塗装業の仕事はどんな人に向いている?あなたはどう?向いてる人の特徴を知ろう!
塗装業の求人を探している方には、この記事は必見な内容です!
塗装業と言えば新築のビルや古いマンションなどの建築物の塗装をしている人というイメージが一般的かと思います。
しかし塗装業の求人の募集を見ると、実に様々な職種があるのです。
そこで今回は、そんな塗装業の求人に関して「気になる疑問」や「おすすめな求人のポイント」まで、仕事探しをしている方にはぜひ読んでほしい情報を沢山ご紹介していきたいと思います。
目次
閉じる塗装業のおおまかな仕事内容
塗装業は、主に新しい建物を塗装して仕上げたり、古くなった建物を塗り替えたりする仕事です。
新しい建物に塗装を施すことを新規塗装と言って、これは新築物件での塗装作業です。
近年の新築物件での建売の建物では外壁部材などのほとんどがすでに塗装済みの状態で建てられますので、塗装の仕事は以前より少なくなっているのが現状です。
一方、古い建物を塗り替えることはリフォームと言って、これらの物件の古くは100年前の建物から数年、数十年前の建物まで多岐にわたります。
最も多いのは新築から10年目くらいの物件ですが、これは新築時の外壁などの経年劣化によるための補修などと共に耐用性を復旧させるための塗装工事です。
塗装業は建築関係でどういう役割を求められる?
一つの建物を建てて完成させるまでには多くの専門的分野の人達やエンジニア、職人が携わります。
まずその物件を一から図面をひいて設計する設計士の仕事から始まり、それができると基礎工事が始まります。
建物の基礎は、型枠業者による型枠職人の手によってつくられます。
そうして基礎が完成すると、その基礎の上に大工さんが建物をつくっていきます。
その途中に電気、ガス、上下水道などの設備業者がそれぞれの施工をして建物としての形と機能が出来上がったら、最後に塗装業者の塗装職人によって外部や内部の仕上げの施工を行います。
塗装職人は化粧屋さんとも言われていて、そこまで設計士をはじめ多くのエンジニアや職人が手がけた建物に最後の仕上げをして建物を完成させるという役割を担っています。
塗装業にはどんな種類があるの?
一括りに塗装業と言っても、医師にそれぞれの専門科があるように、塗装にも種類があります。
大きく分けて一般建築塗装、ビルやマンションの大型建物塗装、鉄橋など鉄骨塗装などです。
他にも特殊な塗装として船舶や飛行機の塗装、遊戯施設の乗り物や建物の壁画などの塗装があり、自動車の塗装は一般的に自動車板金塗装として謳われています。
塗装業の募集でよくある種類や事業形態のパターン
一般建築塗装
一般建築塗装は主に個人事業主や小さな会社が求人の募集をしている場合が多いです。
これは戸建ての塗装が昔から地域密着型で実績を築いてきたためで、顧客はその個人事業主や会社などの昔からのお客様であるためです。
ビルやマンションの大型建物塗装
ビルやマンションの大型建物塗装は、大手ゼネコンなどの傘下にある大きな会社が請け負います。
また、その会社から子会社へと仕事を振り分けている場合もあるため、求人の募集は比較的大きな会社が行っています。
鉄骨塗装
鉄骨塗装は道路や鉄道の鉄橋など国や地方自治体などに関係してつくられる構造物ですので、役所の管轄で運営されている場合が主です。
しかし役所からの発注でそうした構造物をつくるのは大手ゼネコンですので、やはりビルやマンションの大型建物塗装と同様に大手ゼネコンなどの傘下にある大きな会社が請け負います。
そして同様にその会社から子会社へと仕事を振り分けている場合もあるため、求人の募集は比較的大きな会社が行っています。
塗装業の募集でよくある職種
一般建築塗装
住宅地にある戸建て住宅の塗装を主に事業展開している塗装業者で、働いている塗装職人の人員も比較的少数なのが特徴です。
初めて塗装業をする人にとっては、一から仕事を丁寧に教えてもらうことができます。
また仕事ができる塗装職人には、やや高い日当が年齢に関係なく貰える場合もあります。
ビルやマンションの大型建物塗装
マンションの塗装を主に事業展開している塗装業者で、働いている塗装職人の人員も大勢なのが特徴です。
また元請けの会社がその下請けの会社に仕事を分散させて現場を進める場合も多々ありますので、そうした状況の現場においては多くの塗装会社が入り込んで塗装職人の人員も大勢になることがあります。
こうした大きな現場は塗装の経験者、つまり塗装職人を求めていますので、見習いや初心者は仕事を断られる場合があります。
しかしある程度仕事ができる塗装職人であればそれなりの日当で作業が続く間は仕事が保証されますので、最長でも数ヶ月は安定的に仕事を得ることができます。
鉄骨塗装
一般建築塗装やビルやマンションの大型建物塗装に比べると、鉄骨塗装は特殊な塗装業です。
前の二者には木部やコンクリートなどの建物の躯体表面を塗装するという仕事が含まれますが、鉄骨塗装に限っては鉄部のみが主な塗装です。
鉄橋や送電線の鉄柱や歩道橋などが主な施工となりますので、そうした鉄骨に万遍なく確実に塗装する技術が求められます。
塗装業を考えている際にこうした技術以外にも建物全般の塗装技術を求めるのであれば、一般建築塗装が良いでしょう。
塗装業でよくある募集内容とは?
