大きな建物や店舗のデザイン、かっこいい住宅を設計したり。

建築設計って憧れの職業ですよね。

でも具体的にはどんなことをするの?収入の相場や残業は多いの?など外からみているとわからない部分も多いのではないでしょうか。

今回はそんな建築設計求人でよくある仕事の詳しい内容について紹介していきます!

設計事務所のおおまかな仕事内容

設計事務所では、クライアントの依頼に応じて商業施設や分譲マンション、住宅などの設計・施工管理を行います。

他にも分譲マンションのリノベーション、公共施設などを設計している事務所もあります。

建物の意匠デザインだけでなく、土地や現場調査、確認申請業務、施工店との打ち合わせ、資材の選定や発注も行います。

また、工事が申請した図面通りに施工できているか、工事監理を行うのも、設計事務所の仕事です。

建築設計の求人にはどんな種類があるの?

建築設計の求人募集でよくある事業形態のパターン

建設会社、住宅メーカー、設計事務所、店舗デザインをしている会社などがあります。

建築設計の募集でよくある職種

設計士

建物の意匠デザイン、間取り、サッシやドアなどの部材の選定を顧客と打ち合わせし、図面を作成し見積もり作成、資材の積算、発注を行います。

また、行政に建築する建物を申請する確認申請という業務を行います。

CADオペレーター

設計士の指示を受け、打ち合わせ用の図面を作成したり、工事施工図面を作成します。

また3DCGの「パース」と呼ばれる完成予想図を作成することもあります。

店舗デザイナー、インテリアコーディネーター

店舗や住宅の内装デザインや壁紙、設備、カーテン、照明、エアコンの位置や器具の選定などを顧客と打ち合わせし、見積もり作成、資材発注を行います。

エクステリアプランナー

エクステリアとは外構のことです。

顧客と打ち合わせして、敷地境界の塀や柵、樹木や駐車場のデザインをし、見積もりを作成したり、施工店への発注も行います。

建築設計の求人でよくある募集内容とは?

給与相場

平均年収は310万円〜、月収は22万円〜が一般的です。

有資格者であれば業務の幅も広がり、給与が上がる傾向にあります。

また、景気の影響をうけ易い業種であるため、賞与が年によって上下することもあるでしょう。

勤務時間や休日、残業

勤務時間

雇用形態にもよりますが、勤務時間は一般的には9:00〜18:00(実労8時間)となっています。

休日

建設会社であれば土日休み、住宅メーカーであれば火・水曜休み、もしくは水・日休みであることが多いでしょう。

残業

残業時間は月に40時間以上の求人が多いです。

福利厚生

務める企業や、雇用された形態によります。

勤務場所

少人数の設計事務所から、大人数の建設会社まで様々です。

住宅メーカーでは、設計部の一員として本社か支社勤務であることが多いでしょう。

CADオペレーターとして、建設現場の現場事務所に勤務することもあります。

建築設計が向いている人とは?

コミュニュケーション能力が高い人

建築設計の仕事には、クライアントとの打ち合わせはもちろん、多くの協力業者とのやりとりが必要になります。

施工店や資材メーカーなど様々な年代の方々と打ち合わせをし、小まめに連絡を取り合いながら、工事がスムーズに進むよう、うまくコミュニケーションをとりながらやっていける能力が必要になります。

デザインするのが好きな人

建物外観や間取りをデザインするのが好き。

インテリアの形や色を考えるのが好きで情報を集めている、など意欲の高い人は、どの会社でも重宝されるでしょう。

地道な作業ができる人

クライアントへの図面だけでなく、施工の図面では1つ1つの建具の図面を描いたり、選んだ部材で依頼通りのものができるか検証したり。

現場で使われるいく通りもの資材の発注や確認、工事予算、原価の計算も行います。

こういった地道な作業をコツコツとできる能力が求められています。

スケジュール管理が得意な人

クライアントと打ち合わせを始めてから実際に建物が出来上がるまで、長いスケジュールのそれぞれのタイミングで作業が必要になります。

現場の調査から作図した図面の納品、工事管理者とともに現場にいつどの資材が必要か検討し、その時に必要な部材がきちんと到着するように発注したり、行政の検査に立ち会ったり。

