は数多くあって、本やインターネットでは見つけることができない情報も沢山あります。
あとはその情報を引き出せる力が自分にあるかどうか。
相手からより多くの情報を獲得するには、やはり会話を続けられるコミュニケーション能力が必要になってくるのです。
そして、コミュニケーション能力は他の業界に行っても私生活でも役に立ちますので、身につけておいて悪い能力ではありません。
まとめ
いかがでしたか?
これから日本で行われる多くのイベントが控えている中で、旅行業界は需要が高まりつつある業界です!
旅行会社は全国に沢山存在しますので、転職を考えている方にとって今回ご紹介した情報が自分に本当に合っているのかを判断する助けとなり、より良い転職活動ができることを心より願っております!
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