いちご農家が大変と感じる5個の瞬間と、でもついついやりがいを感じて続けてしまう5個の理由
農家は農家でも、いちご農家の求人募集ってあるのでしょうか?いちご農家で働いてみたい!そんな人のために!
みなさんに愛されるいちごを栽培するいちご農家というお仕事。子供から大人まで大好きないちごはどうやって栽培されているのでしょうか?
農業高校を出たから農家として働いてみたい、パートで雇って欲しい、そう思っている人のために、いちご農家の仕事内容や、おすすめ求人の見方についてご紹介いたします。
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目次
閉じるいちご農家ってどんな仕事?
いちご農家の仕事は、平たくいうといちごを栽培し、出荷する仕事です。
具体的にどんな仕事内容があるか、いちご農家の1年間の暮らしに沿ってご紹介いたします。
小苗を作る(4月から6月)
まず最初に、小苗づくりをします。
今年育てていく苗を昨年の苗から作ることです。
具体的には、昨年育てた親苗をさらに成長させ、その親苗からでてきた小苗を切り離し、別の小さいポットに植え付けるという作業です。
苗を育てる(7月から8月)
小苗がポットに定着したら、手入れをして大きくなるまで大事に育てます。
定植をする(9月)
育てた小苗を9月中に畑に植え付けます。
これを定植といいます。
定植前には、定植する予定の土地を耕し、畝たてをします。
畝とは、いちごが植えてある土が盛り上がった部分のことです。
耕すのも畝たてをするのも、トラクター等の農作業用機械の仕事です。
土の消毒のため、農薬を撒く作業もここでしておきます。
畑の整備が終わったら、ポットの中に育てた苗を良い苗と悪い苗(生育不良の苗や病気にかかった苗のこと)に選別し、良い苗だけをコンテナに詰めていきます。
定植は、畝たてした畑に植え付けるための穴をあけ、コンテナに詰めた苗を穴のひとつひとつに植えていきます。
植えるのは、穴に押し込んでいくだけなので簡単です。
ビニールハウスを作る(10月)
いちごは寒さに弱いため、ビニールハウスをたてて、その中で栽培します。
いちごのハウスは鉄筋の骨組みで形成されているので、まずそれを組み立て、終わったら水やりのための水管や、暖房設備が全てのハウスに行き渡るように空気の通り道をつくります。
その後、他のいちご農家にも協力してもらってビニールをかけます。
かけ終わったらホチキスでハウスのサイドのビニールを、外から水等が入ってこないように閉じてしまいます。
これでハウスのビニールがけが完了します。
次にマルチングについてご説明いたします。
マルチングとは、土に植えた苗が寒さで枯れないように、太陽の光を集める黒いビニールシートを苗の上にかけてやることを言います。
これもいちごの寒さ対策に必要な作業です。
具体的な作業は、黒いビニールシートに等間隔で穴をあけ、シートをいちごの畝にかぶせ、穴からいちごの苗を引き出すという作業です。
収穫する(11月から5月)
収穫は、まだ暗いうちからいちごの畑にはいります。
視界をヘッドライトで照らしながら、赤くなっているいちごを選別し、手で収穫します。
収穫用のコンテナが一杯になったらコンテナを代え、その日熟れているいちごがなくなるまで、全てのハウスをまわって収穫します。
収穫してきたいちごはサイズ別にパックに詰めます。
このいちごのパック詰めの作業は夕方までかかります。
パック詰めが終わると、車に積み込み、集荷場等へ運びます。
そして、集荷場では他のいちご農家の人と協力してみんなの出荷するいちごの箱及びコンテナを梱包し、業者に持っていってもらうばかりの状態に仕上げます。
収穫の時期、平行して苗の手入れを行います。
具体的には苗の剪定と玉だしという作業です。
剪定とは、現在植わっている苗から新たにでてきた小苗を手でむしりとることです。
これをすることによって、今ある果実にのみ栄養を与えることができるようになります。
玉だしとは、全ての果実に太陽の光を当てることができるよう、葉っぱの部分を棒やひもを使って固定することです。
果実の色づきと成長を促進するとともに、収穫をしやすくするねらいがあります。
葉っぱで果実が隠れていると、探す時間がかかり、収穫が遅れてしまいます。
また、こうすることによって果実のちぎり忘れを防止する効果もあります。
その他の作業
一年間を通して毎日行う作業が、水やりです。
また、ハウスにビニールが張られた後は、気温によって再度のビニールの上げ下げを行い、ハウス内の温度調整をする作業が発生します。
それからもう一つやっかいな業務が、害虫や害獣の駆除です。
いちごを狙う害獣や病気、害獣はとても多くいます。
せっかく育てたいちごを荒らされないために、薬剤の散布や害獣用の罠の設置は年間通して行っていきます。
いちご農家求人でよくある募集内容とは?
