ここでは、塗装業とはどんな事をする仕事で、その塗装業という仕事をする塗装職人にはどうすればなれるのか、そして、それはどんな人に向いているのかなどをわかりやすくお話します。

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塗装業の仕事はどんな仕事?

塗装業というとどこかお堅いですが、聞き慣れた呼び方としては、”ペンキやさん”と呼ばれていますね(笑)

そんなペンキやさんの仕事は、一軒家からビルやマンション、あらゆる構造物まで、塗れるところはどこでもなんでも塗ってしまうお仕事です。

塗装業の大まかな仕事内容

新築の戸建て、ビル、マンション、あらゆる構造物などの塗装から、それらのリフォームが主な仕事です。

建物の種類や構造物の規模によって、それぞれ仕様や作業工程などは異なりますが、基本となる戸建てのリフォームの塗装工事の内容を以下に詳しく説明します。

建物の大きさ構造にもよりますが、戸建てでしたら、だいたい一週間程度の日数をかけて、以下のような工程で塗装工事を進行させて完了します。

洗浄作業

汚れたまま塗装すると、ペンキの付着性が悪いので、お家をまるまる洗浄機を使ってホコリや汚れをキレイに水洗いします。

イメージとしては洗車場で、洗浄ガンを使って愛車をジャージャー、ジャブジャブ洗う感じです。

お家は車よりも大きいので、普通の大きさのお家でもこの作業はほぼ丸一日かかります。

養生作業

すぐにペンキを塗りたいところですが、ペンキは液体ですので、周りに垂れたり飛び散ったりしてしまいます。

ですから、窓ガラスや地面、お庭の植木などのペンキを塗るところ以外にペンキが垂れたり飛び散らないようにビニールシートを貼ってカバーします。

この作業はとても大切な工程で、工事後、お家が綺麗に完成するかどうかにとても大きく影響します。

塗装作業

ようやく塗装ですが、まずは仕上げのペンキ材料が良く付着するように、下塗り材料を建物の壁面全体に塗ります。

この時、壁にヒビや穴といったダメージがあればそれを補修します。

次に中塗りといって、仕上げのペンキ材料と同じ材料を建物の壁全体に塗りますが、これは塗膜を厚くして耐用性を上げるための大切な工程です。

最後に、仕上げとして中塗り同様にもう一度同じペンキ材料を塗って完成です。

下塗、中塗り、仕上げ塗りは3回とも、ローラーを使ってコロコロ何度も壁を転がします。

壁面以外の軒下や雨戸、窓枠といった塗装箇所も、材料は変わりますが、下塗、中塗り、仕上げ塗りは壁面同様の行程で行われます。

なお、細かいところなどはローラーだけではなく、刷毛などでちょこちょこ丁寧に仕上げていきます。

養生撤去作業

塗装したペンキが完全に乾いてから、養生作業の工程で施したビニールシートをすべて丁寧に剥がして撤去します。

最終確認

建物全体をしっかりと目視して、塗り残しなどのミスを正確に手直しすると同時に、作業によって生じた汚れたやゴミがあれば清掃して終了です。

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塗装業の仕事はどんな人に向いている?向いている人の5つの特徴とは?

建物全体をキレイに水洗い洗浄してから、多くの塗装箇所すべてに3回もペンキ塗って、最後にはミスを見逃すことなく手直しして現場の清掃作業。

そんな仕事を毎日こなす体力を持ち合わせていて、さらに繊細な仕事も要求される塗装業が向いている人と、そのような人の特徴を5つ挙げてみました。

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物をキレイにすることが好きな人

お家や構造物が、お掃除以上にキレイになる塗装は、物をキレイにすることが好きな人です。

また、身の回りのものを整理整頓が自然とできるような一面も持ち合わせていればなお良しです。

そんな人は、掃除はもちろん、掃除ではキレイにならないような汚れや劣化したようなところがあれば、自分で補修や修理もいとわないような美意識が高いタイプの人にとっては大変向いている仕事と言えるのではないでしょうか。