ハローワーク(職業安定所)などで塗装業を探すと主に塗装職人の募集が目に付くと思います。
その中の業種として一般建築塗装が最も多く、更に仕事内容では戸建塗装、大型建物塗装、鉄骨塗装などがあります。
初心者であれば前述したようにまずは一般建築塗装の初心者歓迎などの特記がある所に絞り込んで見るのが良いと思います。
また、ある程度経験がある塗装職人が転職を希望するのであれば、現状よりも高い日当が期待できる一般建築塗装や大型建物塗装の個人事業や会社を選んでみるのも良いかもしれません。
鉄骨塗装専門の塗装職人を目指すのであれば、はじめからその業種に絞って、やはり初心者歓迎などの特記がある所の鉄骨塗装業者を探し、その技術を一から教えてもらいながらエキスパートを目指すのも良いでしょう。
日当相場
塗装業の日当は、一般建築塗装、ビルやマンションの大型建物塗装、鉄骨塗装などの業種によって異なります。
まず日当は業種に限らず経験者か未経験者かによって大きく分かれますが、これはどんな職業においても同じことです。
しかし、首都圏やその近郊あるいは主要都市が高くて、そうでない地域は安い傾向にあります。
首都圏近郊やその近郊では、未経験者は1日最低6,000円代~8,000円台。
経験者で、一通り求められたことがその日の内にできるような技量があれば12,000円~18,000円くらい。
熟練した技術と仕事にスピードがあってプラスアルファ以上のことをできるような職人であれば、1日25,000円くらいの日当を得ている場合もあります。
勤務時間や休日、残業
勤務時間は通常、朝8時~17時ですが、朝はその時間にはすでに仕事が開始できるように1日をスタートをしなければなりません。
現場には車で向かうので、勤務地の現場が遠方の場合は交通渋滞などを考慮に入れて早朝から出かけなければなりません。
そして、17時の作業終了に関してはあくまでも目安として考えるのが無難で、その日完了を目指して決めた工程は日照がある限り進めなければならないことも常にあります。
また休日は基本的に日曜日のみの会社が多く土曜日や祭日などは仕事となりますが、手掛けている作業が屋外などの場合は雨天や荒天などの日は休日となります。
残業代に関しては決められた日当に含まれているので、基本的には加算されません。
予め決められた日当には、道路通行料金、ガソリン代、必要であれば駐車場代なども含まれていることがほとんどです。
福利厚生
福利厚生に関しては、塗装業に携わる職人は基本的に正社員扱いではないため保証の対象外です。
そのため、保険関係に関しては個人として国民健康保険と国民年金に加入する必要があります。
尚、現場での就業中にした怪我については労災保険が適用されるので、自分が働いている個人事業主や会社がそれを完備していることを確認すると共に、完備されていない個人事業主や会社での就労は控えたほうが良いかもしれません。
勤務場所
塗装業において仕事場は工事現場です。
会社などに集合してから現場に向かいますので、勤務地としての決まった場所は会社がある所になりますが、仕事場は現場が変わるたびに移り変わるので一定の勤務場所はありません。
そして、工事現場はその現場が終了すると次の別の現場へと変わります。
勤務場所によっては現場への直行直帰が認められることもあります。
求められる人物像
塗装職人は技術職ですから、結果と実績が重視されます。
そんな職人に求められる人物像をいくつか挙げてみましょう。
できることとできないことに謙虚である人
自分ができることには精一杯の努力と高い完成度で仕事をこなし、できないことや知らないことに関しては素直に謙虚になれることが大切です。
ルールが守れる人
規則の多い現場での勤務態度においてはヘルメットの着用や安全帯の完全装備、喫煙するならば喫煙所以外では喫煙しないなどといった規則があります。
そうしたルールがしっかりと厳守できることも重要です。
生活習慣が安定している人
現場では高所作業など危険が伴う作業があるので、そうした業務に支障が出ないように普段から深酒や夜更かしなどをしないように気を付けることも求められます。
必要なスキルや資格、経験
