
リフォームの仕事はどんな人に向いているの?仕事内容や向き不向き、キャリアについて解説します
リフォーム施工求人が気になっている方はぜひ参考までにご一読いただければと思います。
今回はリフォームの現場で実際に組立て、取り付け作業を行う「施工店(工務店)」についてご紹介します。
リフォーム施工求人の詳しい仕事内容から、給与相場、休日、おすすめの求人ポイント、気になる疑問などを施工店の経験者が詳しくお話しさせていただければと思います。
リフォーム業に興味のある方は是非、最後までご覧ください。
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(正社員希望の人限定)
リフォーム関連の仕事ではお客さんからリフォームの案件を取ってくる営業の仕事や、商品を製造するメーカー、商品を販売する商社、既存の設備を廃棄処分する産廃業者、解体作業、下地の造設、組み立て作業を行う施工業者などたくさんの業者、業種の人間が関わります。
その中でも今回は施工業者にスポットを当ててご紹介をします。
リフォームの案件を営業の人間が取ってきたら、実際に現場に出向き現場の調査を行います。
現場調査では作成された図面通りに商品の取り付けが出来るか「寸法(間口)」の確認を行ったり、解体を行う事の出来ない柱などが干渉していないかの調査や、必要な個所の下地の有無の確認、電気の配線や湯水の配管の位置を確認をします。
現場調査で、全ての項目に問題が無い事を確認したら営業の人間は商社に商品の発注を行います。
現場調査の人間は自社に戻り、その現場に実際に行く人間に現場の状況を図面を交えながら落とし込み作業を行います。
現場調査は工事の問題点を発見、指摘し工事をスムーズに進めるための最終確認の仕事なので大きな責任を伴います。
現場に着いたら、まずは養生を行います。
床や家具に作業中に傷が入ってしまわないように養生板を使って養生を行います。
作業中はホコリが立ちますので、必要箇所にビニールを掛けたりもします。
お客さんからのクレームやトラブルにも発展し兼ねない事なので養生は確実に行わなければなりません。
既存の設備や機器の解体作業を行います。
必要な個所のみを確実に解体を行っていきます。
余計な部分を壊したり傷を入れてしまわないように注意が必要です。
また、振動によって家具の転倒や落下が起きないようにしなければなりません。
解体作業では新しい商品を取り付けるための寸法を確実に確保しなければなりません。
必要な個所に下地が入っていなかったり、経年劣化により必要な強度が得られない場合には新規で下地を造作しなければなりません。
基本的には木材と合板(ベニヤ板)を使って造作します。
木材を切断する時には切粉が出るので小まめに掃除をしなければなりません。
必要寸法通りに切断した木材や合板は材質や場所に適したビスを使ってしっかりと取り付けを行います。
下地の出来によって商品の出来を左右する要素の一つなので、確実に取り付けを行います。
商品に適合させるために、電気の配線や湯水の配管、ガスの位置を変更したり増設したりします。
解体作業で配管が見えるようになったら水漏れの確認や劣化具合を確認し、必要であれば配管や電線自体の入れ替え作業を行います。
配管や配線は普段は見える場所ではないので、漏水や漏電事故を起こさないように確実に慎重に作業を行います。
商社に発注した商品が現場に届いたら色や仕様、オプションの有無、傷の確認を行います。
受け取りのサインを行う前に確認をしなければなりませんので、事前に仕様などの情報は図面を通して頭にいれておきます。
商品の取り付け手順を守りながら、強度や水平を必ず保てるように取り付け作業を行います。
現場によってはマニュアル通りの手順では取り付けが行えない場合もあるので加工や工夫をしながら作業を進めていきます。
取り付け作業中にも傷をいれてしまわないように商品に養生を施しながら作業をします。
商品の取り付け作業の最後にはコーキング(シリコン)の打設作業があります。
コーキング作業とは水やゴミが隙間に入り込んでしまわないようにコーキングを打設して隙間を埋める作業を指します。
機能性、見た目の美しさ、清潔さが要求される作業なので慣れるまで時間が掛かる作業の一つでもあります。
コーキング作業ではマスキングテープ、コーキング、余分なコーキングを取るヘラを用いて作業を行います。
施工業者の最後の仕事は現場と商品の清掃作業です。
「来た時よりも綺麗にする」というのがリフォーム施工に於いて基本的な方針です。
作業で発生したゴミやホコリの掃除、商品をアルコールなどで拭き上げる清掃があります。
美しく清潔な状態でお客さんに引き渡しが出来るように心掛けるようにします。
ここではよくある募集内容について詳しい実態をご紹介します。
求人サイトだけでは十分に理解する事の出来ない項目が多くあり、実態が分かりづらいという事があると思いますので、こちらの項目をご参考に求人の比較、検討をしてみる事をおすすめします。
解体作業を行う解体業者、下地を作る大工、配管工事などを行う設備業者、組み立て作業を行う施工店、壁のクロスを張り替えるクロス屋などがあります。
会社によっては複数の業務を請け負っている場合もあります。
それぞれの職種によって作業内容は全く異なりますので自分のやりたい仕事、自分に合った職種を選択出来るようにします。
職種によって異なりますが、施工業者(工務店)の給料相場は概ね25万円から40万円ほどになります。
ボーナスを用意している会社はほぼありませんので、年収は300万円から500万円ほどと高いものではありません。
しかし、施工店に勤めている人間の多くは独立開業を目指しています。
技術や知識、経験を得るまでは高い給料を手にする事の出来ない実力社会でもあります。
作業時間は基本的に9時から17時です。
その作業に間に合うように出勤、退勤があるので現場の場所によって異なりますが、拘束時間は7時から19時くらいです。
休日は日曜日、祝日が休みです。
