外資系保険の転職で注意したほうがいい5個のことと、上手な転職方法を解説します
外資系保険の仕事というと、高い給料で華やかな仕事のイメージと、ノルマが高く会社からプレッシャーをかけられる激務のイメージがあるかもしれません。
外資系の保険会社は日系の会社より稼げることから、新卒で日系の保険の仕事に就いた人が、ある程度の経験とスキルを得たら外資系の保険会社へ転職するケースも珍しくありません。
また他業種で営業実績を積んでから外資系保険の営業にチャレンジしてみようと転職するケースも多くあります。
外資系保険の求人は実際のところどうなっているのか、外資系保険の仕事に興味があるけど何だかノルマが大変そうで怖いから調べたことがない、など様々な意見もあるでしょう。
今回は、外資系保険会社の求人にスポットをあてて、外資系保険の実情と、求人に対してのよくある疑問について解説していきます。
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外資系保険のおおまかな仕事内容
おおまかな仕事内容
外資系保険の仕事は、生命保険や年金保険などの保険商品をお客様に売ることです。
既存の商品を売るだけが仕事ではなく、お客様のニーズに合わせて商品をカスタマイズしたり組み合わせたりして提供することが主な仕事です。
また、現行の家計状況や保険状況を元にコスト削減や節約のアドバイスなどを行い、お客様のお財布事情を改善するようなサービスを提供することもあります。
外資系保険でよくある募集内容とは?
外資系保険の仕事は、給料が高い、外資系の社風のため日系にない自由度があるという印象かもしれません。
実際には、よくある募集内容を見てみなさんが抱くイメージと近いところもそうでないところもあります。
ここでは、外資系保険求人の募集内容でよく見かける項目の内容が実際にはどうなのかを紹介していきます。
給与相場
完全歩合制とは言われるものの外資系保険への転職希望者が後を絶たない理由は、日系保険より高い給料が期待できることです。
外資系保険の給料相場は、営業で年収800万円〜1000万円を超える人も少なくありません。
中には年収3000万円や1億円以上稼ぐ人もいます。
全くの未経験で始めたとして年収は500万円前後からスタートするところもあるので、給料相場はやはり比較的高いと言えます
ただし、完全歩合制の場合は固定給とは違って一定の給与が保証されていませんので、給与は売り上げ次第であり高収入が約束されているわけではない、ということも頭に入れておきましょう。
勤務時間や休日、残業
勤務時間は9:00〜18:00が一般的ですが、お客様の都合に合わせて、時間外にも働いていることが多いのが現状です。
その反面で、日系保険会社に比べて有給や休みは取りやすく、残業を遅くまですることが良しとされる社風ではありません。
早めに帰宅したところで上司から怒られたり、周りから何かを言われることはあまりありません。
仕事へのプロセスではなく結果重視であるため、結果さえ出せれば勤務時間はある程度フレキシブルであると言えます。
福利厚生
外資系の場合、日系のような福利厚生の概念がない会社が多いため、あまり完備されていない可能性があります。
例えば社会保険関係や交通費の支給はあるが、住宅手当や扶養手当はなく、既に基本給や成功報酬に組み込まれていると考えているところが多くあります。
福利厚生の充実は外資系保険には望めません。
勤務場所
外資系保険の営業は基本的には外回りのため、オフィスで仕事をすることがほとんどありません。
正社員の場合は、朝から晩までお客様と打ち合わせで外回りをすることもあれば、会議などで会社に出社することもあります。
保険外交員などの業務委託の場合は、自宅がオフィスがわりになるため、ほとんどの場合、自宅とお客様の家や会社を行き来することになります。
求められる人物像
外資系保険で求められる人物像は、圧倒的にコミュニケーションスキルが高い人物です。
保険のような無形商材を売るためには、お客様のニーズを満たさなければなりません。
言い換えるとただ話上手なだけではなく、相手の話をよく聞いて理解することが大切です。
会話のキャッチボールがとても需要になる保険の仕事は、コミュニケーション能力が高いほど仕事が成功に繋がりやすいため、コミュニケーションスキルが高い人というのが求められる人物像になります。
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外資系保険の給与体系とは?
