2021年4月7日

今回は、塗装業の年収や給料の相場や決まり方などについて分かりやすくお話させていただきたいと思います。

塗装業は職人業です。

一日や二日で熟練できる仕事ではありませんので、コツコツしっかりと経験を積んで職人として腕を磨くことが大切です。

未経験から塗装業をお考えの方も経験者の方もこの記事をぜひ参考になさってみてください。

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塗装業の給料の相場はどのくらい?

経験者、未経験者の場合の塗装業の給料相場

塗装業は職人業ですので、学歴よりも手に職がついているか否かによって給料は大きく変化します。

そのため、求人情報等においては経験者優遇または未経験者可などと表記されている場合がほとんどでしょう。

一般的に経験者とは、最低3年以上現場で見習い経験をした人や、職業訓練校などで塗装を学んで修了した人のことです。

一方未経験者とは、塗料に関する知識や塗装の工程といった基礎知識を持ち合わせておらず施工の経験がない人、あるいは現場経験はあるものの単発的で短期間しか経験したことがない人などを指します。

そうしたことを基準に賃金が決まるわけですが、職人業は基本的に給料ではなく日当月給です。

日当月給とは1ヶ月に働いた日数の合計金額で、これに消費税は請求できません。

そして、経験者も未経験者も日当とは「手間代」です。

手間代とは簡単に言うと、現場の材料代や足場代などの立替コストなどには全く関与することなく自分の体一つの労働力に対してお金を貰うことですが、現場までの交通費や昼食代などは手間代に含まれます。

日当金額は経験者と未経験者によって異なると同時に働く地域によっても違いがあり、首都圏近郊もしくは都市部は高くて地方は安いのが一般的です。

いずれにせよ労働法で定められた最低労働賃金はもちろん貰えますので、それを下回るような業者の下で働くことはおすすめできません。

経験者の場合は首都圏近郊や都市部では最高20,000円前後、未経験者の場合は、8,000円程のスタートが相場でしょうか。

常用から独立した場合の塗装業の給料相場

日当月給で毎月毎日仕事を与えてもらえる待遇を約束された状態を「常用」と言います。

近年、建築業界の先行き不安や賃金アップの停滞などの理由により常用の求人は減っていますが、手間代が多少安くても納得できるのであれば常用として働くこともできます。

将来的には、常用を続けて仕事の腕も上げつつ自分で仕事を取れる当てがあれば独立も夢ではありません。

独立して自分の営業の範囲内で現場を回して拡大できれば、それなりに多くの売上を出すことも可能です。

アルバイトの場合の塗装業の給料相場

職人業においては未経験者が単発的に雇用してもらうことを「見習い」と言い、経験者が繁忙時に一時的に雇用してもらうことを「助っ人」などと称しますが、いずれの場合もアルバイト扱いとなります。

年収にも響いてくる日当月給以外のものは、どうなっているの?

賞与

賞与はありませんが、古風な親方の中には年末に「餅代」としてお金を包んでくれる場合もあります。

昇給

昇給に関しては、見習いから始めた場合、仕事の覚え具合で1年ごとにアップしてゆくのが通常です。

他にも、私用で現場を休んだり遅刻がないといった勤務姿勢も評価の一つです。

各種手当

ほとんどの場合、請負施工業者は労災保険には加入していますので、就労中の事故による怪我などに関しては保証されます。

これは建築関係の現場で就労する上で最も大切な待遇であり条件なので、働き先では必ずその業者が労災保険に加入しているかどうかを確認する必要があります。

日当が高い人は何が違うの?