細々した作業のスケジュールを管理するのが得意な人は、スムーズに仕事ができるでしょう。

必要なスキルや資格、経験

スキル

図面を描くCADの操作スキルを求められることがあります。

資格

建築設計の資格

一級建築士、二級建築士、木造建築士があります。

就職時には資格保持者でなくとも取得を目指した方が良いでしょう。

その他民間の資格ではインテリアプランナー、インテリアコーディネーターがありますが、必須ではないことが多いでしょう。

けれど取得していると就職に有利であったり、顧客からの信頼を得られやすいというメリットがあります。

中途採用であれば、資格の保持を応募条件としていたり、設計または施工管理等の、建築系技術職の実務経験が必要になる場合がほとんどです。

普通自動車免許

こちらも持っておくと良いでしょう。

建築設計が向いていない人とは?

最後までやりとげることができない人

建築の仕事は設計から施工、工事が完了し引渡しをするまで、長い期間かかります。

自分が取り掛かった仕事を最後までやりとげることができない人は、不向きでしょう。

自分にあった設計事務所の求人の選び方や注意点

【選び方①】職種から探す

設計士、CADオペレーター、店舗設計士、インテリアコーディネーター、エクステリアプランナー、それぞれの職種で行う作業が違います。

興味があるものから選ぶのも良いでしょう。

【選び方②】雇用形態から探す

雇用形態は主に職種によって変わります。

正社員であれば設計士、インテリアコーディネーター、エクステリアプランナーなどの募集があるでしょう。

契約社員や派遣社員であれば設計補助、CADオペレーターとしてポジションがある場合があります。

【選び方③】会社の業態から考える

建築系の仕事は専門的な知識が必要になるため、大手の建設会社でない限り、おおまかに建設会社といっても、それぞれの得意分野に特化することが多いでしょう。

分譲マンションの設計、店舗設計、住宅設計、さらに細分化するとスーパーマーケットなどの大型店舗のみを手がけている会社、店舗デザインの会社、ショッピングモールのテナントの内装を手がけている会社、医療系の建物に強い事務所、公共施設、土木系を手がける建設会社など多岐に渡ります。

