旅行会社の仕事内容とは?皆さん旅行会社って、単に旅行商品を販売しているだけだと思っていませんか?

実は、旅行会社が行なっている業務は他にも結構あるんです。

そんな旅行会社の仕事内容について、今回は旅行会社で勤務経験のある私が、業務内容別に詳しく皆様にお伝えします!

ハードな業務の反面、旅行会社で働くとこんな良いこともある!なんてことまでお教えいたします。

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旅行会社の仕事は大きく2個の役割に分けられる

予約手配

お客様から旅行商品の予約申込が入ると、空席状況を確認し、空席があれば予約手配を行います。

カウンターに来客された場合は、お客様と話し合いをしながらパソコンを使ってその場で予約手配を行なっていきますし、電話での予約申込の場合は、電話口でお客様と話をしながら予約手配を行なっていきます。

WEB上で予約申込があった場合は、お客様とメールでやり取りを行いながら、希望に合った内容を予約手配していきます。

旅行会社は、このように様々な方法でお客様から予約申込を受け、宿泊施設や交通手段などの手配を行なっていきますが、実はこの予約手配業務の殆どは、別の会社に業務委託をしている場合が一般的です。

委託先は「ツアーオペレーター」と言って、旅行会社からツアー依頼を受け、予約手配を専門に行う会社が存在します。

お客様から予約を受けると、ツアーオペレーターに仕事を振って、代理で予約手配をしてもらうという流れです。

旅行会社にとってはいわゆる縁の下の力持ち的存在になりますね。

企画仕入

旅行会社にとってかなり重要となる部署「企画仕入」では、常に新しい商品を作成し、世に送り出す事が仕事になります。

旅行会社に入社を希望する方にとって、一番憧れを持つ部署とも言えます。

そんな旅行商品を作成する人の事を、業界用語で「ツアープランナー」と呼びます。

ツアープランナーの主な仕事内容は、国内外問わず旅行商品を作成する事。

ですが、旅行会社に入社後直ぐにツアー作成を任せてもらえる訳ではなく、カウンター業務や電話対応などで、お客様に旅行商品を販売するところから始まります。

この業務も決して無駄な経験ではなくて、接客販売をする事で嫌でも毎日旅行商品のパンフレットを見ることになります。

そうなれば自然と有名な観光名所やツアー行程の組み方などを勉強出来るので、ツアープランナーになる為の必要な時間になります。

ツアープランナーは、商品を作成する為の素材収集も自ら行う事があります。

どうしても行程に組み込みたい高級宿があれば、自らの足で出向き営業をかけることもしばしばありますし、秘境をテーマにした珍しいツアーを作成する場合は、事前に下見に出向いたうえで、商品を作成することもあります。

ツアープランナーは、単に手元にあるパズルを組み合わせてひとつの商品を作れば良い訳ではなく、時に自らが体を張って商品作りをする事もあるので、結構体力勝負の仕事だったりします。

営業時間前の2個の業務

今回はカウンター業務がある旅行会社の一日をご紹介!