給与相場
時給800円くらいのものが多いです。
800円×8時間×20日なので、月額約13万円です。
大きな農園のスタッフになると、月額20万円ほどもらえるようです。
賞与はもらえないところが多いようです。
勤務時間や休日、残業
勤務時間は、7時から17時(休憩時間含む)実労働時間8時間が主です。
農繁期は6時からの場合もあります。
休日は月に10日ほどあり。
残業は基本的になしです。
休日は相談次第でズラすことも可能ですし、農閑期(8月)には長期休暇取得も可能です。
福利厚生
家族経営の農家は国民健康保険に加入しているため、従業員を社会保険に入れることはできません。
しかし、大きな農園等、会社として経営している場合は社会保険に加入できますし、その他社会保障もついています。
家族経営の農家はその代りに、社員割引でいちごを購入できたり、昼ご飯がでたり、なんらかの福利厚生があります。
尋ねてみるといいです。
求められる人物像
体力がある人、指示が通る人、あいさつがしっかりできる人を求めています。
指示が通る人というのは、雇い主がこうしてほしいと作業内容を伝えた時、ちゃんと聞いて理解できること、またわからないことがあった時に質問してくれることを指します。
資格
資格は必要ないですが、トラクター等の農作業用機械を使いますので、大型特殊免許を持っていれば優遇されます。
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いちご農家のおすすめ求人のポイント
いちご農家も経営の仕方で色々です。
求人から読み取れるおすすめポイントをご紹介します。
大規模農園
農業を会社経営にし、たくさんの従業員を雇って規模を拡大して行っているのが大規模農園です。
大規模農園は、仕事内容は農家と同じですが、給与や福利厚生の部分が一般企業のようにしっかり整っています。
よって、安定した収入と安定した休日を保証されます。
自由度は低いですが、農家に雇われるのであればこのやり方が一番いいでしょう。
昼飯つき
農業のいいところは、10時と3時におやつがでることです。
これは基本的に雇い主が用意するので、みんなでわきあいあいと休憩します。
農家によっては昼ご飯も出してくれるところがあります。
昼ご飯代が浮くので、おすすめです。
いちご農家の仕事についてよくある疑問
いちご農家を始めたいけれど、自分にできる仕事なのか不安という方のために、経験者の私が気になる質問に対してお答えします。
体力がついていかないのではないか
体力があるにこしたことはありませんが、人並みでも仕事はできます。
力が必要な仕事は男性に優先的にしてもらいますし、できないことがあれば別の仕事を与えてもらえます。
また、おやつ休憩がごはんの休憩とは別に頻繁にありますので、よほどつらい作業をする時以外はそこまで疲れないと思います。
スポーツをする時くらいの疲れです。
雇い主は怖くないか
農家といえば昔かたぎで頑固おやじなイメージがありますよね。
確かにそういう人は多いです。
しかし、雇い主の側としても従業員には長く働いて欲しいと考えているため、怒鳴ってしかりつけたりすることは基本的にしません。
ただ、一般企業と比べるとかなりフランクに接されると思うので、雇い主とは一線距離をおきたいという方にはつらいかもしれませんね。
服装はどうしたらいいか
農家によって指定があると思いますが、作業着等をそろえなくても、着なくなった長袖のTシャツ、汚れてもいいズボン、スニーカー(持っていれば長靴)、帽子があれば作業はできます。
これにタオルと手袋があればいちご農家としては完璧でしょう。
頭髪等は雇い主次第です。
雇い主がOKであれば髪は何色でもかまいません。
いちごをもらえるか
もらえます。
出荷できないサイズのいちご等、たくさん出るので、配れるくらいもらえます。
いちご農家は完熟したとれたていちご(市場に出回らない)を食べられることが一番のメリットかもしれません。
