皆様こんにちは。

今回は労務管理の仕事内容や向いている人・向いていない人の特徴・メリットについて紹介していこうと思います。

労務管理は人事とともに総務部内での仕事として区分けされています。

共に人に関する仕事ですが、人事異動や雇用契約の見直しなど、時には会社全体を優先させて個人を犠牲にしなければいけない人事部門と比べて、労務管理部門は従業員に対するサポートが主な仕事であり、従業員のことを常に考えて行動することが大切になります。

パソコンやシステムを使用しての業務が中心ですが、自分が行った業務は、常に従業員に繋がっているという意識を持って仕事をすることが大切です。

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まずは「労務」の仕事例をチェック

労務の仕事は大きく5個の役割に分けられる

勤怠管理

勤怠管理は給与計算業務の一つであり、給与額の元となる期間の出退勤時間、残業時間や遅刻早退時間、お休みを集計する業務になります。

勤怠の集計は主にタイムカードなどの機械を使って行い、従業員が毎日打刻をすることによって、まず「基本時間」といわれる一日の決まった時間を把握します。

タイムカードの打刻は一般的に「出勤」、「退勤」、「休憩の開始」、「休憩の終了」の1日4回ですが、忙しかったり、忘れていたりなどで打刻をしていない場合があります。

勤怠管理の主な仕事はこの打刻漏れに対する正確な時間を従業員に確認すること、そして打刻時間が契約時間より長い場合、残業時間として集計されますが、残業申請が出ていない場合があるので、申請を出す依頼をかけることになります。

この様にしてタイムカードの打刻時間と残業などの申請が必要な時間の精査を行い、期間の労働時間を確定させることが勤怠管理の主な仕事になります。

給与計算

勤怠の期間の集計が終わり、労働時間が確定したら、そのデータをもとに給与計算を行います。

従業員は月給制、時給制と日給月給制があり、1ヶ月の固定給で計算される月給、出勤した時間で計算される時給、出勤した日数で計算される日給月給と、給与計算の元となる数値が違います。

計算業務は主に専用システムを使いますが、契約書が出ていない場合、従業員のデータの登録ができず給与計算が不可能になりますので、新規採用の方や月の途中に退職された方のチェックを特に厳重に行います。

保険手続き

給与計算が終了し、1ヶ月の給与が確定すると、それに合わせてその給与で天引きされる保険料が決まります。

  • 保険料は病院で治療を受ける時に保障される「健康保険」
  • 65歳より支給される年金を事前に積み立てる「厚生年金」
  • 失業し再就職するまでの間の収入を補填する「雇用保険」
  • 仕事中の怪我や病気に対する治療費や休業中の補償を行う「労災保険」 の4つがあります。

健康保険と厚生年金を合わせて「社会保険」、雇用保険と労災保険を合わせて「労働保険」と呼びます。

保険料の計算はシステムで行いますが、入社、退職による月の途中での保険加入、喪失の手続き、また給与額が変動し、保険料が変化した際の保険料の変更処理など、変動的な作業をいかに素早く正確に行うかが必要になります。

福利厚生業務

福利厚生は会社によって様々ですが、社宅の手配、制服や名札の手配、小さなお子様がいるときの託児所の手配などです。

従業員が安心して業務に励めるよう、多様なサポートを行います。

安全衛生管理

職場や通勤途中で怪我をしたときは「労働災害」となり、治療費や休んだときの保障などが「労災保険」より支払われます。

労災保険は従業員全てが加入する保険ですが、保障されているから良いというわけではなく、職場が常に怪我や事故の可能性が少ない安全で衛生的な環境であることが大切です。

具体的には事業所ごとに安全衛生責任者といわれる管理者を任命したり、産業医と呼ばれる専属の医師をつけたり、安全衛生委員会と呼ばれる意識啓発の為の会議を主宰したりします。

また新規に採用したとき、1年に1回定期的に行う健康診断で従業員の健康状態をチェックします。

また、近年は「ストレスチェック」という専門の用紙を使って検査し、高ストレスの場合は医師の面談を斡旋したりなど、身体だけではなく心の状態も健康である様にサポートします。

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労務の仕事はどんな人に向いている?