外資系保険の仕事は、給与体系が魅力的であることから希望する人が多くいます。
しかし、日系保険の仕事とどう異なるかは知らない人が多いかもしれません。
外資系保険の給与体系について日系保険と比較しながら紹介していきます。
日系保険との違い
外資系保険求人の給与体系は日系保険求人のものとは異なります。
特に違うのは、成功報酬額の計算方法です。
一般的に、日系保険会社の給与体系での成功報酬は保険金額に対して特別報酬が支払われるのに対して、外資系保険会社の場合は保険料に対して成功報酬が支払われます。
契約件数を伸ばせば伸ばすほど給料が伸びるのは、ここに違いがあります。
正社員と保険外交員
保険の仕事には、外資系、日系共部に、正社員と保険外交員という二種類の雇用体系があります。
正社員は会社に所属して商品を売り、基本給や成功報酬を給与として貰うのに対して、保険外交員は保険会社から業務を委託され、成功報酬のみを貰って営業活動をする個人事業主になります。
保険外交員は成功報酬制のため、契約を取れば取るだけ稼ぐことはできますが、会社からの金銭的なバックアップは一切ないので、リスクが大きいという側面もあります。
外資系保険についてよくある疑問
外資系保険について知りたいことは、本当に稼げるの?、生計は立てられますか?、ブラック企業ではないですか?、など挙げればキリがないかもしれません。
ここでは、外資系保険の求人に関してよく挙がる疑問についてまとめてみました。
必要なスキルとは?
外資系保険に必要なスキルは、コミュニケーションスキルや分析力です。
ただし必須のスキルや資格は特に定められておらず、未経験でもコミュニケーション能力さえあれば採用されるケースがあります。
外資系の企業に入るのは難しい?
外資系の企業に入るのは業種によっては難しいのですが、保険会社の場合は比較的採用してもらいやすいのが現状です。
未経験者でも他業種からの転職者でも比較的受け入れてもらいやすいですが、外資系保険の仕事は入社試験ではなく入ってからがかなり大変ですので、離職率も高い業種です。
歩合の給与体系の仕組みって?
給与体系が歩合制と聞いて仕組みを知りたい人は多いかと思いますが、会社によって若干異なってきます。
ある外資系保険会社を例にとると、1年目初任給20万円プラス手当、2年目基本給20万円プラス成功報酬・手当、3年目基本給10万円プラス成功報酬・手当、4年目からは完全歩合制でした。
会社によっては、1年目からすぐに、または3年目から完全歩合制になるところもあります。
英語ができないと仕事ができないの?
外資系と聞くとすぐに外国語や英語を思い浮かべる人がいます。
会社によっては社内公用語が英語である可能性があります。
その場合は、英語ができたら更に働きやすいことは間違いありません。
ただし、担当するお客様はほとんどが日本人であるため、英語が必須というわけではありません。
特殊な案件として外国人や外国籍企業を担当する営業の場合は、英語が必須というケースもあります。
残業って多いの?
外資系保険の場合、営業の勤務体系は時間制ではなく、みなし労働時間制になるため、残業という概念があまりありません。
特に個人のお客様を担当すると、お客様の時間に合わせて相談や商談をするため、朝が早いこともあれば夜遅い時もあります。
その都度、スケジュールが変わるため、長時間の拘束時間を残業と考えるならば、残業は多いかもしれません。
資格って必要なの?
外資系保険や保険関連の仕事をするにあたって必要な資格はありません。
ただし会社によっては社内資格を設けており、社内資格をパスしなければ使用期間があけても外回りに出られなかったり、就業規則によっては解雇されるケースがあります。
持っていた方が良い資格として会社から奨励されるのは、ファイナンシャルプランナーの資格です。
しかし、外資系保険や保険関連の仕事をするにあたり絶対に持っていなければならな資格はないため、未経験や他業種からの転職者でも始めやすい仕事です。
休日がないって本当ですか?
