日本には四季があり、多くの果物が栽培されています。

そのなかでも秋に旬を迎える美味しいぶどうを栽培する農家になりたい!

でもどうしたらぶどう農家になれるのか。

ぶどう農家になるためのその入り口である求人を紹介していきます。

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ぶどう農家求人にはどんな仕事があるの?

ぶどう農家は、ぶどうを栽培して、消費者様に届けるまでが仕事となります。

ぶどうが消費者の皆様に届くまでに、どのような仕事があるのか。

各地域によって作業内容や時期が異なりますが、現在多く流通している種無しの巨峰を例に、順を追って解説していきましょう。

肥料・堆肥まき・・・10月〜11月

来年また良いぶどうが採れるように、栄養分を補給。

畑の状況に合わせて肥料や堆肥をまいていきます。

通常はまいた肥料を鋤きこむために、耕運機を使い畑を耕していきます。

ぶどうの栽培は、収穫が終わった後から始まるといえます。

藁(わら)まき・・・12月頃

冬の寒さや雪から、ぶどうの木を守るために幹にわらを巻きます。

特に樹齢が若いぶどうは凍害にあいやすいため必須となります。

温暖な地域については、藁まきをしないことがあります。

剪定(せんてい)作業・・・12月〜3月頃

剪定とは、高品質なぶどうを生産するために樹木の枝を切り整理することです。

一本のぶどうの木から収穫できる収量は決まっているので、剪定によって調整していきます。

どの枝を残すかによって、今シーズンの品質や収量に大きく影響するのでとても大切な作業です。

粗皮削り、設備などメンテナンス(ぶどうの樹の皮をむく)・・・3月頃

ぶどうの幹や枝など、表面の古くなった樹皮を削る作業を行ないます。

この作業によって、害虫や病気を予防することができます。

芽欠き・・・4月〜5月頃

ぶどうの休眠期から目覚め始め、冬の間に剪定し残した枝から新芽が出てきます。

その芽を取り除く作業です。

芽の数を調整することで、栄養分がまんべんなく分配されるようになります。

誘引・・・5月〜6月頃

誘引とは新梢(芽から成長した緑の枝)をぶどう棚のワイヤーに留めていく作業のことです。

ぶどう畑にはぶどう棚というものがあり、身長より少し高い位置にワイヤーを張り巡らせています。

ワイヤーに誘引することで、風によって枝が傷ついたり折れたりする被害を大幅に減少させることができます。

ぶどうはつる性なので、放置しておくと枝とつるが絡みあってしまいます。

ただワイヤーに留めるのではなく、風通しがよくなるように、ぶどうの葉に日光が満遍なく当たるように枝の配置をしていきます。

房作り・・・5月〜6月

房づくりは、蕾の数を制限して実がつきやすくする作業です。

この作業によって、皆が思い浮かべる逆三角形状のぶどうの房の形に近づいていきます。

ぶどうの花が満開になってしまうと実がつきません。

開花前の蕾の時から満開になるまでの短い期間に作業を終えなければならず、この時期がぶどう農家として最も忙しく大変な時期と言えます。

ジベレリン処理(5月〜6月)

近年ではぶどうは種がないものが主流になっていますが、本来種がある果物です。

このジベレリン処理をすることにより、種無しのぶどうになります。

そのほかには粒の肥大化の効果があります。

各ぶどうの品種によって、処理のタイミングが決まっており、速くても、遅くても種が生成されてしまいます。

摘房作業(5月〜6月)

これまでの作業でできた房の数を調整し切り落とし、ぶどうの品質を高めます。

この作業によってぶどう品質はもちろん、収穫できる量が決まってきます。

房の数を制限すれば品質の良いぶどうが作れますが、少なすぎても収益があがりません。

どのぶどうの房を残すのか。

とても悩む作業といえるかもしれません。

摘粒(粒抜き)(6月〜7月)

粒抜きとは、一房ごとに粒をハサミで抜き、綺麗なぶどうの房を作る作業です。

徐々に粒が大きくなって一房につける粒の数を整理して綺麗な形に揃えていくことです。

バランスよく粒を抜くことで、粒のつぶれを防ぐことができます。

この作業によって、最終的なぶどうの形になるため仕上げの作業といえます。

笠かけ、袋掛け(6月〜8月)

