ゴルフ好きの人なら、一度はゴルフ場での仕事を探してみた経験がおありではないでしょうか?

そうではなくとも、大自然のなかで働きたい人、体を動かして仕事を探している人など、まったく関係のない異業種からの転職という人が多いのもゴルフ場の特徴でもあります。

しかし、いざゴルフ場での仕事探しとなっても、求人だけではよくわからなかったり、実際に仕事となると、いろいろな疑問が出てきたりしてしまうものです。

ゴルフ場ではどのような求人が多く出ているのか、その仕事にはスキルや経験が必要なのかどうかなど、新たなスタートにはそういった不安がつきものです。

そこで、この記事では、ゴルフ場求人の選び方のポイントや仕事を探すにあたっての疑問について解説していきます。

始める前の不安や疑問で尻込みしてしまう前に、一度この記事に目を通してから、またじっくりと考えてみてください。

少しでもお役に立てれば幸いです。

ゴルフ場の仕事内容とは?

ではまず、ゴルフ場での仕事内容についてです。

その規模や従業員数などにより、さまざまな業務を兼任することもあり、細かくはたくさんの職種からなるゴルフ場ですが、ここでは、ゴルフ場での主な役割を大きく3つに分けて解説していきます。

サービスとマネジメントとメンテナンスです。

それでは、それぞれのカテゴリーごとに仕事の詳細を見てみましょう。

サービス

ここでいうサービスとは、全般的な接客を指しています。

ゴルフ場での仕事は、そのほとんどがこのサービスに含まれるといえます。

ゴルフ場でのフロント受付業務は、お客様が来場した際、最初のチェックイン手続きを行ったり、お客様の予約の確認をしたり、清算業務などを担当します。

ほかには、お客様のコースのラウンドに同行し、プレーをサポートするキャディスタッフ、ご来場いただいたお客様の荷物を運ぶポーターという仕事もあります。

練習場スタッフは練習場での受付や清算といった業務全般を担当します。

クラブハウス内の施設では、プロショップなどでの販売スタッフ、レストランのホールスタッフ、また、ホテルなどの宿泊施設があればホテル業もこれに含みます。

マネジメント

マスター室、またはスタート室と呼ばれるコース入口に必ずあるルームで、そこにつくスタッフは、お客様が安心してコースをラウンドできるよう、安全と円滑な進行をさまざまな面からマネジメントするのが仕事です。

天候を常にチェックし、各組が遅すぎず早すぎず心地よいプレーができるよう、全体の進行状況を総合的に管理します。

もし、前後の組で滞りが発生してしまった場合は、その都度キャディに指示を出したり、マスター室のスタッフが直接コースを巡回したりすることもあります。

メンテナンス

主にコース管理と呼ばれる職種で、ゴルフ場内の各コースのメンテナンスをし、また、敷地内の景観を保つために植物などの手入れもします。

ゴルフコースでは、芝やグリーンの手入れ、ラフなどのめくれた芝生の穴埋め、バンカーの砂ならし、ほかには、毎日グリーン上のカップの位置を変更するといった作業があります。

ゴルフコースからはずれたところの植物でも、敷地内であればゴルフ場全体の景観が崩れないよう肥料や水まき、伐採などといった手入れを行います。

芝刈り機などの大型、小型を問わず業務で使用する重機などのメンテナンスも担当することがあります。

ゴルフ場求人でよくある募集内容とは?

おおまかにゴルフ場での仕事について書きましたが、なにか興味のわくような仕事はございましたでしょうか?

その内容はイメージどおりのものでしたか?

では実際に、仕事柄、地方や季節によってかなりバラつきのあるものですが、求人として代表的な内容の募集についていくつか例を挙げて解説します。

職種

やはり、もっとも多いのは、ホテルや練習場での応対も含めてですが、サービスに分類した業務となります。

もっとも多かったのがゴルフ場の顔ともいえる仕事であり、常にお客様と接する機会のあるフロントや受付スタッフで、次に多いのが、練習場やクラブハウスなどでの販売スタッフです。