自分が興味を持てる案件を手がけている会社に応募した方が、ストレスなく仕事ができるでしょう。

中小企業でも会社に就職してから組織変更があったり、違う職種に部署異動を命じられる場合もあります。

自分で他部署への異動希望を出せる企業もあります。

例えばインテリアコーディネーターで採用されたが建築士の資格取得後に設計に異動になるなどです。

どんな職種になっても、興味のある仕事をしている会社であれば、モチベーションは下がりにくいでしょう。

【選び方④】給与や雇用条件から考える

正社員か、契約社員か、派遣社員かで給与や雇用条件が異なります。

一般的に正社員であれば年に2回のボーナスがあり、昇給を望むことができます。

実務経験も積めるでしょう。

しかし繁忙期には休日出勤があったり、残業は多い傾向にあります。

社会保険加入などの福利厚生は充実していることが多いでしょう。

契約社員や派遣社員であれば、希望通りに休みが取りやすく、残業が少ないというメリットはありますが、ボーナスは支給されないことがほとんどです。

派遣社員は交通費も支給されないでしょう。

時給での契約となりますが、はじめの契約から時給は上がらないと考えた方が妥当でしょう。

また、契約社員や派遣社員で雇用され、一定の期間就業後に希望すれば正社員になれる、という制度を利用している企業もあります。

応募が非正規雇用でも正社員希望であれば、面接で実際にそういった例があるかどうか聞いてみてもいいでしょう。

正社員も契約社員も派遣社員も一長一短ありますが、希望の条件にあったものから選んだ方が良いでしょう。

また、就職してから雇用形態の変更を望むことができる企業もあります。

正社員で採用されたが、結婚し子供ができたので契約社員になる、なども会社との相談で出来る可能性があります。

【選び方⑤】エリアから考える

正社員や契約社員、派遣社員、いずれの場合でも、残業時間が多いと明記されている場合は、残業時間を考慮しても通勤可能な範囲かどうかを考えて応募した方が良いでしょう。

単純計算しても、9:00~18:00が基本で残業が月に40時間であれば、実際の退社時間は20時。

そこから通勤に2時間かかった場合は、帰宅時間は22時を過ぎます。

次の日は朝7時前に自宅を出て会社に9時出勤です。

仕事へのモチベーションが下がることも考えられますので、自分の可能な範囲で考慮しましょう。

また、派遣社員の場合、交通費が支給されない場合がほとんどです。

時給が高くても、自宅から会社への片道の交通費を調べ、月に交通費がいくらかかるかを試算した方が良いでしょう。

【選び方⑥】好きなハウスメーカーから考える

ハウスメーカーは会社ごとに構造体も違い、それぞれのメーカーによって得意なデザインと技術ノウハウがあります。

住宅設計を希望する場合は、好きなハウスメーカーから選んでも良いでしょう。

また、企業によって規模も雰囲気も様々です。

会社説明会などがある場合は、実際に足を運んでも良いでしょう。

【選び方⑦】休日の取りやすさから考える

住宅を手がける会社は、顧客との打ち合わせがあるため火・水休み、もしくは水・日休みであることがほとんどです。

GWやお盆休みもまとめて取れないことがあります。

土日休み希望であれば、企業がクライアントとなる建設会社を選んだ方が良いでしょう。

面接で実際に聞いてみてもいいでしょう。

建築設計についてよくある疑問

資格は必須なの?

希望する職種によって異なります。

設計士

新卒で設計士希望である場合、大学の建築系の学科の卒業時点で二級建築士の受験資格が得られるため、取得済みであることを求められないことが多いでしょう。

一級建築士は難関資格のため、就業してから仕事と勉強を両立して資格試験に挑む場合がほとんどです。

とはいえ一級建築士を取得するまで資格がないと、何の資格も持たないことになってしまいますので、二級建築士はやはり早めに取得しておいたほうが良いと言えます。

中途採用では資格保持を条件としている場合が多いでしょう。

CADオペレーターやエクステリアプランナー

CADオペレーターやエクステリアプランナーは資格保持者でなくても応募できることが多いでしょう。

インテリアコーディネーター

新卒でインテリアコーディネーター希望の場合、免許は必要ありませんので求められることはないでしょう。

しかし建築士、インテリアプランナー、インテリアコーディネーター、キッチンスペシャリスト、福祉住環境コーディネーター等の資格を保持していると、顧客や取引先の信頼を得られやすいというメリットがあり、就職に有利です。

こちらも中途採用ではインテリアコーディネーターの資格保持を条件としている場合があります。

また、住宅系に限って言えば、どの職種でも「宅建」と呼ばれる「宅地建物取引士」の資格を持っていると就職に有利です。

残業は多いの?その理由は?

就職した会社によりますが、製図は時間をかければかけるほど精度が上がるため、業界として残業は多い傾向にあります。

また、シフトなどで時間が区切られる仕事ではないため、基本的に自分が抱える案件の数に比例して、仕事量は多くなります。

しかし効率よく短時間で仕事を進め、スケジュール通りに図面の納品が出来る人は、必然的に残業時間を少なくできるでしょう。

まとめ

以上、建築設計の仕事内容について紹介しました。

就職や転職を考えている人のお役に立てる情報がありましたでしょうか?

自分がデザインしたものが実際に大きな建物になっていく、やりがいのある仕事ですが、製図や計算など、地道な作業が多いのがこの職業の特徴です。

しかし、仕事上で得られたスケジュール管理能力や磨かれたコミュニュケーション力は、私生活でも大きな財産となると思います。