ぶどうの房を保護するための作業です。

ぶどうの房の上に笠をつけ、専用の袋で覆うことにより、雨や強い日差しからぶどうを保護します。

そのほかに鳥や虫からの食害を防ぐ効果があります。

この時期からぶどうは色づき、成熟を始めます。

収穫・出荷(8月〜10月)

早朝に収穫を行い、その後日中に梱包を行い、出荷・発送となります。

収穫したぶどうは、袋をはずし一房ずつ傷や病気がないか確認し、必要に応じて取り除く作業をします。

その後、梱包資材に丁寧に包装、箱詰めをします。

地域のJA(農協)や出荷組合に出荷する場合には、目合わせ会(出荷時期の通知)の後、条件を満たしたものを規格に合わせ、専用の梱包資材などに包装、箱詰めして出荷します。

地域の道の駅、農産物販売所などへ出荷する場合は独自に契約をして、出荷の形態を相談して出荷・販売をしていきます。

農業法人や観光農園さんの場合は、それぞれに色や味を確認し成熟したぶどうから告知を行い、発送・直接販売を行います。

ぶどう狩りなどを行える農園では、ぶどうを試食していただき、ぶどう畑へ案内しするなどの仕事があります。

収穫の際に食べ頃のぶどうや、各ぶどうについてのお客様に説明できるようにできるのが望ましいです。

その他加工業務など

収穫後、ジュースやワイン、ドライフルーツなど製造、加工します。

生産施設を持たない場合、製造委託をしたあとに商品を販売する場合もあります。

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ぶどう農家求人でよくある募集内容とは?

給与相場

給与としては、年収として180万〜350万程度となります。

研修生、アルバイトなどは、時給1000円〜1200円程度が相場となっております。

一定の規模の農業法人では、経験に応じたお給与をもらうことができます。

ある一定の規模の圃場の管理を任され、栽培の責任者などにもなると年収500万〜600万程度になることもあります。

ぶどう農家の年収は、こちらの記事も参考に!