出社時間は、営業時間の少なくとも30分~1時間程前には出社をし、その日の準備を着々と進めることからスタートします。

メールチェック

出社後、一番初めに行うことはメールチェックになります。

この業務はどの会社も同じかもしれませんね。

退社後から出社前までに届いたメールに一通り目を通して、急ぎのメールから順々に返信をしていきます。

繁忙期になると、多い時は1日で3桁を超えるほどのメールが来ますので、受信メールの見落としがないように、注意する事が大切になります。

その日の業務ミーティング

その日にやるべき事や課題、共有事項などを営業前にスタッフ一同とミーティングをします。

例えば来店予定が入っているお客様がリピーター客だった場合、粗相のないように事前の準備が必要ですし、他にも今日の目玉商品はどれなのか把握をしておく必要があります。

これら事務的な事は、全員が共有出来るように事前にミーティングをする必要があるのです。

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営業時間中の2個の業務

営業時間が始まると同時に、接客がスタートします。

特に旅行会社のピーク時間帯は午前中です。

電話対応

電話は一般のお客様からは勿論、法人のお客様や営業の電話など各方面からの様々な電話が、途切れ無しにかかってきます。

たまに着信音が幻聴で聞こえる事があるほど。

問い合わせ内容としては、旅行商品の空席確認・予約申込やキャンセルの連絡、商品の質問事項など。

稀にクレームの電話もかかってきます。

繁忙期になると、電話対応で1日の業務が終わってしまう事もあります。

接客

カウンター業務に入ると、一日中接客の仕事になります。

仕事としては、来店されたお客様のご希望に合った旅行商品をご案内し、予約申込・手配までを行います。

既に希望の商品を検討して来店してもらえると、こちらの仕事は空席確認と予約申込・手配を行えばOKなのでかなり有難いのですが、「旅行費はこの範囲内でお願いします!」や「出発日はこの日で行けるところ希望です!」など、行程がほぼ決まっていない状況で来店される方も少なくありません。

日々想像もしていないような様々な依頼内容が次々と来ますので、ミスなく且つ敏速に対応して出来るスキルが必要になってきます。

営業時間後の3個の業務

営業時間後はデスクワークタイム!

その日のうちに片付けられる事は、片付けてから帰ります。

メールの返信

電話対応やカウンター業務を行なっていると、あっという間に営業時間が終了します。

営業時間が終了してから、ここでやっとメールの返信が出来る時間を作れます。

お客様からの問い合わせメールの返信だったり、取引先との打ち合わせメールだったりと、返信相手は様々です。

時間としては、通常であれば1時間程あれば終わる作業ですが、繁忙期にもなれば終電時間近くになる事も!

旅行業界は、営業時間外の業務も割と多いので、残業がどうしてもつきものになってしまう業種です。

パンフレットの補充

人通りが多いような好立地な場所に店舗があると、1日でかなりのパンフレットが無くなります。

無くなったパンフレットを補充するのも、業務の一環なのです。

少なくなったパンフレットの数を把握しながら、その時季に売れ行きが好調な商品を確認して、補充量を変えていきます。

また、お客様が注目してくれる位置にパンフレットを設置したり、旅行に行きたくなるようなPOPを作成して一緒にセッティングをするなど、考えながら補充をしていくのです。

会議

就業時間前や就業中になると、スタッフはバタバタしていて、会議をする時間を取る事が難しくなります。

なのでどうしても、就業時間後に会議を行う事が多くなります。

会議内容としては、利益率を上げる為に何をしたら良いかを考えたりします。

営業時間前の業務ミーティングとは違い、細かい内容まで打ち合わせが出来るので、かなり重要な時間になります。

旅行会社の仕事の良いところ

やりがいを感じるポイント

どの職業でも、「この仕事をしていて良かった!」と感じる瞬間ってありますよね。

同じく「旅行会社に勤めていて良かった!」と達成感を味わえる瞬間が多々あります。

リピーターが出来た時

一生懸命頑張って獲得したお客様って、嬉しいですよね!

宝物です!

リピーターにもなると、お互いが程々の良い距離感で会話をすることが出来るので、お客様が心から関心のある商品だけをオススメする事が出来ます。

また、リピーター客から感謝のお手紙や電話をもらう事も!

「また旅行に行く時は貴方にお願いしますね!」や「これからも宜しくお願いします。」などと言ったお礼のメッセージを頂けると嬉しいですよね。

実際に私も、添乗員としてお客様と1日を共にした時、後日感謝のお手紙を頂きました!

「こんなにも楽しいツアー、また是非参加させて下さい!」と言った内容でした。

このようなお手紙を頂くと、頑張って良かったと思えると同時に、これからもお客様により良いサービスを提供出来るように頑張る活力にも繋がります!