小規模なゴルフ場では、比較的事務作業などほかの業務との兼任もあり得るという理由も関係していると推察されます。

キャディスタッフは、季節的な関係性もあり、シーズン中にはパートやアルバイトも含め、求人もぐっと増える傾向があります。

マネジメントとメンテナンスの求人は、ほかの職種に比べると、全体として比較的少なめではありますが、主にコース管理とマスター室での募集が常時安定して公開されています。

給与相場

これは地域や企業の方針により差があるようなので一概には言えませんが、一つの目安として参考にしてください。

ゴルフ場全体での求人として、職種や役職を度外視しての給与の平均は、年収でみると200万円から300万円の募集が大きな割合を占めています。

雇用形態の違いに着目して、正社員とパートやアルバイトを比較しても、さほど大きな開きはなく、どちらも年収で200万円台の求人が大半です。

なかには支配人候補という募集もあり、経験や経歴を必要とする求人が多く、それが唯一最初からある程度の高水準な給与設定となっているケースとなっています。

勤務時間や休日、残業

ゴルフ場の朝は、とにかく早いです。

これをまず念頭に置いてください。

ほとんどの場合が正社員でもパートでもシフト制を敷いているゴルフ場が多く見受けられます。

勤務時間は、職種によっても異なりますが、だいたい6時や7時ごろからの出勤というのが一般的です。

コース管理の仕事では早くて5時半の出勤というケースもありますし、フロントスタッフでは、7時半というややゆとりのある出勤時間のシフトが組まれていることもあります。

そして終業に関しては、そこから実労8時間と明記されており、残業は、職種や季節、シーズン中か否かでも大きな差が出ます。

天候に大きく左右されやすい仕事環境でもあるので、イレギュラーな残業や出勤も十分にあり得ます。

休憩時間についてもそのゴルフ場によってさまざまで、2時間のところもあれば1時間のところもあります。

福利厚生

正社員雇用では、基本的な諸手当や交通費の支給など、しっかりとした福利厚生の明記があり、パートやアルバイトでも、社会保険の完備や交通費、社宅への入居などサポートの充実した求人も少なくありません。

また、練習場の利用やプロショップなどで取り扱っている商品の従業員割引制度が設けられていたり、社内コンペの開催やその他の施設の利用が割引になったりといったメリットのある求人もあります。

必要な資格や活かせるスキル

どの職種においても、その仕事に就くにあたって、なにかしらの資格やスキルが必要となるものはありません。

未経験からでも研修などを経て、やる気次第で経験を積んでステップアップしていける仕事です。

しかし、経験は別です。

接客では、営業や同等の経験があれば十分活かせますし、職種は違っても、マネジメントの経験があれば、そこで培ったノウハウや対応力を発揮できます。

ゴルフの経験なども特に必要はありませんが、ただ、ルールやマナーぐらいは知っておくとお客様の応対時や同僚とのやり取りがスムーズに運ぶかもしれませんね。

ゴルフ場求人のおすすめ求人のポイントとは?

先の記述でも少し触れましたが、ここでは求人選びのポイントについて書いていきます。

人それぞれ重要視する項目は違うと思いますが、一つの指標程度に参考としてください。

福利厚生面の充実度で比較する

ゴルフ好きの人であれば、施設や練習場の利用、取扱商品を購入する際の社員割引の有無は不可欠といえますね。

また、福利厚生としてレクリエーションのあるゴルフ場では、従業員同士のコンペが催されることもあります。

ゴルフができる機会は、圧倒的に多い仕事です。

従業員であれば終業後や時間帯によっては、無料でゴルフ場や練習場を自由に使えるゴルフ場というのもあります。

パートやアルバイトからでも正社員登用のある求人では、そうなったときのことも考えて長期的な実益になる福利厚生面で比較検討するのも有益なキャリア選びのヒントとなります。

そういった面も考慮すると、正社員でのキャリアを探したほうが、よりメリットも大きなものになるといえます。

プライベートタイムを充実させたいならシフト制を選ぶ

早起きが苦でないのであれば、明確にシフト制の勤務時間となっている求人においては、早い時間帯でのシフトが明記された求人を選ぶと、その後のオフの時間が比較的長く確保でき、プライベート時間のスケジュールもゆとりをもって立てやすくなります。

引継ぎなどの業務はありますが、残業といった面では比較的短い時間で退社することができます。

短時間でも稼ぎたいならキャディがおすすめ

短期や時間的な調整は難しいけど、しっかりと稼ぎたいという人には、キャディスタッフがおすすめです。

接客やラウンドの同行、お客様のサポートと仕事自体は激務ですが、未経験からでもやる気次第でキャリアを積める仕事であり、日や季節によっては短時間でも比較的高給の部類となります。

ゴルフ場求人で気を付けるべきことは?

