リフォームの仕事内容についてここでは詳しくご紹介させていただきます。

リフォームと一口で言っても、その業務内容はそれぞれの役割がありプロフェッショナルがいます。

リフォームの仕事をしたいと考えている人は、自分がやりたいと思う役割を具体的に知っておいた方が求職の際に役に立つと思います。

また、リフォームを検討している人もこの記事を読むことでお金がどんなところ(人)に掛かっているのかも知る事が出来ますよ。

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リフォームの大まかな仕事内容

古いものを新しく、汚いものを綺麗に、使いづらいものを使いやすく、家の資産価値を保つ・上げるというのがリフォームの基本的な目的です。

その目的を達成するために現場では解体作業や組み立て作業を行いますが、その他にもそれぞれの役割を持った多くの人が関わっています。

リフォームの仕事は大きく5個の役割に分けられる

リフォームの仕事では大きく分けて五つの役割があります。

会社によっては全ての業務を一つの会社で請け負っている場合もあります。

営業

一例としてショールームでの営業をご紹介します。

来店したお客さんから家の悩み・不満をヒアリング、商品を案内し、リフォームして得られる結果を具体的に説明します。

高齢者の転倒防止には段差解消の工事が役立つなど、お客さんの視点で説明できる知識も必要です。

家の条件や規模によっても異なりますが基本的にリフォーム工事は時間もお金もかかるものなので、親身な対応が受注に繋がります。

とても忙しい仕事ではありますが施主(お客さん)と最も近い存在なのは営業なので、お客さんの喜ぶ顔を直接見られることにやりがいを感じられます。

ショールームへの来店以外にもインターネットを通じた顧客応対やご自宅への訪問も多いです。

解体

工事内容や日程が決まったら、施工店の人間が解体を行います。

いわゆる「職人」と呼ばれる人たちです。

現場ではまず工事で家具や床に傷を付けてしまわないように養生を行いますが、砂ぼこりが舞ってしまうこともあるのでビニールで養生を行う場合もあります。

養生が終わったら既存の設備の解体作業に入ります。

家の構造上取り除いてはいけない柱や壁に傷をつけてしまうと家の強度が低下する場合があります。

家の強度を低下させずに設置寸法を確保し、新しい商品を問題なく設置できるよう必要な部分だけを確実に解体します。

組立て・取り付け

解体後に行うのが組み立て作業です。

必要に応じて壁に下地を入れ、水平や倒れ・捻じれに注意しながら組み立て・取り付け作業を行います。

必要に応じて、取り付け後に防水用のシリコンを打つこともあります。

メーカーや機種によって組み方が違うため、それぞれの施工方法を理解しておく必要があります。

商品は日々進化しているため、常に最新の情報を頭に入れておかなければなりません。

また、新しい商品に傷をつけてしまわないように取り扱いには最新の注意が必要です。

商品の発注

営業の人間がお客さんから工事の依頼を受けた後、その家の規格に合った商品をメーカーに発注するため商社(問屋)の人間が実際に現場(家など)に出向き寸法を採ります。

商品の部材(部品)によっては特注の場合もあるため、採寸の際には正確さが求められます。

現場での作業をイメージした上で商品を発注しなければならないため、発注の際には幅広い知識が必要です。

アフターサービス

組立て作業が終わり掃除などを済ませてお客さんに取り扱い説明をした後引き渡しとなりますが、これで全ての仕事が終わったとは言えません。

引き渡し後のアフターサービスがあります。

例えば不具合の際の再工事や引き渡し後の定期点検などがあり、この際に新しい依頼を受けることもあるため、とても大事な仕事です。

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営業の3個の業務

ショールームでの案内業務

リフォームを検討しているお客さんはショールームを訪れることが多く、営業はお客さんの理想や悩みをヒアリングし商品の購買意欲を高めます。

 

新製品を見るだけでなく実際に体験できるショールームもあります。

定期巡回

リフォーム工事が終わった後も定期的に訪問し様子を伺います。

その際にお客さんから「実はキッチンも変えたい」「部屋の段差を解消したい」など次の仕事に繋がることもあるので、定期巡回ではしっかりと信頼関係を築くことが重要です。

施工現場の様子見

工事が始まると現場で実際に作業をするのは工務店(施工店)の職人です。

工事が順調に進んでいても営業の人が来ないと不安に思ってしまうお客さんもいらっしゃるので、工事が始まった後も現場に出向き、お客さんに顔を見せて不安を取り除くことも重要な仕事の一つです。

またお客さんからヒアリングした悩みや不満を確実に職人伝えることも営業の仕事であり、職人と信頼関係を築くことも大事です。

工務店や施工店の3個の業務

既存の設備の解体

リフォーム工事ではまず既存の設備の解体を行います。

必要な部分だけ確実に解体するというのは前述した通りです。

配管や下地の傷みは解体をしてみないと分からない(見えない)部分も多いため、壁や床を通る配管が目視できるようになったらお客さんにも実際に見ていただきます。

配管や配線や下地の工事

必要な部分に下地がなかったり傷んでいる場合には新たに下地を作らなければならず、新しい商品に対し充分な強度が得られるようしっかりと下地を組みます。

配管は壁の裏や床下などにあることが多く、工事終了後に不具合が起きれば解体しなければならない箇所なので、ミスを起こさないよう確実に作業を行います。

また、湯水の配管を行う場合は有資格者が現場にいる必要があります。

組立て作業

リフォームの現場に於いて商品の取り付けを行う際には、経年による家の傾きなどを考慮しなければなりません。

新築の時にしっかりと真っ直ぐに家を建てても家は少しずつ傾いていきますが、新しい商品は家の水平がしっかりと取れていることを前提に作られているため、組み立て作業の際にパッキン(水平を取るための調整用の板)を入れるなどの作業が発生する場合があります。