外資系保険や保険の仕事は基本的にお客様が個人であることが多く、個人を対象にした営業であれば平日の日中で商談することが難しく、夜遅くや朝早く、もしくは土日祝日に商談や相談を受けることがほとんどです。
そのため、会社が週休2日と定めていたとしても急な依頼で対応しなければならない時もありますし、休みの日でも電話が鳴れば対応することもあります。土日祝日は休みという概念はあってないようなものかもしれません。
あくまでもノルマの達成が重視されるため、結果さえ出していれば、平日も含め、フレキシブルに時間を使うことも不可能ではありません。
日系保険会社と外資系保険会社、勤めるならどちらがいいですか?
日系保険と外資系保険を比べてどちらに勤めるか悩む人は少なくないかもしれませんが、実際のところ、どちらに勤めるべきかは自分の希望する働き方次第、というのが回答になります。
とにかくお金を稼ぎたいと思うなら給料の高い外資系保険会社をおすすめしますが、安定した職場で長く働きたい場合は、日系保険会社の方が向いていると言えるでしょう。
年収アップに必要な要素は?
外資系保険の仕事で年収アップを狙うのであれば、
1.情報やトレンドに対して常に敏感であること
2.顧客との信頼関係をしっかりと築いておくこと
3.日々勉強に努めること
です。
外資系保険の営業は高いノルマを課されて大変ですが、クリアすればその分高い成功報酬が望めます。
ほとんどの人は、高いノルマをクリアできずにいますが、それでも中にはちゃんとノルマをクリアして高い給料をもらっている人がいます。
成功している人から学ぶことでも年収アップに繋がることはあります。
情報やトレンドに対して常に敏感であること
営業の仕事をするためには情報やトレンドに敏感であることが大切です。
新しいものは何か、何が流行っているのか、様々な情報を収集しなければなりません。
一見すると保険の仕事と何の関係もないように思えますが、様々な情報を持つことでお客様が営業に対して興味を示し、この人の話は面白いからもっと聞いてみたいと思ってもらえたり、お客様が疑問に思っていることを知っていて答えてあげることで良好な関係を築くきっかけにもなります。
保険営業には役に立たないと思っている情報もどこかで役立つことがありますので、常にアンテナを張って広いジャンルの情報に敏感であることが大切です。
顧客との信頼関係
顧客との信頼関係や出会いを大切にすることは年収アップも繋がります。
お客様と契約を結んだらそれで終わりだと思っていると、お客様が他の保険やサービスを気に入って知らない間に変更されたりすることもあります。
短期間での解約はペナルティーの対象になることがあるので、せっかく貰った成功報酬から引かれてしまう可能性があります。
お客様としっかりとした信頼関係を結ぶことで、この人なら信用しても良いかなと思ってもらえるようになり、知り合いや友人、家族を紹介してもらえる機会が増えると、売り上げをアップすることが可能になります。
日々勉強に努めること
外資系保険に限らず、どのような仕事であっても日々勉強しなければスキルアップや収入アップは望めません。
保険のサービスや家計事情を加味したアドバイス、法改正など日々飛び交う情報を、しっかりと精査して理解した上でお客様に伝えることが必要です。
付け焼き刃の知識ではお客様に見破られてしまうだけでなく、適当なことを言う営業というレッテルを貼られてしまい、信頼関係を築くことができなくなってしまいます。
すぐに成果を上げることが難しい保険の仕事は地道な努力が必要ですので、日々勉強を怠らないことは年収アップするためには欠かせません。
まとめ
今回は外資系保険の仕事や求人について気になる疑問について色々と紹介しました。
興味があればチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
ただし、外資系保険の仕事は比較的入社しやすく入社後激務なのはお分りいただけたと思います。
お金を稼げる、大きな仕事をできるなど良い面ありますが、休日があってないようなところやノルマが厳しいなどの悪い面もあります。
外資系保険の仕事へ応募する前にしっかりと、なぜ外資系保険の仕事でないとダメなのか、実際に入社してからどうなっていきたいのか、明確にしてからチャレンジすることをおすすめします。