まずは塗装に関する仕事を習得することが最も重要ですから、親方のもとで最低3年は見習いをするか、もしくは職業訓練学校の塗装科などを卒業して塗装技術を習得しなければなりません。
そして、塗装職人として自立しても塗装業を続けて経験を積んでいくことが大切です。
またキャリアを重ねれば塗装技能士という国家資格を取得することも可能になりますので、チャレンジして自分の技量を確かな証にすることもできます。
あとは、現場へは車による移動が多いので普通免許があれば問題ありません。
塗装業のおすすめ求人のポイント
塗装業の求人にも様々な内容が記されていますが、その中でも大切なポイントをいくつか挙げてみます。
日当
高い日当報酬は仕事の大変さを表していますので、仕事内容の確認をおすすめします。
勤務時間
現場作業ですので、定時退勤はあてにしないほうが良いでしょう。
労災保険
勤務中の怪我は労災保険によって補償されますから、求人先がこれを完備しているかどうかを確認しましょう。
塗装業の雇用形態による違い
雇用形態は、日雇い、もしくは常用と呼ばれる連日雇用の二つに分かれます。
日当は日雇いが最も高く、常用は少し安いですが日雇いに近い報酬です。
しかし、近年常用の求人は減っています。
最近では報酬は安いものの社員と同等の雇用を展開している業者もありますので、自分の状況に合わせて選んでみることができます。
自分に合った塗装業の求人の選び方や注意点
塗装業の種類や日当、雇用形態や職種などの選び方や注意点をいくつか挙げてみます。
雇用形態から探す
塗装業も含めて職人業は日雇い、または常用が主な雇用形態ですが、ごく稀に社員として雇用してくれることもあります。
職種から探す
塗装業には大まかに一般建築塗装、大型建物塗装、鉄骨塗装がありますので、その中から自分の希望や目的に合った職種を選びます。
会社の業態から考える
求人を行っている会社が地域密着型の小規模会社で多少仕事は不安定でも塗装初心者を育ててくれて経験者には能力を買ってくれる会社を選ぶか、あるいは親身になって教えてくれることは期待できないものの安定して仕事がある大手ゼネコン関連会社を選ぶか、といった選択肢があります。
給与や雇用条件から考える
地域密着型の小規模会社で多少仕事は不安定でも、塗装初心者を育ててくれて、経験者には能力次第ではしっかり報酬を払ってくれる会社を選ぶか、もしくは塗装経験があれば安定した仕事と平均的な報酬を払ってもらえる会社を選ぶかなどがあります。
エリアから考える
高い雇用賃金を求めるのであれば都市近郊ですが、そうでない地域が居住地で自宅から近い勤務地での現場を求めるのであれば居住地周辺が良いでしょう。
塗装業について気になる疑問
塗装業の始め方や続ける方法、そして将来性について解説します。
始め方について
自分が塗装業について何か惹かれるものを持っているのであれば、まず個人事業として塗装業を営んでいる親方のもとで「修行」に就くことができます。
続ける方法について
常に新しいことにチャレンジして自分自身の能力や技量を更に高めていけば、嫌いにならずに続けられると思います。
将来性について
プロ生活にはいつか引退が訪れるのは仕方のないことです。
塗装業という職人業を営み続けることには、誰もゴールを与えてはくれません。
それを決めるのは他の誰でもなく自分自身ですので、状況が許すなら生涯現役を貫くことに喜びを見出すこともできるでしょう。
まとめ
ここまで塗装業の求人に関する内容、おすすめ求人のポイント、それに関する質問についてお話してきましたが、いかがでしたでしょうか。
そのほとんどは、どんな仕事にも共通して言えることばかりだと思います。
自分が選んだ職業はその人自身を体現するものとなるので、自ら選んだ道であるならば精一杯頑張ることが期待されています。
そしてその道のプロになれたなら、常に新しいことにチャレンジして自分自身の能力や技量を更に高めていけば嫌いにならずに続けられると思います。
塗装業はそうした面でとても魅力的な仕事でもあると思いますので、このお話を読んで塗装業に興味を持たれた方は、ぜひご自身の職業の選択肢の中にこの仕事を入れてみてはいかがでしょうか。
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