ゴールデンウィーク、夏季休業、シルバーウィーク、年末年始に連休があります。
早出残業はあります。
労災や社会保険が完備されています。
土建国民健康保険組合に加入します。
昔のように怪我は自分持ちという時代ではありませんので安心して仕事を出来ます。
会社によって異なりますが、厚生年金が完備されている場合もあります。
福利厚生はあまり充実していない傾向にありますので、事前に必ず確認をするようにします。
若く、やる気のある人材が求められています。
また、お客さんの家に上がる仕事でもありますので、ある程度のコミュニケーション能力や清潔感のある人が求められています。
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(正社員希望の人限定)
似たような求人内容が並んでいますが、ここでは経験者の私がその中でもおすすめする事の出来る求人のポイントをご紹介します。
このポイントをクリアしている企業はある一定の判断基準にする事が出来ると思います。
施工店の中でも、労働基準法に違反している所謂「ブラック企業」も存在していますので、しっかりと見極める事が重要となります。
リフォーム業に於いて資格の取得は必須になります。
電気や水道、ガス、機器の設置などそれぞれに資格が必要となります。
資格がないと出来ない仕事が多くありますので、個人に対して会社が資格の支援を行っているかどうかというのは大きなポイントとなります。
資格を取るための講習費、受験料を会社が負担してくれるところは優良企業と言えます。
施工店、工務店は仕事の量が安定していない場合、給料にも影響が出てしまいます。
仕事の量が安定しているというポイントは絶対に無視できません。
その会社が毎日安定して稼働しているのかを確認しましょう。
会社によってはホームページで仕事の実績を掲載している場合もあります。
また、受注先が大手のハウスメーカーだったり、大手ガス会社の場合は安定して仕事が入っている傾向にあります。
下働きをしている期間は給料が低い傾向にあります。
経験を積み、出世をし、給料が上がる体制が整っている必要があります。
例えば、人が少なすぎる場合、経験を積んでもいつまで経っても出世が出来ずに給料が上がらない場合があります。
人数が少ない場合でも会社が今後成長して人が増える見込みがある場合は出世が早い場合もあるのでしっかりと見極められるようにしましょう。
建設業に対する一般的なネガティブイメージの真偽や疑問について経験者がご紹介します。
元々は事故率の高い業種ではありましたが、安全基準の引き上げ、企業努力によって年々、事故率は大幅に減少しています。
昔は事故の隠蔽も多く、実際の工事現場の事故の実態とはかけ離れた数字だった事を考慮すると安全性は大きく低下しています。
そう言ったイメージを前提として多くの人が考える疑問についてご紹介します。
現場によって全く異なりますが3Kの仕事である事に間違いありません。
しかし、衛生観念の向上や便利な工具の登場などで昔ほどではありません。
建設業と言うと現場で怒鳴り声がしていたり、叩かれたりするというイメージがあります。
しかし、それは昔のイメージであり現在は作業員の安全に重きを置いている会社が多かったり、お客さんからのクレームによる問題提起のお陰でそういった会社、人は淘汰されています。
工務店などは個人事業主が多いので、人間関係を大切にしている会社が残っています。
また、業界全体で若い人材が不足していて若い芽を大切に育てるという意識も強い業界です。
施工現場に於いて、空間把握能力や寸法の計算が必要となります。
また、実際に入社したら、電気や水道といった国家資格の取得、機器設置や商品取り付けの講習など学ばなければいけない事が多くあります。
またそういった資格の有無によって仕事の出来る範囲を決定して、その結果給料にも大きく影響します。
現時点で勉強をして来なかった人でも入社してから勉強をする必要があります。
そう言った意味で勉強が苦手な人でも勉強嫌いな人には向いていない仕事と言えます。
また、メーカーは常に新しい商品を開発、発表しているので、新しい情報を覚えていかなければなりません。
電動ドライバー(インパクトドライバー)やバール、ハンマーなどそれぞれに必ず必要な工具は多く、値段もとても高いです。
全てを揃えるために数万円もの費用が掛かってしまいます。
また作業を行う際に着用する作業衣や手袋など消耗品も多くあります。
会社によって工具の貸与や作業衣の支給が異なりますので、必ず確認をするようにしましょう。
入社の際には普通自動車の免許があれば問題ありません。
事前に電気や水道の資格を勉強しても取得には実務経験3年なども規定がある場合がほとんどなので、取得をする事は出来ません。
反対に入社してから勉強をして、取得しなければならない資格は多くあります。
実はリフォーム業を開業するのに必要な資格はありません。
そのためどんな人でも業界に参入する事が出来ます。
住宅に関しての仕事は大きなお金が動く事が多いので詐欺まがいの行為を行っている会社も存在しているのも事実です。
また、違法な残業や営業を強制する会社も多くあります。
求人情報だけではその実態を理解する事は難しいですが、実際に入社してみて「おかしい」と感じた場合にはすぐに退職を行い労基署に通報を行うようにしましょう。
少子高齢化の社会に伴い益々注目を集めている「リフォーム施工」の仕事ですが、会社によってピンキリであるというのが実際のところです。
独立開業を目指している人ならしっかりとした技術を持った会社、その会社で家族を養っていこうと考えている人は将来性のある会社に就けるようにしなければなりません。
そのため、求人サイトで仕事を探す場合にはしっかりと色々な会社をピックアップして比較検討しなければなりません。
休職中の方はこのページでご紹介させていただいたポイントを考慮してみる事をおすすめします。
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