長期経験者であることはもちろんですが、何より職人である以上、仕事が早くて丁寧な人は日当がより多く貰えます。

しかし、仕事が早くて雇い主のその日の要求以上の仕事をしても、仕事の出来が荒かったりミスが多くて結果的にやり直すような仕事では意味がありません。

雇い主は、しっかりとした仕事を与えられた時間内で完了することを求めています。

また、どのような業種でも現場は一人ではないので、ほかの職人と調和しながら仕事の流れを乱さずに共に働くことができる職人であることも重要です。

スキル

塗装には様々な技法があります。

どれだけの技法を習得しているかという点は、塗装職人として非常に重要です。

例えば中華料理屋の店主でラーメンしか作れない人はいません。

チャーハンや餃子、他にも天津飯や回鍋肉まで作ることができて初めて一人前の中華料理店の店主と言えることと同じではないでしょうか。

また他のスキルの取得としては、塗装資格を得るための国家資格を受験して技能認定を得る方法もあります

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役職

塗装業においての役職は至ってシンプルです。

法人登録された塗装業者で社長をはじめとする組織形態がある塗装業者においては、トップに社長がいてその下に現場や職人を管理する現場主任がいます。

一方、個人企業としてのいわゆる親方個人が経営する塗装業者は、親方が社長であり現場責任者です。

法人登録された塗装業者で役職に就きたいのであれば、現場主任を任せてもらえるようになるためにまずは職人から頑張らなければなりません。

また、個人経営では親方のもとを離れて独立するのが一般的でしょう。

勤続年数

正規雇用を行っている一部の企業を除いて、職人業には勤続年数による優遇や定年、それに伴う定年退職金はありません。

また、どんなに長くても仕事ができなければ日当に反映されませんし、むしろ歳をとることによって体力が低下して仕事の出来栄えに影響が生じたり腕前が落ちた場合には日当が下がってゆくことも避けられないでしょう。

地域

一般建築塗装(家屋などの塗装)においては全国どこでも補修やリフォームなどの必要性がありますので、仕事はあります。

塗装業で日当を上げるためにやるべきこと

経験者の場合は、自分の持てる力を存分に発揮してその仕事をしっかりと認めてもらうことです。

一方で未経験者で見習いの場合は、例え雑用でもしっかりとこなし、経験者の仕事をよく見て時には自分から質問してそのやり方を学んで身体で覚えることです。

そして無遅刻無欠勤を心掛けて日々仕事に励めば、雇用主から高い評価を得て日当のアップに繋がるでしょう。

今の勤務先でできること

給料アップの交渉をしてみる

きちんとした仕事をしているにも関わらず、労働時間や仕事の危険度と給与との兼ね合いにどうしても納得がいかないのであれば、交渉することもできるでしょう。

スキルアップを図る

同じ塗装会社で働き続けることも経験になりますが、他の会社で新たな技法や工程を見ることもスキルアップになります。

もしくは塗装業者、塗装業を7年以上継続しているのであれば、国家資格でもある一級塗装資格を取得する方法もあります

思い切って転職する

自分が働く塗装会社で明らかに日当に不平不満があるのであれば、他の会社で腕試ししてみるのも一つの方法かもしれません。

また就労時間や人間関係においても塗装会社によって違いがありますので、やはりそのあたりに疑問や不満を感じるのであれば転職してみるのも良いでしょう。

転職先の選び方1

何よりもまず自分の仕事のスキルや出来栄えを正当に評価し、それを日当に表してくれること。

転職先の選び方2

勤務地(現場)はなるべく近場であること(職人は移動が車であるため、遠方の場合渋滞によって帰宅時間がとても遅くなります)。

転職先の選び方3

どのような職場にも言えることですが、明るくて仲が良い人たちで仕事をしている職場であること。

給料をアップさせるための求人の選び方

やはり首都圏や都市部の塗装会社は手掛ける物件も多く仕事があるので、結果として日当が増えて月給が上がるでしょう。

給与相場が今よりも高い所を探そう

あくまでも自分のスキル次第ですが、いくつか回って実際に働いてみて、自分を正当に評価してくれて自分の腕前を発揮することができる塗装会社を探してみましょう。

賞与や昇給制度をチェック

基本的に塗装業…すなわち職人業に賞与はありませんが、昇給は年一回と謳っている会社もあります。

残業代はきちんと出る?

取り決められた日当に残業代が含まれている場合がほとんどです。

交通費や福利厚生は?