外で働くことが好きな人

休日は、暑くも寒くもない空調の効いた空も見えない部屋の中で過ごすよりも、暑かったり寒かったりしても春夏秋冬、清々しい青空の下で過ごすことが好きな人。

例えば、休日はアウトドアで過ごすことが大好きだったり、運動したりスポーツしたり活動的に休日を過ごし、それを生活スタイルとするタイプの人に向いていると思います。

頭もカラダも使うことが好きな人

座ったきりで頭だけを使うことよりも、カラダも同時に使って汗をかくことが好きな人。

例えば、PCゲーム派よりも、リアルなスポーツ派といった方がわかりやすいかもしれません。

カラダの疲を想像の体感ではなくて、リアルに体感してそれを楽しむことが好きなタイプの人には向いているでしょう。

ものづくりが好きな人

新築の建物に仕上げという最後の塗装を施して、一つのものを完成させるという塗装業も立派なものつくりです。

そんな作業をそつなくこなしてゆく上で必要とされるのは、ものをつくりあげることが好きで、手間暇かけてもそれを最後までやり遂げることに満足感や充実感を抱けることが好きな人でもあります。

人付き合いが好きな人

塗装業は、お家をリフォームする際には、そのお家のオーナーであるお客様と、塗装工事期間中は毎日接します。

朝の工事開始からその日の工事終了の挨拶はもちろん、休憩時間にはオーナーであるお客様との世間話になる時もあります。

それにはいわゆる、接客業にも近い一面も兼ね備えていなくてはなりません。

塗装業は、ただペンキを塗るだけではなく、日々そのような一面も必要されますので、人とのコミュニケーションが円滑にできる人付き合いが好きなタイプの人であることも大切です。

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塗装業の仕事で活かせる経験

専門的な職人技と体力、繊細な気質や人付き合いも必要とされる塗装業ですが、普段の生活の中でもその仕事に活かせる経験があります。

そんな経験を5つ挙げてみました。

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お掃除

塗装業は、塗装工事が始まると掃除に始まって掃除で終わります。

現場の進行中も、材料や道具置き場の掃除はもちろん、毎日作業で使う刷毛やローラーなどの道具は、作業の工程が変わるごとにキレイに洗ったりしなければなりません。

ですから、塗装作業において掃除は仕事の一環でありとても大事な事ですので、掃除が苦手や嫌いでは良い仕事が出来ないほど掃除は大切です。

そうした理由から、日々の掃除の経験と習慣はとても大切であり、それは良い仕事をする上で大切な経験となります。

筋力トレーニング

塗装業は、肉体労働です。

工事現場では毎日、仕事道具や重い材料を持ったり運んだりしながら、高い足場を昇ったり降りたりして塗装作業に従事します。

ですから、もともと身体を動かすことや身体を鍛えることはもちろん、スポーツが好きなどの趣味は、自然と日々筋力トレーニングにもなっていますので、筋力を維持をする上でも大切な経験になります。

ダイエット

塗装業は、足場という高所作業で仕事をするのが主な業務です。

適正体重を上回っていると、足場の昇り降りはもちろん、高所作業では安定性を失う可能性もあって安全性においても危険度が増しますので、適正体重であり続けることにこしたことはありません。

ですから、もともと健康のためはもちろん、身体的に活動しやすくしていたいためにしっかりとダイエットなどに気を付けることに高い意識持っていて、それを日々の心掛けにする習慣や経験はとても大切です。

DIY(日曜大工)

塗装業では、普段の生活の中でも自分でできるDIYの経験が役に立つことがあります。

それは特に特別なDIYではなく、電球を変えたり家具を組み立ててみたり、ちょっとした棚を取付けてみたりといったことですが、そうやって建物と触れ合うことが好きな趣味は手先を使うことの練習や慣れにも繋がりますので、とても良い経験になります。

接客業

塗装業も含めて、職人業はお客様と直接顔を合わせることが多い”フェイスtoフェイス”な職業です。

見習い期間では、専門的な会話以外は、さほどそのことに関して気にすることはないかもしれませんが、現場責任者や自分が親方や経営者になった場合には、自分のお客様への態度や言葉使いはとても重要なこととなります。

特に経営者になった場合は、その親方、もしくは社長本人の人柄で仕事が取れるか取れないかが、決まると言っても過言ではありません。

そうした必要性からも、人と直接接する接客業などは、とても良い経験になります。

その後のキャリアについて

この仕事についた後のキャリアアップの道は?