また、新しい商品に傷がつかないように細心の注意を払います。

商社、メーカーが行う採寸の3個の業務

寸法を確実に採る

リフォームの依頼を受けた後お客さんが希望する商品がお客さんの家に適合しているのかを確認する必要があります。

実際に家を訪問しスケール(メジャー)で必要な個所をミリ単位で確実に採寸し、寸法(間口)に合った商品を案内してカタログなどを渡します。

採寸の際に壊せる壁、壊せない壁などを判断する必要があるので、経験と知識が必要です。

寸法に合った商品を発注

同じ寸法の商品でも仕様が若干異なるものがあるので、家の構造(配管の位置など)を配慮して商品の発注を行います。

必要な商品が現場に確実に届くよう段取りをつけます。

寸法や仕様を間違えてしまうと組み立て作業ができない場合もあるので、確認作業もしっかりと行います。

商品の不具合があった際にはメーカーとやり取り

新品の商品が現場に届いたら傷の確認をします。

工場で作られトラックに積み込まれた商品はしっかりと養生がなされていますが、ごく稀に傷が入っている場合があります。

受け取りのサインの前であればメーカーに新しいものと無償交換をしてもらえるため、受け取り前の確認が必須です。

実際に取り付けてみないと分からない機器の不具合があった場合には、取り付け後でも必ずメーカーに連絡をします。

傷や機器の不具合はごく稀ですがゼロではありませんので、しっかりと確認作業を行うようにしましょう。

リフォームの仕事の良いところ

やりがいを感じるポイント

ここからは、リフォームの中でも施工業者の仕事について良いところをお伝えします。

基本的には肉体労働・体力勝負、夏は暑く冬は寒いという環境下で仕事をします。

関わる人も多いので人間関係も大切です。

大変なことが多い仕事ですが、やりがいも感じます。

そのやりがいをご紹介します。

家を綺麗にすることができる

テレビ番組でも放送されている「ビフォー」「アフター」の差が大きいほどにやりがいを感じます。

例えば昔ながらの和式トイレを解体し床を貼り替えて最新の便器を取り付けると、同じ家とは思えないほどのギャップを感じます。

そのギャップを生み出すことにやりがいを感じます。

お客さんに「ありがとう」を言ってもらえる

実際にその家に住んでいるお客さんは、更にそのギャップに驚いてくれます。

家主は家に対する不満や悩みを抱えてリフォームを行いますので、その不満や悩みを解消することでとても喜んでもらえます。

お客さんから貰える笑顔と「ありがとう」という言葉にやりがいを感じます。

自分のアイデアが採用される

解体や組み立ての作業を行う人が違えば、同じキッチンでも取り付けに大きな差が生まれます。

その家に合うように綺麗に美しく納めるための方法は一つではありません。

図面通りに仕事を進めるのはもちろんですが、使いやすさ・安全性・美しさに対するアイデアが浮かんだらお客さんや現場監督に提案します。

自分の提案やアイデアが採用されると、大きなやりがいを感じます。

面白いポイント

実際に働いているからこそ分かるリフォーム施工業者ならではの面白いポイントをご紹介します。

家に携わる様々なプロフェッショナルな仕事を見ることができる

解体工、大工、内装業者など、現場(家)には様々な職人が出入りします。

解体後の何もない空間に壁が建ち、クロスが張られキッチンが置かれていく過程を見ると驚きと感動があります。

他の職人の仕事を見ることで見る目が養われ、自身が家を買う時にも役に立ちます。

様々な地域に行ける

大規模な工事で数ヶ月、一軒家の工事では数日で現場が終わることが多く、一つの現場が終わると次の現場へ移動します。

様々な地域で仕事をするため、地元の人しか知らない美味しい飲食店を知ることができるのも楽しみの一つですし、土地勘も良くなります。

工具を使えるようになるのは楽しい

電動のドライバ・グラインダー・ノコギリなどの工具が使えるようになるため、プライベートで棚を作ったり、資格を取れば自宅で電気の移設や増設も可能になります。

大掃除では、一般の人は開けられないお風呂の配管周りの掃除もできます。

家の構造や仕組みが理解できると、実生活でもかなり役に立ちます。

まとめ

家は大切な資産・財産です。

リフォームはその家の価値を守ったり高めたりすることができ、時を経て住みづらくなってしまった家を住みやすい家に変えられます。

少子高齢化社会に伴いリフォーム業界はこれからますます注目される業界です。

人口が減り空き家が増えると言われているため、競合に負けないよう価値を高めたいと考える人も増えています。

比例してお客さんからの要求も高くなると予想されますが、未来のある業界であることは間違いありません。

ただ大変なだけではなく、楽しいこと・面白いこと・役に立つことに溢れている仕事です。

興味がある人は、求人サイトでリフォーム関連の仕事を調べてみることをおすすめします。

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