おすすめのゴルフ場求人のポイントを書きましたが、次に、注意すべき点をいくつか挙げます。

仕事は始めてみないとわからないことばかりですが、なんとなく心が警鐘を鳴らす求人というのも少なくありません。

もしなにか引っ掛かる点があったら、その求人は要注意です。

掲載内容が不明瞭

仕事内容や福利厚生面などが不明確な求人は注意が必要です。

一人でさまざまな業務を兼任させられる場合がありますし、明記されていない福利厚生はなきに等しいものです。

また、求人概要というものは社内文書やメモ書きとは違い、他人が見るものです。

そこにきちんと配慮できる会社かそうでないか、人を引きつける魅力的な意思の伝達ができるか否か、仲間を大切にする意志を感じられるかなどの判断材料として、外部の人間にとっては、それが第一印象となります。

求人の募集要項だけでもご自身が納得できるものを選ぶようにしてください。

雇用形態で季節雇用は要注意

季節雇用という雇用形態では、冬のスキー場や夏の海の家などのように、冬季やオフシーズンは失業手当や一時金の対象となるものですが、長期での安定した収入を望むのであれば、そこは除外してください。

特に北海道などの降雪地域のゴルフ場では、冬のあいだのコース管理は、雪が降ったらひたすら除雪作業だけということも少なくありません。

ゴルフ場求人の仕事についてよくある疑問

求人選びのポイントについて解説しましたが、なにか興味のわいた求人はもうすでにおありでしょうか?

しかし、転職や新卒、新しいものへ踏み出すときに不安はつきものです。

もうあとひと押しが欲しいというとき、ありますよね。

それでは最後に、ゴルフ場の仕事についてよくある疑問にいくつかお答えしたいと思います。

ゴルフ場の仕事の知識が全くなくても大丈夫?

まったく問題ありません。

ゴルフ経験も特に必要ありません。

遅くても数年である程度の仕事は覚えられますし、異業種から転職された人もたくさんいます。

未経験からでもやる気次第でキャリアを積める仕事です。

ゴルフ場の仕事に就くにあたって年齢的な制限はあるの?

ゴルフ場の方針にもよるので一概には言えませんが、コース管理などの仕事では力仕事や体力の必要なものが多いので、未経験で年配の人が始められるとは思えません。

ただ、経験豊富な人のたくさんの知識や知恵に支えられているのも事実ですし、若い新しい世代の活気を必要としているのもまた事実です。

年齢というよりは、ゴルフ場の仕事に対する熱意があるかないかです。

ゴルフ場は安定した業界?

正直に申しまして、若者のゴルフ離れや還付金といったゴルフ場経営の特殊な制度もあり、ゴルフ場の倒産が相次いでいる昨今です。

それに派生した事柄として、ほとんどの職種において肩書や役職も適用外とすると、その平均的な月収は20万円前後で、初めからある程度の高給というのは望めないというのが現状です。

しかし、スポーツとしてはまだまだ根強い人気ですし、有名で大きなカントリークラブは安定して大きな収益を上げています。

外資系やホールディングスのゴルフ場は水準の高い運営が続いており、将来的にも安定した展望のゴルフ場も少なくありません。

そのような一部のゴルフ場によっては、まるで高級リゾート地での仕事のような職場環境で働ける今がチャンスとも言えます。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

最後に現実的で不安をあおるような事柄を書いてしまいましたが、やる気次第で大きなキャリアの一つ、経験として積み重ねられる仕事の一つとして、ゴルフ場の仕事というのは比較的飛びこみやすい仕事といえます。

未経験からでも十分に始められますし、総合的な接客の経験や幅広い年齢層のお客様への対応力などを身につける機会としてみても、ゴルフ場の仕事をキャリアの一つとしてみてはいかがでしょうか。

グリーンの芝を読むように、じっくりと慎重に検討してみてください。

少しでもこの記事がお役に立てば幸いです。