そしてリピーター様とのお付き合いが長くなると、そのリピーター様が新しいお客様を紹介してくれたりします。

またその新しいお客様がリピーターになると、さらにまた新しいお客様を紹介してくれる…このように、お客様の幅が広がって行くのです。

リピーター客が増えていくと、仕事では昇格出来る可能性も上がって行くので、一人一人のお客様を大切にする事が、本当に重要になります。

納得のいく旅行商品が出来た時

ツアープランナーとして勤務をしていると、四季折々で話題となる観光スポットなどをリサーチしては、商品を企画するという作業が続きます。

毎回ツアーを企画していく中で、全てのツアーにおいて完璧だ!と納得のいく商品が出来るわけでは、正直言ってありません。

やはり妥協をしなければツアーを作成出来ない事も多々あります。

そんな中でも、今回のツアーは上出来だ!と納得のいく商品が出来た時は、物凄く達成感を味わえますね。

実際に自信を持ってお届けできる商品は、お客様にも高評価を頂けるので、更にやり甲斐を感じる瞬間になります。

面白いポイント

旅行会社で勤務をしていると大変な事は勿論ありますが、「結構この仕事面白いかも!」「楽しい仕事かも!」と思えるポイントが幾つかあります。

中でも、「旅行会社で仕事していて良かった」と思える面白いポイントを紹介します。

色々な場所へ仕事で行ける

先ほどご紹介したツアー作成をする「ツアープランナー」は、会社によってですが、たまに自分達で作成したツアー商品に、添乗員として同行する事があります。

添乗員とはお客様が参加するツアーに同行し日程管理を行う仕事で、旅行の案内人的存在です。

添乗員としてお客様に同行し観光地を一緒に回る事が出来るので、仕事ではありますが、やるべき事をきちんとしていれば、お客様と同じ行程内容で楽しめます!

しかも無料で!

私も添乗員として毎月のように国内様々な場所に足を運びます。

実際に自分で行くと交通費を含め旅費がかなりかかるので、仕事で行けるのはかなりありがたいですね!

しかもお客様によっては仲が良くなると、各観光地のお土産などをプレゼントでくれたりします。

貰い物としては食べ物が多いので、仕事終了後に美味しく頂いております。

旅行知識がどんどん増えていく

旅行会社で勤務をしていると、毎日のように旅行に関する情報が入ってきます。

カウンター業務を行うと、パンフレットを見ながらお客様と一緒に行程を考えていきますので、そこで観光名所等を自然と覚える事が出来ますし、添乗員として業務を行うと、実際に観光地に出向く事で、その場に行かないと分からないような情報をゲット出来ます!

会社内部で勤務するツアープランナーなども、常に旅行に関するニュースをチェックするため、新聞やSNSなどで情報をこまめにチェックしているのです。

こうした日頃何気無く行なっている行動により、自然と旅行に関する知識が蓄積されていきます。

実際にプライベートで旅行をする時に行程を考える上で、「この観光地に行くにはこの時期が安い!」などといった、旅行会社に勤務しているからこそ分かる情報を上手く活用して、旅行計画を立てたりしています。

様々な人との交流が出来る!

何度も言っているように、旅行会社は接客業になります。

特にカウンター業務の場合は、様々なお客様と毎日お会いしてサービス提供をしますので、本当に様々な人と交流を持つことが出来ます!

同世代のお客様とは話の話題も合いますので、楽しく会話をしながら一緒にツアーの行程を組んでいったりしますし、親世代や祖父母世代のお客様だと可愛がってくれるので、時に相談にのって貰うことも(笑)。

また営業活動では、その道のプロと何気無い会話が出来るので、勉強になる事も多く毎回楽しいです!

まとめ

旅行会社でも勤務内容は沢山あります。

それこそやる事が多すぎて、早朝から深夜まで勤務をしている日もザラではありません。

かなりハードな業界と言えます。

それでも旅行会社に勤務し続けられる理由は「旅行が好き!」だからです。

やはり自分が好きなものは、誰かに共有したくなりますよね。

そしてその良さを味わってほしい。

実際に旅行の良さを共有出来て、リピーターになって下さるお客様も沢山いらっしゃいます。

こうしてついて来てくださるリピーターの方々に、納得して頂ける商品を提供したいとの思いが、勤務をする活力になるのです。

旅行会社への入社を夢見る方にとって、この記事が少しでも、旅行会社で働く楽しさや魅力をお伝え出来ていれば幸いです。

皆様のご活躍をお祈りしています!

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