いちご好きには天職です。
炎天下の8月や極寒の3月も仕事をするのか
いちご農家の仕事はラッキーなことに、炎天下の8月は農閑期でさほど忙しくないですし、極寒の3月はハウスの中での作業のため、むしろ暑いくらいです。
また、炎天下の日は体調を1番に考えて仕事をしますので、昼の暑い時間は畑に出ませんし、暑さ対策は十分にしておりますので、日焼けだけ気をつけてもらえたら大丈夫です。
一番つらい仕事は何か
一番つらい仕事は、マルチングです。
一日中中腰で作業するので、終わるころには立てないほど腰が痛いです。
次につらいのは収穫です。
11月の序盤は実りの喜びが大きいですが、4月になると、早く終わってくれと思うくらい腰痛が悪化します。
しかし6月には痛みを忘れます。
いちご農家の仕事がおすすめな理由
消費者に喜ばれる
農家は消費者の方に「おいしい」と言ってもらえるのが1番嬉しいです。
いちごは高価な果物であるため、余った分をお裾分けするだけでも、とても喜ばれます。
これは他の野菜ではなく、いちごを作っているから味わえる優越感ではないかと思います。
実際に稼ぐだけなら他の作物を作った方が儲かるのですが、あえていちごを栽培するのはこの理由からです。
収穫の喜びを感じることができる
収穫の時期になり、実ったいちごを真っ先に食べることができるのは、いちご好きにとってはとても贅沢なことです。
いちごのために費やした時間が報われる最高の瞬間です。
この時間はいちご農家でないと味わえない志向の時間ですから、興味がある方はぜひいちごを栽培しましょう。
家族(または従業員)との絆が深まる
いちご農家の仕事は分担して行う仕事より、みんなで行う仕事が多いです。
だからほぼ一日中一緒に何かの作業をすることになります。
そこでの会話や、自然災害等の困難をみんなで乗り越えることによって、絆が生まれます。
大変な仕事を協力して終わらせて、みんなで打ち上げをする時に、いちご農家はいいものだなと思います。
いちご農家をやることによって得られる力
体力
いちご農家の仕事の大半は体力仕事なので、続けていると体力がつきます。
筋肉もつきます。
現在体力に自信のない方でも、炎天下の中で仕事ができるくらい体力がつきますので、もっと強い体を作りたいと思っている方におすすめです。
中高年の方とのコミュニケーション能力
いちご農家の方は若者もおりますが、中高年の方の人口の方がまだ多いです。
いちご農家をするためには、色んな人と経営のことやもっとよい作業方法について等、情報を共有することが大切です。
一般の企業と農家はコミュニケーションのやり方に違いがあります。
どれだけはつらつとしていて人懐こく話すことができるかを重視されます。
ここで農家の方とのコミュニケーションを学ぶことは、他の職に転職した時にも、お客様対応をするときに役に立ちますので、ぜひ農家として働きだした際には、たくさんの人と話をしてみて欲しいと思います。
先のことを予測して動く力
いちご農家の仕事は、1年間を基本とする1連の流れの繰り返しです。
何年も務めていると、次は何をするのか、何を準備しておけば仕事がはかどるか予測できるようになります。
この能力は日常生活をするにおいても重要な能力です。
先を予測して動くという考え方を手に入れると、周りからはよく気が付く人だと評価されるし、他の仕事に転職した際も、視野の広い人として重宝されます。
いちご農家をするにあたって必ず身に着けてほしい能力です。
まとめ
今回はいちご農家の求人についてご紹介しました。
会社として農園を経営しているところは、求人をみても細部まで詳しく取り決められていますが、そうでない個人経営の農家はあいまいなところが多いです。
細部までは決めかねている農家も多いので、こちらからこうしたいと提案してみるのもよいと思います。
雇い主との希望をすり合わせながら、自分が働きやすい職場を選んでみてください。