それでは、実際に労務の仕事が向いている人についてご紹介していこうと思います

ホスピタリティのある人

「ホスピタリティ」は日本語に訳すと「思いやり」や「おもてなし」という意味になりますが、相手に対しての奉仕精神という意味にとることもできます。

従業員に対して思いやりを持って接し、相手の幸せの為に最善を尽くす、また相手の成長や喜びを自分のことのように思うことができる人は、従業員のサポート役としての労務のお仕事に向いている人と言えます。

集中力のある人

労務管理の事務は人を相手にするものなので、給与計算など「完ぺきにこなして当たり前」のお仕事であり、ミスは即誰かに迷惑をかけることになります。

また従業員からとかく頼られがちな部署なので、大小さまざまな相談事が集まり、と各業務が煩雑になりがちです。

一つの業務に対して集中力を持って取組み、ミス無くこなすことができる人は労務のお仕事に向いています。

おおらかな人

人を相手取る仕事なので、価値観の違いから自分は間違っていないのに責められたり、自分が良いと思ったことが相手にとって迷惑だったりする場合があり、理不尽なことを経験しやすい業務といえます。

些細なことに対していちいち腹を立てず、周囲に感謝しながら、おおらかな気持ちで仕事に取り組める人は労務のお仕事に向いています。

労務の仕事に「向いていない」人

次に労務の仕事に向いていない人についてご紹介いたします

自己顕示欲が強い人

営業や企画の分野では強みとなる「押しの強さ」ですが、労務の仕事はあくまで相手に合わせ、相手のサポートをする仕事なので、従業員を自分のやり方に合わせる必要はありませんし、またそのような人は従業員から頼られることもなくなります。

「自分を殺して相手の為に尽くす」ことが必要な労務の仕事では、自己顕示欲の強さはマイナスポイントです。

鷹揚(おうよう)な人

「鷹揚」とは「小さなことにこだわらずゆったりしている」という意味ですが、労務の仕事はミスが即誰かの迷惑につながる仕事ですので、業務には慎重に慎重をきし、起こりうるミスを想定しながら石橋を叩いて渡る細心さを持つ人のほうが向いています。

「おおらかさ」と違う点は「他人に対してどうか」という部分です、対外的には「おおらか」に、自己の業務には「細心の注意を払う」。

労務の仕事の良いところ

やりがいを感じるポイント

労務のお仕事は従業員の一人一人の生活をサポートする仕事です。

従業員によって必要とされるものは様々です。

それぞれの従業員に寄り添い、言葉で言われることだけではなく、求められていることを想像し言われる前に対応したり、保険や税金の知識を活かして将来設計の提案をしてみたり、従業員の期待を上回るサポートを行い、感謝される時がやりがいを感じる瞬間です。

社内の従業員をお客様とすれば、ホテルやレストランなどの接客サービスに近い仕事と言えるかもしれません。

相手に対するホスピタリティ(「思いやり」や「心からのおもてなし」という意味です)が必要な点も似ています。

面白いポイント

労務管理は運動部でいうところのマネージャー的な仕事です。

自分のサポートで仕事が捗る、従業員のスキルが上がるなど、自分というよりは相手の成長を自分の喜びとできる点が面白いところです。

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労務で働くメリットとは?

社内のコミュニケーションの多さ

社内の従業員からの問い合わせは、労務のスキルが高くなれば高くなるほど増えてきます。

それはつまり従業員が「社内で頼りになる人」と判断しているという証拠です。

いろいろな人の悩みを聞きながらその解決に向けて取組み、問題が解決し感謝される。

そのような喜びを沢山経験することができます。

お金に関する知識が身に付く

特に「資産運用」の面で、保険や税金、貯蓄や投資といった知識が身につきますので、自身の人生設計について深く考えることができ、適切な行動をとることができるようになります。

その後のキャリアについて

この仕事についた後のキャリアアップの道は?

保険や税金に関する知識や、資産運用の知識などを活かし、「社会保険労務士」や「ファイナンシャルプランナー」など、より専門性の高い仕事へとステップアップすることができます。

他の仕事にもこの経験を活かせる?

「人」を相手にするお仕事ですので、会社が存在し、そこで働いている従業員がいる限り、需要があるお仕事になります。

労務のお仕事は培った専門性を活かして、どんな会社でも能力を発揮することのできる、汎用性の高い仕事と言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は労務管理のお仕事を紹介させていただきました。

労務管理の仕事は同じ総務部門の「人事」の仕事と同じく人を相手にする仕事ですが、採用、育成などの視点を常に持ち、また人事異動や契約変更など、時には従業員に対して厳しい対応もしなければいけません。

その為、どうしても従業員を冷静に分析し、対応しなければいけない人事の仕事と比較して、労務部門は従業員に対して、まるで母親の様に無償の愛を注ぐことが必要である為、従業員の心の拠り所となることが多く、いろいろな人から相談事を持ちかけられたりなど、精神面でのサポートも求められます。

奉仕の精神を持ち、従業員を信じ、献身的にサポートをすることのできる人が労務には向いており、またその様な人が1人いるだけで、企業の従業員満足度が上がるなど、社内の空気を1人で変えることが可能です。

ただの事務ではなく、物心両面で従業員のサポートを行い、従業員と会社との絆づくりに貢献することが労務管理の目標になります。

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