勤務時間や休日、残業

業種が「農業」なので、労働時間、休憩、休日に関する規定が労働基準法の中でも適用除外になる場合があります。

ぶどう農家はぶどうの生育に合わせ動くため、生育状況によって勤務時間には変動があります。

生育状況が早まる場合には、作業が間に合わないことも往々にしてあるため、早朝から日暮れまで畑で作業することもあります。

農薬散布などは周辺に迷惑をかけないため、明け方の人が行き交う前に畑に出ることもあります。

休日については繁忙期である春から秋では週1程度。

閑散期である冬には週に1〜3日程度となることがあります。

また雨や雪など天候によって、農作業ができない場合は休日なることがあります。

積雪量が多い地域ですと、長期休暇となる場合もあります。

福利厚生

各農家、農業法人によって異なります。

個人の農家の元で働く場合は、社会保険などを完備していないこともあります。

ぶどう畑での作業は様々な農業機械を扱います。

初めはうちは慣れないことも多いので怪我をすることもしばしば。

もしもの時のために福利厚生が充実している会社が安心です。

農家はリスクが多く、安定していないと思われますが、福利厚生が充実している企業が増えてきています。

求められる人物像

健康な人、体力に自信のある方

どの職種にでも言えますが、特に農業では体が資本。

健康であることが最低限の条件かもしれません。

夏場は高い気温と強い日差しの中の作業となりますし、冬場は寒さの中、手先や足先の感覚がなくなることもあります。

生育状況によっては、雨の中カッパをきてのびしょ濡れになりながらの作業となることもしばしばです。

そんな中、しっかりと体調管理を行うことができ、元気良く毎日畑に迎える人が望ましいです。

地域に進んで溶け込める人

農業は各地域の根ざしていることが多く、地域の方とうまく交流できることが大切になります。

毎朝すれ違う方への挨拶から、ちょっとしか世間話。

そんな些細なことから、畑が草がいっぱい生えている、農薬を撒いていないなど。

周辺の農家さんはよく見ています。

そういった評判はすぐに周りに広まってしまいます。

作業内容を理解し、コツコツと同じ作業を適切に行える人

ぶどうは一房一房を手に取りながら、作業を行います。

「この作業は何のために行うのか、どのような効果があるのか」

作業の意味を理解して作業することで、地味な作業でも目的意識をもって取り組むことができ、丁寧な仕事につながっていきます。

冬の剪定の時期から適切な時期に作業をしなければ、よいぶどうは作れません。

ある作業が適当であったり、間に合わなくなると、収穫・販売できるぶどうがない!なんてことが普通にあります。

まずは指示された手順をしっかりと理解し、意思疎通を図り、コツコツこなしていくこと。

飽きやすい方には、向いていないかもしれません。

ぶどう農家のおすすめ求人のポイント

身近に農業に関わる人がいなければ、多くの方はぶどうに限らず、農業に関わるのは初めての方が多いと思います。

すぐに飛び込むのではなく。

どんな仕事かを知るため畑に出て農作業を実際にやってみることがとても大切です。

そこから自分は独立していくたいのか、組織に所属して関わるのか。

ぶどう農家として自分にあった働き方を見つけることができるでしょう。

社宅や寮があるか(住む場所があるかどうか)

求人の多くはぶどうを生産している地域にあり、移り住まなければなりません。

地域によっては賃貸の物件がない場合が殆どです。

そういった心配がある方は社宅や寮を備えている会社が安心です。

年間を通じての仕事かどうか

求人には年間雇用の他に期間限定の求人があります。

期間限定の求人では繁忙期の間だけの雇用となります。

まずはぶどう栽培を体験することでみることができるのでよいでしょう。

しかし、デメリットとしてぶどうの栽培の半分の作業しか携わることできないことや、農閑期の仕事がない時期には他の仕事を探す必要があります。

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ぶどう農家の仕事についてよくある疑問

自分の好きなぶどうを栽培してみたい!

あるぶどうを食べてとても美味しかった。

自分も作ってみたい。

そんな時には、各ぶどうの産地でどんな品種が作られているか調べてみることをおすすめします。

各ぶどうの産地によって、推奨されている品種が違います。

地域によって栽培しやすいものと、そうでないものがあるからです。

推奨されている品種はその地域で栽培されている実績があり、作りやすい品種となります。

どうやって求人をさがしますか。

インターネットの求人サイトから探すのはもちろん、現在では農業求人専用サイトなどもあります。

さらに細かく探したい方には、各地域の就農支援センターに問い合わせすることをおすすめします。

ネット上にはない地域の農業法人などの求人情報を紹介してくれることがあります。

まずはぶどう農家の仕事を体験してみたいです。

雰囲気だけでもという方には、観光農園にいってぶどう狩りをしてみることをおすすめします。

また収穫以外にも農作業の体験を行っている農園があるので探してみるのもいいかもしれません。

観光農園などでは収穫の時期に週末や連休だけ、アルバイトとして働ける場合があります。

ワイン用のぶどうをつくりたいです!

主にぶどうは生食用のぶどうと、醸造用のぶどうに分かれます。

ワインを作るぶどうは醸造用のぶどうとなります。

醸造用のぶどうの栽培を学ぶためには、製造会社、ワイナリーの求人を探すと良いでしょう。

近年ではワインの消費量が増えており、自ら栽培したぶどうでワインを作りたいという人は多く、求人が出てもすぐに埋まってしまうことが多いです。

まれに研修生という形で受け入れているワイナリーもありますので、直接ワイナリーなどに問い合わせてみましょう。

どのぶどうの産地がオススメですか?

各地域によって適したぶどうの種類があるので、作りたい品種をおおく生産している地域を基準に選ぶのもよいでしょう。

生産量が多い地域には必然的に求人が多くあります。

近年ではぶどうの生産量の上位が山梨県、長野県、山形県、岡山県と続いています。

また、自らの栽培技術を向上させるためにもぶどう栽培を学ぶためのセミナーや、支援制度が充実している地域もおすすめできます。

新しい技術の情報や、地域の他の農家さんと情報交換や相談をすることができるため、とても心強いでしょう。

普通自動車運転免許(MT)は必要ですか?

今ではAT限定の普通自動車運転免許しか取得されてない方でも受け入れている企業もあります。

しかし軽トラックを始めMTの農業機械を扱う仕事が多くあります。

MTの必ず免許を取得してなければというわけではありませんが、できない作業があるのでMTの免許を取得していることより仕事の幅を広げてくれるでしょう。

まとめ

ぶどうに限らず、農業はその土地土地に根ざした産業です。

いかにその土地に人々とコミュニケーションをとり、溶け込んでいけるのかが大切です。

農業は大変というイメージがありますが、自ら手にかけたぶどうを収穫する時はとても嬉しいものです。

よい人、よい土地に見つかることを願っています。


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