日当には、交通費が含まれる場合がほとんどです。

福利厚生は、現場での事故による怪我に対してのみ適用の労災保険はおおよその塗装業者は完備しています。

経験者が教える、実際に給料がアップしたのはこんなとき

経験者である程度納得のいく日当で働いているのであれば基本的にほとんど変動はありませんが、未経験者で働き始めて昇給が年一回という条件がある会社なら大抵千円単位でアップしていくでしょう。

しかし、日当が1万円を超えたあたりからはなかなかアップしないのも現状です。

また、職人が不足している場合は突如として日当がアップすることもありますが、その分仕事はキツくなります。

雇用形態ごとに違いは出てくる?

月給や年収

先に述べた通り常用の場合は日当は下がりますが、ほぼ毎日の仕事は約束されます。

したがって、年収もそれなりの金額になって経済的安定も得られるでしょう。

また、繁忙時に必要とされる「助っ人」は日当は高いですが、毎日仕事が約束されているわけではないので高年収に繋がらないことがほとんどです。

日当以外における良い点と悪い点

常用職人

毎日安定した現場仕事を与えられるが、日当は繁忙時に求められる「助っ人」の日当よりは低いです。

派遣

同業者同士の間で職人の貸し借りが行われる場合もありますが、この場合その職人の日当は元々の会社で支払われている日当と同額なのが一般的です。

契約職人

忙しい現場において単発的に雇用を求められて、その現場のみで単発的に仕事をさせてもらう職人(助っ人)のことです。

アルバイト

アルバイトは、職人業においては見習い期間の待遇となります。

時給換算による時間雇用ではなく、拘束時間は一日となり日当で支払われます。

この働き方は、こんな人におすすめ!

自分の労働力によって出来上がった仕事が目に見えて分かり、それが日当という形でしっかりと反映されて納得した賃金を貰いたい。

また、屋内やデスクワークよりも大空の下で太陽と風を感じながら汗を流して仕事をしたい。

そんな方には、職人業をおすすめします。

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塗装業の良い面と悪い面

良い面

頑張りが報われる仕事

身につけたスキルがしっかりと評価され対価として支払われること、更に仕事を続けることによってスキルもアップしていけることが、塗装業も含めた職人の素晴らしさです。

最初から最後までやりがいがある仕事

モノを完成させることが好きであることはもちろんですが、何より一つのことを一度始めたからにはしっかりと作り上げて完成させたいという精神を最大限活かせるのが魅力的な職業です。

自分の役割に集中できる

自分の仕事のパートがはっきりしているので、仕事に集中できるところも職人業ならではの良さです。

お客様に喜んで貰える

お客様と直にお会いできる仕事なので、工事完了の際に綺麗になって見違えた我が家を見て喜んでいただけた時には、この仕事のやりがいを感じずにはいられません。

年齢を問わない仕事

定年もなく、健康で腕が確かであれば生涯現役も可能な職業です。

悪い面

安定しない

正社員雇用はほとんどない業界なので、収入の安定や退職金を求めることは期待できません。

天候によって仕事が左右される

塗装業は屋外作業なので天候に左右されやすく、梅雨時や降雪後などは現場が進められないため仕事ができない状態にも陥ります。

3K

3K(キツイ、汚い、危険)と呼ばれる肉体労働なので真冬や真夏には身体的にも辛い時もあり、作業もリフォームが主となるためカビやホコリまみれになることもあります。

施工場所も足場の上での高所となりますので場合によっては危険が生じる場合もあります。

キャリアアップが難しい

将来独立したくても、具現化することはなかなか困難な業界です。

一緒に働く仲間の熱量はバラバラ

どうしても塗装職人になりたい!と思って塗装業に就く人はあまり多くないので、やる気のある人とない人との温度差がはっきりしている職場も少なくありません。

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まとめ

いかがでしたか?

今回のお話はどのような仕事にも共通していることが多々ありますが、働くのは誰でもなく自分自身です。

自分を過大・過少評価せず正確に自己評価をして仕事に励み、それに対して正当な賃金を貰うことができるなら、それは本当に素晴らしいことでしょう。

そのような職に就けるよう、願っています。

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