自分の職業に塗装業を選択して、見習いとしての時期を経てから、一人前の塗装職人に成長して、それ相応の報酬を得た先のゴールには、独立という道があります。

しかし、その前には、何の地位もなく賃金も国が定める労働最低賃金に少しプラスされたくらいの見習い期間に耐えて、一人前の職人と称されるまでにならなくてはなりません。

しかし、そうなっても独立せずに、ずっと雇われ職人としての収入に満足して、多少は日当が安くても耐えている職人の方もたくさんいますし、その方が多いのが現実です。

では、その先のゴールである独立という最終キャリアには、どんな意味やメリットがあるのでしょうか。

まず、雇われ職人は、日当で雇用されているのが常ですので、月収は、その月に何日働いたかで決まります。

日当とは、雇われ主から雇用されている職人が、一日の労働力だけを評価してあらかじめ決められた金額を貰う報酬です。

しかし、独立すれば現場での施工箇所は、すべて自分の売り上げになりますから、そこから自分の日当分を差し引いても、残りを利益とすることができます。

なので、腕にも自信がついて、自分で仕事を取れる自信やあてがあれば、独立して利益を上げることがもっとも効率的です。

しかし、足場代や材料代の立替、一人では仕事が進まないので、職人を雇えば今度は自分が日当を払わなければなりませんが、そうした収支のバランスを上手くこなせれば儲けを上げることも可能です。

他の仕事にもこの経験を活かせる?

”餅は餅屋”と言うくらい塗装業はもちろん、職人は分野ごとに極めて専門的な仕事ですので、その道で培った経験は他の分野においては活かせません。

また、そうでなければ職人の意味もないわけです。

しかし、屋外で頭もカラダも使って汗を流して働く塗装業をしていれば塗装職人以外にも、別の職人として、大工業、設備業、電設業、土木業、造園業などもあります。

職人業以外では、外回りの仕事や運送業などにも活かせるかもしれません。

また、お客様との良質な接客も求められる塗装業は、サービス業全般、営業職などにも向いているかもしれません。

しかし、どれも専門的ですし、しかもその中には設備業、電設業、土木業、運送業など、免許を必要とする職種も含まれています。

そして、どれもやはり見習い期間を経て、その道のノウハウを習得なければなりませんが、これは他のどのような職業に関しても共通なことでしょう。

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まとめ

塗装業は、この仕事に適正があったとしても、見習い期間を少なくとも3年くらいは必要とします。

一人立ちしても、そのあとも自他ともに塗装職人としてさらに認められるように日々努力を重ねながら、塗装業に徹して長く続けて行くことです。

しかしその間、一時的であれ塗装業を離れてしまったりすると腕前が磨かれるどころか落ちてしまいますし、日々進歩する塗装技術や材料に関しての情報や習得にも遅れを取ることになります。

また、基本的には肉体労働である塗装業ですから、この職を少しでも離れてしまうと体力や忍耐力が弱くなったり、さらには3K(キツイ、キタナイ、キケン)な、塗装業自体に対して自分自身が嫌悪感を抱いてしまうようなことにも繋がり兼ねません。

そうなってしまうと、なかなかこの仕事に戻れなくなってしまう状況にもなりかねません。

そうならないために大切なのは、自分が塗装業という仕事に対して素人にはできない職人技を発揮して、新しいものを美しくつくりあげたり、古いものを新しいものに蘇らせたりすることに、満足感と達成感を得ることができる自分であり続けることが重要です。

さらに、ものをつくらせていただいたり、リフォームさせてもらったお客様の喜びの表情と言葉を直に受けることができることに感謝して、仕事を完成させる充実感を抱きつつ、日々、塗装業を通じて社会の一員として役に立つことにができることに幸せを感じ続けるられる事が大切です。

このお話が、お役に立つことを願っています。

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